基礎と屋根工事の一部はプロを頼ったが、それ以外はすべて自らの手で建てた。「作り始めて1年目で、妻と知り合いました。丸太の皮むきなどを手伝ってくれましたね」。今や威風堂々の外観! 九州は熊本県の御所に立つ、木の香りも清々しい立派なログハウス。これを総工費200万円で、都会出身の元サラリーマンが、ほぼ1人で建てたというから驚きだ。 「もともとは製薬会社の研究員をしていました。しかし仕事より上手な立ち回りが評価される職場に疑問を持ち、39歳で退職。その後、土地を切り拓き、材木を自分で切り出すところから始めて、この家を建てたんです」 そう語るのは、親子3人で素敵な“夢の丸太小屋”に暮らす沼田文男さん。しかし大工仕事も未経験だったというのに、どうしてログハウス造りに至ったのだろう? 「昔、同僚とした雑談が、きっかけになるんですかねえ。『大人が純粋に努力して、達成するとしたら何かな』と言ったら、『ログ