2020.01.02 14:05 排外主義を煽るネット右翼コア層と、日本社会はどう向き合えばいいか?/古谷経衡インタビュー テレビやラジオでコメンテーターとしても多く目にする古谷経衡氏による処女小説『愛国奴』(2018年出版/駒草出版)が改題し、『愛国商売』(小学館)というタイトルで文庫化された。 『愛国商売』は、保守論壇に入り込んだ主人公の青年・南部照一が、保守系雑誌・保守系ネット番組といったメディアの内部に入ることで、その世界に幻滅していく物語。 小説のなかで、保守系論壇に入ったばかりの南部は発言の機会が与えられるたびに入念な準備をして望むが、そこでの主張は客に理解されることはなかった。なぜなら、彼らは真摯な言論など必要としていないからだ。 読者・視聴者が求めているのは、中国や韓国に対するヘイト的な言説だけであった。メディア側にいる人間たちはそのことをよく理解しており、小遣い稼ぎのため