東京・築地市場の移転問題に絡み、同市場を現在地で建て替える場合の費用を東京都が改めて試算したところ、最も高いケースでも、これまで説明していた試算額約3400億円の半分の約1780億円で済むとの結果が出ていたことが30日、分かった。 現在地で建て替える場合の費用が高額になることも都が移転を推進する理由の一つで、その試算額の大幅な変更は、来月に始まる都議会定例会で議論になりそうだ。 同日午後に開催する都議会の小委員会で報告される。 試算はA、B、Cの3案あり、中央区晴海地区へ一時的に全部移転し、工事後に再び戻るA案が約1780億円と最も高い。晴海地区に一部移転しながら順次工事を進めるB案・C案では約1460億円となっている。 都は1995年、築地市場を現在地で建て替える場合の事業費について、建物建設費約2800億円、土木・外構工事約300億円など計約3400億円かかると試算。一方、江東区豊洲地