「日本の古本屋」サイトを通じて、1930年代の日本における反宗教運動関係(反・反宗教運動を含む)の文献を購入する。 ○ 反宗教闘争同盟準備会編『反宗教闘争の旗の下に』(共生閣、昭和6年7月8日発行) ○ 永田廣志・秋澤修二『現代宗教批判講話』(白揚社、昭和10年2月10日再版) ○ 宇野圓空編『反宗教運動批判』(近代社、昭和7年4月10日) 近代日本の反宗教運動は、1930年前後の「マルクス主義と宗教」論争(とくに三木清と服部之総)によって本格的に理論的なレベルでまず始まり、ついで1931年以降の反宗教闘争同盟準備会(共産主義系)と日本反宗教同盟(社会民主主義系)の活動によって、実践レベルでも取り組まれていくことになる。 反宗教闘争同盟準備会は、「反宗教闘争は階級闘争の一翼であると云ふ見地に立ち、総ての勤労大衆をあらゆる形態の宗教的観念より解放し以てマルクス=レーニン主義的世界観を獲得せし
http://anond.hatelabo.jp/20070503183747 「これ以上金持ちを増やすと都合が悪い」という富裕層の思惑によって、格差社会という言葉が生まれたのはご存知だろうか。 富裕層にとって、この「格差」という単語は計り知れないほどのメリットがある。その代表的なものを3つ下に書き記しておこう。 1:貧困層が自分が貧乏な理由を「自分のせいではない、格差のせいだ」という単語1つで片付けることができる。そのため、人のせいにし続けていくうちに金持ちになる意欲がなくなり、自分の今置かれている境遇に満足するようになる。 2:格差というテーマを扱う時、金持ちは必ず悪いイメージで報道される。そのため、貧乏人は「ああはなりたくねえな」と金持ちになることを自ら拒否するようになる。 3:マスコミは金持ちより貧乏人の方が圧倒的に多く、貧乏人を相手にした方が結果的に儲かることを知っているので、ワ
最近また急速に、マルクスを沢山読んでいるのだが。僕が前にマルクスを読んでいたのは、もう昔のことで、22歳くらいの時期まで僕はよくマルクスを読んでいたはずである。マルクスを読むと言っても、それをどのように読むのかが問題なのである。最近になってようやく、僕はその読み方が見えてきたという気がしているのである。問題は、哲学史におけるマルクス、認識の歴史におけるマルクスの位置を明らかにすることにある。マルクスを聖書のように読む憐れな人も、僕は結構見てきたが、ああいうのは結果的なトラウマしかもたらさないわけだから。 ICUという東京の市街地中にある僻地の中で(三鷹のエルサレムとか綽名される)、十代の頃、高校生の時分に偏った環境の中ではじめてマルクスというのを読んだ−周囲の環境との関係によって、どうしようもなく逃げ道がなく読まされたのだが−それは経哲草稿だった。しかし、『経済学哲学草稿』−いわゆる初期マ
ジジェクの1月4日づけユマニテ紙でのインタビュー スラヴォイ・ジジェク−−資本主義の論理は自由の制限を導く Slavoj Zizek : « La logique du capitalisme conduit à la limitation des libertés » L'Humanité : Article paru dans l'édition du 4 janvier 2006 ジジェクについての最初の短い紹介文を省いて、インタビューの内容を訳します。 −−−−−−−− あなたは、フランスの欧州憲についての国民投票の結果は有意義なものであり、それは、「われわれに、その専門的知識を追認する可能性のみを与える新しエリート階級」の脅迫に対抗して「そもそも選択するという選択肢がある」ことを表明したことにあると評価しているわけだが、どんなふうにして、EUの政策は、選択を人から奪う装置になって
19世紀グルメ話とのかかわりで取り出した「ルイ・ボナパルトのブリューメル18日」を拾い読み。同時代の空気がわからない者にとっては、この本ジャーナリスティックな調子が障害で、今ひとつぴんとこないところもあるが、それでも、フランスについて昔より少しは知識が増えた今読むと、前より面白い。 ちょっと長いが、面白いと思った部分の一つを引用。 膨大な官僚・軍事組織をもち、複雑多岐で精巧な国家機構をもったこの行政権力、50万の軍隊とならぶもう50万の官僚軍、網の目のようにフランスの社会にからみついて、そのすべての毛穴をふさいでいるこの恐ろしい寄生体、それは、絶対君主制の時代に、封建制度の衰亡のさいに発生したものであって、この衰亡を速める助けをした。土地所有者や都市の領主特権はそっくり国家権力の属性に変わり、封建的な高位大官は有給の官吏に変わり、相争うもろもろの中世的な全権の雑多な見本帳は、工場式に分業を
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