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ブックマーク / diamond.jp (73)

  • 有事対応の体制に問題点、判断機能と権限が焦点――4月発足「原子力規制庁」のあり方と課題 大前研一・ビジネス・ブレークスルー大学学長×平智之・民主党衆議院議員 特別対談【前編】

    この4月、環境省の外局として「原子力規制庁」を設置する政府案がまとまった。原子力安全・保安院に代わる、新たな規制官庁の誕生を目指して国会審議がはじまる。3.11における福島第一原子力発電所の事故の原因は、自然災害によるものというだけでなく、多分に人災の側面も併せ持つ。いよいよ立ち上がる原子力規制庁は、原子力安全・保安院が抱えていた問題点を解決できるのか。与党民主党の議員として原子力規制庁の設立に尽力した平智之氏と、原子力開発のエンジニア経験を持つビジネス・ブレークスルー大学学長の大前研一氏に、徹底的に語り合ってもらった。 (構成/鈴木雅光、撮影/疋田千里) 大前研一(おおまえ・けんいち) ビジネス・ブレークスルー大学学長。株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を、マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。

  • 通勤途中や業務上のケガ・病気は健康保険ではなく労災保険の申請を

    1968年、千葉県生まれ、茨城県在住。フリーランスライターとして、新聞や週刊誌、医療専門誌などに、医療費や年金、家計費の節約など、身の回りのお金をテーマにした記事を寄稿。コラムのほか、医薬経済社「医薬経済ONLINE」に連載中。著書に「読むだけで200万円節約できる!医療費と医療保険&介護保険のトクする裏ワザ30」(ダイヤモンド社)など。ライター業のかたわら、庭で野菜作りも行う「半農半ライター」として、農的な暮らしを実践中。 知らないと損する!医療費の裏ワザと落とし穴 国民の健康を支えている公的医療保険(健康保険)。ふだんはそのありがたみを感じることは少ないが、病気やケガをしたとき、健康保険の保障内容を知らないと損することが多い。民間の医療保険に入る前に知っておきたい健康保険の優れた保障内容を紹介する。 バックナンバー一覧 いつでも、どこでも、誰でも利用できる健康保険。病気やケガをして診

    通勤途中や業務上のケガ・病気は健康保険ではなく労災保険の申請を
  • 橋下徹氏が手に入れた「ベーシックインカム」という新兵器

    58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、2005年に楽天証券経済研究所客員研究員、23年3月から現職。 山崎元のマルチスコープ 旬のニュースをマクロからミクロまで、マルチな視点で山崎元氏が解説。経済・金融は言うに及ばず、世相・社会問題・事件まで、話題のネタを取り上げます。 バックナンバー一覧 「維新八策」に 仕込まれた武器 もともと弁舌が巧みで論争に強い橋下徹氏が、新たに強力な論争用の武器を手に入れた。それは、「ベーシックインカム」だ。 ベーシックインカムは、最低所得補償の一種で、政府が全国民に一律に一定額の現金を、無条件で配るという政策だ。単純で一見荒唐無稽に見えかねない政策なのだが、多角的な批判に耐える合理的な政策だ。筆者は、ブログや雑誌の原稿で何度かベーシックインカムを取り上げたことがある

    橋下徹氏が手に入れた「ベーシックインカム」という新兵器
  • あの香りと歯ごたえが食欲を増す「長葱」は体と心を癒す薬味の王様

    旬を楽しみ、身体が喜ぶ 江戸料理 栄養価の高い旬の材を、あまり手を加えずにいただく――。これが江戸料理の醍醐味であり、健康長寿につながる正しいのあり方だと思います。このコラムでは、江戸料理と健康をテーマに、材ごとの情報とレシピをご紹介していきます。 バックナンバー一覧 「一文字草《ひともじぐさ》」と「二文字草《ふたもじぐさ》」。 それぞれ何のことかお分かりですか? 落語をよくご存じの方なら、「一文字草」の方はピンとくるのではないでしょうか。 落語の前座噺として『寿限無』の次に有名な、『たらちね』(上方では『延陽伯』)に登場する新のセリフに、「一文字草」が出てきます。 「一文字草」とは、御所の女房言葉で「葱」のこと。 葱は発する気が強いので、奈良時代は「気」または「キ」と一文字で呼ばれていたようで、それを女官たちが隠語で「一文字草」と称したわけです。 葱に対して、二文字草とは「ニラ」

  • “海のミルク”と称される栄養の宝庫、新鮮な「牡蠣」を江戸風にいただく

    旬を楽しみ、身体が喜ぶ 江戸料理 栄養価の高い旬の材を、あまり手を加えずにいただく――。これが江戸料理の醍醐味であり、健康長寿につながる正しいのあり方だと思います。このコラムでは、江戸料理と健康をテーマに、材ごとの情報とレシピをご紹介していきます。 バックナンバー一覧 牡蠣ほど、世界中で愛されている貝類はないのではないでしょうか? 古代ローマ時代から養殖が始まっていたそうですが、魚介類の生文化のなかった欧米でさえ、牡蠣に関しては、好んで生でべてきました。 生牡蠣の屋台は冬のフランスの風物詩でもありますし、欧米には多くのオイスターバーがあり、豊富な種類の生牡蠣を、数種類の味付けでべさせてくれます。 昨冬、北米を旅した時、何軒かのオイスターバーに案内していただきましたが、どこもみな地元の人々で賑わっていました。 特に人気は「クマモト・オイスター」と呼ばれる小粒の高級牡蠣で、戦後すぐ

  • ごめんなさい。原子力安全神話は僕たちが形成した

    1956年生まれ。テレビディレクター、映画監督、作家。ドキュメンタリー映画『A』『A2』で大きな評価を受ける。著書に『東京番外地』など多数。 森達也 リアル共同幻想論 テレビディレクター、映画監督、作家として活躍中の森達也氏による社会派コラム。社会問題から時事テーマまで、独自の視点で鋭く斬る! バックナンバー一覧 今の学生は素直すぎる。 とても危機的なほどに 授業が終わると同時に、耳にイヤフォンを差し込んだまま、学生の一人が近づいてきた。 「質問だけどいいでしょうか」 「もちろん質問はいいけれど……」 僕は言った。 「どうして授業中に質問しないのかな」 「だって誰も質問しなかったので」 「誰かが質問するまではできないということ?」 「場の空気がありますから」 あっさりと言われて、僕はため息をつく。 「でもその『場の空気』は、あなたたちが作っているんだよ」 「それはそうですが、最初の一人はま

    ごめんなさい。原子力安全神話は僕たちが形成した
  • 賛否どちらの側にも不満を残した「TPP」は、何をどう論じて決めるべきだったのか?

    58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、2005年に楽天証券経済研究所客員研究員、23年3月から現職。 山崎元のマルチスコープ 旬のニュースをマクロからミクロまで、マルチな視点で山崎元氏が解説。経済・金融は言うに及ばず、世相・社会問題・事件まで、話題のネタを取り上げます。 バックナンバー一覧 賛否どちらの側にも不満が残った 国論二分の「TPP大議論」 先般のAPEC会合で野田佳彦首相は、日がTPP交渉に参加したい意向を持っていることを表明し、オバマ米国大統領はこれを「歓迎」することを表明した。 日がTPPの交渉に参加することは、他の交渉参加国の賛意を前提としているので、まだ正式に決まったわけではないが、米国を含む他国が日の参加を了承すれば、日は少なくともTPPの「交渉」には参加することに

    賛否どちらの側にも不満を残した「TPP」は、何をどう論じて決めるべきだったのか?
  • 「オリンパス」をどうしたらいいのか

    58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、2005年に楽天証券経済研究所客員研究員、23年3月から現職。 山崎元のマルチスコープ 旬のニュースをマクロからミクロまで、マルチな視点で山崎元氏が解説。経済・金融は言うに及ばず、世相・社会問題・事件まで、話題のネタを取り上げます。 バックナンバー一覧 新たな展開 怪しいとは思っていても、何が問題なのか、もう1つよくわからなかったオリンパスの過去の一連の問題が進展を見せた。 11月8日、オリンパスは第三者による調査委員会の報告内容として、巨額であり不自然だとの指摘を受けていた過去の買収および買収のアドバイザリー・フィーが、過去の証券運用に関わる損失の処理に関わるものだったと公表した。 ネットの世界では、早い段階で、オリンパスの問題の背景には、同社の証券投資

    「オリンパス」をどうしたらいいのか
  • 食料自給率の低下は、TPP反対の主因となるほど悪いことなのか

    1948年三重県生まれ。京都大学を卒業後、1972年に日生命保険相互会社に入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当するとともに、生命保険協会の初代財務企画専門委員長として、金融制度改革・保険業法の改正に従事する。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て、同社を退職。2006年に生命保険準備会社を設立し、代表取締役社長に就任。2008年の生命保険業免許取得に伴い、ライフネット生命保険株式会社を開業。社長、会長を10年務めたのち、2018年より立命館アジア太平洋大学(APU)学長。2024年より現職。 出口治明の提言:日の優先順位 東日大地震による被害は未曾有のものであり、日はいま戦後最大の試練を迎えている。被災した人の生活、原発事故への対応、電力不足への対応……。これら社会全体としてやるべき課題は山積だ。この状況下で、いま何を優先すべきか。ライフネット生命の会長兼CEOであり、

    食料自給率の低下は、TPP反対の主因となるほど悪いことなのか
  • 電力会社「やらせ問題」の背景にある“そもそも論”

    58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、2005年に楽天証券経済研究所客員研究員、23年3月から現職。 山崎元のマルチスコープ 旬のニュースをマクロからミクロまで、マルチな視点で山崎元氏が解説。経済・金融は言うに及ばず、世相・社会問題・事件まで、話題のネタを取り上げます。 バックナンバー一覧 九州電力は経産相を「なめている」か? 玄海原発の運転再開に関する経産省主催の説明会で、九州電力および関連会社が、社員に対して運転再開に賛成のメールを送るようにEメールで広く連絡した、いわゆる「九電やらせ問題」が収束しない。 弁護士の郷原信郎氏を委員長とする第三者委員会は、古川康・佐賀県知事の発言が問題の発端であり、九電と自治体との癒着に問題の背景があるとする中間報告書を提出したが、九電の取締役会はこの見解を

    電力会社「やらせ問題」の背景にある“そもそも論”
  • 自分が選択しているつもりが無意識のうちに多数派におもねるようになっていないか

    1960年北海道札幌市生まれ。東京医科大学卒業。豊富な臨床経験を生かし、現代人の心の問題のほか、政治・社会評論、サブカルチャー批評など幅広いジャンルで活躍する。著書に『しがみつかない生き方』『親子という病』など多数。 香山リカの「ほどほど論」のススメ 好評連載「香山リカの『こころの復興』で大切なこと」が終了し、今回からテーマも一新して再開します。取り上げるのは、社会や人の考えに蔓延している「白黒」つけたがる二者択一思考です。デジタルは「0」か「1」ですが、人が営む社会の問題は、「白黒」つけにくい問題が多いはずです。しかし、いまの日では何事も白黒つけたがる発想が散見されるのではないでしょうか。このような現象に精神科医の香山リカさんが問題提起をします。名づけて「ほどほど」論。 バックナンバー一覧 人は選択肢が2つしかない場合、どちらが世の中で優勢かを無意識に考えて選んでしまう。これはあたかも

  • この季節にこそ堪能したいとろける旨さの「戻り鰹」料理あれこれ

    旬を楽しみ、身体が喜ぶ 江戸料理 栄養価の高い旬の材を、あまり手を加えずにいただく――。これが江戸料理の醍醐味であり、健康長寿につながる正しいのあり方だと思います。このコラムでは、江戸料理と健康をテーマに、材ごとの情報とレシピをご紹介していきます。 バックナンバー一覧 鰹の旬は年に二度あります。 一度目は、言わずと知れた晩春。 江戸時代の俳人、山口素堂(1642~1716)の有名な俳句、 『目には青葉 山郭公《うやまほととぎす》 初松魚《はつがつお》』 にあるように、青葉がまぶしく、ほととぎすが鳴き始める季節が一度目の旬です。 南の海で生まれ、2年ほど過ごした鰹は、1月ごろから黒潮に乗って日の太平洋岸を北上します。 3月には九州に到達し、高知沖を通って4月に駿河湾沖、5月に相模湾沖で獲れるのが、江戸っ子が熱狂した「初鰹」です。 二度目の旬は秋。 ちょうど今の時期、北の海でたくさん餌

  • 会社と政府、本当は誰のものか?

    58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、2005年に楽天証券経済研究所客員研究員、23年3月から現職。 山崎元のマネー経済の歩き方 12社を渡り歩いた資産運用の現場に一貫して携わってきた視点から、「資産運用」の方法をどう考えるべきか懇切丁寧に説く。投資家にもわかりやすい投資の考え方を伝授。 バックナンバー一覧 数年前に、会社は誰のものなのか、という議論が盛り上がった。これは、「誰のもの」という言葉の意味を正確に定義しないと意味がない議論だった。とはいえ、株式会社の場合、会社の債務を差し引いた財産の最終的な所有者、会社の方針の最終的な決定者という意味では「株式会社は、株主のものだ」と見るのが自然だろう。 しかし、企業買収に対する心情的な抵抗感などもあって、会社は、株主に加えて、経営者、社員、債権者

  • 原発大国フランスで思う「空想の国」日本

    株式会社NO BORDER代表取締役。社団法人自由報道協会代表。元ジャーナリスト。1968年福岡県生まれ。都留文科大学卒業。テレビ局記者、衆議院議員公設秘書、ニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者、フリージャーナリストなどを経て現在に至る。著書に『石原慎太郎「5人の参謀」』 『田中真紀子の恩讐』 『議員秘書という仮面―彼らは何でも知っている』 『田中真紀子の正体』 『小泉の勝利 メディアの敗北』 『官邸崩壊 安倍政権迷走の一年』 『ジャーナリズム崩壊』 『宰相不在―崩壊する政治とメディアを読み解く』 『世襲議員のからくり』 『民主党政権は日をどう変えるのか』 『政権交代の内幕』 『記者クラブ崩壊 新聞・テレビとの200日戦争』 『暴走検察』 『なぜツイッターでつぶやくと日が変わるのか』 『上杉隆の40字で答えなさい~きわめて非教科書的な「政治と社会の教科書」~』 『結果を求めない生き方

  • 【ビートルズ「アンソロジーI」】オーディションに落ちて、ジョンは思った。「これで終わりだなって」

    1958年生まれ、牡羊座のB型。某国立大学卒、米国滞在5年。公僕を生業とする音楽愛好家。著書は『音楽ダイアリーsideA』 『同sideB』(西日新聞社)。『毎日フォーラム』誌にて「歴史の中の音楽」を連載中。 今週の音盤=心のビタミン ビジネス・パーソンのための音楽案内 ビジネス・パーソンは日夜、現場で闘って、日々、喜怒哀楽を感じる。実は音楽の現場も同じだ。だって、音楽もビジネスも、所詮、生身の人間が作る、極めて人間くさい営みだから。音楽には妙な薀蓄など不要かもしれないが、音楽が生まれる時には物語がある。それを知って聴けば、喜びが倍になり、悲しみが半分になるかもしれない。毎週1枚、心のビタミンになるような音盤を綴ります。 バックナンバー一覧 ひょっとして、君は、成功は運命づけられたものだ、と思ってる? 例えば、ビートルズ。 もの凄い数のレコードを売って、莫大な富と名声を得た。 米ビルボー

  • 今なお続く大手メディアの“不誠実”な報道に対する不信|週刊・上杉隆|ダイヤモンド・オンライン

    東京電力福島第一原発事故による大手メディアへの報道不信が極まっている。 それも当然のことだろう。ここまで一貫して「原発事故」を象徴とする事件・事故の真相の情報隠蔽に加担してしまっては、読者や視聴者にも気づかれるというものだ。 だからといって、筆者は、新聞・テレビを全否定するつもりはない。それはこれまでと同じ姿勢だ。 たとえば、東京新聞の社説や「こちら特報部」、あるいはNHKのストレートニュースなどのように、誠実な報道を繰り返している大手メディアも少なくない。 だが、それでも、読者や視聴者の立場からすれば、不誠実と思われる報道が続いている。それはまた、比較的気づかないような形でこっそりと報じられることが少なくない。きょうの読売新聞の次のベタ記事などまさしくその好例である。 一見何の変哲もないベタ記事の “不誠実”な点とは 〈韓国、福島を除く被災3県への渡航制限を解除 【ソウル=中川孝之】韓

  • なぜこれほどの尊い命が失われてしまったか検死医が目の当たりにした“津波遺体”のメッセージ

    1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006 年からフリー。主に人事・労務分野で取材・執筆・編集を続ける。著書に『あの日、負け組社員になった・・・』『震災死 生き証人たちの真実の告白』(共にダイヤモンド社)や、『封印された震災死』(世界文化社)など。ウェブサイトでは、ダイヤモンド社や日経BP社、プレジデント社、小学館などで執筆。 「生き証人」が語る真実の記録と教訓~大震災で「生と死」を見つめて 吉田典史 震災から5ヵ月以上が経った今、私たちはそろそろ震災がもたらした「生と死の現実」について、真正面から向き合ってみてもよいのではなかろうか。被災者、遺族、検死医、消防団員、教師、看護士――。ジャーナリストとして震災の「生き証人」たちを詳しく取材し続けた筆者が、様々な立場から語られた「真実」を基に、再び訪れるともわからない災害への教訓を綴る。 バックナンバー一覧 3月11日午後2時46分。東北地方を

  • どうすればプロ級の演奏家になれる?絶対音感の正体とは?「響きの科楽」著者ジョン・パウエル博士が明かすあなたの知らない音楽の秘密

    情報端末や電子楽器の普及で、我々の生活の中にますます深く入り込む音楽。聴くだけの人もいれば、楽器を手に取って自ら演奏したり、あるいはソフトウェアを使って作曲に挑戦する人も最近では増えていることだろう。そんな、人生に欠かせない音楽の原理を、科学的知識とユーモアのセンスを生かして楽しく分かりやすく論じ、欧米で注目を集めている学者がいる。物理学者で音楽家のジョン・パウエル博士だ。音楽の背景にある“科学”を知れば、音楽をよりいっそう楽しめると博士は熱弁をふるう。 (聞き手/ジャーナリスト 大野和基) ――音楽を雑音ではなく、音楽たらしめているものは何か? ジョン・パウウェル(John Powell) クラッシック音楽を学んだ音楽家であると同時に、物理学者。シェフィールド大学で音楽音響学を、ノッティンガム大学とルレオ大学で物理学を教えている。科学的知識とユーモアのセンスを生かして音楽の秘密を分かりや

    どうすればプロ級の演奏家になれる?絶対音感の正体とは?「響きの科楽」著者ジョン・パウエル博士が明かすあなたの知らない音楽の秘密
  • 今も昔も一番人気のヘルシー和食「豆腐」を使った粋な江戸料理の数々

    旬を楽しみ、身体が喜ぶ 江戸料理 栄養価の高い旬の材を、あまり手を加えずにいただく――。これが江戸料理の醍醐味であり、健康長寿につながる正しいのあり方だと思います。このコラムでは、江戸料理と健康をテーマに、材ごとの情報とレシピをご紹介していきます。 バックナンバー一覧 旬な素材で、油や砂糖を多用しない 江戸時代の料理はまさに健康 世界が認めるヘルシーフードとして、日(和)が注目されています。 特に日の旅館の、代表的な朝メニュー(ご飯、味噌汁、焼き魚、豆腐、野菜の副菜、海苔、漬物)は完璧なバランスであると発表されてからは、国内でも朝を和にする方が増えているようです。 和の基礎が確立されたのは、江戸時代のことです。 長く続いた戦乱の世が終わり、庶民が事を楽しめるようになったことが、料理文化の発展につながりました。 雷豆腐 【材料】木綿豆腐…1丁/葱の小口切り…適量/

  • 清志郎を超えた!?スズメの学校のコッカセイショウ

    1956年生まれ。テレビディレクター、映画監督、作家。ドキュメンタリー映画『A』『A2』で大きな評価を受ける。著書に『東京番外地』など多数。 森達也 リアル共同幻想論 テレビディレクター、映画監督、作家として活躍中の森達也氏による社会派コラム。社会問題から時事テーマまで、独自の視点で鋭く斬る! バックナンバー一覧 仔スズメたちが唄う スタッカートの「君が代」 自転車で角を曲がろうとしたそのとき、「コッカセイショウ」との声がした。思わずブレーキをかけて立ち止まってから、今のは当に声だったのだろうかと考えた。なぜならとても小さく、そしてまるで3倍か5倍速で再生したかのように甲高い声だった。つまり普通の人の声ではない。 目の前には朽ちかけた廃屋がある。声はこの廃屋の裏庭から聞こえた。自転車を歩道の脇に置いてから、崩れかけたブロック塀に顔を寄せてみる。初夏の平日の昼下がり。どんよりと膿んだような

    清志郎を超えた!?スズメの学校のコッカセイショウ