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ナショナリズムの検索結果361 - 400 件 / 1584件

  • 「過去」との絶え間ない対話のために:《平和の少女像》をめぐって

    「過去」との絶え間ない対話のために:《平和の少女像》をめぐってあいちトリエンナーレ2019内の一企画だった「表現の不自由展・その後」。そのなかで展示されたキム・ウンソン&キム・ソギョンによる《平和の少女像》は、同展展示中止へと発展するきっかけのひとつとなった。大きな分断を可視化させたとも言えるこの作品について、小田原のどかが日韓関係を振り返りながら考察する。 文=小田原のどか(彫刻家、彫刻研究、版元運営) ソウル・在韓国日本大使館前の《平和の少女像》(2011年12月設置)と24時間の座り込みが行われているテント。現在、在韓国日本大使館は別の場所に移転し、彫刻の前には空き地が広がっている 撮影=筆者 「真の謝罪」とは何か 日韓関係におけるいわゆる「慰安婦」問題の解決には、100年近い時間が必要だといわれることがある。ここでの「100年」とは一体何を指しているのか。それは時間が解決してくれる

      「過去」との絶え間ない対話のために:《平和の少女像》をめぐって
    • 【その2】プーチン大統領は国民にいかに「ウクライナ侵攻」の理由を説明したのか:1時間スピーチ全文(今井佐緒里) - エキスパート - Yahoo!ニュース

      2013年12月8日、百万人規模の人が反政府・親EUのデモを行ったマイダン広場(写真:ロイター/アフロ) お待たせいたしました。「1」の続きです。 今回は、親露派政権を追い出してウクライナで政権を握った、親西側で民主派と呼ばれるマイダン政権の批判です。 首都キエフにある広場(マイダン)に、大規模な反政府・反腐敗・反ロシア・親EUの人々が集まってデモが起きたので、彼らのことや政権を「マイダン」と呼ぶようになりました。 ちなみに、広場の塔のデザイン(上)と、パリのバスティーユ広場にあるもの(下)は、とても似ています。 パリのバスティーユ広場。最近は専用レーンを自転車が暴走族のように飛ばしている光景が普通になった。Wikipediaより 以下にまず、筆者の「開戦日に思ったこと」が続くので、関心がない人は飛ばしてください(プーチン氏の写真の下から始まります)。 ============== ウクラ

        【その2】プーチン大統領は国民にいかに「ウクライナ侵攻」の理由を説明したのか:1時間スピーチ全文(今井佐緒里) - エキスパート - Yahoo!ニュース
      • 日本には政治と経営があっても経済がない - メロンダウト

        もう「経済」が消えてしまったのかもしれない。 自分は経済学部出身ながら長年の労働によりそのほとんどを忘れてしまったわけであるが記憶の片隅から引っ張り出して書いていこうと思う。日本には政治と経営があっても経済がない。それが多くの問題に通底しているように思うからだ。 ※かなりの長文(8000文字以上)のため、めずらしく目次をつけました。 はじめに ナョナリズムが消えグローバリズムが生活になった サブプライムローンを捉え返す 総量規制という緊縮 経済は美しさで回らない 市場を犠牲にするという方法論 経済学が閉じている 波頭さんが介護士の給料を月額で一律10万円引き上げるように提言されていた。正しい提言だと思う一方、これは政治と経営でしか経済を語れなくなった現状を示しているのではないだろうか。 www.minnanokaigo.com はじめに よく経済効率が悪しきものとして取り沙汰されるけれどこ

          日本には政治と経営があっても経済がない - メロンダウト
        • 「政治家が日本をダメにした」という共同幻想について - いつか電池がきれるまで

          anond.hatelabo.jp 「このままでは衆議院選挙を戦えない」ということで、菅義偉前首相が、自民党の総裁選への出馬をやめたのをみて、僕は「なんのかんの言っても、(国会)議員に『選挙で落ちるかもしれない』と思わせるのは、けっこう効果的なのだな、と感じたのです。 個人的には、長年、自民党の候補(ときには与野党相乗り)VS共産党の候補、みたいな首長選を見続けてきて、これに投票することに意味や影響があるのだろうか?と思ってきましたし、投票しようと思って候補者を精査すると、「うわーこの中の誰かを『支持』したことになっちゃうのか……」みたいな気分になることも多かったのです。 民主主義国家にとって、選挙が大事だというのは理解しているつもりだけれど、ネット上での「投票していない人たちへのマウンティング」みたいなのには、ちょっとウンザリもしていました。 別に、いまの世の中に満足しているわけじゃない

            「政治家が日本をダメにした」という共同幻想について - いつか電池がきれるまで
          • かつて存在した7つの「国際管理地域・自由地域」 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

            列強のエゴが交錯する戦争と平和の象徴 21世紀の現在はさほど多くありませんが、19世紀~20世紀前半には複数の国の管理下にある「国際管理地域」と、複数の国の影響下にありつつも独自の主権が認められる「自由地域」がいくつもありました。 これらの地域は戦略的要地にあったり、重要な貿易港だったりしていたため常に大国から狙われ、戦争発生の原因になるため国際的な合意のもとで厳重に管理されました。それでも二つの大戦で列強の取り合いになった地域もあるので、いかに重要な場所だったか分かります。 世界史に登場する代表的な国際管理地域・自由地域をピックアップします。 1. クラクフ共和国(1816~1825) ポーランド分割後、唯一残ったポーランド人政権 クラクフ共和国は1815年から46年までの31年間だけ、ポーランド分割後に存在した唯一のポーランド人の共和国です。 正式には「自由にして独立した完全に中立なク

              かつて存在した7つの「国際管理地域・自由地域」 - 歴ログ -世界史専門ブログ-
            • 小塚荘一郎『AIの時代と法』(岩波新書) 10点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

              12月9 小塚荘一郎『AIの時代と法』(岩波新書) 10点 カテゴリ:社会10点 今年始まった「仮面ライダーゼロワン」のテーマがAIであることからもわかるように、「AIが世界を変える」というのは人口に膾炙する話となっていますが、では、実際に社会はどのように変わるのでしょうか? AI以外にもさまざまな情報技術の発達と相まって、「第4次産業革命」とか「ソサエティ5.0」などの言葉が飛び交い、世界の姿が一変するようにも言われますが、同時に「出先からスマホでエアコンを動かすこと」や「スマートスピーカーに洗剤が切れたと話しかけると洗剤が届くこと」のどこに世界の変化があるのか? と思うこともあります。  本書は今後起こりうる世界の変化を「法」の観点から見ています。「法」と聞くと身構える人も多いでしょうが、「法」という固定された観点から見ることで、今起きている、そしてこれから起こる変化をかえってわかりや

              • 心に残る3大偉人伝「野口英世」「リンカーン」「ナイチンゲール」~「伝記」が本になる人物は今後現れるのか - さえわたる 音楽・エンタメ日記

                幼い頃、私は「音楽少年」「日記少年」であると同時に「読書少年」でもありました。 自分の部屋には、年齢には不釣り合いな大きな本棚が据えられ、絵本や児童書にまじって「〇〇文学全集」や、いまや骨董品的存在となった「百科事典」1巻~〇巻のような、りっぱなカバー箱に入った分厚い本がたくさん並んでいました。 フィクションの童話を読むのも嫌いではありませんでしたが、興味を惹かれたのは歴史上の人物の生涯を描いた実話である「偉人伝」。 俗に言う「伝記本」です。 中でも印象深く心に刻まれているのが、この3人の伝記です。 <野口英世> 「千円札の顔」としてお馴染み。 医師であり、細菌研究に人生を捧げた学者として知られています。 福島県に生まれ、1歳の時に囲炉裏に落ちて左手を大やけどし、「てんぼう」と呼ばれいじめられた話から物語は始まります。 やけどのために実家の農作業を手伝えず、学問で身を立てようと決意し、貧し

                  心に残る3大偉人伝「野口英世」「リンカーン」「ナイチンゲール」~「伝記」が本になる人物は今後現れるのか - さえわたる 音楽・エンタメ日記
                • 排外主義を煽るネット右翼コア層と、日本社会はどう向き合えばいいか?/古谷経衡インタビュー - wezzy|ウェジー

                  2020.01.02 14:05 排外主義を煽るネット右翼コア層と、日本社会はどう向き合えばいいか?/古谷経衡インタビュー テレビやラジオでコメンテーターとしても多く目にする古谷経衡氏による処女小説『愛国奴』(2018年出版/駒草出版)が改題し、『愛国商売』(小学館)というタイトルで文庫化された。 『愛国商売』は、保守論壇に入り込んだ主人公の青年・南部照一が、保守系雑誌・保守系ネット番組といったメディアの内部に入ることで、その世界に幻滅していく物語。 小説のなかで、保守系論壇に入ったばかりの南部は発言の機会が与えられるたびに入念な準備をして望むが、そこでの主張は客に理解されることはなかった。なぜなら、彼らは真摯な言論など必要としていないからだ。 読者・視聴者が求めているのは、中国や韓国に対するヘイト的な言説だけであった。メディア側にいる人間たちはそのことをよく理解しており、小遣い稼ぎのため

                    排外主義を煽るネット右翼コア層と、日本社会はどう向き合えばいいか?/古谷経衡インタビュー - wezzy|ウェジー
                  • マスメディアの機能としての人々や国民の統合 〜マスメディアは知らない人同士を結びつけ統合し、拒絶すれば連帯することが出来ず孤立化しアノミーとなる - 日々是〆〆吟味

                    マスメディアの機能としての人々や国民の統合 〜メディアは見知らぬ人々をまとめあげ、もし拒絶したら孤立する? マスメディアと大衆化 メディアから逃れることと集合表象 【デュルケーム『宗教生活の原初形態』『自殺論』】 マスメディアと話題のタネ 【宮台真司『14歳からの社会学』】 メディア/集合表象の拒絶→アノミー化の危険 メディアによる見知らぬ者同士の統合 【ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』】 マスメディアの機能としての人々や国民の統合 〜メディアは見知らぬ人々をまとめあげ、もし拒絶したら孤立する? マスメディアと大衆化 近代以降の人間はメディア抜きにしては成り立たず、また大衆というものがメディア(それもマスメディア/マスコミュニケーション)と切り離せない存在と考えてみるならば、私たちはみな大衆として存在を規定されている、と言えるような気がしてきました(私の考えだけなのかもしれないけ

                      マスメディアの機能としての人々や国民の統合 〜マスメディアは知らない人同士を結びつけ統合し、拒絶すれば連帯することが出来ず孤立化しアノミーとなる - 日々是〆〆吟味
                    • ドイツ紙が衝いた中国の真実(Japan In-depth) - Yahoo!ニュース

                      ・ドイツ紙が中国に対し、ドイツの被害に対する巨額賠償金を要求。 ・ドイツ紙の「中国は全世界をあざむいた」に中国は激しく反論。 ・一新聞と中国の激烈な非難の応酬はウイルス拡散の異様性を反映。 新型コロナウイルスの感染がなお全世界に広がるなかで、ドイツで最大部数を有する新聞が社説で中国政府に対しドイツが受けた被害の賠償金支払いを要求した。だが中国政府は即時に「まったくの不当な要求だ」と反論した。 すると同新聞の主筆は中国の習近平国家主席あての公開書簡を公表して、中国政府の隠蔽工作こそがコロナウイルスを全世界に広げたのだとする激烈な非難をぶつけた。中国側はそれにまた反論し、ドイツの新聞対中国政府の、国際的にも珍しい険悪な論争が続き、欧州全体の注視を集めるようになった。 発端は4月15日、ドイツ国内で最大の発行部数を誇る日刊新聞「ビルト」が社説ふうの記事で「私たちへの中国の負債」と題して、中国を発

                        ドイツ紙が衝いた中国の真実(Japan In-depth) - Yahoo!ニュース
                      • ホロライブ、所属VTuberに不適切な言動あったと謝罪 「桐生ココ」「赤井はあと」3週間の活動自粛

                        バーチャルYouTuber(VTuber)事務所「ホロライブプロダクション」を運営するカバー(東京都中央区)は9月27日、同事務所所属のVTuber「桐生ココ」「赤井はあと」がYouTubeでの生配信中に不適切な言動を行ったとして3週間活動を自粛すると発表した。 桐生ココと赤井はあとは生放送の中で、機密情報である自身のYouTubeチャンネルの視聴者層に関する統計データを公開。視聴者数の多い“国”として台湾が表示されたことから、「一部地域在住の方に対する配慮に欠けた発言があった」(同社)としている。 同社は「故意ではなく、当人たちの意図していない状況だった」としながらも、情報の開示やナショナリズムの配慮に欠けた言動だったとして、タレント活動を3週間自粛し、同社が定めるガイドラインについて指導を行うという。 一方、中国の大手動画サービス「bilibili」では、日本向けの発表文とは異なる内容

                          ホロライブ、所属VTuberに不適切な言動あったと謝罪 「桐生ココ」「赤井はあと」3週間の活動自粛
                        • 【2022年9月版】世界史関連の新刊50冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                          今月は歴史専門書の数が多いです 2022年7月~9月の世界史関連新刊紹介です。 本記事はざっと流し読みをして気になる本をメモしていただくか、ブックマークして書店を訪れた際に見返すかして使っていただけるといいかと思います。今回も50冊あります。 今回は日本軍や太平洋戦争に関する書籍が多い印象です。 いつも多いんですが、今回は諸外国と絡めたアジア・太平洋地域の歴史として太平洋戦争を見るという視点があります。ウクライナ戦争や台湾海峡危機で改めて日本のすぐ近くに戦争があることが誰の目にも明らかになり、軍事費拡大や予防的な敵基地攻撃を容認するかという議論が盛んになり、改めてかつての戦争について問い直したいという思いが高まっているのかもしれません。 新書・文庫・選書 安価に楽しめる新書、文庫、選書。今期はかなりバリエーション豊かなです。個人的な注目は以下です。(すべて買いました) アメリカとは何か 自

                            【2022年9月版】世界史関連の新刊50冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-
                          • 倉田徹『香港政治危機』 - 西東京日記 IN はてな

                            2014年の雨傘運動、2019年の「逃亡犯条例」改正反対の巨大デモ、そして2020年の香港国家安全維持法(国安法)の制定による民主と自由の蒸発という大きな変化を経験した香港。その香港の大きな変動を政治学者でもある著者が分析した本。 香港返還からの中国と香港のそれぞれの動きを見ながら、さまざまな世論調査なども引用しつつ、いかに香港が「政治化」したか、そして香港を取り巻く情勢がいかに変わっていたのかを論じています。 目次は以下の通り。 序 章 香港政治危機はなぜ起きたか 第一章 中央政府の対香港政策――鄧小平の香港から,習近平の香港へ 第二章 香港市民の政治的覚醒――経済都市の変貌 第三章 「中港矛盾」の出現と激化――経済融合の効果と限界 第四章 民主化問題の展開――制度設計の意図と誤算 第五章 自由への脅威――多元的市民社会と一党支配の相克 第六章 加速する香港問題の「新冷戦化」――巻き込み

                              倉田徹『香港政治危機』 - 西東京日記 IN はてな
                            • 差別扇動に国も加担した「ヘイト問題」 - 安田浩一|論座アーカイブ

                              部屋の隅で、おかっぱ頭の〝少女〟は怯えていた。膝の上でぎゅっと握られたこぶしに、さらに警戒の力が加わった。少なくとも私にはそう見えた。 スーツ姿の男性が少女に近づいた。どこか投げやりな歩き方とニヤけた表情は、純粋に「鑑賞」を目的としていないことだけは明らかだった。スタッフや来場者の一部に緊張が走る。 男性は少女を一瞥し、「ふんっ」と鼻で笑う。続けて軽く舌打ちし、その場を離れた。相変わらずニヤけながら、しかし、そこには間違いなく侮蔑の色も同時に浮かんでいた。 結局、それだけのことだった。ただそれだけのために、男性は長い行列に加わり、抽選に参加したのだろう。 「よかった」。安堵したスタッフの一人がそう漏らした。 またか、と少女は思っただろうか。あるいはこうした場面に慣れてしまったことを、さらに悲しく感じただろうか。 平和の少女像――元従軍慰安婦を題材としたこの作品は、侮蔑され、罵倒され、貶めら

                                差別扇動に国も加担した「ヘイト問題」 - 安田浩一|論座アーカイブ
                              • 百田尚樹さん「頭の悪いタレントが、リベラル的なことを言えば受けるかもと考えて発言したんだろうね」稲垣吾郎さんの「ネット右翼」発言に - ライブドアニュース

                                2020年1月13日 12時25分 リンクをコピーする by ライブドアニュース編集部 ざっくり言うと が元日の番組で「ネット右翼」に言及したと、LITERAが伝えた 氏はTwitterで「頭の悪いタレント」による発言と批判 百田氏のこのツイートは反響を呼んだが、現在は削除されているもよう 今年の元旦にNHK Eテレで放送された番組『100分deナショナリズム』にて、MCをつとめた元SMAPのさんが「ネット右翼」について言及していたという記事を、『LITERA』が1月9日にサイトに掲載した。 MC のNHK番組が日本の五輪ナショナリズムやヘイト、排外主義を批判! 稲垣は「ネット右翼」にも言及 https://lite-ra.com/2020/01/post-5196.html[] 記事がさまざまな反響を呼ぶ中、1月11日に『ShareNewsJapan』がその記事を紹介。作家のさんは『Tw

                                  百田尚樹さん「頭の悪いタレントが、リベラル的なことを言えば受けるかもと考えて発言したんだろうね」稲垣吾郎さんの「ネット右翼」発言に - ライブドアニュース
                                • トランプ政治再考――進化政治学と自己欺瞞の政治的リーダーシップ/伊藤隆太 - SYNODOS

                                  はじめに 共和党の大統領候補の指名を受け、ドナルド・トランプ(Donald John Trump)は、「誰も私よりもそのシステムをよく知らない、私だけがシステムを修正できる」と述べた(1)。トランプはバラク・オバマ前大統領(Barack Hussein Obama II)がアメリカ生まれではないと批判して、人種差別的なプロパガンダを広め、世界の覇権国の最高権力を掌握するに至った。詐欺の疑惑や度重なる破産にもかかわらず、アプレンティス(The Apprentice)での役柄にみられるよう、自己欺瞞(self-deception)――他者を騙すため、自分自身が過信すること――は彼を成功したビジネスマンとして有名にしたのである(2)。 しかし、なぜこうした嘘は現実からの明白な乖離にもかかわらず成功するのだろうか。『なぜリーダーは嘘をつくのか――国際政治で使われる5つの「戦略的なウソ」』において、

                                    トランプ政治再考――進化政治学と自己欺瞞の政治的リーダーシップ/伊藤隆太 - SYNODOS
                                  • アメリカ民主的社会主義者(DSA)の討論サイトに掲載された「陣営主義」批判記事和訳|松尾 匡

                                    著者がDSAの人かどうかは知りませんが(アメリカの人ではある)、"Social Europe" に出た陣営主義についての記事について、濱口圭一郎先生が紹介しておられます。 以下でご紹介したいのは、著者の素性は全く知らないのですが、アメリカ民主的社会主義者(DSA)の討論サイト "Socialist Forum" に掲載されていた次の記事で、今の所私が見つけた中では最も詳しい陣営主義批判の文章です。 これは、おととし書かれたもので、当然ながらまだウクライナ戦争は起こっていない頃の文章ですが、今日読むと大変示唆的です。 日本の運動にとっても有益な文献になると思いますので下記に拙訳しました。英語に不自由な私の訳ですので、間違いがあったらご指摘ください。 訳のご紹介の前に若干私からコメントしておきたいと思います。 著者たちは、ソ連があるころからの陣営主義の歴史をたどって批判しています。たしかに、い

                                      アメリカ民主的社会主義者(DSA)の討論サイトに掲載された「陣営主義」批判記事和訳|松尾 匡
                                    • シュタインマイヤー大統領スピーチ:ナチスからの解放と欧州における第二次世界大戦終戦75周年

                                      Frank-Walter Steinmeier, Bundespräsident der Bundesrepublik Deutschland, offizielles Porträt., © Bundesregierung / Steffen Kugler (訳文) ナチスからの解放と欧州における第二次世界大戦終戦75周年 戦争と暴力支配の犠牲者のためのドイツ連邦共和国中央追悼施設(ノイエ・ヴァッヘ)にて 2020年5月8日 於 ベルリン 国民の皆様 欧州の友人の皆様 世界中の友好国、同盟国の皆様 75年前の本日、欧州において第二次世界大戦が終結しました。 1945年5月8日、ナチスの暴力支配が終焉し、空爆の夜と死の行進が終焉し、ドイツによる比類のない犯罪と文明の断絶であるショアーが終焉しました。ここベルリンにおいて、絶滅戦争は考案され、勃発し、巨大な破壊力を持って再び戻ってきました。そ

                                        シュタインマイヤー大統領スピーチ:ナチスからの解放と欧州における第二次世界大戦終戦75周年
                                      • 「21世紀版『歴史とは何か』(E・H・カー)」なる本が出版されていたので読んでみた|本ノ猪

                                        「"歴史学"の入門書でお薦めの本はありますか?」 後輩さんからこのような質問を投げかけられるたびに、私は「少し分かりにくい所もあるだろうけど……」と注意書きを付せて、E・H・カーの『歴史とは何か』(清水幾太郎訳、岩波新書、1962年)を薦めてきた。 なぜこの本を薦めるのかといえば、理由は単純で、私が幾人もの教授、講師、先輩方に「読むべし!」と薦められてきたからである。内容的な面を考えれば、「歴史」(及び歴史学)の入門書としては、事前に抑えておかなければならない基礎知識が多すぎるため、まだ大学で学び始めたばかりの後輩さんには積極的に薦めることができないでいた。 「『歴史とは何か』の代わりとなる歴史学の入門書はないかなー」 私は本屋に足を運ぶたびに、上記の悩みを頭の片隅に留めながら、棚に並ぶ本を眺めていた。 すると先日、ある本の帯に面白い一文を見出し、「おお!」と思わず手に取った。 その一文と

                                          「21世紀版『歴史とは何か』(E・H・カー)」なる本が出版されていたので読んでみた|本ノ猪
                                        • Twitter上・講義中に多くの差別発言を行った広島大学助教伊藤隆太氏の差別に反対する署名キャンペーン|Moving Beyond Hate

                                          Moving Beyond Hateでは広島大学助教伊藤隆太氏が自身のtwitter上で深刻な差別発言を行ったことを受け、8月8日、広島大学と当人のその他勤務先大学に対して、当人の解雇と再発防止策の実施を求める署名キャンペーンをはじめました。 ここでは署名の経緯と伊藤氏によるTwitter上と講義中での差別、キャンペーンに賛同してくださった皆様ができることについてまとめます。 1. 伊藤氏の差別発言一覧 レイシズム(人種差別)①2021年7月30日: 「道徳的に劣っている中国人をまともに相手にする必要はない...」 一部の出自に基づく集団を「道徳的に劣っている」とするのは明確なレイシズムです。 ②2020年2月19日 伊藤氏は「統計学」を持ち出し、「中国人がコロナを運んでいるという見方」が「統計学的に真」と発言しました。 中国人とコロナを結びつける差別を「統計学」で正当化しようとします。

                                            Twitter上・講義中に多くの差別発言を行った広島大学助教伊藤隆太氏の差別に反対する署名キャンペーン|Moving Beyond Hate
                                          • 習氏が高める中国ナショナリズム、日本人男児死亡で露呈した危険性

                                            A bus stop where a mother and her son were stabbed is pictured in Suzhou, Jiangsu Province. Photographer: Ichiro Ohara/Yomiuri Shimbun 中国の習近平国家主席は競争相手国などとの緊張が高まる中、政府の求心力を高めるのにナショナリズムの高揚を利用してきた。そうした政治的戦略の危険性は、深圳で日本人の男子児童が刃物で刺されて死亡した事件で露呈した。 日本人男児が死亡、中国外務省が哀悼の意-日中関係悪化の懸念 日本人学校近くで10歳の男児が襲われた事件で、中国当局は容疑者の犯行動機について明らかにしていない。現地警察当局は当初、被害者の国籍に言及していなかった。 中国外務省の林剣報道官は19日に北京で開いた定例記者会見で、男児が死亡したことに哀悼の意を示すとともに、

                                              習氏が高める中国ナショナリズム、日本人男児死亡で露呈した危険性
                                            • 文化ナショナリズムに向き合い、乗り越えるために。山本浩貴評「アイヌの美しき手仕事」

                                              文化ナショナリズムに向き合い、乗り越えるために。山本浩貴評「アイヌの美しき手仕事」日本民藝館(東京)にて、アイヌ民族の工芸品を紹介する展覧会が開催されている。文化や民族の多様性とその重要性が再考されるなかで、周縁化されてきた少数民族の営みをどう見るべきか。文化研究者の山本浩貴がレビューする。 文=山本浩貴 イラクサ地切伏刺繍衣裳(テタラペ) 樺太アイヌ 日本民藝館蔵 いま、アイヌについて考えるということ──文化的本質主義の視点から 日本民藝館で開催中の「アイヌの美しき手仕事」展の意義について、同館HPでは「柳がアイヌの工芸から受けた『真実なものへの強い感銘』を本展を通して共有することで、民族の多様性を尊重する社会へと繋ぐこと」と説明される。本展に収められた「イラクサ地切伏刺繍衣裳(テタラぺ)」など染織物を中心とするアイヌの人々の手仕事による工芸品は、細部に至る配慮のなされた精妙な品々である

                                                文化ナショナリズムに向き合い、乗り越えるために。山本浩貴評「アイヌの美しき手仕事」
                                              • ブランコ・ミラノヴィッチ 「三つの裏切り ~プーチン大統領のテレビ演説を読み解く~」(2022年2月22日)

                                                ●Branko Milanovic, “Putin’s Century of Betrayal speech”(globalinequality, February 22, 2022) ロシアが「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の独立を承認した2022年2月21日に、ウラジミール・プーチン大統領はテレビ演説〔英訳版はこちら〕を行ったが、それにしても近年稀に見る異例の政治演説の一つだった。6,000語を超える語数のスピーチが、原稿もなしで55分以上にわたって淀(よど)みなく続けられた。どうやらプロンプターも用意されていなかったようだ。 演説では、プーチンなりの歴史哲学が――ふとしたかたちでというわけではなく、意図的に――露(あらわ)になっている。ロシアの過去100年の足跡についての――筋違いとは言えないまでも――狭隘(きょうあい)な歴史観が露になっているのだ。多くの原因と多くの

                                                  ブランコ・ミラノヴィッチ 「三つの裏切り ~プーチン大統領のテレビ演説を読み解く~」(2022年2月22日)
                                                • スーパー台風に今の政治が無力である理由 気鋭の学者が語る「弱者への被害の移転」 | AERA dot. (アエラドット)

                                                  台風19号で大きな被害を受けた宮城県丸森町(c)朝日新聞社この記事の写真をすべて見る 斎藤幸平・大阪市立大准教授(撮影/写真部・小黒冴夏) 新進気鋭の哲学研究者である斎藤幸平・大阪市立大准教授が、資本主義と政治の問題に対し、世界的に知られる哲学者マルクス・ガブリエル、政治哲学者マイケル・ハートらと切り込んだ『未来への大分岐』(集英社新書)が3万部を超えるヒット作となっている。 米国やドイツに留学経験があり、欧米の左派ポピュリズム運動や気候変動の問題に詳しい斎藤氏は、れいわ新選組の山本太郎氏とも親交がある。しかし、夏の参院選で突然巻き起こった「れいわ旋風」には、ある“違和感”を覚えているという。世界と日本の違いは何か。日本で相次ぐ災害に対し、今の政治に欠けているものとは。斎藤氏に語ってもらった。 * * * ──世界を見渡すと、移民排斥や差別主義を扇動する「右派ポピュリズム」と、米国のバーニ

                                                    スーパー台風に今の政治が無力である理由 気鋭の学者が語る「弱者への被害の移転」 | AERA dot. (アエラドット)
                                                  • 2020年10月24日付の日経新聞記事「SNSで揺らぐ平和意識 戦争容認、簡単に「いいね」」取材協力メモ|衣笠太朗/Lotzun

                                                    2020年10月24日付の日経新聞記事「SNSで揺らぐ平和意識 戦争容認、簡単に「いいね」」取材協力メモ はじめに2020年10月24日付の日経新聞記事「SNSで揺らぐ平和意識 戦争容認、簡単に「いいね」」にインタビューという形で取材協力しました。そのインタビューの際、記事中で取り上げられているツイートの問題点について簡潔にまとめたメモを作っていたので紹介します。なお、取材日は8月23日でした。 前提となるツイートの要旨とツイッター上での反応は、記事による紹介の通りです。以下、引用。 「「いくらユダヤ人を殺したと言われていても、ヒトラーにも人の心があった」。6月、ユダヤ人の大量虐殺を命じたヒトラーが、実は優しい心を持っていたなどとする文章が、ヒトラーと少女が笑顔で写った写真とともにツイッターに投稿された。「ヒトラーさんへの好感度が上がった」「ユダヤ人迫害には別の黒幕がいたのかな」などと同調

                                                      2020年10月24日付の日経新聞記事「SNSで揺らぐ平和意識 戦争容認、簡単に「いいね」」取材協力メモ|衣笠太朗/Lotzun
                                                    • アメリカはキリスト教の国? 共和党の政治家や支持者の間に広がる「クリスチャン・ナショナリズム」とは

                                                      アメリカでは近頃、共和党の政治家たちがクリスチャン・ナショナリズムを理想に掲げ、それを実践しようとする政治家もいる。 クリスチャン・ナショナリズムは、アメリカ人であることとキリスト教徒であることの本質的なつながりを強く主張する。 専門家は、クリスチャン・ナショナリズムという政治イデオロギーはキリスト教徒の価値ともアメリカ人の価値とも矛盾していると指摘する。 「クリスチャン・ナショナリズム」という概念は何百年も前からあるものだが、共和党の政治家がそのイデオロギーを大っぴらに受け入れ、キリスト教がアメリカ人の暮らしや制度においてより大きな役割を果たすべきだと主張する中、近年、改めて注目を集めている。 6月にはコロラド州選出のローレン・ボーバート下院議員が「政教分離にうんざり」「教会が政府を指示すべき」と発言した。7月にはトランプ前大統領がアメリカ人であることとキリスト教徒であることを結びつける

                                                        アメリカはキリスト教の国? 共和党の政治家や支持者の間に広がる「クリスチャン・ナショナリズム」とは
                                                      • マスキュリニティからの解放──ナポレオンからバブル崩壊、ブラック・ライブズ・マターまで。

                                                        いま、世界的に「男性学」が盛り上がっている。しかしどこか違和感を禁じ得ないのは、社会の中で男性性がどのように醸成されていったのかという根本には触れないからだ。社会学の視点から、ジェンダー論や女性学を研究してきた江原由美子に、男性性が生まれた背景を振り返りながら、従来の男性性から脱却するために必要なことを聞いた。 VOGUE(以下、V) 江原先生はこれまで、ジェンダーという概念をさまざまな視点から考察し、それが社会的、文化的に構築されたものであるという前提に立ち、いかに脱構築が可能なのかを議論されてきました。ジェンダーが社会的に構築されているからこそ、男性と女性にはそれぞれに異なる権利や義務が課されているのであり、異なる言説やふるまいを生み出し続ける、そしてその異なる言説やふるまいこそがジェンダー・イメージを強化するような言説を再生産する、という負の循環を指摘されています。 性別役割分業に象

                                                          マスキュリニティからの解放──ナポレオンからバブル崩壊、ブラック・ライブズ・マターまで。
                                                        • 朝鮮人虐殺は過去の出来事ではない。関東大震災前夜にそっくりな2019年の日本/加藤直樹さんインタビュー - wezzy|ウェジー

                                                          2019.10.17 07:00 朝鮮人虐殺は過去の出来事ではない。関東大震災前夜にそっくりな2019年の日本/加藤直樹さんインタビュー 『TRICK 「朝鮮人虐殺」をなかったことにしたい人たち』(ころから)という本が注目を集めている。 作者は、加藤直樹氏。2014年に出版された前著『九月、東京の路上で 1923年関東大震災ジェノサイドの残響』(ころから)も大きな反響を呼んだ。 再び関東大震災朝鮮人虐殺をテーマにした『TRICK』は、インターネット上を中心にはびこる「虐殺否定論」のどこが誤っているのかを、膨大な資料をもとにひとつひとつ解き明かした労作だ。 本書ではそのうえで、虐殺否定論を「発明」した本、工藤美代子『関東大震災「朝鮮人虐殺の真実」』(2009年/産経新聞出版)および、著者名は変わっているがほぼ同じ内容の加藤康男『関東大震災「朝鮮人虐殺」はなかった!』(2014年/WAC)を取

                                                            朝鮮人虐殺は過去の出来事ではない。関東大震災前夜にそっくりな2019年の日本/加藤直樹さんインタビュー - wezzy|ウェジー
                                                          • ロシアの反発は必至でもNATO加盟 メリットや狙いは…知っておきたい基礎知識5選(六辻彰二) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                            北欧のスウェーデンとフィンランドは北大西洋条約機構(NATO)に加盟を正式に申請した。スウェーデンは1834年から、フィンランドは1948年から、それぞれ中立国だったが、ウクライナ侵攻でロシアの脅威が高まるなか、大きな方針転換に踏み切ったのである。以下ではスウェーデンとフィランドのNATO加盟にまつわる5つの疑問について考える。 1.なぜスウェーデンとフィンランド? 現状でヨーロッパには中立を国是とする国が、スウェーデンとフィンランドの他、アイルランド、オーストリア、スイスの5カ国ある。これらは国外で戦争に関わらない点で共通している一方、いずれも「武装中立国」で、自衛戦争まで否定している国はない。 ところで、これらのうち、なぜスウェーデンとフィンランドが他の3カ国よりいち早くNATO加盟を申請したのだろうか。 その最大の理由は、ロシアとの距離感にある。スウェーデンはバルト海上で、フィンラン

                                                              ロシアの反発は必至でもNATO加盟 メリットや狙いは…知っておきたい基礎知識5選(六辻彰二) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                            • 全世界で反転上昇。データで明確な「日本の第三波収束失敗」と、迫る英国変異株による第四波の現実性 « ハーバー・ビジネス・オンライン

                                                              日本のコロナ対策で不思議なのは、リモートワーク推奨などはあったが通勤電車などのラッシュ緩和には具体的な施策がほとんど講じられなかったこと。第四波で果たしてどうなってしまうのか。Photographer: Noriko Hayashi/Bloomberg via Getty Images 北半球での「秋の波」=COVID-19季節性パンデミックですが、感謝祭やクリスマス、年末年始によるによる顕著なSpikeと季節性のSurgeがたいへんに大きな合成波を形成し、北米と欧州で猛威を振るいました。本邦をふくむ東部アジア・大洋州は、謎々効果*によって守られていますが、本邦と韓国では秋の波が第三波季節性エピデミックとして東部アジア・大洋州では特異的に猛威を振るう形となりました。 〈*モンゴル、中国、ミャンマー以東の東部アジア、大洋州ではCOVID-19パンデミックによる被害が他の地域、特に米欧に比して

                                                                全世界で反転上昇。データで明確な「日本の第三波収束失敗」と、迫る英国変異株による第四波の現実性 « ハーバー・ビジネス・オンライン
                                                              • 米欧の研究で分かった、ポピュリスト政党の倒し方

                                                                ジョン・オースティン(ミシガン経済センター所長)、ジェフリー・アンダーソン(ジョージタウン大学教授)、ブライアン・ハンソン(シカゴ国際問題評議会バイスプレジデント) <どの国でもポピュリズムの温床はラストベルト(さびついた工業地帯)。この地域で経済が再生し、人々が明るい未来を展望できるようになれば、選挙結果も変わってくる> (本誌「ポピュリズム2.0」特集より) アメリカにジョー・バイデン大統領が誕生して1カ月がたつ。 だが、バイデンが2020年大統領選で薄氷の勝利を挙げたミシガン州やペンシルベニア州、ウィスコンシン州などのラストベルト(さびついた工業地帯)では、今もドナルド・トランプ前大統領が唱えた過去へのノスタルジーとナショナリズム、そして排外主義を支持する声が強く残る。 アメリカだけではない。重厚長大型産業が衰退して、新たなポピュリズムの温床となっている地域はヨーロッパにもたくさんあ

                                                                  米欧の研究で分かった、ポピュリスト政党の倒し方
                                                                • 『怒りの時代 世界を覆い続ける憤怒の近現代史』 - HONZ

                                                                  本書『怒りの時代││世界を覆う憤怒の近現代史』は、インドの評論家で作家のパンカジ・ミシュラのAge of Anger: A History of the Present を全訳したものである。原書は2017年1月、イギリスのアレン・レーンから刊行された。刊行直後からイギリスやアメリカを中心に話題となり、「ニューヨーク・タイムズ」や「ガーディアン」などの有力紙に書評が掲載され、大きな反響を呼んだ。『怒りの時代』は著者のミシュラの7冊目の著作に当たり、邦訳書としては20世紀初頭のアジアで 活躍した三人の思想家、イスラム活動家のジャマールッディーン・アフガーニー、中国の梁啓超 、英領インドの詩人ラビンドラナート・タゴールの業績と思想を解き明かした『アジア再興ーー帝国主義 に挑んだ志士たち』(園部哲訳、白水社、2014年)に次いで2冊目となる。 21世紀、グローバル化された世界で、人びとは新たに結

                                                                    『怒りの時代 世界を覆い続ける憤怒の近現代史』 - HONZ
                                                                  • 徐京植「母語という暴力―尹東柱を手がかりに考える」|manabe kaoru

                                                                    79年前の今日(1945年2月16日)は、治安維持法違反(朝鮮独立運動)の疑いで逮捕され、福岡刑務所に送られた朝鮮の詩人・尹東柱が獄死した日である。 徐京植さんが、尹東柱「序詩」の翻訳をめぐる論争について論じた「母語という暴力―尹東柱を手がかりに考える」(『植民地主義の暴力─「ことばの檻」から』所収)を全文公開します。 母語という暴力――尹東柱を手がかりに考える 民族詩人 尹東柱は日本でもよく知られた朝鮮語詩人である。韓国では中学校の「国語」で教えられる。 日本の同志社大学に留学中、治安維持法違反のかどで検挙された尹東柱は、朝鮮が日本の植民地支配から解放されるわずか半年前に福岡刑務所で獄死した。生前一冊の詩集も出せなかった彼はまったく無名の詩人であったが、解放後、友人などが保管していた詩稿が韓国で少しずつ公表され、一九四八年一月、詩集『空と風と星と詩』がソウルで刊行されて以後、広く愛読され

                                                                      徐京植「母語という暴力―尹東柱を手がかりに考える」|manabe kaoru
                                                                    • W杯優勝を遂げた南ア代表黒人初主将、シヤ・コリシ物語(ラグマガW杯展望号再録) - ラグビーリパブリック

                                                                      ワールドカップ優勝を成し遂げ、金メダルを胸に、娘を抱くシヤ・コリシ(Photo: Getty Images) 人種差別問題を抱えていた南アフリカ社会で闘い、黒人、白人、さまざまな人種がいるレインボーネーションを一つにしたネルソン・マンデラは、1995年の自国開催ラグビーワールドカップで優勝の歓喜に包まれたスタジアムで、フランソワ・ピナール主将と同じ背番号6がついた緑色のジャージーを着て、笑顔で誇らしげに大観衆の祝福に応えていた。 あれから24年。英雄マンデラと同じ6番をつけるのは、南ア代表「スプリングボックス」の第61代主将、シヤ・コリシだ。 かつて白人ナショナリズムの象徴といわれたスプリングボックスの127年の歴史で、初めての黒人キャプテンである。 2018年6月9日にジョハネスバーグのエリスパークでおこなわれたイングランド戦で、初めて主将としてスプリングボックスをけん引した。 その年に

                                                                        W杯優勝を遂げた南ア代表黒人初主将、シヤ・コリシ物語(ラグマガW杯展望号再録) - ラグビーリパブリック
                                                                      • 鎌田、堂安に続き、三笘も森保ジャパン「辞退」。久保建英は参加も、アジア杯に呼び戻すべきか?(小宮良之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                        <森保ジャパンは、久保、三笘など欧州組の主力を招集し続けるべきか?> https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/9ff22cb9ab4b3fc486c8423480d09f3c5fed87c3 10月の代表戦に向け、一本の記事を書いた。 こうした是非を問う原稿が、賛否で別れるのは健全なことだろう。絶対的な正解はない。一石を投じた、という点で意味はあった。 「コンディション不良」 森保一監督は、その理由で鎌田大地(ラツィオ)、堂安律(フライブルク)の二人をメンバー外にしたことを明かしたが、実質は「辞退」に近いだろう。なぜなら、二人とも直近の試合には出場。帰国できないほどコンディション不良ではないことは明白だ。 三笘薫(ブライトン)も「体調不良で日本代表不参加」と報じられている。彼も直近のリバプール戦に先発フル出場。クラブと代表での活動を天秤にかけ、「辞

                                                                          鎌田、堂安に続き、三笘も森保ジャパン「辞退」。久保建英は参加も、アジア杯に呼び戻すべきか?(小宮良之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                                        • ロシアから優秀なIT技術者が我先にと脱出中

                                                                          国連の統計によると、2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻を受けてウクライナから国外に避難している人の数は、4月1日の時点で413万人にのぼるとのこと。一方ロシアからも、ウクライナ侵攻に対する経済制裁や国内での言論統制を避けるため、膨大な数のIT技術者が流出していると報じられています。 As Russia sees tech brain drain, other nations hope to gain | AP News https://apnews.com/article/russia-ukraine-putin-immigration-kazakhstan-technology-c041eb0b7472668087bb94207de2f71d AP通信は4月1日に、「ある推計によれば、ロシアがウクライナ侵攻して以来、コンピューター専門家が最大7万人ロシアから国外に流出して

                                                                            ロシアから優秀なIT技術者が我先にと脱出中
                                                                          • ヨーロッパはSWIFT規制に踏み切り、マクロン仏大統領は長期化を予測

                                                                            戦争の長期化を展望した、ということの意味は、要するに、支援する西側の国々が、 戦争に直接介入するのではなく、ベトナム戦争のときのようなゲリラ戦を見据えて、物資や輸送網の支援をするということになる。 そして、それはそのような覚悟をもって、ロシアと対峙するウクライナ国民が存在する、ということが前提となる。 ウクライナ問題全く初心者なんだけど、長期化を見据えたという話を聞いて、プーチンがウクライナ大統領をネオナチ呼ばわりしていることにちょっとピンときた。 要するに、ロシアは10数年かけて、内部に傀儡やスパイ、親ロシア派をじっくりと育ててきていて、他方、ウクライナ側はそうしたロシア側の動きに対して殺虫剤を巻くような塩対応をしてきた、ということなのかね? そして、プーチンが侵攻した場合の西側からの反発、経済被害想定もしたうえで、そろそろウクライナ側の内部クーデタもいけるんじゃね?と踏んで、侵攻に踏み

                                                                              ヨーロッパはSWIFT規制に踏み切り、マクロン仏大統領は長期化を予測
                                                                            • 【全文公開】『ULTRAS』「ウクライナ 民主革命を支えた極右勢力のこれから」 素朴な正義感と愛国心の行方。ゼレンスキー時代のウルトラス|カンゼン|note

                                                                              極端な内容・真偽不明の情報でないかご注意ください。ひとつの情報だけで判断せずに、さまざまな媒体のさまざまな情報とあわせて総合的に判断することをおすすめします。 また、この危機に直面した人々をサポートするために、支援団体へのリンクを以下に設置します。 ※非常時のため、すべての関連記事に注意書きを一時的に表示しています。 これぞまさに「予言の書」。プーチン、ウクライナ侵攻、そしてオリガルヒを理解するための決定版、『億万長者サッカークラブ』と『ULTRAS』を期間限定で無料公開!書影はAmazonへリンクします『ULTRAS 世界最凶のゴール裏ジャーニー』 著者 ジェームス・モンタギュー 訳者 田邊雅之 判型 46 定価 2750円 税込 ISBN 9784862556110 出版社 カンゼン 発売日 2021年11月18日 第8章 ウクライナ 民主革命を支えた極右勢力のこれから5:「素朴な正義

                                                                                【全文公開】『ULTRAS』「ウクライナ 民主革命を支えた極右勢力のこれから」 素朴な正義感と愛国心の行方。ゼレンスキー時代のウルトラス|カンゼン|note
                                                                              • 「真の名」をめぐる闘争

                                                                                最初から言い訳がましい話になるが、このエディターズノートは毎月、月初に書くことにしている。しかし今月はずるずると月中を過ぎても書けず、いっそのこともうやめようかとさえ思いつめた。その理由をまず最初に述べる。 崩壊後の風景 月初に書くという趣向は、もともと小田光雄さんの「出版状況クロニクル」に合わせたいという気持ちがあったからだ。日本の近代出版流通システムが崩壊していくさまを、長年にわたって出版統計等の数字で跡づけ続けている小田さんのブログを読んでいる出版業界人は多く、私もその一人なのだが、そのタイミングで毎月、出版時評をやるつもりでいた。 しかし、日本の近代出版流通システムはもう事実上、崩壊している。その影響は様々なところにあらわれているが、昨年12月の「アイヒマンであってはならない」で紹介した永江朗さんの書いた『私は本屋が好きでした』が指摘する、いわゆる「ヘイト本」(ただしこれには留保が

                                                                                  「真の名」をめぐる闘争
                                                                                • 2023年パレスチナ・イスラエル戦争 - Wikipedia

                                                                                  2023年パレスチナ・イスラエル戦争(2023ねんパレスチナ・イスラエルせんそう)は、2023年10月7日より続いている、パレスチナのガザ地区を支配するハマース(ハマス)とイスラエルとの間の戦争(「紛争」とも呼称される)である。 戦闘はハマースの攻撃で開始され、ハマースはイスラエル領内に数千発のロケット弾を撃ち込むとともに、ガザ地区近隣のイスラエル南部各地に戦闘員を侵入させて民間人多数を殺傷・拉致した(レイム音楽祭虐殺事件など)。これに対してイスラエルは軍を動員して反撃を開始し[9]、領域内のハマースを押し返した後ガザ地区を閉鎖、さらに大規模な空爆及び地上侵攻を行った。現在も戦闘は継続中であり、ガザ地区の一般市民などを中心に多数の死傷者が出ている。 なお、パレスチナ自治政府は対イスラエル奇襲には関与をしておらず、パレスチナの大統領マフムード・アッバースは「ハマースはパレスチナ人の代表ではな

                                                                                    2023年パレスチナ・イスラエル戦争 - Wikipedia