和歌山県警生活安全企画課は10日、紀の川市の60代の男性が数字選択式宝くじ「ロト6」の当選番号を教えると持ちかけられ、約300万円をだまし取られたと発表した。抽選会を中継するインターネット上のライブ動画がわずかに遅れるのを利用し、動画を見ていた男性に抽選会場から先に電話で当選番号を伝えて信じ込ませていたとみられる。 同課によると7月初旬、男性の携帯電話に「ロト6でもうけませんか」「当選番号を事前にわかる証明をする」などと電話があった。男性が指示された通りにネットで抽選会のライブ動画を見ていたところ、当選数字の発表前に男が電話口で次々と言い当てたため、信じ込んだ男性は8月中旬、5回に分けて計約300万円を男が指定する口座に振り込んだ。 その後、男から言われた数字でロト6を購入したが当たらず、振り込んだ現金も戻ってこないことから、県警に相談し発覚した。