■4姉妹の家族 「私は流木と一緒」長女の思い 私たちは“死のジャングル”、南米コロンビアの「ダリエン・ギャップ」を横断し、米国を目指すハイチ難民の家族を取材した。放送では紹介できなかったが、もう一家族取材していた。4姉妹と父母の6人家族だ。 父ニクソン・チャーレスさん(43)はハイチの大地震の後ブラジルに渡り、大工の助手で生計を立ててきた。コロナ禍で収入が激減、ハイチに残る家族や親戚への送金もできなくなったという。 「娘たちは勉強して大学も出てほしい。私たちが味わった苦労を娘たちにはしてほしくないのです」。ハイチへの思いは強いが、娘たちの将来を見据え米国を目指すことにした。5歳の双子の娘はインタビュー中も甘えるように父の腕を掴む。ただコロンビアで不衛生な水により2人は体調を壊し、一時的に寝たきりの状態になっていたという。 13歳の長女は大人びた印象だ。海を見ながら、こう話してくれた。 「父