書店は中間搾取業であるhttp://akiou.ldblog.jp/archives/31420821.htmlこのブログ記事が書店員には憎しみをもって、出版関係者には共感をもって捉えられている事実が示す通り、書籍の流通においてもっとも無駄なコストは書店流通のコストだと考えられている。既存書店への非難は喧しく、それに対抗して書店への愛を語る方もカルト宗教の様相を呈している。だが、書店がもっとも無駄なコストだという常識は本当に正しいのか?もっとも無駄な中抜き業者が書店である事実は疑いようもない。出版社・印刷所・取次のどこが欠けても本は出ないが、書店がなくても本はAmazonで売れる。ドラスティックな構造改革を妄想すれば別として、現状で欠けても困らないのは書店である。しかし、それは「中抜き」に限った話。最上流には著者、最下流には読者がいるではないか。実は、もっとも無駄なコストは旧態依然の著者印
Amazon.com: Kindle MatchBook 米Amazonが、以前購入した本の電子版を無料もしくは安価に提供する「Kindle MatchBook」というサービスを開始します。一足先に、CDを購入したらMP3も無料入手できる「AutoRip」というサービスをやっていましたが、それが本にも展開されたということになります。 日本への展開はいまのところ未定です。が、もし日本でもこのサービスが始まったとしたら、どのようなことが起こるでしょうか? 想像してみました。 ライバル電子書店は戦々恐々 TechCrunch Japanの記事によると、このサービスの対象となるのは「Amazonが書籍販売を開始した1995年から、これまでに購入した本」ですが、すべての本が対象ではなく、プログラムに参加するかどうかは出版社の判断次第とのことです。 Amazonで紙の本は購入しても、電子版は利用してこ
大阪芸術大学芸術学部哲学教授の純丘曜彰さんの主張 本をタダで貸す公共図書館は、ネット上のDVDのパクリと同じ。いくら著者や出版社が読者のためを考えて、あえて苦渋を飲んで文庫化や電子化でコストを抑えても、それを盗み、タダでみんなにばらまくやつらがいては、どうにもならない。 電子書籍の仇敵は図書館 公立図書館と教育基本法 教育基本法 (生涯学習の理念) 第三条 国民一人一人が、自己の人格を磨き、豊かな人生を送ることができるよう、その生涯にわたって、あらゆる機会に、あらゆる場所において学習することができ、その成果を適切に生かすことのできる社会の実現が図られなければならない。 (教育の機会均等) 第四条 すべて国民は、ひとしく、その能力に応じた教育を受ける機会を与えられなければならず、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によって、教育上差別されない。 図書館の設置意義を法令に求める
Case: The End of the Silent Magazine 1927年にサイレント映画の時代が終わりを迎えたように、2013年“サイレント雑誌”にも終止符を打つ時が来たのかもしれません。 音楽に関する代表的な雑誌、Billboard。この度、Billboard Brazilが雑誌とスマートフォンを双方向通信させた前代未聞の出版物を制作しました。 Billboard Brazil誌の表紙にスマートフォンを置くと、雑誌に掲載されているアーティストの楽曲のプレイリストがスマホに送られてきます。すなわち、アーティストに関する情報を読みながら、同時にそのアーティストの音楽をスマホで聴くことができるというわけです。 この試みはNFC(Near Field Communication)という最新技術を用いており、ユーザーはアプリやソフトウェアをダウンロードする必要がありません。もちろんBl
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posted by ボブ・スタイン(Bob Stein) 私は IfBookThenコンファレンスのためにミラノに来ている。私は「コリエール・デラ・セラ」(イタリアの大手新聞社)から、この会合に寄せて同社の週刊誌「ラ・レトゥーラ」に掲載する意見記事を依頼された。その記事に私は次のようなことを書いた。[注:原文は3月18日に書かれた。IfBookThenコンファレンスの登壇者一覧はこちら。ボブ・スタインのプレゼンテーション映像はこちら] 本の未来 30年以上前に紙から電子出版に乗り出した者として、私はしばしば「本の未来」について詳しい解説を求められる。率直に言って私はこの質問の意味がよくわからない。とりわけ簡潔な説明が要求される場合には。初心者にはより具体的な説明が必要になる。私たちはこれから2年先の話をしているのだろうか。いや10年、それとも100年? そもそもこの問いにおいて「本」とはい
出版権提案、TPP交渉参加、絶版作品のダウンロード――福井弁護士に電子書籍を巡る著作権の現状を聞く(前編):まつもとあつしの電子書籍セカンドインパクト 2013年、電子書籍は新たな局面に直面していた。この連載は、そんな場所にいち早く踏み込み、変化の最前線を行く人々にその知恵と情熱を聞く物語である。今回は、弁護士の福井健策氏に、出版と著作権を巡るトピックスについて聞いた。 KindleストアそしてiBookstoreが日本でもスタートし、電子書籍は新たな段階に入った。端末やサービスにも引き続き注目が集まるが、過激な言い方をすれば従来のシステムの「破壊と再構築」はこれからが本番だ。この連載ではそんな変化の最前線にいる人々に話を聞いていきたい。 第1回となる今回は弁護士の福井健策氏に、動きが激しさを増している出版と著作権を巡るトピックスについて伺った。具体的には、渦中の出版者の権利をめぐる最新の
おはようございます。 本多泰輔です。 「不良さ危険処理」 宮城訛りの『ビッグマグナム黒岩先生』でしょうか。 「不良はオラほが退治するっちゃ!」とかいいながら、暴れまわるローカルヒーロー!ではなくて、「不良債権処理」の入力ミスですね。先週号の、なんと見出しにありました。 締め切り間際に、というより“直後”に原稿を書いていると、えてしてこうしたことが起こります。その原稿をだれも読んでないというのも、哀しくも惨めなお話ですが。そんな哀しいことがいつまで続くのでしょうか。とりあえず今週も続きます。 政治家の所得公開で、安倍首相の印税が2600万円くらいと新聞に出てました。『美しい国』の印税でしょうが、印税から察するにその当時で30万部くらい出たんでしょうね。 いまでも売れてると思いますから、すでに40万部は越えたでしょう。印税2600万円と聞くと、やはりベストセラーはすごいと思います。 しかし、出
アマゾンといっても、「強くてハダカで速い奴!」じゃなくて、インターネットオンライン書店サイト「アーマーゾーン!」である。 Amazon、本、たくさん、ある。 ランキングつく。でも、どうやってつくか謎。 その謎を解明しようと立ち上がった男が書いた本が出た。 服部哲弥『Amazonランキングの謎を解く』である。 とはいえ、この本、“単純化された数理モデルを現実の社会現象から得たデータとつき合わせる”というところが主眼。 つまり、著者と、(タイトルで手に取った)読者のあいだに関心のズレが生じてしまいがちな本で、著者もそのあたりは気にしており“おおかたの興味に背を向けすぎるのもお叱りを買いそうなので”といった記述が何度も出てくる。 “ポワッソン分布は周知の可能性が高そうだが”って言われてもポワッソン分布という言葉自体はじめて聞いたし、周も知もしてないよッ! って読者であるぼくは正直に言うと数理モデ
※単位百万円 ※日経MJ 2012年7月 「第40回 日本の専門店調査」から作成 ランキングに入ってきてもよい書店は16企業 ここに公表してない書店でランクに入ってきてもよい書店は16企業で、宮脇書店や本の王国・アバンテイブックセンター・ダイレクトショップ・ファミリーブック・ブックファースト・夢屋書店・ブックエース・パルネット・Net21・東武ブックス・文苑堂・大垣書店・谷島屋書店・田村書店・勝木書店がある。 出版物以外の販売額が含まれている書店もあるので注意する。Tsutaya books は出版物の売上のみで紀伊國屋書店を抜いたが新規店が期中31店も増加したしたので当然である。これが定着するかどうかは誰にもわからない。 地域書店の現状 日経MJの調査結果で4期連続売上減少した書店が4件あるが、いずれ経営の有り方が顕在化してくるだろう。前年比を見ても複合書店か新規の出店があった書店のみが
本と人をつなげる仕組み―――松丸本舗主義を一言で述べるなら、これだ。 松岡正剛(セイゴォ)氏は、本を絡う「ブックウェア」とか、「棚読」「共読」といった造語を用いて衒学してくるが、これは師一流のコピーだ。本質は「本と人とを近づける」であり、その仕掛けは本書にて惜しみなく開陳されている。 セイゴォとスタッフの、知と汗を注ぎ込んで作られた、奇蹟の実験空間「松丸本舗」。残念ながら本年9月に閉店となったが、ここでわたしが体感してきた、あらゆる知的興奮のネタがびっしり詰まっている。 たとえば、即座に使えるものとして「読者モデル」がある。読書は一人でするものだが、料理のように、旅行のように、その体験は共有できる。それを見える化するため、誰がどんな本を読んでいるかを公開する。普通と違うのは、ひいきをプッシュするだけでなく、ワーストも見せるところ。腐しも程度によるが、「それが好きなら、これを読め」ぐらい言い
三年で終了になった松丸本舗の背後には、語られないいろいろがあるだろう。松岡正剛は、丸善の経営母体が何度も変わったことを書いている。松岡正剛は、ずっとメジャー企業と組んで仕事をしてきた。後から内部暴露をしたりするような人ではない。それにしても本そのものの機能が低下、変化という本来的な問題に挑戦していたにも係わらず、現実には、企業経済の再編成の迷走に翻弄された三年になってしまったのは残念でならない。 松丸本舗での松岡正剛の挑戦は、ある意味、森村泰昌の21世紀に入ってからの活動にも似ていて、モダンという価値観で、本の魅力と機能の再確認をさせる仕事だった。そのコンセプトと軌跡が、『松丸本舗主義』にドキュメントされている。 本の業界の再編成は、2004年の青山ブックセンターの一度目の倒産から顕著になってきた。賀川洋という講談社フェイマススクールで事業をしていた男が、タトル商会を手に入れ、そのタトル商
「共読」が起こる本屋に 「いまの本屋さんに欠けているのはセレクトショップの感覚。小説、ビジネス、音楽…と『分類』するだけでしょう。そうではなくて、本棚には『文脈』が必要。本の並びそのものが、シナリオであり、ドラマでありうる」 本書には、東京駅前にある大手書店の一角で運営していた実験的店舗の全容が、舞台裏の様子も含めて詳述されている。文脈棚、共読、本の案内人…既成概念を打ち破るさまざまな試みが繰り広げられた店は、9月末に惜しまれつつ閉店したが、強烈な磁力で本好きを引き寄せた。 迷路のような本棚に、縦横無尽に並ぶ5万冊。五十音順でなく、作家別でもなく。書評集『千夜千冊』で紹介したものを中心に「キーブック」を選考。その前後左右に、関連する本が配された。「たとえば村上春樹とファッションの本とバーの本が隣り合わせる」。その脈絡やつながりが、訪れた人を刺激する。 「本は数冊が組み合わさることですばらし
東京都立川市の複合施設「子ども未来センター」内に3月20日、「立川まんがぱーく」がオープンしました。「のらくろ」から「ONE PIECE」まで、幅広い世代のマンガを約3万冊所蔵。入場料のみで、施設内のマンガを自由に閲覧できます。 ▽ 立川市子ども未来センター ▽ 東京都立川市に3万冊の漫画を所蔵する有料施設「立川まんがぱーく」がオープン | カレントアウェアネス・ポータル 旧市庁舎跡地を改修し、2012年12月にオープンした子ども未来センターの2階に、「立川まんがぱーく」が完成しました。各世代の代表的なマンガをはじめ、幼児向け絵本や学習マンガ、育児マンガなどを所蔵。飲食が楽しめるカフェコーナーや、授乳室も完備しています。 入場料は15歳以上が400円、小中学生が200円、未就学児が無料。平日は午前10時から午後7時、土日祝日は午前10時から午後8時まで開館しています。休館日は年末年始です。
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