ネズミでも差が出る宇宙への環境対応 【三宅義和氏(イーオン社長)】宇宙空間ではどのようなお仕事をされたのでしょうか。 【山崎直子(宇宙飛行士)】主なミッションは国際宇宙ステーションの組み立てと補給でした。私自身はロボットアームを操作して、スペースシャトルで運んだイタリア製のレオナルドという大型バスぐらいの大きさの補給モジュールをつかみ、国際宇宙ステーションに取り付ける作業を行いました。その大仕事が終わったあとは、実験装置や補給品を所定の場所に組み入れていく引越し屋のような作業を行いながら、その合間を縫って実験も行っています。ぺんぺん草を育てたり、ネズミを15匹連れていって免疫の変化を調べたりしていました。 【三宅】かなり忙しいんですね。ネズミは宇宙に行っても元気なものですか? 【山崎】おもしろいことにネズミにも個性がありまして、ひたすらケージの網につかまって隅っこから動こうとしない個体がい