新潟・福島豪雨で一部区間が不通となっているJR只見線の全線再開時期について、2022年秋をめどに調整が進められていることが29日、分かった。JR東日本が近く発表する。JR東は22年中との見通しを示していたが、復旧工事の進捗(しんちょく)状況などを踏まえ、秋冬の観光シーズンに合わせて再開時期を設定したとみられる。 只見線は2011(平成23)年の豪雨により会津川口―只見間(27.6キロ)で橋が流失するなど甚大な被害を受けた。県とJR東は、県が線路や駅舎など鉄道施設を保有し、JR東が列車の運行を担当する「上下分離方式」を導入することで、鉄道として復旧し存続させることで合意していた。 JR東は18年に復旧工事に着手。今年7月公表時点では流失した第7橋りょうの橋脚や桁に加え、枕木やレールを設置する軌道工事が完了。同じく流失した第5橋りょうで軌道工事、第6橋りょうでは桁の架設工事が進められた。その後