イラスト:小野ほりでい 「婚外子相続」について自民党内で大混乱が起こった。 この問題は、「法律上で結婚していない男女間に生まれた子(婚外子)」への遺産相続の配分を、「法律上の夫婦の子(嫡出子)」の半分としている現行民法を、「婚外子も嫡出子も等しい配分で遺産相続できる」と改正することに対して、自民党内の保守派議員が「家族が崩壊する!」などと、大反発をしたのだ。 事の発端は、今年9月に最高裁が「婚外子は嫡出子よりも遺産相続分が半分である」としている規定を「違憲」としたことである。ところがこの最高裁決定に対し、自民党の保守派である高市早苗政調会長などは、「ものすごく悔しい」と発言し、それ以外にも「従う必要がない」などと発言する保守派議員らが続出したのだ。 ものすごく初歩的な話だが、日本は「国民主権」で、「三権分立」である。「国民主権」の「憲法」のもと、「裁判所」と「国会」と「内閣」は同権であり、
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