日本でも2017年ごろから目にするようになった「トーンポリシング」。英語でtone(口調、話し方)とpolicing(policeする=取り締まる)が組みあわさった表現で、直訳すると「話し方警察」「話し方の取り締まり」となる。 差別や抑圧が問題になっていて、その被害を受けている人たちが声を上げる際に、訴えの内容そのものではなく、話し方や言葉づかい、態度を批判することで、論点をずらす行為のことをいう。 たとえば、思いっきり足を踏まれた人が反射的に「いてっ。足どけろよ!」と叫んだときに、「その言い方はないだろう、もっと丁寧な言葉づかいをするべきだ」と踏んでいる側または周りが注意する場面を想像するとわかりやすいだろう。 日本でトーンポリシングという言葉が使われだしたきっかけの一つは、『「冷静に」なんてなりません!』という、イラストつきの英語記事を翻訳したWeb記事で、これがSNSで話題になった。
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