ニューヨークで映画づくりを学ぶなどしたあと、2009年にフリーランスの撮影助手「見習い」として映画業界で働き始めました。 当初は低予算の作品での仕事が多く、始発で集合場所に向かい、日が暮れるとスタジオに移動して撮影を続け、帰るのは終電ギリギリでした。 終電に間に合わない撮影の際にはバイクで通いましたが、早朝から深夜までの撮影が続くと寝不足の状態で運転しなければなりませんでした。 萬代有香さん 「低予算の映画ではタクシー代や宿泊費の予算がないので、郊外のロケでは、なんとか終電に間に合うように撮影を終わらせます。ようやく帰宅して2時間仮眠して、また撮影に行くというような毎日でした。撮影以外にも移動や機材のメンテナンスなどに時間が取られ、結局、寝る時間は無くなってしまうんです」 その後、見習いから、サード、セカンドと呼ばれる立場となり、現在はチーフになりましたが、厳しい労働環境は大きくは変わらず