約2万人の死者・行方不明者を出した東日本大震災から11年が経った。大地震はいつ起きてもおかしくない。家の中で被災したときのために、どんな対策ができるのだろうか──。危機管理アドバイザーの国崎信江さんは災害時に備え、廊下や、それ以外の部屋に、極力ものを置かないようにしているという。置いたとしても、次のようなことを心掛けている。 「わが家の場合、時計は紙製、写真立ては布製、花瓶はゴム製など、当たっても大事に至らない材質のものにしています。気に入って買ったものが、家族を脅かす凶器になったらいやですから、家の中のものは、すべて災害時のことを考えて選んでいます」(国崎さん・以下同) また、夜中に被災したとき、火が出たときなどを想定し、こんな備えも。 「各部屋には、コンセントに差し込み、停電時は自動点灯する足元灯を設置し、いざというときに真っ暗にならないように工夫しています。揺れでストーブなどが倒れ、
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