日本でも人気の北欧を代表するファッション・ブランド<マリメッコ>。「マリメッコ = Marimekko」とはフィンランド語で「小さなMariのための服」を意味するが、Mariを組み替えるとArmi となり、創業者アルミ・ラティアは、<マリメッコ>の中に生き続けている。 戦後まもない1951年に<マリメッコ>を創業したアルミは、才能あるデザイナーを集めて作った斬新なデザインのファブリックで、女性たちをコルセットから解放し、新しい時代のライフスタイルを提案することに、生涯情熱を注いだ。60年代には当時のファッションアイコン、ジャクリーン・ケネディが愛用し、<マリメッコ>はフィンランドから世界で愛されるブランドへと急成長した。当時は稀な女性起業家として男性偏重なビジネス社会に乗り込み、破天荒なキャラクターと天才的なプロデュース・PR力で、何度も襲いかかる破産の危機、夫や家族との軋轢などのあらゆる