居場所がなかった日系の少年が、新世代のポップスターになるまで。コナン・グレイの「痛みを肯定する」音楽の原点 【単独インタビュー】世界の音楽シーンで熱視線を浴びているコナン・グレイ。人生で経験してきた様々な傷心を歌うコナンは、Z世代を代表する「サッド・ポップ・プリンス」とも評される。
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教えて先輩! 元タカラジェンヌ 天真みちるさん【前編】 “必要とされなくなった” どん底から伝説のタカラジェンヌになるまで “清く、正しく、美しく”で知られる「宝塚歌劇団」。トップスターを中心にタカラジェンヌたちが歌って踊る華やかな世界で、ひたすらに「おじさん役」を極め続け、ファンのハートをわしづかみにしてきた伝説の元タカラジェンヌがいます。 キャッチフレーズは「見たくなくてもあなたの瞳にダイビング☆」、きょうのゲストは天真みちるさんです。
4月、世界最大級の音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」に宇多田ヒカルが現れた。アジアのカルチャーシーンを世界に発信するメディアプラットフォーム「88rising」が主催するステージへの参加アーティストとして。その数日後、宇多田自らが対談相手に指名したジェーン・スーとのロングインタビューが行われた。 プルオーバー ¥49,500/SACAI(サカイ) 「TRINITY FORCHITOSE ABE of sacai」限定コレクション シングルイヤリング ¥594,000 ネックレス ¥2,217,600(ともに予定価格・限定店舗にて展開・6月中旬発売予定)/ともにCARTIER(カルティエ カスタマー サービスセンター) 宇多田ヒカル(以下・宇多田) タイミングと、「コーチェラだから」の二つですね。キャラ的にも歌唱法にしても、私はあまりフェスに向いているタイプではないし、きっかけもなかっ
作家の山内マリコと柚木麻子が4月12日、映画業界の性暴力・性加害の撲滅を求めるステートメントを発表した。2人が文責を担い、賛同者として芦沢央、彩瀬まる、井上荒野、小川糸、窪美澄、津村記久子、西加奈子、蛭田亜紗子、ふくだももこ、三浦しをん、湊かなえ、宮木あや子、村山由佳、山崎ナオコーラ、唯川恵、吉川トリコが名を連ねている。 山内と柚木がこのステートメントを出した理由は、映画監督や俳優による性暴力・性加害が立て続けに報道されているため。「物語の書き手と映画業界は、特殊な関係にあります」と述べる2人は今、どのような思いで映画界を見つめているのか。 取材・文 / 小澤康平 被害者に「私たちは味方です」と伝えることが一番大事──山内さんと柚木さんは4月12日に、映画業界の性暴力・性加害の撲滅を求めるステートメントをSNSで発表されました。その理由についてはステートメントに「映画業界の内部にいる人たち
「反響の大きさに驚いています」。石橋は、山梨県の自宅からのオンライン取材を通してこう語る。「でも、素晴らしい作品がそれに値する評価を受けるのは、とても嬉しいです」 インタビューはとても寒い日に行われた。石橋と彼女のパートナーで、頻繁にコラボレーションをしているジム・オルークの二人は、室内でもマフラーをぐるぐる巻きにしていた。ダイニングテーブルの向こうには、ドラム用のマイクスタンドが見える。二人は日々、それぞれの音楽プロジェクトに取り組んでいるという。 映画と同様、石橋によるサウンドトラックは、日本における一般的な映画の流行とは対局にある。「日本映画のサウンドトラックとは、隙間なく流れる甘ったるくエモーショナルな音楽のことです。どれもひっきりなしに流れる予告編のように聞こえます」と彼女は言う。 オルークが付け加える。「日本の映画産業においては、サウンドトラックを作る時間がほとんどありません。
「パンク」とは何か? ──反権威、自主管理、直接行動によって、自分の居場所を作る革命|『Punk! The Revolution of Everyday Life』展主宰・川上幸之介インタビュー 「パンク」とは何か? コロナ禍の日本にあって大いに話題となった展覧会『Punk! The Revolution of Everyday Life(パンク!日常生活の革命)』展の全貌、そして今あらためて「パンク」を知ることの意義について、企画&キュレーションを担当した川上幸之介氏に話を訊いた。 「パンク」という言葉から皆さんは何を連想するだろうか? 音楽のジャンルとしては、セックス・ピストルズやクラッシュが有名で、パンク・ファッションの典型といえば、モヒカン・ヘアや鋲ジャンを思い浮かべる人も多いだろう。しかし、「パンク」には、DIY精神を尊び、自主独立のライフスタイルを奨励し、インディペンデントでク
今、女性芸人の世界が揺れている。女性芸人といえば、当たり前のように「ブス」「デブ」「非モテ」をいじられ、そこで強烈なインパクトを残すことが成功への足がかりとされてきた。 しかし、持って生まれた容姿や未婚か既婚かどうかの社会属性などを「笑う」ことに対して、今世間は「NO」という意思表示をし始めている。「個人としての感覚」と「テレビが求めるもの」、そして「社会の流れ」。三つの評価軸の中に揉まれながら、女性芸人たちは新たな「面白さ」を探し始めている。 ◆ この「女芸人の今」連載で、たくさんの女性芸人にインタビューをしてきた。芸風や年代に関わらず、女性芸人が女性芸人を語る時、必ず出てくる「上沼恵美子」という名。 かつての女天才漫才師は、レギュラー13本をあっさり捨てて関西テレビ社員だった夫と結婚、そして出産。なにわのヤング主婦としてタレント業を始め、いつしか「西の女帝」と呼ばれるようになった上沼恵
テレビ・ラジオの出演をはじめ、コラムの連載やライブ活動など精力的に活動する清水ミチコさん。2020年4月に立ち上げた自身の公式YouTubeチャンネルでの活動が評価され、昨年は「第13回伊丹十三賞」を受賞。コロナ禍でも新たなチャレンジを続ける清水さんだが、年を重ねるに連れて「あきらめが早い方がうまくいく」と実感しているという。そう気づいたきっかけや、「弱さをさらけ出した方が人とのつながりを生む」と語る理由について聞いた。(聞き手:荻上チキ/TBSラジオ/Yahoo!ニュース Voice) ――「伊丹十三賞」は時代を切り拓く斬新かつ本格的な人や作品に贈られる賞。受賞の連絡がきた時はどんなお気持ちでしたか? 清水ミチコ: 自分の携帯に「受賞しました!伊丹十三賞です!」って電話がかかってきた時、最初は「絶対に詐欺だ」と思いました。というのも、女優の友人から「助演女優賞を受賞しました。あなたの母校
東京・浅草橋にツバメスタジオというレコーディング・スタジオがある。エンジニア、そしてバンドWhenのメンバーでもある君島 結の音や機材へのこだわりと、柔らかだけれど厳しさもある空気感は、多くのミュージシャンから信頼される理由のひとつだろう。筆者のバンドMs.Machineの作品はこのスタジオでも録音している。レコーディング時の会話から垣間見た彼のユニークな考えや、その考えかたが構築された青年時代を紐解きたくなった。 取材・文・撮影 | SAI (Ms.Machine) | 2021年7月 ――自己紹介をお願いします。具体的には、名前と肩書き、それともし出来たら何年生まれか教えていただきたいです。 「名前は君島 結です。ツバメスタジオというスタジオを作って、録音エンジニアだったり、ライヴPAなんかもときどきやっています。1970年生まれです」 ――1970年生まれって今年おいくつですか? 「
カーリング女子で、オリンピック出場を決めたロコ・ソラーレ。チームを立ち上げたマリリンこと本橋麻里さんが目指したのは「ピンチのときでも復活できるようなチーム」。そのために、チーム全員が本音でぶつかり合える「本当のコミュニケーション」を追い求めてきました。 (聞き手:札幌局 筒井亮太郎アナウンサー 取材:札幌局 小山凌アナウンサー 釧路局 西阪太志アナウンサー) カーリング 大切な会話 本橋さんのふるさとは、オホーツク海に面した北見市常呂町。 町の子どもたちは、学校の授業の一環としてカーリングを教わるという地域です。 本橋さんがカーリングと出会ったのも、小学校の授業でした。常呂町のカーリングのリンクでは、いつもにぎやかに声が飛び交っています。 カーリングは、およそ40m先、電車2両分ほどの先にある目標、ハウスをめがけてストーンを投げあう競技。 コミュニケーションが欠かせないと言います。 (本橋
大和田俊之さん 大和田俊之(おおわだ・としゆき) 慶應義塾大学法学部教授。専門はアメリカ文学、ポピュラー音楽研究。『アメリカ音楽史——ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで』(講談社)で第33回サントリー学芸賞(芸術・文学部門)受賞。長谷川町蔵との共著に『文化系のためのヒップホップ入門』(アルテスパブリッシング)。最新刊は『アメリカ音楽の新しい地図』(筑摩書房)。 それは文化の盗用じゃないか? ――『アメリカ音楽の新しい地図』では、2010年代のポピュラー音楽からアメリカ社会を分析されていますが、本書を読んでその複雑さを改めて痛感させられました。 僕は2011年に出した『アメリカ音楽史』で、“アメリカのあらゆる音楽――とりわけアフリカ系アメリカ人の音楽がヒスパニックの貢献を強調する歴史に書き換えられていくはずだ”と予想しました。実際アメリカのヒスパニック人口は増えた。2016年
「恥ずかしながら、最低視聴率を叩き出しまして…。ただ、視聴率が話題になるNHKの番組は紅白と朝ドラと大河ぐらいなものなんで、それだけ関心を持ってもらえてるとポジティブにとらえています」 取材前にこう明かしたのは、2021年の大みそかに放送されたNHK紅白歌合戦で、総合演出を担当したNHK制作局チーフ・プロデューサーの福島明さん(40)。今回はテーマに「Colorful~カラフル~」を据え、「紅組司会」「白組司会」をやめて司会の3人が出場歌手を応援。紅白の基本コンセプトを新しいものに変えようと制作側で中心的な役割を担った一人だ。賛否が分かれた紅白を振り返り、今だから話せる一夜限りの番組に込めた思いと、その舞台裏についてじっくり聞いた。(全2回の1回目/後編に続く) 100人いれば100人の紅白論がある ――今回の紅白に対しては、放送前も放送後も、いろいろな意見がありました。「コンセプトを変え
2021年の大みそかに放送されたNHK紅白歌合戦は、令和3回目のテーマに「Colorful~カラフル~」を掲げた。改元前後には平成の紅白で屋台骨を担ったSMAPの解散、嵐の活動休止が続いたが、今回総合演出を務めたNHK制作局チーフ・プロデューサーの福島明さん(40)は、「スター不在だなんて全然思ってない」という。今回の紅白には「若者に媚びている」という声も多かった。制作陣がパーソナルな思いを乗せた「最高の音楽番組の形」をひもときながら、「第72回紅白歌合戦ベストアクト」と演出の裏話を存分に聞いた。(全2回の2回目/前編から続く) ◆ ◆ ◆ 氷川きよし「自分の歌手人生と重ね合わせながら」 ――今年1月、氷川きよしさんが2022年いっぱいで歌手活動を休止することが発表されました。年末の紅白で美空ひばりさんの「歌は我が命」を歌い継いだ姿を思い出した人も多かったと思います。 福島 歌う直前のコメ
双子で女性で、漫才師。黒いスーツにピンヒールで舞台に立ち、新約聖書、チーマーの後輩、首輪のついたみょうが、水瓶の女神様などを登場人物とする不可思議な日常をしゃべくりで紡いでいくDr.ハインリッヒ。2020年を最後にM-1参戦を終えるも、来月のなんばグランド花月の単独公演チケットは即完売、今最も勢いのあるコンビとなった。 双子あるあるも女あるあるもしない孤高の漫才師は、女芸人が抱える“矛盾”にどう向き合ってきたのだろうか。テレビが彼女たちに突きつけた「現実」を聞いた。(2回中の第1回/2回目を読む) ◆ ◆ ◆ 「女芸人」という言葉に違和感があるのに、取材を受けた理由 ――取材をお引き受けくださって本当にありがとうございます。Dr.ハインリッヒさんはアーティストスポークン(音声配信サービス)でも「女芸人」と呼ばれることに違和感を抱いているとお話しされていて、もしかしたら断られてしまうかな……
飲食店にとってお客さん、とりわけ「おなじみ」の存在はとても重要です。 そうした常連客の心をつかむお店には、どのような工夫があるのでしょうか。また、お客さんから見て、どんなお店が「通いたくなるお店」なのでしょうか。 今回お話を伺ったのは、スナック文化を愛する玉袋筋太郎さん。全日本スナック連盟会長を務め、自ら「スナック玉ちゃん」をプロデュースするなど、お客さんとしてだけでなく、店舗経営者としてもスナック文化を支えています。 そんな玉袋筋太郎さんが「通いたくなるお店」とは? そして、ご自身の店舗運営で意識されているポイントとは? お店側とお客さん、また、お客さん同士の距離が近いスナックならではのコミュニケーションについて話を伺いました。 インタビューの舞台となったのは、東京・赤坂の「スナック玉ちゃん」です。 ※取材は、新型コロナウイルス感染対策を講じた上で2021年11月に実施しました マニュア
ニュー・エイジ・ステッパーズ、エイドリアン・シャーウッドとアリ・アップ(Photo by Kishi Yamamoto) 2021年3月、ジャイルス・ピーターソンとブルーイのプロジェクト「STR4TA」(ストラータ)がアルバム『Aspects』を発表したのをきっかけに、イギリスで70年代末〜80年代初頭に起こったブリットファンクの再評価が進んだ。そのタイミングで僕が行った両者へのインタビューにも多くの反響があった。個人的にも数年前からUK音楽史のリサーチを進めており、その流れでブリットファンクやその周辺の音楽への関心を深めていたので、ジャイルスとブルーイにいろんな疑問をぶつけることができたのは大きな収穫だった。 【画像を見る】日本人フォトジャーナリスト、キシ・ヤマモトが捉えた80年代UKの貴重写真 それらの対話を経て、僕は二人から得た情報も踏まえつつ、UKの音楽について引き続き調べていた。
FASHIONSNAP(以下、F):「ウィリー・スミス(WILLI SMITH)」は1980年代のデザイナーですよね。10年近くファッション業界にいますが、正直名前を聞いたことがある程度です。どんな人なのでしょうか? 栗野宏文(以下、栗野):1980年代にニューヨークに登場した最初のアフリカ系アメリカ人デザイナーです。当時はジェフリー・バンクス(Jeffrey Banks)など他にも黒人デザイナーはいましたが、彼らはトラッドだった。その点ウィリー・スミスのようにポップですごくクリエイティブなものを作る黒人デザイナーは他にいなかったんです。 F:これは女性も似合いそうなロング丈シャツですね。 栗野:パジャマみたいな雰囲気もありますが、裾はシャツテール、袖はガウンのようなディテールになっています。僕がまだビームス(BEAMS)にいたときにワンシーズンだけ仕入れたことがあったんです。ところがいき
Nav Katzeのアルバムで振り返るデジタル黎明期のプロダクションとPro Toolsの歴史 〜 エンジニア/プロデューサー 杉山勇司氏インタビュー 今春、メジャー・デビュー30周年を記念して、全作品のストリーミング配信がスタートした伝説のガールズ・バンド、Nav Katze(ナーヴ・カッツェ)。Switchレーベル時代の作品を含むすべてのアルバムがSpotifyやApple Musicで聴けるようになり、配信スタート時はコアな音楽ファンの間で大きな話題になりました(ICON的には、Aphex TwinやAntechre、Black Dogなど錚々たる顔ぶれが参加しているリミックス・アルバムも必聴です)。 海外でも高く評価されているNav Katzeですが、そのプロダクションに深く関与していたのが、レコーディング・エンジニアの杉山勇司氏です。1980年代半ば、PAエンジニアとしてNav
シカゴを拠点に活動するドラマーのマカヤ・マクレイヴンは不思議な存在だった。オーセンティックなジャズとはもちろん違うし、ハイブリッドなアーティストと比較してもNYやLAのシーンの傾向とも異なっていた。ここ10年で頭角を現したミュージシャンの中でも特にマッピングしにくい音楽をやっていたのがマカヤだった。シカゴ、NY、LA、ロンドンと様々な場所で、そのシーンのミュージシャンと交流しながら活動をし、その成果をアルバム『Universal Being』(2018年)に持ち込み、高い評価を得たのも記憶に新しい。 マカヤの最新作である『Deciphering the Message』はギル・スコット・ヘロンのトリビュート盤『We’re New Again』に続き、マカヤがリリースする二つ目のカヴァー/リミックス集。しかも、今回はジャズの名門ブルーノートの音源を扱っている。 これまでにジャズやレアグルーヴ
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