【ソウル=門間順平】韓国の李明博(イミョンバク)大統領は15日、ソウルで開かれた「光復節」(日本による植民地支配からの解放記念日)の式典で演説し、日韓関係について「未来のために不幸な過去に縛られることはないが、決して忘れない」と述べ、「日本は未来の世代に、正しい歴史を教える責任がある」と強調した。 日韓が領有権を争う竹島(韓国名・独島(トクト))問題については直接言及しなかったが、韓国では竹島問題は歴史問題としてとらえられている。今月上旬、自民党の3議員が竹島近くの鬱陵島(ウルルンド)を視察しようとしたことなどを念頭に、日本側に暗に自制を求めたものとみられる。 大統領はまた、南北関係については、「平和と協力の時代を開くため、責任ある行動と誠意ある姿勢で相互の信頼を構築することが最も重要だ」と語った。