Linuxには、「ハードウェアクロック」と「システムクロック」という2つの時計がある。 ハードウェアクロックとは、PC上のLSIに搭載された時計で、PCの電源を切った状態でも時刻を刻み続ける。時刻をCMOSに保存するので、「CMOS時計」と呼ばれたり、「リアルタイムクロック(RTC)」などと呼ばれることもある。 システムクロックとは、Linuxのカーネルが管理している時計で、システム起動時に1度だけハードウェアクロックから時間を参照し、それ以降Linuxではシステムクロックが基準となる(つまり、dateコマンドなどで表示される時刻は、常にシステムクロックである)。システムクロックは、「カーネル時計」、「ソフトウェア時計」と呼ばれることもある。 どちらの時計もあまり正確ではないので、正しい時刻を知る必要がある場合は、外部のNTPサーバから正確な時間を入手し、それをハードウェアクロックに反映さ