ミャンマーとバングラデシュの国境付近にいて国籍を持たないイスラム系少数民族、ロヒンギャ族の存在が関心を集めている。タイ当局がロヒンギャ難民のボートを海に押し返したことが明らかになり、問題になったのがきっかけだ。きょうのテーマは「なぜいま、ロヒンギャ難民なのか」とした。関連記事ミャンマー難民ロヒンギャ、周辺各国が…少数民族ロヒンギャ虐待「証拠ない」 …記事本文の続き ロヒンギャ族は約80万人とみられ、多くはミャンマーにいる。ミャンマー軍事政権は国内に135の少数民族がいるとしているが、この中には入っていない。イスラム教徒でベンガル語を使うから、むしろバングラデシュ人に近い(ミャンマーは仏教徒が多数)。 ■仕事求めて海へ ロヒンギャ難民について、AP通信が先ごろ、ベンガル湾に面したバングラデシュ南東部の町、テクナフから興味深いルポを伝えていた。この町からタイへ向けて、出稼ぎ希望者を満載したボー