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Chinaに関するmicrotestoのブックマーク (436)

  • 汪暉、重慶事件を語る(上) - 梶ピエールのブログ

    岩波書店の月刊誌『世界』7月号に、 北京の清華大学教授で新左派の代表的な論客、汪暉氏による「重慶事件──密室政治と新自由主義の再登場」 という論考が掲載されている。 中国の内外を問わず大きな衝撃を与えた事件に関する著名な知識人の発言であり、またその内容も色々な意味で興味深いものだった。論考の趣旨はおおむね以下の通りである。 1.今年二月に生じた王立軍の米国領事館駆け込み事件および薄熙来夫人である谷開来の英国人スキャンダルに端を発した一連の政治スキャンダルと、重慶モデルという「社会実験」の評価は、来区別して論じるべき問題である。 2.重慶モデルという社会実験は農村都市化をめぐる「地方間競争」の一つのモデルであり、もちろんその方式には賛否両論あったものの、基的にその成果は広く市民の評価に対しに開かれたものであった。それが今年の「両会」以来、「密室政治」のもとに葬り去られようとしているのは憂

    汪暉、重慶事件を語る(上) - 梶ピエールのブログ
  • Amazon.co.jp: 中華人民共和国誕生の社会史 (講談社選書メチエ 510): 笹川裕史: 本

    Amazon.co.jp: 中華人民共和国誕生の社会史 (講談社選書メチエ 510): 笹川裕史: 本
  • 「独二代」

    これを書きかけたときに、薄煕来「元」重慶市党委員会書記が「双規」に問われた、という噂が流れてきた。以前書いた、片腕の王立軍が引き起こしたアメリカ領事館駆け込み事件が、3月に開かれた「両会」、全国政治協商会議と全国人民代表大会(全人代)の閉幕直後に薄氏の書記解任につながり、その後1週間もたたないうちにこの噂だ。とうとう「太子党」に代表される「官二代」の政争が勃発したのか。 それにしても、全人代の重慶市トップ記者会見では最前線で熱弁をふるって集まった人たちを驚かした薄氏の、わずか10日のうちの大変遷ぶりはどうだろう。かつて激しい政争に巻き起こまれて浮沈を繰り返した、彼らの親たちの代を見るようだ(とはいえ、今では歴史の被害者のように語られる彼らも、当時その当事者であったことは忘れてはならない)。親の因果が子に報い...と言うのは簡単だが、お国の特殊性から狭い世界に生きるしかない彼らは永遠にそれを

    「独二代」
  • 「公正な分配」をめぐる競争 - 梶ピエールのブログ

    3月5日より中国の全国人民代表が始まり日のメディアでも一斉に温家宝首相の演説の内容などを報道したが、興味深いのはそれまで欧米メディアに比べてそれほど高い関心が払われていたとは思われない、烏坎村の選挙についての取材報道が相次いでいることだ。そのほとんどが「公正な選挙の実施」「住民の民主化要求が実現」といった欧米メディアのフレームワークに近い形で行われているように見受けられる。 しかしながら、僕自身はこういった報道スタンスには物足りないものを一貫して感じてきた。現在「農村=都市一体化」を政府が取り組むべき最重要課題の一つとして位置づけている中国では、その際に不可欠な土地開発をめぐる問題点と、農民土地市民の待遇差に起因する戸籍改革という中国社会の問題点の解決をめぐって、地域間で盛んな「制度間競争」が繰り広げられている。烏坎村の事例も、基的にそのような文脈から理解されるべきだと個人的には考えて

    「公正な分配」をめぐる競争 - 梶ピエールのブログ
  • 中国の少数民族擁護政策を転換せよ=中国的「多文化主義」批判論文を読む : 中国・新興国・海外ニュース&コラム | KINBRICKS NOW(キンブリックス・ナウ)

    2012年2月14日、学習時報に掲載された中国共産党中央統一戦線工作部の朱維群・常務副部長の論文「現在の民族分野に関する何点かの思考」が注目を集めている。 中华世纪坛搞咩? / ANTHONY ■朱維群が唱える中国民族政策の転換 朱維群は1947年生まれ。 人民日報社記者を経て、1991年に中国共産党中央弁公庁に転任。1998年から副部長、2006年から常務副部長(閣僚級)の地位にある。 昨年12月には「一部党員は事実上、宗教の信者となっている」との論文を発表。たとえ回族など宗教と不可分の少数民族であろうとも共産党員である以上は信仰は許さない、一般市民とつきあう時は宗教のまねごとをせよ、との内容で話題となった。 (関連記事:共産党員は宗教を捨てよ=たとえチベット族、ムスリムであろうとも―中国(水彩画)) ■中国の少数民族政策 今回の論文「現在の民族分野に関する何点かの思考」はチベット問題、

  • 中国に効く処方箋はツールとしては「中国式民主制度」がいいんじゃない?「真の民主主義」じゃなくてね : 中国・新興国・海外ニュース&コラム | KINBRICKS NOW(キンブリックス・ナウ)

    ウェッジに「中国中国である限り真の民主はありえない」というなんとも挑発的というか、不思議なタイトルの論考が掲載されたのでご紹介します。 Statue of Liberty / sarae 平野聡「中国中国である限り真の民主はありえない」(前編)(後編) ■不思議なタイトル 「中国中国である限り」ってなに?尾崎豊「僕が僕であるために」のオマージュ?「真の民主」ってなに?日の民主は真の民主?米国は?ソ連崩壊の翌日に赤旗一面が「まだ真の社会主義は実現していない」だったことを思い出しちゃったぜ……と妄想させてくれる、果てしなく不思議なタイトルです。 タイトルの時点でどきどきものでしたが、中を読んでみると普通の内容。ひょっとして、編集者がつけたタイトルじゃないですかね。「中国中国であるかぎり」も「真の民主」も文中に出てこない言葉なので。その意味は後編で主張するところの

  • 中国が中国である限り 真の民主はありえない(後篇)

    さらに、そもそも中国において、自由で民主的な言論と政治批判を許すと一体どのようなことになるのかを考えてみなければならない。 共産党に「正しさ」を託しても信頼できない 少なくとも、共産党の厳しい言論統制や民主化要求への圧殺にもかかわらず、現実に少なくない中国人が言論の自由を通じた民主的な政策決定を欲していることは間違いないだろう。中国社会に横たわる諸問題の解決を共産党の「正しさ」に託していたはずが、何時まで経っても解決するどころか事態が一層悪化するのであれば、その「正しさ」に疑問を抱き批判を上げようとするのは当然のことである。既に昨年夏、その生々しい一端が高速鉄道事故を契機としてあらわになったのは記憶に新しい。 また、ネットの規制をかいくぐって現れる議論(恐らく在外の中国人によるものであろう)を見るにつけ、台湾問題を解決するためにも中国大陸におけるリベラル・デモクラシーの実現は喫緊の課題だと

    中国が中国である限り 真の民主はありえない(後篇)
  • 中国が中国である限り 真の民主はありえない(前篇)

    中国の現在と過去を覆い尽くす息も詰まらんばかりの社会矛盾。その袋小路にひとしきり風穴を開けるかのように、昨年秋以降広東省で「烏坎(うかん)事件」が起こった。この事件は、近年の中国における「群衆性事件」の中でもひときわ大規模にして持続性があるのみならず、中国の社会矛盾の一つのあり方を最も典型的に示していることから注目を集めている。果たして、この事件は今後の中国を良い方向で変えうるものなのだろうか? 土地の錬金術が横行した烏坎村 事件の舞台となった広東省の東部沿岸・陸豊市は、かつて貧しさのため華僑を多数送り出してきたという土地柄である。しかし、改革開放が加速した1990年代以後、在外華僑・華人が祖先の故郷に錦を飾るのを兼ねて活発に投資するようになり、労働集約的な工業化が進んだ。工場をつくるには開発区が必要であり、華僑は農村の党幹部に対し安く土地を融通してもらえるよう接近した。そして党幹部も、開

    中国が中国である限り 真の民主はありえない(前篇)
  • 民主選挙に沸く烏坎村、それでも中国は変わらない

    中国南部・広東省にある烏坎村の選挙は、バスに似ている。全く来ないかと思えば、立て続けに3つもやって来るのだ。 反乱を起こしたこの漁村は先週、お祭りのような雰囲気の中で選挙委員会の委員を投票で選んだ。今週末にはオンブズマンを選出する。 そして最後に来月には、村民が度重なる投票にうんざりしていなければ、昨年12月に村民が追い出した村の指導者の代わりとなる新指導者を選出する。 これほど目まぐるしい市民活動を繰り広げながら、村民たちが多少なりとも漁をしているのは驚きだ。 土地取引の汚職に立ち上がった小さな漁村の戦い 民主主義を目指すお祭りは、昨年9月に始まった驚くべき出来事の連鎖に続くものだ。村民たちは9月に地元指導者の事務所を荒し、警察署を襲撃した。村の共有地の多くを村民から奪う一連の土地取引での汚職疑惑に腹を立ててのことだ。 警察は抗議者を殴り、暴動の主導者を逮捕して応酬した。主導者の1人は拘

  • 烏坎村の村民自治と中国における「公共性」(後編) - 梶ピエールのブログ

    烏坎村の自治の動きを「公共性」の観点から理解するのに有用だと思われるのが、、著名な中国思想史研究者である故・溝口雄三氏が『中国の公と私』などの著作の中で強調していた、「つながりの公」という概念である。以下の表は、同書の中に示された(同著57−58ページ)、清末革命家の思想家の「公」「私」概念を対比させたものだが、これを上記のような烏坎村の事例を頭に入れながら改めて眺めると、実に味わい深いのではないだろうか。 ※訂正: 上の表の「公」の「君・主」の項目の一行目、「民主・・私」とあるのは「民主・・公」の誤りです。 この一連の対比からは、たとえ政府や国家、君主であっても、それが「一部の少数者」の利害を代表している場合は、「私」的な存在として批判・打倒の対象になるのに対し、その対立概念であるところの「公」は、あくまでも、「多数者」の利益を代表するものとしてイメージされていることがわかる。このような

    烏坎村の村民自治と中国における「公共性」(後編) - 梶ピエールのブログ
  • 烏坎村の村民自治と中国における「公共性」(前編) - 梶ピエールのブログ

    「両会」を間近に控えた中国に関しては、習近平氏の訪米や、重慶における薄熙来の去就をめぐる権力闘争、そしてチベットにおいて相次ぐ僧侶の焼身自殺を初め、注目を集めている問題はあまりに多く、相変わらず重要トピックを把握するだけで精一杯の状況です。ここではとりあえず、先日神奈川大のシンポジウムでお話ししたこととも関連する話題として、昨年末より海外でも大きく取り上げられてきた、広東省烏坎村における村民自治の問題を、中国「公共性」概念考えをまとめておきたいと思います。 さて、烏坎村の村民自治をめぐってはすでにいろいろな記事が書かれているが、中文ウィキペディアの記述を参照すれば事件の概要と経緯はほぼつかむことができる。日における紹介記事の多くもこのウィキペディアの記述をかなり参考にしていると思われる。 比較的新しい日語の記事としては、以下のフィナンシャルタイムズの翻訳記事が参考になるだろう。 「民主

    烏坎村の村民自治と中国における「公共性」(前編) - 梶ピエールのブログ
  • 「ファッション民主にサヨナラ」ばらばらの国を変えるために=韓寒コラム解読編 : 中国・新興国・海外ニュース&コラム | KINBRICKS NOW(キンブリックス・ナウ)

    鋭い風刺エッセイで人気の小説家・コラムニストの韓寒が、中国言論界に爆弾を投げ込んだ。「革命を語る」「民主について」、そして「自由を求める」という3のコラムをブログで公開したのだ。なんと人民日報まで引っ張り出される騒ぎとなり、中国言論界の2011年末は突然、革命論議で盛り上がることとなった。 これまでサイトでは、韓寒のコラム3中国言論界の反応を紹介してきた。最終回となる今回はもう一度、流れを整理するととともに、中国の民主化問題について簡単に私見を披露したい。 【中国人と民度と民主=韓寒論争】 【鉄道追突】改革をしなければ中国という国自体が脱線することに=人気作家・韓寒が共産党批判 革命するには民度と公共心が足りない=人気作家・韓寒が「革命を語る」―中国 コネがあれば俺も汚職できたのに…作家・韓寒が語る「普通の中国人にとっての民主」 韓寒コラムに人民日報まで釣られた=「民主はペットでは

  • 口だけの革命はもうたくさんだ!人気作家・韓寒のド直球コラム「自由を求める」―中国 : 中国・新興国・海外ニュース&コラム | KINBRICKS NOW(キンブリックス・ナウ)

    鋭い風刺エッセイで人気の小説家・コラムニストの韓寒が久々にブログを更新した。「中国人には民度がないんだから、革命なんてやってもまた毛沢東を生み出すだけだぜ」とも読める挑発的なブログが話題となっている。今回は種明かし編とも読める韓寒の最新コラムをご紹介する。 *韓寒著『上海ビート』。 ■前回までのあらすじ(読み飛ばし推奨) 鋭い風刺エッセイで人気の小説家・コラムニストの韓寒が久々にブログを更新した。「革命を語る」「民主について」の2だ。「革命だ!」「民主だ!」と無責任に語る民主化シンパに対する強烈な“毒”となっている。 韓寒(上海市出身、1982年生まれ)は2000年、まだ18歳という若さで、処女作『三重門』(邦題は『上海ビート』)でブレイク。一躍人気作家となった。小説、エッセイに加え、ブログも大人気で今年初頭に累計4億PVを突破したのだとか。 ところがサイトでも紹介したブログ記事「バラ

  • 韓寒コラムに人民日報まで釣られた=「民主はペットではない」との反論も―中国 : 中国・新興国・海外ニュース&コラム | KINBRICKS NOW(キンブリックス・ナウ)

    鋭い風刺エッセイで人気の小説家・コラムニストの韓寒が久々にブログを更新した。「中国人には民度がないんだから、革命なんてやってもまた毛沢東を生み出すだけだぜ」とも読める挑発的なブログが話題となっている。なんと大物中の大物、人民日報まで釣られている。 *韓寒著『上海ビート』。 ■前回までのあらすじ(読み飛ばし推奨) 鋭い風刺エッセイで人気の小説家・コラムニストの韓寒が久々にブログを更新した。「革命を語る」「民主について」の2だ。「革命だ!」「民主だ!」と無責任に語る民主化シンパに対する強烈な“毒”となっている。 韓寒(上海市出身、1982年生まれ)は2000年、まだ18歳という若さで、処女作『三重門』(邦題は『上海ビート』)でブレイク。一躍人気作家となった。小説、エッセイに加え、ブログも大人気で今年初頭に累計4億PVを突破したのだとか。 ところがサイトでも紹介したブログ記事「バラバラの国」

  • コネがあれば俺も汚職できたのに…作家・韓寒が語る「普通の中国人にとっての民主」 : 中国・新興国・海外ニュース&コラム | KINBRICKS NOW(キンブリックス・ナウ)

    鋭い風刺エッセイで人気の小説家・コラムニストの韓寒が久々にブログを更新した。「革命を語る」「民主について」の2だ。「革命だ!」「民主だ!」と無責任に語る民主化シンパに対する強烈な“毒”となっている。今回は「民主について」について。 *韓寒著『上海ビート』。 韓寒(上海市出身、1982年生まれ)は2000年にまだ18歳という若さで、処女作『三重門』(邦題は『上海ビート』)でブレイク。一躍人気作家となった。小説、エッセイに加え、ブログも大人気で今年初頭に累計4億PVを突破したのだとか。 ところがサイトでも紹介したブログ記事「バラバラの国」の後、めっきり更新が減り、まともな更新は5カ月ぶりとなる。今回、「読者からの質問になんでも答える企画」と題して書いたのが「革命を語る」「民主を語る」の2の記事となる。 記事「革命を語る」を紹介した前編「革命するには民度と公共心が足りない=人気作家・韓寒が

  • 「民主主義じゃないのに俺たちは豊かになれてしまった」元天安門闘士が語る現代中国(金浪) : 中国・新興国・海外ニュース&コラム | KINBRICKS NOW(キンブリックス・ナウ)

    ■新浪微博の実名化に怒りの声を上げるネットユーザーたちは、 何らかの行動を起こせるのだろうか■ 燕京啤酒 / abon ブログ「大陸浪人のススメ」 と「KINBRICKS NOW」のコラボ企画「金ブリ浪人のススメ」、略して『金浪』。一つのネタについて、迷路人(安田峰俊)さんとChinanewsが別々に解説してみようという企画です。 安田さんが北京で出会ったある中国人との会話についてのエピソードです。 北京で別件の取材をしていて、偶然に現在40歳の頭脳労働者(記者とかそこら辺の仕事のサラリーマンだと思われたし)と一緒にごはんをべる機会があった。 祖母が満洲族だったという彼は生粋の北京っ子であり、北京の胡同の風情や、肉をいまくる北方中国人の習慣の素晴らしさを力説していた。 正直、彼とは意気投合した。ガツガツと飯をってビールとタバコをバカバカ開けながら話をしているうちに、彼はこんなことを語

  • 革命するには民度と公共心が足りない=人気作家・韓寒が「革命を語る」―中国 : 中国・新興国・海外ニュース&コラム | KINBRICKS NOW(キンブリックス・ナウ)

    鋭い風刺エッセイで人気の小説家・コラムニストの韓寒が久々にブログを更新した。「革命を語る」「民主について」の2だ。「革命だ!」「民主だ!」と無責任に語る民主化シンパに対する強烈な“毒”となっている。 韓寒(上海市出身、1982年生まれ)は2000年、まだ18歳という若さで、処女作『三重門』(邦題は『上海ビート』)でブレイク。一躍人気作家となった。小説、エッセイに加え、ブログも大人気で今年初頭に累計4億PVを突破したのだとか。 ところがサイトでも紹介したブログ記事「バラバラの国」の後、めっきり更新が減り、まともな更新は5カ月ぶりとなる。今回、「読者からの質問になんでも答える企画」と題して書いたのが「革命を語る」「民主について」の2の記事となる。 【中国人と民度と民主=韓寒論争】 【鉄道追突】改革をしなければ中国という国自体が脱線することに=人気作家・韓寒が共産党批判 革命するには民度と

  • 中国鉄道建設、90%で工事ストップ 300万人への賃金未払いも - MSN産経ニュース

    【上海=河崎真澄】中国で鉄道建設の中断や遅延が一段と深刻化し、工事路線の90%にあたる1万キロ以上がストップ状態に陥っていることが分かった。7月に浙江省温州市で起きた高速鉄道追突事故の影響で、自転車操業状態にあった鉄道省の資金繰りが急速に悪化しているためだ。 中国紙、京華時報(電子版)によると、農村からの出稼ぎ労働者(農民工)ら約300万人が雇用契約の打ち切りや給料の未払い問題に直面。抗議活動など社会不安に結びつく懸念も指摘され始めた。 死者40人を出した7月23日の高速鉄道事故後に安全検査や工期の見直しなどで、建設作業が計画通り進まなくなり、上海-昆明、石家荘-武漢、アモイ-深セン、貴陽-広州、南京-広州など多くの高速鉄道の建設現場で工事が止まっている。 8月末には、建設路線の約70%で工事がストップしていたが、わずか2カ月でさらに事態が悪化した。銀行からの資金融資や、鉄道債の発行に必要

  • もう一つの「中国モデル」論 - 梶ピエールのブログ

    先日、中国および台湾で辛亥革命100周年を記念する大がかりな式典があった。単に区切りがよいと言うだけではなく、今年が中国近代化100年の歩みの中で非常に象徴的な意味を持ちそうなのは、この100年間の中で中国の国際社会での地位がMAXに達していることだろう。それは、海外の著名な学者による中国論のスタンスにもよく現れている。 その代表的なものが、9月25日付の読売新聞に掲載され、かなり話題を呼んだフランシス・フクヤマの論考である。フクヤマは、政治面において権威主義的であり、経済面では国営企業に依存した中国の発展モデル(「中国モデル」)が、「大規模な経済政策の決定を迅速に、そしてかなり効果的に行える」点で欧米の自由主義的な経済体制よりも優位に立つものの、最高指導者へのチェックアンドバランスが働かないことや、成長優先の経済運営が行き詰まる可能性について警鐘を鳴らしている。この点に関し、ブログ「政治

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  • 中国がリビア内戦でありえないぐらい失敗している件=カナダ紙のスクープと中国の弁明 : 中国・新興国・海外ニュース&コラム | KINBRICKS NOW(キンブリックス・ナウ)

    首都トリポリが陥落し、ついに節目を迎えたリビア内戦。この内戦が中国外交に与えた影響は甚大なものとなった。 今、一番ホットな話題は「中国軍需企業が今年7月、カダフィ大佐側に兵器売却を打診」のニュース。カナダ紙グローブ・アンド・メールが伝えた。カダフィ政権幹部が多く住む高級住宅地のゴミから極秘メモを発見したとのこと。ちょっと信じられない入手経路だが……。 「携帯式地対空ミサイルやロケット砲など2億ドル(約154億円)相当の武器を売る準備があるよ」という提案がきっちり書かれた問題のメモはグローブ・アンド・メールのウェブサイトで見ることができる。 (関連記事:「リビア:大佐側に中国企業が武器売却を提案…加紙報道」毎日新聞、2011年9月5日) *画像はグローブ・アンド・メールの報道。発見された極秘メモ。 ■どっちに転んでも中国の失点に 中国政府のいつものやり方ならば、「そんな事実はない」と強弁して