「村上龍は村上春樹がノーベル文学賞候補になるたびに受賞お祝い文を出版社から依頼されて準備しているため、年々内容が洗練されていってすごいことになっている」という話を思い出した
ネットフリックスと小説の映像化 ニューヨークタイムズのこんな記事が面白かったので軽く紹介。 簡単にいうと、「ネトフリが世界文学を食い荒らしている」的な話。 ・Netflix Is Gobbling Up World Literature. What Could Go Wrong? www.nytimes.com 最近、世界の有名な本を次々と映像化しているネットフリックス。 『百年の孤独』『ペドロ・パラモ』『三体』『山猫』など、 かなり有名どころにどんどん着手しているのは誰がみても明らか。 www.youtube.com 小説を映像化する傾向は、 ロアルド・ダールの原作の権利を購入したあたりから急に加速したのかな~という印象。 世界中にファンを抱える日本のアニメもその例外ではなく、 『幽遊白書』『ワンピース』『寄生獣』など、 どんどん漫画やアニメが映画やドラマ化しているので、 日本人としても
「昔好きだった作品」の表現に戸惑ってしまったら? フィクションが与える2つの影響──文学研究者・小川公代さん こここスタディ vol.19 子どものころ夢中になっていた漫画やアニメ、小説。大人になった今見てみると、当時を懐かしく思う一方で、「男らしさ」や「女らしさ」の表現が目についたり、「セクハラ」や「パワハラ」とも取れるシーンが気になったりしてしまって、昔のように無邪気に楽しめなくなることが増えた。 描かれている振る舞いと、現代の価値観とのギャップに少しでも気づいてしまうと、「私、その作品好きだったんだよね」という言葉さえ、もはや言い出しにくい気持ちになる。時代や自分の価値観が変わった……と言ってしまえばそうだけれど、その作品が好きだった過去の自分さえも否定するようで、どこかさみしい。 私たちは、自分の、あるいは社会の変化を受け止めながらも、かつてのめり込んだ“古い”作品を楽しむことはで
ことしのノーベル文学賞に、世界各国で戯曲が上演され、詩のような特徴的なせりふ回しで知られるノルウェーの劇作家、ヨン・フォッセ氏が選ばれました。 スウェーデンのストックホルムにある選考委員会は5日、ことしのノーベル文学賞にノルウェーの劇作家、ヨン・フォッセ氏を選んだと発表しました。 フォッセ氏は1959年、ノルウェーに生まれ、1980年代前半から小説や詩集、それにエッセイなどを次々と発表しました。 1990年代からは生や死などをテーマに、句読点がなく、詩のような特徴的なせりふ回しの戯曲を数多く手がけました。 このうち代表作の「だれか、来る」についてノーベル賞の選考委員会は、作品のなかでことばや劇的な行動を減らし、不安や無力感という人間の最も強い感情を最も簡単な日常の会話で表現しているとしています。 フォッセ氏は「近代演劇の父」と言われるノルウェーの劇作家、イプセンの再来とも呼ばれ、その作品は
2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にして紹介しているWebメディアのSeamless(シームレス)を運営し、執筆しています。 1週間分の生成AI関連論文の中から重要なものをピックアップし、解説をする連載です。第48回目は、生成AI最新論文の概要5つを紹介します。 生成AI論文ピックアップ “文学作品”を翻訳する、実際の出版社を真似たAI会社「TransAgents」> 任意のアスペクト比と高解像度の画像を効率的に認識できる大規模マルチモーダルモデル「LLaVA-UHD」 GPT-4は投資先選びに活用できるのか? 企業の財務諸表を分析し将来の利益を予測 「Claude 3.0 Sonnet」が内部でどう考えているかをAnthropicが公開 LoRAより効率的な高いランクでファインチューニングする新しい手法「MoRA」 “文学作品”を翻訳する、実際の出版社を真似たAI会社「
2018年2月1日、ドイツの名門テュービンゲン大学の敷地に、一台の軍用車が乗り入れた。左翼色の強い同校を軍人が訪ねることは実に稀である。車から降り立った2人の将校が向かったのは、理系学部でも政治学部でもなく、あろうことか文学部だった。 彼らを迎えたのは、同校比較文学教授ユルゲン・ヴェルトハイマー。この日、彼の研究チームとドイツ国防省の将校たちは、文学テクストを用いた国際危機予測のための共同研究、その名も「プロジェクト・カサンドラ」の成功を願い、固く握手を交わしたのだ。 ある新聞は、「文学が危機予測に役立つなんて馬鹿げている」と書き立てた。「どうして軍は無駄だとわかっていることに金をつぎ込むのか?」と。
","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><div class=\"naka6-banner\" style=\"margin:0 0 15px;\">\n<p style=\"display:block;margin:0 auto;\"><a href=\"https://www.asahi.com/special/bucha/?iref=kiji_bottom_banner\" style=\"display:block;\"><img src=\"https://www.asahicom.jp/special/bucha/images/banner/bucha-tokusyubanner_660x100.jpg\" alt=\"ウクライナ侵攻
現代の日本文学作品への注目度が英語圏で高まっている。ここ数年は女性作家が著名な文学賞を相次ぎ受賞しており、今年の英ブッカー国際賞の最終候補6作品の中にも川上未映子さん(45)の長編小説「ヘヴン」が入っている。躍進の背景には、作品の力に加え、英米の出版界の潮流の変化がある。 「自分の作品が異なる言語で読まれることに感動がある」。そう喜ぶのは5月26日(現地時間)に受賞作発表が迫るブッカー国際賞にノミネートされた川上さん。同賞は英国で最も権威のあるブッカー賞の翻訳書部門で、受賞者が後にノーベル文学賞に選ばれた例もある。日本の作家で最終候補に残るのは、一昨年の小川洋子さん(60)に続き2人目となる。 候補作「ヘヴン」(平成21年、講談社刊)は、いじめを受ける14歳の少年の物語。昨年に英語版が出ると〈美しくも残酷な10代の少年が自分の胸に座っているような気持ちになる〉(英紙インディペンデント)など
日本経済新聞社は2月18日、文学賞「星新一賞」で初めて、AIを使って執筆した小説が入選したと発表した。一般部門優秀賞を受賞した「あなたはそこにいますか?」の作者・葦沢かもめさんは、AIが生成したあらすじを基にした執筆や、AIが書いた文章の編集などを通して、AIと共同で小説を作っているという。 「あなたはそこにいますか?」の内容は「作家AIの文章を校正するアルバイトの大学生が、やりとりの中でAIに意識がないことを確認し、作家には意識が大事だと気付く」というもの。 星新一賞は、応募規定で「人間以外(人工知能など)の応募作品も受け付けます」とAIなどによる作品の応募を認めている文学賞。今回の応募総数は2603編。そのうちAIを利用して作られた作品は114編(前年14編)あったという。
2023年度から高校生が使う教科書の検定結果が公表され、国語は申請のあった選択科目の計39点全てが合格した。新しい学習指導要領の下では、これまで一つの科目で扱ってきた論理的、文学的な文章を分けて教えることになる。だが、教科書会社や学校現場からは「切り分けられない」との声も根強く、今回の検定では2社が主に評論や実用文を扱う「論理国語」にあえて小説を盛り込んだ。 「適切」の基準見えず 国語教科書を巡っては、前年度の検定から文部科学省に対する教科書会社の疑念がくすぶり続けている。 「そこまで踏み込んでくるのか」。今回の検定が進む中、桐原書店の編集者は違和感を覚えた。来年の高校2年生から学ぶ「論理国語」で、宮沢賢治らの小説3点の載せ方に厳しいチェックが入ったからだ。 4月から高校で実施される新しい学習指導要領が「論理国語」の「読むこと」の主教材として想定するのは評論や学術論文、法令文などだ。小説や
小学館で出版予定の『小学館世界J文学館』に掲載される著名な文学作品が、今の子ども向けにリズムを重視した新訳となることに、ネット上でさまざまな意見が上がっています。小学館に対し、今回の新訳に込めた思いや変更したきっかけなどを聞きました。 旧約と新訳を比較した一例(『小学館世界J文学館』のWebサイトより) 『小学館世界J文学館』は、小学館創立100周年記念企画として、「シェイクスピア物語」や「赤毛のアン」、「魔女の宅急便」など世界の名作125冊を「今の時代にふさわしいカタチ」にまとめた全集。紙の書籍では図鑑形式で名作の見どころやキャラクターなどが紹介され、記載されたQRコードを読み取ることで、作品の本文を電子書籍で読むことができます。11月22日ごろに5500円で発売予定です。 (『小学館世界J文学館』のWebサイトより) Twitterで話題に上がったのは、『小学館世界J文学館』の紹介サイ
このような事態は予想もしていなかったので、侵攻の事実を知ったときは本当に衝撃的でした。理不尽な暴力に対して、なぜウクライナの人々がこれほどまでの苦しみを受けなければいけないのかと感じます。ロシアは旧ソ連時代、第2次世界大戦で多くの人が犠牲になっていますが、そうした歴史からいったい何を学び取ったのかという思いすらあります。 トルストイという作家のことばに「悪に報いるに、暴力を持ってするなかれ」ということばがあります。プーチン大統領の行う"悪"に対して「"暴力"で抵抗してはいけない」という考え方もあるんですが、今はそうしたことばが通用しない段階にまで来てしまっていて、非常に残念です。少しでも理性が残されているのであれば、なんとか対話の中で和解への道を図ってほしいと願うのですが、それが難しい状況に来てしまったと認識しています。 世界的に活躍するロシアの芸術家の中には、プーチン大統領と親しい関係に
クララとお日さま 作者:カズオ イシグロ発売日: 2021/03/02メディア: Kindle版この『クララとお日さま』は、カズオ・イシグロが2017年にノーベル文学賞を受賞してからはじめての著作となる。原題は『clara and the sun』だが、「太陽」ではなく「お日さま」なのは(加えて、デザインがとても童話・児童書っぽいのは)、本作がそもそも5、6歳の子向けの話として始まったから、という理由がある。 そういう前提があって、読み始める前はあまりにも子供向けっぽい感じだったら楽しめないかもなあと思っていたのだけど、読んでみたらそんな杞憂は吹き飛ばされてしまった。児童書っぽいスタイルなのだけれども、それはまだ人間とこの社会について何も知らないAIのクララが世界を知っていく過程が描かれているからであって、しっかりカズオ・イシグロの最新長篇として成立している。丹念に感情のゆらぎ、世界の情景
趣味を持っていると、あるジャンルの中で知名度が高いコンテンツに対して、門外漢は その界隈の代表的な文化だ 時間をかけて培われた文化だ おもしろい と思っているにもかかわらず、その道の信奉者はそんな印象の持たれ方に対して 不本意だ そのコンテンツはジャンルの代表にはふさわしくない ジャンルの正道のコンテンツを見て欲しい と怒っているようなことがある。 当たり前だが、人は知らないジャンルに足を踏み入れるとき、ほぼ確実に何かを誤解した状態で入っていく。 この記事では、ウィキペディアンである私の視点から、Wikipediaの人気記事として知られる「Wikipedia三大文学」について、なぜそのような呼ばれ方がなぜ本意ではないのかを解説していく。 自分の信奉するジャンルの誤解が世間に広まったとき、何をすればいいのか。 なぜウィキペディアンはWikipedia三大文学が嫌いなのか 「Wikipedia
日本における戦争への文学的抵抗 ~関係ないこと書くだけでも抵抗だったのだ。 戦時文学と非国民 戦争協力しなかった文学者 谷崎潤一郎 渡辺一夫 神西清 参考となる本 【谷崎潤一郎『細雪』】 【ラブレー『ガルガンチュワとパンタグリュエル』】 【加藤周一『日本文学史序説』】 【チェーホフ『桜の園・三人姉妹』】 日本における戦争への文学的抵抗 ~関係ないこと書くだけでも抵抗だったのだ。 戦時文学と非国民 文化と専制的な政治状況をソ連を例にして書いてみましたが、日本でも戦時中は同じようなことがありました。戦争に協力しない創作は非国民と非難されたのです。 これが厄介なのは、なにも上から言われただけでもないということです。そうではなく、文学者自らが率先して、こんな大変な戦争の最中、能天気な小説など書いていてはいけない、と協力的だったのです。 ですから戦意高揚するような小説や、戦地に赴いて現地記事を書いた
イギリスの児童文学作家、故ロアルド・ダール氏(1990年逝去)によるユダヤ人への差別的発言について、ダール氏の遺族が謝罪した。 遺族と版権管理会社ロアルド・ダール・ストーリー・カンパニーによる声明は、ダール氏の公式ウェブサイトの目立たない場所に日付のない状態で掲載されていた。英日曜紙サンデー・タイムズが発見し、6日に報道した。 ノルウェー移民の両親のもと、英ウェールズで生まれたダール氏は、「チョコレート工場の秘密」や「マチルダはちいさな大天才」、「オ・ヤサシ巨人BFG」などの多数の人気作品の作者。「チャーリーとチョコレート工場」、「マチルダ」、「BFG: ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」など、多くの映画やテレビドラマ、ミュージカルなどになっている。
「伊豆の踊り子」「雪国」で知られる作家・川端康成さん(69)に、1968年(昭和43年)10月17日、日本人で初めてのノーベル文学賞受賞が決まった。受賞決定の知らせをうけて三島由紀夫さん夫妻が赤いバラの花束を持ち祝福におとずれると愛弟子の訪問に、川端康成さんの顔がすっかりほころびた。三島由紀夫さん(左)の祝福を受ける川端康成さん=神奈川県鎌倉市の川端康成さんの自宅で、1968年(昭和43年)10月17日 米津孝撮影 サンデー毎日1968年(昭和43年)11月3日号 表紙のカット 中国でノーベル文学賞作家、川端康成(1899~1972年)作品の出版ラッシュが続いている。2023年1月以降、代表作「雪国」だけでも既に十数社から出される盛況ぶりだ。著作物の保護期間が日本では作者の死後70年なのに対し中国は50年で、川端の没後50年を経て保護期間が切れたとして、各社が競うように出版を手がけている。
【書評】豊﨑由美・広瀬大志『カッコよくなきゃ、ポエムじゃない!』 評者:武久真士 入門書の時代です。2023年の紀伊國屋じんぶん大賞では、第3位に千葉雅也『現代思想入門』がランクインしました。僕も寄稿した松田樹・赤井浩太編『批評の歩き方』は、批評の入門書と呼んでよいものです。あるいは「文学理論」や「メディア論」についてフィルムアート社が出している「クリティカル・ワード」シリーズも、各専門分野の入門書として作られています。 ◯「人手不足」の現代詩壇『ポエムじゃない!』を扱う上で、日本の現代詩が厳しい状況におかれているという前提をまず共有しておきましょう。詩の読者が小説の読者に比べて圧倒的に少ないことは確実であると思われます。短歌よりも多分少ないでしょう。俳句とは……似たりよったりでしょうか。 自己紹介が遅れました。僕は近現代詩について色々書いている者で、基本的には詩の研究者です。研究でも批評
ことしのノーベル文学賞にみずからの体験をもとにした数多くの自伝小説を発表してきたフランスの作家、アニー・エルノー氏が選ばれました。 スウェーデンのストックホルムにある選考委員会は日本時間の6日午後8時すぎ、ことしのノーベル文学賞の受賞者にフランスの作家、アニー・エルノー氏を選んだと発表しました。 エルノー氏は1940年にフランス北部のノルマンディー地方に生まれ、喫茶店と食料品店を兼ねた店を経営する両親のもとで育ちました。そしてジェンダーや階級などによる格差を経験してきたみずからの人生をさまざまな角度から観察し、数多くの自伝小説の題材にしてきました。 このうち1983年の「場所」は自身の生い立ちや父親の境遇を描くことでフランスの労働者階級が受ける社会的な抑圧を浮き彫りにし、高く評価されました。 また、1991年の「シンプルな情熱」は女性教師と年下の男性との不倫を赤裸々にそして客観的に描き話題
糸井重里のいくつかのツイートに、書評家・豊崎由美は違和感と不信を覚えた。かつて雑誌の反戦特集号で「まず、総理から前線へ。」と痛烈な権力批判のコピーを放った当人がなぜ、コロナ禍に苦しむひとたちへに嫌味のようなことしか発信できないのだろうか。輝かしい功績を見てきた世代として、韓国の傑作『こびとが打ち上げた小さなボール』を、殿上人になってしまった糸井さんに届けたいと痛切に願う。 糸井重里はかつてたしかにスターだった 2018年から「ほぼ日5年手帳」を愛用しています。1日分の見開きが5年分に分割されている、A6のサイズ感と紙質が気に入っているからです。ただ、ひとつだけ不満があります。それは、右ページの一番下に誰かが放った言葉が記されていること。 左に仕事の予定や締切を記入し、右に書評で取り上げた本のタイトルやその日あったことを簡単に記しているわたしにとっては、その“お言葉”によって最終年にあたる2
こんにちは。ミネムラコーヒーです。はてなスタッフではてなインターネット文学賞の発起人です。発起人とかカッコつけてみましたが、単なる言い出しっぺです。 www.hatena.ne.jp とはいえ、せっかく言い出しっぺなので、ブログ部門の応募にかこつけて、はてなインターネット文学賞に対する補足的な想いを書いておこうと思います。 インターネット文学は現代の説話文学 ぼくは、汝、我が民に非ズのライブを観に行く程度に町田康ファンなので、町田康新訳の宇治拾遺物語は買って手元に置いてあります。うち、「奇怪な鬼に瘤を除去される(こぶとり爺さん)」はWebで読めるので、読むと雰囲気がよくわかるでしょう。 日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集08) 河出書房新社Amazon それをパラパラとめくりながら思うのは、これってすごくインターネットっぽい。わかりやすいところで
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株式会社はてなさんより「インターネット文学」というテーマで記事を一本選んでほしいという依頼を受けまして、この記事を書いております。 はてなインターネット文学賞についてはこちら まえおき 今年ではてなは20周年なのだそうです。 20年前というと2001年。現在では「オールドインターネット」とか呼ばれる時代ですね。テキストサイトが全盛で、おもしろFlashもその萌芽が見えてきたころです。2ch(現5ch)はまだできて数年で、それ以前より存在したあめぞう系やあやしいわーるど系などたくさんの匿名掲示板コミュニティがまだ残っていました。いまこれを書きながら確認のために「教科書には乗らないインターネットの歴史教科書(ばるぼら著・翔泳社)」をめくっていると、10年前に妻に花束を贈ったときのレシートが挟まっていて大変エモかったです。(完全な余談) あまり懐古主義的に昔のことをありがたがるのは好きではないの
名作と呼ばれる文学作品を、現代の価値観に合わせて修正するのは許される行為なのか? 許されるとしたら、どこまでが許容範囲なのか? この問いに対する激しい議論が、いま欧米に広がっている。 「ミステリーの女王」と称されるアガサ・クリスティの作品では、「東洋人(Oriental)」「ジプシー(Gypsy)」といった語句が削除され、イアン・フレミングの『007』シリーズの最新の改訂版では、人種や性に基づく差別表現が修正された。 また、『チョコレート工場の秘密』(評論社)などで知られるロアルド・ダールの児童書からは、「太った(fat)」「醜い(ugly)」などの容姿についての形容詞や、登場人物の性別や肌の色に関する表現が一掃されている。 出版から数十年が経過した小説にささやかな変更が加えられる例はこれまでにもあったが、あまり問題視されてこなかった。だが近年は、現代人が不快に思うような語句を画一的に削除
「文学を読んで内容は理解できたとして、感性に響いたりはほとんどしない」それでも“言語学”をテーマにしたPodcastを大成功させた理由【『奇奇怪怪』×『ゆる言語学ラジオ』】 SpotifyやApple Musicといった音楽ストリーミングサービスの普及とともに、再びブームとなったPodcast。そんなPodcastブームを牽引してきたのが、映画や本をはじめとしたポップカルチャーをトラッシュ・トークで展開する『奇奇怪怪』と、かたいイメージがある言語学を雑談形式でゆるく紹介する『ゆる言語学ラジオ』。それぞれの番組ホストである玉置周啓氏と水野太貴氏の初顔合わせ対談が実現。前編では、それぞれ「相方としゃべる」という形式を選んだ理由から、番組の熱量の作り方までを語る。
フランスで最も権威ある文学賞のひとつ、ゴンクール賞。この文学賞から派生して生まれたのが「囚人たちのゴンクール賞」と呼ばれるもので、刑務所に収監されている囚人たちが審査員を請け負う。こうした取り組みは現地でどのように受け止められ、そして囚人たちに、どのような影響を与えているのだろうか。 ゴンクール賞は「フランス文化における聖域」 ロワール渓谷の都市オルレアン近郊の街サランでの、ある日の午後のこと。フランスの最も新しい文学賞の「審査員」たちが、牢獄から次々に出てきた。彼らは鉄条網が張り巡らされた白く高い塀を通り過ぎ、金属探知機を通り過ぎ、重い扉をガチャンと閉め、それから窓に鉄格子がつけられた明るい小教室に入ってゆく。 囚人たち──オルレアン・サラン刑務所に収監された十余名の男女──が集められ、2022年にフランスで出版された小説の中からベストの作品をピックアップする話し合いが行われた。ある者は
というわけで、豆腐小僧を調べているうちに集まった、江戸時代(一部明治)の豆腐小僧及び類似の妖怪を一気にご覧いただこうと思いますヾ(๑╹◡╹)ノ" たぶん、これ以外にも豆腐小僧の画像はあると思うので、見つけ次第、追加していきたいと思いますヾ(๑╹◡╹)ノ" オリジナルの画像がここに貼れないものに関しては、イメージ画像で代用しましたので、ご容赦くださいませヾ(๑╹◡╹)ノ" どうしてもオリジナル画像がご覧になりたい方は、オリジナル画像が見れるサイトのリンクは可能な限り貼りましたのでヾ(๑╹◡╹)ノ" あ、今回は長めですw 記事を書くのに結構、時間がかかりましたヾ(๑╹◡╹)ノ" ◆『妖怪仕内評判記《ばけものしうちひょうばんき》』 (恋川春町作画、安永八[1779]年刊、黄表紙) 妖怪仕内評判記 : 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクションkihiminhamame.hatenablog.c
トップ画像:ノーベル賞受賞を受けて早速、オスロのDeichman Bjørvika図書館ではヨン・フォッセの特集展示が設置されている。(撮影:新垣美奈) 2023年のノーベル文学賞はノルウェーの劇作家・作家のヨン・フォッセ(Jon Fosse、1959-)が選ばれた。ノルウェーでは4人目のノーベル文学賞受賞者だが、ニーノシュク(nynorsk)の書き手としては初の快挙である。ニーノシュクとは、ノルウェーの書き言葉のバリエーションのひとつである。このエッセイでは、フォッセが選択しているニーノシュクについて詳しく解説をしようと思う。 ●ノルウェーの公用語 ノルウェーは人口わずか550万人の小国だが、公用語が2つある。「ノルウェー」をNorgeと書くのがブークモール(bokmål)、Noregと書くのがニーノシュク(nynorsk)だ。なぜこのように似ている公用語が2つ誕生したかーーそれはノルウ
今回も小ネタをヾ(๑╹◡╹)ノ" 徳川綱吉といえば天下の悪法(最近は評価が変わってきています)の生類憐みの令を出したことで有名ですが、綱吉の悪法には鶴字法度《かくじはっと》というものもあります。 鶴字法度とは、貞享五(一六八八)年に出された、綱吉が娘の鶴姫を溺愛するあまり、庶民が名前に「鶴」の字を使う事を禁じた法令です。 このブログによく登場する浮世草子作家井原西鶴は綱吉と同時代の人です。 はい、思いっきり名前に「鶴」を使ってしまっています。 さて、鶴字法度が出されてしまい、西鶴はどうしたでしょうか? シンキングタイム!!! 正解は、どん! 新可笑記 5巻. [1] - 国立国会図書館デジタルコレクション 『新可笑記』[元祿元(一六八八)年刊]より 「西鵬《さいほう》」に改名したでしたヾ(๑╹◡╹)ノ" ただ、元禄五(一六九二)年刊の『世間胸算用』では、名前がもう西鶴に戻っているので、鶴字
クルド難民で作家のベフルーズ・ブチャニ氏。ニュージーランド・クライストチャーチにて(2019年11月22日撮影、資料写真)。(c)SANKA VIDANAGAMA / AFP 【7月25日 AFP】イランからオーストラリアへの亡命を希望し、劣悪な環境の収容施設での生活を余儀なくされていた際に、携帯電話を使って執筆した作品で文学賞を受賞したクルド難民の男性に、ニュージーランドへの亡命が認められた。当局が23日、明らかにした。 ベフルーズ・ブチャニ(Behrouz Boochani)氏は昨年11月、オーストラリアの強硬な移民政策下で強いられた6年間の収容所生活について語るため、ニュージーランドの文学祭に出席。その後ニュージーランドで難民申請を行い、以来同国に滞在している。 ニュージーランド移民局は、ブチャニ氏の亡命申請が認められたと明かした。これにより同氏は、同国に無期限滞在する権利を得た。同
イギリスで今、日本文学が人気を集めている。去年、イギリスで売れた翻訳小説の4分の1は日本のもの。何がそんなにイギリスの読書家たちを惹きつけるのか…その理由をひも解いた。 (NNNロンドン支局 鈴木あづさ) ロンドンで最もうらやましい光景の1つが、地下鉄の中でけっこうな人が本を読んでいることだ。理由の1つには「ロンドンの地下鉄が古すぎてWi-Fiが入らない」ことにあるのだが、もう1つの大きな理由は「日常生活に本が溶け込んでいること」にあると思う。 6月になれば曇天だろうが小雨が降っていようが「短い夏を満喫しなきゃ損!」とばかりに、屋外に登場するシャンパンバーやおしゃれなカフェに可動式の本棚が置かれる。好きなだけシェークスピアやディケンズ、オーウェル、エリオットなんかの名著を手に取ることができるし、地方のちょっとさびれた場所に突然、おしゃれな「ブック&ワインバー」が出現したりする。 図書館に行
ノーベル賞作家のアレクサンドル・ソルジェニーツィン氏 帝政ロシアをたたえ、ロシア人とウクライナ人の一体性を強調した作家ソルジェニーツィン。その理念はプーチン大統領と重なるが、両者には大きく異なる点がある。 ウクライナ戦争をめぐる報道には、ロシアを絶対的な悪とみなす「悪魔化」が目立つ。あたかも冷戦期の東西対立が繰り返されているかのようだ。だが、社会主義と資本主義の対立、「自由なき社会」と「自由な社会」の対立であった冷戦期と、今の状況はきちんと重なるものではない。 たとえば、ノーベル賞作家のアレクサンドル・ソルジェニーツィン(1918~2008)はソ連政権に迫害され、欧米社会に支持されたわけだが、帝政ロシアを讃えるその思想は、ソ連体制はもちろん欧米の民主主義とも対立するものであり、むしろ、強権的なプーチン体制に重なるのである。ソルジェニーツィンが西側社会と立場を同じくしたのは、反ソという立場だ
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