コロナ禍で急速に普及したリモートワークを狙うサイバー攻撃が増加している。環境的な要因から生じる脆弱性を突いたものから、働き手のミスや油断などいわゆる「心理的な脆弱性」を突いたものまでさまざまだ。本記事では、リモートワークにおける情報漏えいリスクをどのようにして予防するのか、具体的に解説する。 リモートワークで高まる情報漏えいリスク リモートワークの際に、業務を行なう自宅やカフェなどではセキュリティ的に脆弱なことがある。その結果、こうした脆弱な業務環境を狙ったサイバー攻撃が多発している。IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が2021年8月に発表した「情報セキュリティ10大脅威 2021」では、「ランサムウェア」、「標的型攻撃」に加えて「テレワーク等のニューノーマルな働き方を狙った攻撃」がランクインした。実際に、業務用パソコンがマルウェアに感染したり、許可を得ていない私用端末がマルウェアに