焙焼されたコロラド州Cripple Creek産の金鉱石。カラベラス鉱は焙焼によりテルルが取り除かれ、斑状に自然金が残されている。 焙焼(ばいしょう)とは、空気の存在下で硫化鉱等を高温に加熱する工程を言う。 鉱石を処理する工程の一つである。 より具体的に言うと、焙焼とは気固反応を加熱しながら行う製錬工程であり、次の工程に最適な化学組成に変えることを目的としている。 焙焼の前には、鉱石は浮遊選鉱等によってある程度は不純物を除去されていることが多い。 精鉱は、焙焼のために他の原料と混合されていることもある。 焙焼は有効な技術だが、大気汚染の重大な原因ともなり得る。[1] 焙焼は高温下での気固反応であり、酸化や還元、塩化、硫酸化、加水分解といった反応を含む。 焙焼中に、鉱石や精鉱は、非常に高温の空気等で処理される。 焙焼は、硫化鉱に適用されることが多い。 焙焼中に硫化鉱は酸化物になり、硫黄分は二