いももちはジャガイモを茹でて丸めて焼く、というシンプルな料理ですが、いももちと呼ばれる料理は北海道以外にも存在します。高知などでは、かんばもちと呼ばれる、サツマイモを使ったいももちが有名です。また、岐阜では里芋と米を使ったいももちが作られています。 北海道のいももちは、ジャガイモを使います。いももちでなく、いもだんごと呼ぶ地域もあります。北海道産のおいしいジャガイモを茹でてつぶして、まんじゅうのような形に丸めて、バターなどで焼きます。塩味でも十分においしいですが、醤油と砂糖の甘辛のタレをからめたものが定番の味つけです。 明治になって北海道が“開拓”されたころは、道内ではまだ米づくりができなかったので、もちを作るときには、もち米のかわりにジャガイモが使われていました。これが、いももちの始まりだといわれています。 当時、北海道ではジャガイモは豊富に生産されていたので、いももちは開拓者たちの貴重