枝野幸男経済産業相は23日、九州電力のやらせメール問題で責任問題が再浮上している眞部利應(まなべとしお)社長の進退について、同社の松尾新吾会長が「最適な人」と続投させたい意向を示していることについて、「いろいろな報道は拝見している。まさか報道の通りではないだろう」と述べ、九電側の対応に強い不快感を示した。神奈川県の農業関連施設を視察後、記者団に語った。 枝野経産相は「私には九電の人事権はないし、人事に介入するつもりはない」とした上で、玄海原発の再稼働に際しては「安全性のチェックだけでなく、企業体として住民に安心してもらえるようなマネジメントであるかどうかを重要度の高い要素として判断する」と強調。九電に対し、自主的に抜本的な経営改革を行うよう改めて促した。【和田憲二】