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2007年7月24日のブックマーク (21件)

  • 政治家の「意志」と憲法学者の「権威」 - 雪斎の随想録

    ■ 「偉大な人物の存在なくして、大事業は何一つ成就しない。そして、偉大な人物は偉大な人物になろうと欲したから偉大な人物になったのである」。 ―シャルル・ド・ゴール著『剣の刃』(小野繁訳) このド・ゴールの言葉を頭に入れながら、次の「読売新聞」記事を読んでみる。誠に面白い記事である。 □ [方位計]気鋭の改憲論者、どこに 2007.05.20 読売新聞東京朝刊 4頁 写有 (全1,135字) 「憲法施行から60年。人間でいえば還暦で、来ならばお祝いをすべきだが、憲法は果たして赤いちゃんちゃんこが着られるのか。ちゃんちゃんこというよりは経帷子(きょうかたびら)を着さされそうな雰囲気だ」 国民投票法成立を翌々日に控えた12日。東京・成城大で開かれた憲法学会「全国憲法研究会」春期研究集会で、司会の駒村圭吾慶大教授は憲法の現状を経帷子に例えた。 経帷子は、仏式で葬る際に死者に着せる白い着物だ。憲法

    政治家の「意志」と憲法学者の「権威」 - 雪斎の随想録
  • 政治学者と法律学者の作法 - 雪斎の随想録

    ■ パリから帰朝して、そろそろ「現実」に戻る必要がある。日曜朝は、憲法典絡みの討論が目立った。国民投票法案の成立、集団的自衛権に関する「柳井懇談会」の議論の始動は、憲法典絡みの議論をクローズ・アップさせているのは、間違いないであろう。 ところで、そもそも、政治家と法律家は、その認識や思考の枠組を異にしている。政治家は、「法律上、正しいかどうか」を議論の基準とする法律家とは対照的に、「それが必要かどうか」を議論に際して優先する。そして、アカデミズムの世界においても、政治学者は、諸々の政策決定に際して、「それが法律の趣旨に則っているか」という視点から判断を下す法学者とは異なり、「それが国益の追求の観点から賢明であるかどうか」を評価の基準とする。ジョージ・F・ケナンが、特に国際政治案件に際して「法律家的な発想」を嫌ったのは、そうした発想が変転する国際政治情勢に対応する際の柔軟性を削ぎ落とすからで

    政治学者と法律学者の作法 - 雪斎の随想録
  • 梶ピエールの備忘録。:島耕作もびっくり!なぜ中国企業が作るものはこんなに安いのか

    『クーリエ・ジャポン』6月号に掲載された山形浩生さんの記事で、Economist誌の中国系自動車メーカーについての記事が紹介されていた。まあ一連のコピー製品を揶揄するような内容なんだが、それにしてもいくらコピーしているからといってどうしてそんなに安い(オリジナルの半額くらい)製品を作れるのか、謎だ、とEconomistも山形さんも首をひねっており、Economistのことだからそのうち何かもっともらしい分析結果を出すかもしれない、という言葉で締めくくられていた。 しかし、わざわざEconomistが謎を解いてくれるのを待つ必要はない!中国産業研究の分野ではたぶん世界のトップランナーである、丸川知雄さんの新著を読めばその答えが(あらかた)わかるからである。 現代中国の産業―勃興する中国企業の強さと脆さ (中公新書) 作者: 丸川知雄出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2007/05メデ

    梶ピエールの備忘録。:島耕作もびっくり!なぜ中国企業が作るものはこんなに安いのか
  • 梶ピエールの備忘録。 - [中国][経済]為替制度の自由化か政治介入の排除か

    最近発表された中国の金融政策に関する日銀のワーキングペーパー(以下、WP)が評判になっている(例えばこちらやこちら)。 このWPの分析によれば、現在中国政府が採用している金融政策レジームとは、(対ドル)為替レートの上昇圧力を緩和するために低金利を維持し、過熱の懸念がある国内の引き締めには主に窓口規制などの数量コントロールによって対応するという「政策割り当て」を行っているというものである。ただしこのような窓口規制を通じた引き締めでは、銀行貸出を通じたマネーサプライの上昇や設備投資の拡大はある程度抑えられるが、現在生じているような家計の旺盛な投資欲による株式市場の過熱を冷ますことはできない。なにより、「資金の効率的な配分」をゆがめてしまうことに対する配慮が全くなされていない。 WPは、このようないかにも不恰好な政策割り当てが行われる元凶を実質上の固定相場性の採用に求めている。従って、中国政府と

    梶ピエールの備忘録。 - [中国][経済]為替制度の自由化か政治介入の排除か
    microtesto
    microtesto 2007/07/24
    どこの国でも地方は足を引っ張ってるねぇ
  • sociologbook | 2007/07 - 小ネタ

    先日開催された「癒しフェア」に潜入した驚愕のルポルタージュ! わざわざ東京くんだりまで行ってカネ払って会場に入っていろいろ試してみましたシリーズ! すべて実名です! 「ドラゴンさん」とは何か!? あれ〜あの人たち頭に傘かぶってるよ! 男とすぐに別れる35歳の女性は幸せを掴むことができるのか!? 「理工学部物理学科」では「波動物理学」を学ぶことができるのか!? 全人類を救う「俺もよく吐くんだぁ理論」とは何か!!? ぷにっき - 癒しフェアレポ:その1 ぷにっき - 癒しフェアレポ:その2 ぷにっき - 癒しフェアレポ:その3 ぷにっき - 癒しフェアレポ:その4 ぷにっき - 癒しフェアレポ:その5 ぷにっき - 癒しフェアレポ:その6 すべての謎がいま解き明かされる! 癒しとかスピリチュアルとか江原とかに(いろんな意味で)興味がある方は必見! やたらと「!」が多くてごめん!

  • 寝言@時の最果て: 東アジアの「冷戦」と日米同盟(2)

    2016年04月(1) 2015年08月(1) 2015年07月(1) 2015年03月(1) 2014年09月(1) 2014年07月(5) 2014年06月(1) 2014年04月(1) 2014年01月(3) 2013年12月(1) 2013年11月(1) 2013年10月(4) 2013年08月(3) 2013年07月(4) 2013年06月(1) 2013年05月(3) 2013年04月(3) 2013年03月(3) 2013年02月(7) 2013年01月(6) 2012年12月(9) 2012年11月(10) 2012年10月(8) 2012年09月(4) 2012年08月(4) 2012年07月(8) 2012年06月(8) 2012年05月(8) 2012年04月(6) 2012年03月(3) 2012年02月(4) 2012年01月(7) 2011年12月(17) 20

  • 寝言@時の最果て: 東アジアの「冷戦」と日米同盟(1)

    2016年04月(1) 2015年08月(1) 2015年07月(1) 2015年03月(1) 2014年09月(1) 2014年07月(5) 2014年06月(1) 2014年04月(1) 2014年01月(3) 2013年12月(1) 2013年11月(1) 2013年10月(4) 2013年08月(3) 2013年07月(4) 2013年06月(1) 2013年05月(3) 2013年04月(3) 2013年03月(3) 2013年02月(7) 2013年01月(6) 2012年12月(9) 2012年11月(10) 2012年10月(8) 2012年09月(4) 2012年08月(4) 2012年07月(8) 2012年06月(8) 2012年05月(8) 2012年04月(6) 2012年03月(3) 2012年02月(4) 2012年01月(7) 2011年12月(17) 20

  • 寝言@時の最果て: 台湾の戦略的価値 訳文全文

    2016年04月(1) 2015年08月(1) 2015年07月(1) 2015年03月(1) 2014年09月(1) 2014年07月(5) 2014年06月(1) 2014年04月(1) 2014年01月(3) 2013年12月(1) 2013年11月(1) 2013年10月(4) 2013年08月(3) 2013年07月(4) 2013年06月(1) 2013年05月(3) 2013年04月(3) 2013年03月(3) 2013年02月(7) 2013年01月(6) 2012年12月(9) 2012年11月(10) 2012年10月(8) 2012年09月(4) 2012年08月(4) 2012年07月(8) 2012年06月(8) 2012年05月(8) 2012年04月(6) 2012年03月(3) 2012年02月(4) 2012年01月(7) 2011年12月(17) 20

  • 書評:橋本努著『帝国の条件-自由を育む秩序の原理』 - 山中優の教育・研究随想録

  • 長谷部 2007 on 自己目的化 - D's BLOG

    via らず☆すた@20070630。田舎故に『UP』にたどり着くまでに結構な時間が。 「討議民主主義とその敵対者たち」(『法学協会雑誌』118-12, 2001)での(おそらくはエルスターのみに依拠した)アーレント批判の、後日談ということになろうかと(つまりは、毛利透「市民的自由は憲法学の基礎概念か」への反論)。 ……〔アーレント〕が描くのは、「真正な政治 authentic politic」の姿である。ギリシャのポリスを典型例として説かれる「真正な政治」活動とは、言論である(ホーマーの英雄譚にもかかわらず、戦闘活動はギリシャ人にとって第一義的な重要性を持つものではなかった!)。言論として定義された政治活動の、その内容は何かというと、それは何と政治自体である。政治を行うこととは、自らの生物学的な生存のための再生産活動であるところの労働と家庭の場から踏み出し、多くの市民の面前で公に討議し、

    長谷部 2007 on 自己目的化 - D's BLOG
  • https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/860/034860_hanrei.pdf

  • 一人親方最高裁判決 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

  • 週刊誌記事と団結権侵害 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

  • http://www.sanken.keio.ac.jp/publication/KEO-dp/104/DP104.pdf

  • https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/950/034950_hanrei.pdf

    microtesto
    microtesto 2007/07/24
    ブルドッグ高裁決定
  • おおすぎ Blog:ブルドック事件:地裁と高裁のフォーカスの違い - livedoor Blog(ブログ)

    ブルドック事件の東京地裁決定と東京高裁決定には、一読して大きな違いがあります。そこで、上場会社の役員や企業価値委員会のメンバーの方々は、これらの決定をどのように読めばよいか、戸惑っておられることと推察されます。 きょうは、なるべく私見を交えずに、「どう読むべきか」を考えていきます。 (葉玉先生ご謹製のマトリックスも合わせてご参照ください) 1.事案の特殊性 この事件は、「買収者が変」で、かつ「防衛策が変」な事件でした。ですから、裁判所の決定から一般論を導くことには、どうしても限界があります。 防衛策(対抗手段)が認められるためには、必要性と相当性が必要です。この点は、地裁も高裁もほぼ同じです。必要性・相当性とは聞きなれない言葉ですが、平たく言うと、目的と手段のことだと思ってください。前者は「買収者による買収を阻害することに理由があるか」、後者は「手段(もたらす効果)がまともか、やり過ぎでは

  • おおすぎ Blog:ブルドック事件・地裁・高裁決定を振り返って - livedoor Blog(ブログ)

    今朝、嫁に、「まさか、ブログネタで『小島よしお』とか書こうとしているんじゃないでしょうね?」と尋問されました。お察しの通りです。 その嫁ですが、昨晩は夫婦で、「金麦と待ってる〜」と唱和しながら、コンビニで金麦(**)を買って、家で飲みました。ええ、こういうお馬鹿な夫婦です。 ** 注:「きんむぎ」。発泡酒の銘柄の1つ。「法務の国のろじゃあ」6月27日のエントリーで取り上げられたことで有名。 学期末の忙しい時期なのですが、書かずにはいられないので、標記のネタで行きます。書きたいことは論文5分くらいあるのですが、少しずつ書き足していきたいと思います。 地裁決定を丁寧に読んでいく原稿をほとんど書き終わっていたのですが、高裁決定を見て、そのままアップするのではいかんなと思い直しました。きょうは、大まかな総括と、今後の課題を扱います。以下の記述だと、お手元に決定文やその要旨がない方には全体像が伝わ

  • おおすぎ Blog:政治的道具としての買収防衛策 - livedoor Blog(ブログ)

    監査役サポーターさん、うきょさんから、さらにコメント頂き、感謝しております。 きょうは、買収防衛関係に戻って、短いエントリーです。 当は、時節柄(?)、各方面の識者の見解・最近の動向などをお知らせすべきなのかもしれませんが、締切りを過ぎた原稿の催促が複数、矢のように飛んできておりますので、当に一言だけ。 最近のマイナーな事件なのですが、ある日の企業(A社)が米国子会社(B社)を他社(アメリカ企業。C社)に売却するというときに起こった話です。B社には少数派株主(一般投資家)がおり、米国市場で上場しているのですが、A社が保有株式を他社に売却し、C社は他のB社株主からも株式を買い取るという話がまとまったところ、突如、B社の経営陣が特別委員会を設置し、買収防衛策を導入したので、A社およびC社がデラウェア州(B社の設立州)の裁判所に防衛策の無効確認などを求めて提訴した、という事件です。 私は、

  • 袖川芳之・田邊健「幸福度に関する研究〜経済的ゆたかさは幸福と関係があるのか〜」 - 備忘録

    主観的幸福度(=「国民生活に関する世論調査」における「生活満足度」)は、周囲との相対的比較で判断されている可能性が高く、現在の主観的幸福度と比較して論じることには無理がある。景気変動との関係では、規則的な連動はみられないものの、急激な経済状況の変化や長期的なマイナス・トレンドなどの刺激に対してはネガティブに連動。「団塊の世代」は、年齢別にみて主観的幸福度が低下する「弛み」を形成しており、当該層の年齢が高くなるために昭和40年代初頭と現在では構成するサンプルの分布が異なる。主観的幸福度は、経済的豊かさと全く関係がないわけではなく、言わば上方硬直性のある指標のようにもみえる。 リチャード・レイヤードに因れば、幸福に影響を与える7大要素は、[1]家族関係、[2]家計の状況、[3]雇用状況、[4]コミュニティと友人、[5]健康、[6]個人の自由、[7]個人の価値観。飽戸弘助の研究では、27の領域別

    袖川芳之・田邊健「幸福度に関する研究〜経済的ゆたかさは幸福と関係があるのか〜」 - 備忘録
  • 下流社会論の陥穽−社会思想編 - 備忘録

    不安型ナショナリズムの時代―日韓中のネット世代が憎みあう当の理由 (新書y) 作者: 高原基彰出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2006/04メディア: 新書購入: 2人 クリック: 139回この商品を含むブログ (77件) を見る 社会の二極化、特に、若年層に広がるフリーター・ニートなどの問題については、これをネット世代の「右傾化」の要因とする論考も話題を呼んだ。高原基彰「不安型ナショナリズムの時代」(2006)では、嘗てのナショナリズムが一律的で、国民全体を統合する理念を持っていたのに対し、現在、若年層に広がりをみせるナショナリズムは、国内における立場(特に世代)の違いを色濃く反映するものである。韓国中国のネット世代にも同様の「右傾化」がみられるが、これらは、対外的な攻撃性以上に自国の問題、経済の「高度成長」に対する再検討を迫る立場から生じているとし、日においても、フリーター・

  • 核兵器の有効性 - forrestalの回顧録