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ブックマーク / www.kinokuniya.co.jp (2)

  • 北田暁大(『国家とはなにか』萱野稔人)

    政治哲学の根問題は、苟も何らかの国家がなければならないのかどうかにあり、この問題は国家がいかに組織されるべきかの問題に先行する」とロバート・ノージックは言った。それは、国家なるものの存在を与件としたうえで、その組織の仕方や機能のあり方を検討する政治哲学への異議申し立て、政治哲学の「心理学化」「社会学化」に対する警鐘であったといえる。 現実の国家状態を前提としつつ、その機能を抽出し、機能の円滑な実現を目指したり、国家をとり巻く環境と照らしあわせることによって、「よりましな」国家のあり方を模索したりするタイプの国家論。ノージックは、そうした国家論が見えにくくしている根問題を掘り下げ、独自のリバタリアニズムを構築していった。このノージックの方法論的なラディカリズムは今なお理論的な魅力を失ってはいない。 しかし、ノージックの問題提起から三十年たった、私たちをとり巻く言説環境において、国家は奇

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