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ウンベルト・エーコの検索結果1 - 40 件 / 60件

  • この本がスゴい!2019

    人生は短く、読む本は多い。 毎年この時期、自分のリストを振り返るのだが、読みたい本が尽きることはない。読むほどに、知るほどに、知識と理解と表現の不足を痛感する。 それでも読むし、ここに書く。読むことで豊かになり、書くことで確かになるというのは本当で、読んでいるときに何を知りどう考えていたかは、書くことでハッキリする。 つまり、自分で分かるために書いているのだ。フランシス・ベーコンは、話すことで機敏になるとも言ったが、わたしの場合、話すことで世界が変わった。[スゴ本オフ]や読書会、[冬木さんとのSF対談]や、読書猿さんとの知をめぐる対談[1][2][3]で、世界の見え方が変わった。 読書会や対談は今後もしていくが、そこで紹介された本や、2019年に出会った本の中から、わたしにとってのベストを選んだ。これが、あなたにとってのスゴ本となれば嬉しい。そして、このリストを目にしたあなたが、「それがス

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    • ミステリ好きなら高校生までに読破しておきたい古典100

      https://anond.hatelabo.jp/20210210225201 エドガー・エラン・ポオ「モルグ街の殺人」ウィルキー・コリンズ「月長石」コナン・ドイル「シャーロック・ホームズの冒険」モーリス・ルブラン「怪盗紳士ルパン」ロナルド・A・ノックス「陸橋殺人事件」フョードル・ドストエフスキー「罪と罰」コンラッド「闇の奥」F.W.クロフツ「樽」S.S.ヴァン・ダイン「僧正殺人事件」ガストン・ルルー「黄色い部屋の謎」エラリー・クイーン「Yの悲劇」ジョン・ディクスン・カー「火刑法廷」アガサ・クリスティ「そして誰もいなくなった」ドロシー・セイヤーズ「ナイン・テイラーズ」イーデン・フィルポッツ「赤毛のレドメイン家」G.K.チェスタトン「ブラウン神父の童心」フランシス・アイルズ「殺意」ウィリアム・アイリッシュ「幻の女」コリン・デクスター「キドリントンから消えた娘」セバスチャン・ジャプリゾ「シン

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      • 文章力を上げる方法 - 山下泰平の趣味の方法

        文章力を上げるための一番効率が良い行動は、大学入試で求められる程度の小論文を書くためのトレーニングを受けることだと思う。小論文対策は需要があるので、それなりのコストをかけて作られている。良いものがあるんだからそれを使えばいいわけで、意味の分からない方法で文章力上げようとする必要はない。 はっきりいって、大学入試で求められる程度の小論文を書ける以上の文章力を求められることは、普通に生きてたらほとんどない。かなり社会的な地位がある人でも、ずっとそのくらいの技術でやってることすらある。 大学入試対策の小論文通信講座的なものはわりとあるので、それを受講したらいい。どの通信講座が良いのかはよく分からない。長く続いているサービスで普遍的な内容なら、どれでも一定以上の水準は満たしているはずなので、好みで選んだらいい。どっちかっていうと理系のやつのが良いかもしれないけど、内容を知らないからはっきりしたこと

          文章力を上げる方法 - 山下泰平の趣味の方法
        • ブクマカが好きな小説ベスト108

          https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20221010215654 ブコメが興味深かったので、2022-10-12 1:50時点までの全387コメントを集計した。 著者名が書いていないのは勝手に調べて補完したので、間違っている可能性もある。 集計ミスしている可能性ももちろんある。まあ大体よ。 二票以上のみ掲載。 ↓ブクマカが好きな作家ベスト77はこちら https://anond.hatelabo.jp/20221012102001 1位 6票小野不由美『十二国記』アゴタ・クリストフ『悪童日記』 3位 5票浅田次郎『蒼穹の昴』神林長平『戦闘妖精・雪風』村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』 アンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー』 7位 4票貴志祐介『新世界より』小林泰三『玩具修理者』酒見賢一『後宮小説

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          • 簡単で強力!誰でも始められる情報整理ツール「RemNote」を始めよう | gihyo.jp

            学習している内容や日々の考え事など、さまざまな情報を入力しながら自然に整理していくパーソナル・ナレッジ・マネージメント(PKM)ツールが注目されています。 しかし便利ではあるものの使い方が難しかったり、マニアックな設定が要求されたりするPKMツールが多い中、高機能なのに簡単に利用できるRemNoteが、最近モバイルアプリも登場して頭一つ抜けた存在になってきたように思います。そこで本稿では初心者向けにRemNoteの使い方の紹介を通して、PKMの基本的な考え方について深めてみます。 情報が複雑になってきたら、ツールも進化しなければいけない 忘れてしまっては困ることがあると、私たちはメモをとります。買い物でそろえるもの、テレビで耳にしたお得な情報、来週の予定、ちょっとした考え事。どんなことであっても私たちはメモをとります。 手段は紙でもスマートフォンでも変わりません。ふだんは意識しないほど当た

              簡単で強力!誰でも始められる情報整理ツール「RemNote」を始めよう | gihyo.jp
            • 必読書コピペにマジレスしてみる・ミステリ編

              方針・目的ミステリはほとんど読まないので読んだのだけ最近のミステリは全然読んでない少しでも多くの人を読書沼に引きずり込みたい必読書を挙げるというより、自分の一押し的なものにする高校生までとは言わない、好きなときに読もうただし、できたら老眼になる前がいい犯人は伏せるが少しだけネタバレあり元増田→anond:202102151015001. エドガー・アラン・ポオ「モルグ街の殺人」先日も述べたように自分はポーの作品が好きではあるのだけれども、ミステリの黎明期は今でいうところの禁じ手を平気で使っているものが多く、純粋にストーリーを楽しもうとするとずっこけることがある。とはいえ、論理と推論をたどることによって面白い話を作りだすのを始めたのは彼なので、ミステリが好きなら読んでおきたい。確かに意外な真犯人ではある。 3. コナン・ドイル「シャーロック・ホームズの冒険」同じく、今でいえばお粗末な話も時折

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              • 世界文学を100ヶ国分読んでみた【全100冊紹介】 - ゴミ本なんてない

                元々読書好きを自称してはいたものの、なんだかんだいって結局読んでいるのは欧米や日本人作家の作品ばかり…。そんな折にこの、世界各国の代表的な小説を一年で196冊読んだ方の記事が目に飛び込んできて、早速自分もやってみようと決意したのが2016年初頭。それからちょこちょこ特定の国の本を探しては、読み進める事丸三年!ようやく100冊読み終える事ができました。まさかここまで時間がかかるとは思っていなかったものの、海外文学の造詣を深めるとびきり良い機会になりました。ひとところに居ながらにして、ここまで自分の世界が拡がるとは思わなかったなぁ。 読んだ世界の小説100冊 今回の試みでは、各国に所縁のある作家の作品を読み、あらすじと感想を地域順に並べています。そのため、舞台が必ずしもその国に設定されているとは限りません(例えば、ポーランド出身の記者が描いたアフリカのルポ作品は「ポーランド」に分類)。この方が

                  世界文学を100ヶ国分読んでみた【全100冊紹介】 - ゴミ本なんてない
                • 国会図書館デジタルコレクション個人送信サービスで読めるフランス現代思想|MasakiUeta

                  人類学篇が人気だったので、たぶん求められているだろう──いや、作成者自身が求めている──フランス現代思想版をつくりました。例により作成者は専門家ではありません。またおそらく漏れているひともたくさんいます(特に1900年以前に生まれたひとは適当)。なにとぞご了承ください。 2024年6月1日 植田将暉 (6月5日更新) アンソロジーJ.デリダ ほか著 ほか『現代フランス哲学12講』,青土社,1986.10. 〔レヴィ゠ストロース、フーコー、バルトとの対話〕レーモン・ベルール 著 ほか『構造主義との対話』,日本ブリタニカ,1980.2. ジャン=ルイ・ド・ランビュール 編 ほか『作家の仕事部屋』,中央公論社,1979.5. 1900年代以前の生まれガブリエル・タルド(1843–1904)タルド 著 ほか『タルドの社会学原理』,岩波書店,1923. ガブリエル・タルド 著 ほか『模倣の法則』,而

                    国会図書館デジタルコレクション個人送信サービスで読めるフランス現代思想|MasakiUeta
                  • 調べるためやっておいて良かったこと - 山下泰平の趣味の方法

                    私は明治から大正あたりの変な文化を調べて遊んでいる人である。あくまで趣味で調べていて、専門的な教育を受けたわけではない。それでも調べたことを、それなりに評価してもらえてはいる。すごいッ!!! って感じではないけれど、一応ほどほどに詳しく調べている人だとしてもいいと思われる。 そういうそれなりの人として、若い時にやっておいて良かったなと思うことがいくつかある。それらは体系だった指針に基いた行動ではない。暇な時にちょっと気が向いたしなんとなくやってみるかな……というのを繰り返しているうちに、今の状態に落ち着いたといった感じで、要するに単なる偶然でしかない。それでもわりと効率の良い方法だったなと自分では思っている。 そんなわけで、私がやったことを一つの事例としてまとめておこくことにした。この文章は下のような人に向けて書いたものだ。 今なにかを調べている 学問的に訓練されているわけではない ちょっ

                      調べるためやっておいて良かったこと - 山下泰平の趣味の方法
                    • 脳科学研究で唯一有効とされた「速読術」。手書きノートも活用すれば理解と記憶がさらに進む - STUDY HACKER(スタディーハッカー)|社会人の勉強法&英語学習

                      勉強に専念できる学生とは異なり、社会人の場合は限られた時間を有効に使って勉強することが求められます。参考書などを読むにも、速く読めるに越したことはありません。 しかし、脳電気生理学者の下村健寿先生は、「世のなかの速読術のほとんどに効果がない」と言います。その一方で、脳科学研究でただひとつだけ有効だと確認された速読術もあるとも語ります。 構成/岩川悟 取材・文/清家茂樹 写真/石塚雅人 【プロフィール】 下村健寿(しもむら・けんじゅ) 1972年3月21日生まれ、群馬県出身。元英国オックスフォード大学生理学・解剖学・遺伝学講座/遺伝子機能センターシニア研究員。福島県立医科大学医学部病態制御薬理医学講座主任教授。医学博士・医師。1997年、福島県立医科大学医学部を卒業し、群馬大学医学部第一内科入局。臨床医として勤務。2004年、群馬大学医学部大学院(内科学)卒業:医学博士。同年、日本を離れ英国

                        脳科学研究で唯一有効とされた「速読術」。手書きノートも活用すれば理解と記憶がさらに進む - STUDY HACKER(スタディーハッカー)|社会人の勉強法&英語学習
                      • ORGANISM という未来の廃墟に行った。ーーVRChat紀行 - 名馬であれば馬のうち

                        廃墟というのは裏返しの未来にすぎない。 -ウラジミル・ナボコフ ORGANISM いままで行った vrc のワールドでトップクラスによかった。 pic.twitter.com/iJZ1KhpE2Q— 集 (@uraq_) 2022年5月21日 エメラルドの鹿に導かれて電話ボックスから出ると、そこは誰の記憶にもない中庭だ。 暗い。異様に暗い。団地なのか、マンションなのか。陰鬱とした空気に憑かれた高層住宅に四方を囲まれ、上を見ると建物が渦をまいて白く輝く空の穴に吸い込まれている。 出口はない。 心細くなっていると、柔らかな表情の球体関節人形、八十年代から復活してきたかのようなウサギめいた謎電子生物、リトルグレイ、黒い天使、黒い少女、ワンピースの少女、黒いペスト医師などが出迎えてくれた。 これからいっしょに ORGANISM を攻略しようという。 ORGANISM ? 眼の前にそびえる建物は有機

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                        • ミステリ好きなら読破しておきたい古典を読んでおきたい古典100冊を読むべきではない100の理由

                          https://anond.hatelabo.jp/20210215101500 エドガー・エラン・ポオ「モルグ街の殺人」 ・しょうもない犯人、しょうもない気付き、しょうもないミステリの元祖。 ウィルキー・コリンズ「月長石」 ・長さのわりにミステリを期待して読むと徒労に終わる。ドラマ観れば十分。 コナン・ドイル「シャーロック・ホームズの冒険」 ・長編よりいくらかマシという程度。 モーリス・ルブラン「怪盗紳士ルパン」 ・南洋一郎訳のほうがおもしろい。 ロナルド・A・ノックス「陸橋殺人事件」 ・いわゆる「ノックスの十戒」を定めた著者だが、作品は凡庸。 フョードル・ドストエフスキー「罪と罰」 ・ミステリか? 別にいいんだけど。主人公の臭い自意識に長時間堪えられるのなら。手塚治虫の漫画版で十分。 コンラッド「闇の奥」 ・「闇の奥」そのものより、「闇の奥」をもとにした無数のコンテンツのほうがおもしろ

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                          • 今夜ノーベル文学賞発表 村上春樹はどうなる?受賞者を予想してみた(鴻巣友季子) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                            ノーベル文学賞は「世界翻訳文学大賞」? 今夜発表の受賞者を予想してみたノーベル賞の栄えあるメダル。世界最大の翻訳祭り いよいよ10月8日(木)の今夜、日本時間の午後8時に、ノーベル文学賞の発表がある。毎年毎年、村上春樹が獲る獲るとあおられて、みなさんいい加減、うんざりしているのではないか。 わたしは1990年代からもう25年ぐらい、ノーベル文学賞の「受賞者解説待機要員」としてウォッチャーをしているが、獲る獲ると言われながら何十年も受賞にいたらず亡くなった作家たちを何人も見ている。ウンベルト・エーコしかり、フィリップ・ロスしかり。世界にはそれぐらいたくさん同賞の「有力候補」がいるということなのだ。 だから、もう最初に言ってしまうと、今年というか当面、村上春樹が受賞する確率は高くないと思う。 「どうして? 今年は新しい短編集『一人称単数』も刊行されて好評なのに!」 と思われるかもしれない。とは

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                            • 薄い本を読むパート3 - Close To The Wall

                              薄い本を読むパート2 - Close To The Wall 一年おきにやってる気がするこれ、三回目。今回は厳密ではなく本文200ページ前後、とややゆるめに選んだ20冊。冊数も記事も分量が増えて行っている。 フリオ・ホセ・オルドバス『天使のいる廃墟』 ミルチャ・エリアーデ『令嬢クリスティナ』 フランツ・カフカ『変身』 アントニオ・タブッキ『島とクジラと女をめぐる断片』 イタロ・カルヴィーノ『ある投票立会人の一日』 スティーヴン・ミルハウザー『魔法の夜』 パーヴェル・ペッペルシテイン『地獄の裏切り者』 イマヌエル・カント『永遠の平和のために』 閻連科『年月日』 宮内悠介『黄色い夜』 ヴァージニア・ウルフ『フラッシュ』 ティモシー・スナイダー『暴政』 フリオ・リャマサーレス『黄色い雨』 ウンベルト・エーコ『永遠のファシズム』 アレホ・カルペンティエール『時との戦い』 中井英夫『幻想博物館』 ジ

                                薄い本を読むパート3 - Close To The Wall
                              • 【2021年3月版】世界史関連の新刊50冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                                2020年12月〜2021年3月の世界史関連の新刊の紹介 恒例の世界史関連の新刊紹介です。 今回は安価な新書と高額な専門書が多めになっています。 こちらの記事ですが、特に全部読む必要はなく、ザッと中身を見たりブックマークしたりして、気になる本をメモするためにお使いください。個人的にも、書店に行ったときにこの記事を見返して探したりします。 今回は50冊あります。それではどうぞ。 1. 『太平天国』 菊池 秀明 著 岩波新書 2020/12/18 税抜860円 太平天国――皇帝なき中国の挫折 (岩波新書 新赤版 1862) 作者:菊池 秀明 発売日: 2020/12/19 メディア: 新書 「滅満興漢」を掲げて清朝打倒をめざし、皇帝制度を否定した太平天国。その鎮圧のために組織され、台頭する地方勢力の筆頭となった曽国藩の湘軍。血塗られた歴史をもたらした両者の戦いの詳細を丹念にたどり、中国近代化へ

                                  【2021年3月版】世界史関連の新刊50冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-
                                • 探求型小説についてのメモ - TBCN

                                  はじめに 以下はmurashitさんの次の記事に触発されて書くものです。 murashit.hateblo.jp そういえば私もこのへんのハナシが好きだったはずだけど、最近読んでなかったな、と思って、じゃあ自分の好みをまとめておこうかな、という気持になったのです。 タイトルに挙げた「探求型小説」というのは仮につけたものです。この手の作品はけっこう多いので、たぶんもっと適当なネーミングをしている人がすでにいるはずですが、私は以下、この名称のもとにいくつかのジャンルに当てはまる特徴をまとめてみたいと考えています。 近いことはこれまで、「歴史ミステリ」についてだとか、「メタフィクション」についてだとかの中で、書いてきました。今回書くのは、それらの考え方を敷衍したものです。 探求型小説の特徴 私が「探求型小説」と呼ぶ型の特徴は、次の三つです。 ①主人公がある対象(謎、事件、人物など)について調査探

                                    探求型小説についてのメモ - TBCN
                                  • 教員を激怒させるレポートとは何か? - ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

                                    ブルーちゃん憤怒のかみつき(イメージです) 学期末からもう一ヶ月 大学の授業期間が終わってそろそろ一ヶ月が過ぎ、ちょうど落ち着いて研究に取り組める時期になりました。テスト期間の直後に、学期末レポートを読んで気づいたことを書き始めたのですが、ちょっと冷静になってからにしようと思っていたらもう2月も終盤となっておりました。 ひどいレポートが増えた コロナ禍以後、期末試験ではなくレポートで成績評価をする機会が増えました。LMSが普及したため、オンラインで課題を提出しやすくなったためです。私は紙の答案を管理するのが苦手なので、オンライン化は大歓迎です。とくにクラウドにすべて保存できるグーグルクラスルームは非常に便利で気に入っています。 しかしレポートで評価する科目が増えるなかで、明らかにひどいレポートも増えてきました。以前からコピペレポートなどは散見されていましたが、参考文献の扱い等については、1

                                      教員を激怒させるレポートとは何か? - ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々
                                    • ドイツ中世の代表的エロ文学作品、起源が二世紀も遡る歴史的大発見

                                      オーストリア科学アカデミー(英語”Austrian Academy of Sciences”,ドイツ語” Österreichische Akademie der Wissenschaften”)の調査でオーストリアのメルク修道院の図書館から、中世ドイツのエロティックな詩「ヴァギナ・モノローグ”vagina monologue”」として知られる” Der Rosendorn”(薔薇の棘)の十三世紀頃のものと見られる断片が見つかった。オーストリア科学アカデミーのリリース”EROTIC POEM FROM THE MIDDLE AGES“他、The Guardian紙などが報じている。 “Der Rosendorn”は処女の女性と擬人化された彼女の女性器との対話と冒険を描いたドイツ中世詩で、両者は男性が女性に求めるものは何かということについて議論し、女性は自身の外見の美しさだと主張するが、女性

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                                      • 学校図書館は何のためにあるのか? - 内田樹の研究室

                                        こんにちは、今ご紹介いただきました内田でございます。こうやって見回すと、みなさんまだ顔真っ白なのに、講師一人が顔真っ黒に日焼けしておりまして(笑)、誠に申し訳ない。みなさんはまだおそらくギリギリまで学校あって、遊びに行っている暇なんかないと思うんですけど、僕は海水浴に行ってまいりまして、3日間、京丹後。海がきれいなんです。 僕は凱風館という道場をやっているんですけども、毎年凱風館海の家というのをやっておりまして、旅館一棟貸し切りにするんです。10人以上滞在したら一棟貸し切れにしてくれる。そこでみんなで泳いだりご飯食べたりお酒飲んだりおしゃべりしたりということをやってるんです。 武道の道場なんですけれども、作った時のコンセプトは「昭和の会社みたいなもの」です。僕の子どものころ、昭和20年代30年代ぐらいの日本の会社って終身雇用で年功序列だったんで、疑似家族的で穏やかな雰囲気だったんです。いろ

                                        • 【2021年6月版】世界史関連の新刊60冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                                          今月は歴史専門書の数がが多いです 2021年6月の世界史関連新刊紹介です。 今回は2021年3月~6月までの新刊をご紹介します。今回の特徴は非常に専門書の数が多いことです。また、紹介する本の数も60冊にもなっています。 今回からはカテゴリに分けて、それごとにコメントを入れるようにします。 買った本 今回紹介する本の中では2冊しか買っている本がありませんでした。 若手の中国史家でご活躍されている佐藤信弥氏の本が3月に出ています。文中、キングダムについても言及されており、古代中国史に関心をもった方のエントリーとしてよろしい本と思います。 1. 『戦争の中国古代史』 佐藤 信弥 著 講談社現新書 2021/3/17 ¥1,100 戦争の中国古代史 (講談社現代新書) 作者:佐藤信弥 講談社 Amazon 群雄割拠! 殷・周・春秋戦国時代に繰り広げられた古代中国の戦争を軸に、「中華帝国」誕生の前史

                                            【2021年6月版】世界史関連の新刊60冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-
                                          • 【完全版】西洋出版史に興味がある全員に読んで欲しい15冊|oz a.k.a. 西洋出版史たん

                                            Twitterで西洋出版史たん(@publishtan)というアカウントを始めて1年少しが経った。 もう趣味に近いのだが、中世ヨーロッパ(特にイタリア)における印刷、出版の歴史を勉強し、発信するためのアカウントだ。 西洋出版史と言うと歴史色が強く、紙の本が前提であるように見える。 しかし、実際のところは現代の諸問題を解くアプローチとしても非常に有効な情報史、コミュニケーションしと言っても良いのではないかと考えている。 関連するキーワードは以下のように、多岐に渡るからだ。 ・中世史 ・ドイツ、イタリア、フランス、ベルギー、イギリス史(地域史に近い) ・文学史 ・宗教史、特に中世キリスト教史 ・素材としての紙 ・挿絵、木版画 ・写本 ・パトロネージュ ・印刷術の発明、普及 ・印刷業 ・検閲 ・焚書坑儒 ・百科全書 ・集合知 ・図書館 ・書誌学 ・書物についての書物 ・読書 ・Google問題

                                              【完全版】西洋出版史に興味がある全員に読んで欲しい15冊|oz a.k.a. 西洋出版史たん
                                            • もうすぐ絶滅するというNACSIS-CATの書誌調整について : 「情報源の送付」は著作権上どう解釈すればいいのか - 猫に夢研究所

                                              読んだことも買ったこともないけど、タイトルをまねてみた。この『もうすぐ絶滅するというNACSIS-CATの書誌調整について』というタイトルを使うためだけに、この記事を書いたと言っても過言ではない。 もうすぐ絶滅するという紙の書物について 作者:ウンベルト・エーコ,ジャン=クロード・カリエール発売日: 2010/12/17メディア: 単行本 目次 もうすぐ絶滅するというNACSIS-CATの書誌調整について NACSIS-CATにおける書誌調整とは 「情報源の送付」は著作権上どう解釈すればいいのか 著作権法を確認する 第31条(図書館等における複製等) 第23条(公衆送信権等) 第30条の4(著作物に表現された思想又は感情の享受を目的としない利用) 第47条の5(電子計算機による情報処理及びその結果の提供に付随する軽微利用等) 主に記述のよりどころとする情報源に著作権は及ばない? おわりに

                                                もうすぐ絶滅するというNACSIS-CATの書誌調整について : 「情報源の送付」は著作権上どう解釈すればいいのか - 猫に夢研究所
                                              • ChatGPTと「知の巨人」、質問するならどっち? | いまこそ「知の巨人」に聞いてみよう

                                                クーリエ・ジャポンでは、世界的経済学者ガブリエル・ズックマンへのインタビューに際して、読者のみなさまからの質問を募集します。日々の生活でふと抱いた経済や税制、経済的不平等に対する疑問や問題意識などを伝えてみませんか。 対話型AI「ChatGPT」が2022年11月30日に公開されてから1年が経つ。開発元のオープンAIは最近、経営陣や理事会をめぐる“お家騒動”で注目されているようだが、このAIチャットボット自体は、いまも週間アクティブユーザー数が世界全体で1億人超という高さで推移している。 風聞によれば、ChatGPTのおかげで仕事の生産性がどんどん上がる人も各業界に出現しているらしい。英誌「エコノミスト」に載っていた記事では、2024年は企業内での生成AIの利用が実験段階から投資段階に移る1年になると書かれていた。データ管理がしっかりしていない業界で生成AIを利用するとリスクが大きいので、

                                                  ChatGPTと「知の巨人」、質問するならどっち? | いまこそ「知の巨人」に聞いてみよう
                                                • ゼロ記号としてのからっぽなキャラクター ~記号論と差異の体系と、体系内で位置を占めない欠如された記号=ゼロ記号ゆえに可能となる読者の自我の投影 - 日々是〆〆吟味

                                                  からっぽの存在=ゼロ記号、としてのキャラクター ~あなたは何者でもないからっぽの存在 記号論と差異の体系 【エーコ『記号論』】 言葉と音の組み合わせと意味の表れ方 【ソシュール『一般言語学講義』】 イヌ(犬)とイエ(家)とイネ(稲)の違い 【犬の写真図鑑】 組み合わせによって体系内に位置を占める記号 体系内で位置を占めない、欠如された記号=ゼロ記号 【ロラン・バルト『表象の帝国』】 前回のお話 https://www.waka-rukana.com/entry/2020.6.15 からっぽの存在=ゼロ記号、としてのキャラクター ~あなたは何者でもないからっぽの存在 キャラクターに中身のない、からっぽの存在であることは案外日本的文化の現れかもしれない、なんて与太話を書いてみましたが、こうしたからっぽの存在であると感情移入が容易であるという考え方もあります。 記号論と差異の体系 たとえば記号論

                                                    ゼロ記号としてのからっぽなキャラクター ~記号論と差異の体系と、体系内で位置を占めない欠如された記号=ゼロ記号ゆえに可能となる読者の自我の投影 - 日々是〆〆吟味
                                                  • 心得(2) 本を大切にする - 安心感の研究 by 暖淡堂

                                                    本を大切にする。 自分の本も、それ以外も大切に扱う。 自分の書棚にある本は、時々手に取り、ページに息を吹き込む。 挟まれた時間に、しばしの動きを与える。 図書館の本は特に大切にする。 借りていたときに付着していたゴミなどは出来るだけ落とす。 新たな汚れはつけないようにする。 書店の本も大切にする。 誰かが手に取り、そのページに記された言葉に命を与えることがあるはずだから もうすぐ絶滅するという紙の書物について 作者:ウンベルト・ エーコ,ジャン=クロード・ カリエール CCCメディアハウス Amazon *☺☺☺☺☺* ネットワーク上にデータとして蓄積されているものは、何らかの理由で電気が途絶えたら、一定の期間後には消えてしまいます。 紙に書かれたものはそれよりも、少しだけ長く残ります。 木や竹や絹に書かれたものは、それよりもう少し長く残ります。 石や金属や、亀の甲羅に刻まれたものは、さら

                                                      心得(2) 本を大切にする - 安心感の研究 by 暖淡堂
                                                    • 「いわば『逆張りの日本史』」。呉座勇一氏、井沢元彦氏に批判記事を郵送…大爆笑だが、正式な作法です - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                                                      …先日ムック「 ユリイカ」( 青土社刊)の2020年12月号として刊行された「偽書の世界」に掲載されたエッセイのコピーが、 私宛に送られてきた。表書きを見ると「謹呈 井沢元彦先生 呉座勇一拝」とあった。例によって言葉は丁寧だが、私に「推理小説家に戻られてはいかがだろうか」などと私の歴史家としての仕事を全て否定した男からのものからであった。内容を見ると「甲陽軍鑑は真書である」という私の年来の主張が裏付けられたことがよほど気に入らないらしい。あれこれ揚げ足取りをして、挙句の果てには「まぐれ当たりである。軽はずみに真書と断定し、それがたまたま当たっていた。それだけの話である。いわば『逆張りの日本史』だ」… (週刊ポスト2021,2月19日号 井沢元彦「逆説の日本史」) 呉座勇一氏、井沢元彦氏に批判記事を送る 週刊ポスト2021,2,19号 週刊ポスト 2021年 2月19日号 [雑誌] 発売日:

                                                        「いわば『逆張りの日本史』」。呉座勇一氏、井沢元彦氏に批判記事を郵送…大爆笑だが、正式な作法です - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                                                      • 「美」とは客観的に測定できるのか、見る者の目に宿る存在なのか『近代美学入門』

                                                        よく「美とは観る者の目に宿る」と言われるし、均整の取れた肉体を美しいと感じる。どちらが「美」かを選ぶことは難しい。 強いて言うならば「B」だろうか。 絵画や音楽、文芸や舞踊などの芸術作品で、「これは美しい」と評価されるものは、独創的で唯一無二であることが重要な要素であるように思える。もちろんそこに、伝統的な「型」があるかもしれないが、それを踏まえたうえであえて破ったものが「美」とされているのではないだろうか。 『近代美学入門』(井奥陽子、ちくま新書)によると、AとB、どちらも正解になる。 「美しい」とは何か?この疑問について、「芸術」「美」「崇高」「ピクチャレスク」という概念からアプローチしたのが本書だ。 これらの概念がいつ・どのように成立し、時代の中でどうやって変遷していったかをたどることで、わたしが抱えていた「常識」が常識ではないことに気づかせてくれる、優れた解説書であり啓蒙書でもある

                                                          「美」とは客観的に測定できるのか、見る者の目に宿る存在なのか『近代美学入門』
                                                        • 青土社 ||ユリイカ:ユリイカ2020年12月号 特集=偽書の世界

                                                          古今東西、書物あるところに偽書あり 古代、中世、近代、歴史の間に間に、偽書は突如現われる。発見され、執筆され、拡散される。それはパッチワークなのか、アンソロジーなのか、カノンとされたものが偽書となるとき、変容するのは歴史か解釈か。『椿井文書』(中公新書)が広く読まれるいま、問い返す。 【目次】 特集*偽書の世界――ディオニュシオス文書、ヴォイニッチ写本から神代文字、椿井文書まで ❖対談 文書をめぐる冒険――古文書・偽文書・公文書 / 馬部隆弘 小澤 実 ❖偽書の時代 偽書跳梁の八年間――安倍政権がとりもどそうとした「日本」 / 原田 実 歴史学界と偽書――『甲陽軍鑑』を事例に / 呉座勇一 ❖文献学より始まる 偽書と引用/偽書と憑依――漢文仏典、中世日本の「宗教」文献の中で / 彌永信美 予言を読む――中世日本の未来はいかに訪れたか・〈聖徳太子未来記〉を中心に / 小峯和明 秘伝の行く末―

                                                          • ヒメジョオン(姫女菀)、ブタナ(豚菜) - 🍉しいたげられたしいたけ

                                                            うちのブログは、他の「はてなブロガー」さんのエントリーへの言及から始めることが多いです。今回は id:dokidokidoctor さんのこの記事に乗っからせていただきます。IDコールお騒がせします。 dokidokidoctor.hatenablog.com カタバミとはこんな花です。Wikimedia Commons さんよりお借りします。 「片喰」という漢字表記があることは知っていましたが、「酢漿草」は知りませんでした。 生物学では動植物名をカタカナで書くというルールがあり、弊ブログでも基本的にそれに従っているのですが、たまに漢字表記を見ると「なるほど」と思ったり新鮮に感じたりすることがあります。 それで 5月27日付拙エントリー に、ドクダミが庭一面に開花しているのを見てびびったことを書いたのを思い出しました。ドクダミは「毒矯」と漢字表記するといいます。漢方として様々な薬効があるこ

                                                              ヒメジョオン(姫女菀)、ブタナ(豚菜) - 🍉しいたげられたしいたけ
                                                            • ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』が文庫化されようとしている今、残された「最後の大物」は何か? - YAMDAS現更新履歴

                                                              prtimes.jp 情報は昨年既に公になっていたが、ガブリエル・ガルシア=マルケスの『百年の孤独』が、彼の死去から10年になる今年、遂に新潮文庫より文庫化される。 百年の孤独 作者:ガブリエル・ガルシア=マルケス新潮社Amazon いつからか「文庫化したら世界が滅びる?」などと一部で言われていたらしいが、6月26日にそれが本当か確かめられる。 やはり新潮社の純文学書下ろし特別作品はなかなか文庫化されなかったことで知られ、安部公房『砂の女』、大江健三郎『個人的な体験』、遠藤周作『沈黙』といった昭和文学を代表する作品は、文庫化まで15年以上かかっている……が、それは随分前の話である。 生前の文庫化を拒否していた埴谷雄高、小島信夫『別れる理由』のような一種の事故物件(失礼)といったレアケースはあるが、『百年の孤独』のように、1972年の刊行から50年以上を経ての文庫化というのは、海外文学である

                                                                ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』が文庫化されようとしている今、残された「最後の大物」は何か? - YAMDAS現更新履歴
                                                              • 知を探究する「幸いなる魂」はどこまでも晴れやかだ――佐藤亜紀『喜べ、幸いなる魂よ』レビュー【評者:川本 直】 | カドブン

                                                                変わりゆく時代を懸命に泳ぎ渡ろうとするふたりの大きな愛の物語。 新刊【長編小説】佐藤亜紀『喜べ、幸いなる魂よ』レビュー 書評家・作家・専門家が新刊をご紹介! 本選びにお役立てください。 佐藤亜紀『喜べ、幸いなる魂よ』 評者:川本 直 そのデビューから佐藤亜紀氏は完成された小説家だった。『バルタザールの遍歴』はオーストリア゠ハンガリー二重帝国の公爵家に生まれた一つの体に二つの魂を宿すメルヒオールとバルタザールという貴族の主人公が、ナチス・ドイツの台頭によって荒廃していく黄昏のヨーロッパを流浪しながら第二次世界大戦勃発とともにブエノスアイレスに向かうまでを超絶技巧で描き、「国際舞台にも通用する完璧な小説」と称された。 その登場から圧倒的な完成度を誇る作品を世に問う小説家は稀有だ。そして、『キャッチ=22』で世に出たジョーゼフ・ヘラーのように最初から代表作を書いてしまった作家はデビュー作を超える

                                                                  知を探究する「幸いなる魂」はどこまでも晴れやかだ――佐藤亜紀『喜べ、幸いなる魂よ』レビュー【評者:川本 直】 | カドブン
                                                                • 「研究」をしてみたいけど、なにから始めればいいかわからない…そんなあなたが「まずやるべきこと」(クリストファー・レア,トーマス・S・マラニー) @gendai_biz

                                                                  研究といえば、まずは「テーマを絞り込む」ことが重要である、でないとぼんやりとした研究になってしまってよくない……などと言われることがしばしばあるが、ほんとうにそうなのだろうか。 このほど邦訳が出版された『リサーチのはじめかた 「きみの問い」を見つけ、育て、伝える方法』(筑摩書房)の著者である、スタンフォード大学歴史学科教授のトーマス・S・マラニー氏とブリティッシュ・コロンビア大学アジア研究学科教授クリストファー・レア氏が、研究において「テーマを絞り込む」ことについて考える。 【翻訳】安原和見(やすはら・かずみ) リサーチにおける金科玉条 「テーマを絞り込みなさい」 あなたは何度この言葉を口にしてきただろうか。学生が研究課題のことでアドバイスを求めてくる。話を聞くと、あまりに広すぎるテーマの中でまだ途方に暮れているらしい。それであなたはこう尋ねる。「テーマを絞り込む努力はした?」 私たち自身

                                                                    「研究」をしてみたいけど、なにから始めればいいかわからない…そんなあなたが「まずやるべきこと」(クリストファー・レア,トーマス・S・マラニー) @gendai_biz
                                                                  • 【借金玉×『独学大全』】発達障害の僕が発見した「自己評価だけやたら高い人」と「適度に反省して成長する人」の決定的な差

                                                                    1985年、北海道生まれ。ADHD(注意欠如・多動症)と診断されコンサータを服用して暮らす発達障害者。二次障害に双極性障害。 幼少期から社会適応がまるでできず、小学校、中学校と不登校をくりかえし、高校は落第寸前で卒業。極貧シェアハウス生活を経て、早稲田大学に入学。 卒業後、大手金融機関に就職するが、何ひとつ仕事ができず2年で退職。その後、かき集めた出資金を元手に一発逆転を狙って飲食業界で起業、貿易事業等に進出し経営を多角化。一時は従業員が10人ほどまで拡大し波に乗るも、いろいろなつらいことがあって事業破綻。2000万円の借金を抱える。 飛び降りるためのビルを探すなどの日々を送ったが、1年かけて「うつの底」からはい出し、非正規雇用の不動産営業マンとして働き始める。現在は、不動産営業とライター・作家業をかけ持ちする。 著書に『発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術』(KADOKAWA

                                                                      【借金玉×『独学大全』】発達障害の僕が発見した「自己評価だけやたら高い人」と「適度に反省して成長する人」の決定的な差
                                                                    • やくしまるえつこさんが選んだ本

                                                                      やくしまるえつこさんが選んだ本 相対性理論「天声ジングル」発売記念『やくしまるえつこ選書フェア』 2016/04/27~2012/05/09 安部 公房(1974) 無関係な死・時の崖 (新潮文庫) 安部 ヨリミ(2012) スフィンクスは笑う (講談社文芸文庫) アルフレッド・ベスター(2008) 虎よ、虎よ! (ハヤカワ文庫 SF ヘ 1-2) アルフレッド・ベスター(1965) 分解された男 (創元SF文庫) アンナ・カヴァン(2007) ice アンナ・カヴァン(2013) アサイラム・ピース アンナ・カヴァン(2014) われはラザロ R・A・ラファティ(2013) 第四の館 (未来の文学) 伊藤 計劃(2010) 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) 稲生 平太郎(2013) 何かが空を飛んでいる ウィスット ポンニミット(2010) ロマンス タムくんのラブストーリー短編集 ウィリ

                                                                      • 続・鴻巣友季子の時評は何が問題なのか

                                                                        「鴻巣友季子の時評は何が問題なのか」(https://anond.hatelabo.jp/20210826203711)の著者です。 非本質的な、《誤読か否か》を議論するコメントが依然として多いので、記事を改めて補論を書きます(文中敬称略)。 元の記事では鴻巣の意見から矛盾を示すために使ったまでで、「解釈」という言葉を本文で一切用いずとも問題を整理できるし、他にも鴻巣の矛盾を指摘できるのでそうします。 論点整理・集約版 少なくとも桜庭が問うている本質的な問題は、 「作中に描写がないこと」を「作品に書いてあるかのように読める断定で書いた」こと である。 そしてこの点について鴻巣はスルー、もしくは無理筋の意見を出しているのみである。 ①27日13時39分 いえ、また繰り返しになりますが、どう評しても自由とは言っておらず、 「読まれ方は自由だが、実際の描写にはないストーリーを、読み、想像で考えた

                                                                          続・鴻巣友季子の時評は何が問題なのか
                                                                        • 「コンピュータは小説を書いているか?」(※『すばる』2017年6月号掲載) - 訳すのは「私」ブログ

                                                                          『すばる』2017年6月号に寄稿した「コンピュータは小説を書いているか?」という文章を公開します。 コンピュータは小説を書いているか? 1、人工知能の時代 もはやこうした言い方も陳腐になりつつあるが、人工知能について注目すべき出来事がたてつづけにおこっている。二〇一六年には、Googleが開発したプログラムAlphaGoが囲碁のトップ棋士である韓国の李世ドルを破った。チェスや将棋とはちがい、碁ではコンピュータがトップ棋士に勝つのはまだ当分先のことと思われていただけに、この敗戦の衝撃は大きかった。AlphaGoは過去の膨大な棋譜を学習し、自分自身とはてしなくたたかいつづけることで短期間でプロ棋士をしのぐ実力をつけたばかりか、新たな定石すら生みだしつつある。 つい先日も、個人が開発したプログラムのponanzaが、はじめて現役のタイトル保持者である将棋棋士の佐藤天彦名人を破った。内容的にも完勝

                                                                            「コンピュータは小説を書いているか?」(※『すばる』2017年6月号掲載) - 訳すのは「私」ブログ
                                                                          • 國方栄二 古代ローマの出版事情[『図書』2023年5月号より]

                                                                            古代ローマの出版事情 古代ローマの「出版」の話をしよう。もちろん出版と言っても、今日みられる活字印刷のことではない。一五世紀半ばにグーテンベルク(Johannes Gutenberg)が活版印刷技術を発明し、聖書の印刷本を刊行し、その後の印刷技術の発達にともない、とりわけ今日ではコンピュータのおかげで出版刊行がさらに容易になり、そのために世の中に出版物があふれかえっている。けれども、西洋の古代世界にも書物の出版なるものは存在した。もちろん、出版の事情は近代以後とはまったく異なっていた。 ウンベルト・エーコの『薔薇の名前』(Il nome della rosa)を読んだことのある人がいるだろう。あるいは、ショーン・コネリー主演の映画で観た人もいるかもしれない。そこで描かれた修道院の文書館には、多くの写字生とともに、挿絵を担当する細密画家が働いている。一三〇〇年代であるから、時代は中世である。

                                                                              國方栄二 古代ローマの出版事情[『図書』2023年5月号より]
                                                                            • フランス語で書かれた専門書を翻訳する際に当該分野の専門知識を有する人..

                                                                              フランス語で書かれた専門書を翻訳する際に当該分野の専門知識を有する人間に英語からの重訳をさせるよりも 当該分野は素人でもフランス語の翻訳家に原書を訳させる方が適切な翻訳が可能だというのが人文系の常識なの? 本当に疑問なんだけど、日本にはフランス経済の専門家とかおらんの? 探せば日本のどっかにはフランス語を原典から訳せて経済学の知識がある人が絶対いるでしょ(フランス語はメジャー言語だ、って強調してるのはそういう意味もあるよ)。 ピケティの本が世界的な話題作であるなら尚更、フランス語と経済の双方に通じた翻訳者を探してくるか、それが無理ならフランス語からの翻訳を監修する経済学者を連れてくるべきで、重訳は最後の手段だろう、というのが人文系の感覚。「アイスランド語の推理小説」ならまあ重訳でも仕方ない(良いわけではない)けど、「フランス語の経済学書」だったら、日本にはフランス語の専門家は大勢いるんだか

                                                                                フランス語で書かれた専門書を翻訳する際に当該分野の専門知識を有する人..
                                                                              • 感想OUTPUT:読んだことのあるベストセラーを調べてみた|単一書籍で1億部以上、5000万部以上 - Be financial freedom. 経済的自由の探求

                                                                                こんにちは、株もっちーです。 金曜日は、本などのINPUTした情報に対するOUTPUTをしていきたいと思います。 要するに読書感想文的な活動ですね。 読んだ本 気づいたこと 1億部以上 5000万 - 1億部未満 行動したこと AI(ChatGPT4)との雑談 質問: 回答: まとめ ランキング・宣伝など 読んだ本 ちょっと紹介する本が読み終わってないので、 ベストセラーから読んだことのある本でも紹介してみようかなと思い立ちました。 思い立ったが吉日、こちらがベストセラーの情報源です。 ja.wikipedia.org いっぱいありますので、今回は1億部以上、5000万部〜1億部、の単著を見ていきましょう。 気づいたこと 以下の情報をマークダウン形式の表に整理しました。最初の部分は「1億部以上」のカテゴリーで、次に「5000万 - 1億部未満」のカテゴリーです。表は書名、発表年、著者、原語

                                                                                  感想OUTPUT:読んだことのあるベストセラーを調べてみた|単一書籍で1億部以上、5000万部以上 - Be financial freedom. 経済的自由の探求
                                                                                • 年末の風物詩『このミステリーがすごい!2020年版』 - 嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2

                                                                                  このミステリーがすごい!SINCE1988 2020年版 年末の風物詩ともいえる各種ミステリーランキング本の中でも、30年を越える歴史を誇る老舗ランキング本。 表紙、巻頭カラー、インタビューは昨年に続き「乃木坂46」から、今をときめく白石麻衣さんです。主演映画の「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」について語ります。 近年の内容として、映画、アイドルとの連携が増えているように思えます。ミステリードラマ、ミステリー映画の活況の裏返しでもあるといえるでしょう。 「3年A組―今から皆さんは、人質です―」や「あなたの番です」のヒットは記憶に新しいところです。 著者:『このミステリーがすごい!』編集部 編 発売日:2019年12月11日 価格:本体680円+税 判型:A5判 ISBN : 978-4-299-00096-5 SINCE1988 令和初の1位はどの作品? 新作情報「私の隠し玉」

                                                                                    年末の風物詩『このミステリーがすごい!2020年版』 - 嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2