自在に遺伝子を操作でき、農水産物の品質改良や病気の治療法の開発などへの応用が進む「ゲノム編集」について、大阪大学などの研究グループが新しい手法を開発しました。これまでの手法より精度が高く、使い勝手がよいのが特徴だとしています。 大阪大学大学院医学系研究科の真下知士准教授らの研究グループは、ゲノム編集の新たな手法を開発したと発表しました。 新たな手法では、編集する場所を決める「ガイドRNA」という物質を違う種類に変え、一度に広い範囲の遺伝情報を認識できるようにしました。 その結果、精度が上がり、狙っていない場所を書き換えてしまう確率を大幅に下げることができたということです。 グループは、この手法を「CRISPR-Cas3」と名付け、実際にヒトのiPS細胞で遺伝子を操作できたということです。 従来の手法は特許をめぐる争いが続いているため、企業が利用しづらくなっていて、真下准教授は「自分たちの手