自民党総裁選挙の決選投票の前に演説をする石破茂元幹事長=同党本部で2024年9月27日午後2時17分、平田明浩撮影 27日投開票の自民党総裁選で石破茂元幹事長が新総裁に選出された。総裁選出後の記者会見では、岸田文雄政権の経済政策を踏襲する姿勢を強調した。 「デフレからの脱却を確実にしていかなければならない。物価上昇を上回る賃金上昇を実現するために、新しい資本主義にさらに加速度をつける」 記者会見で石破氏は、岸田政権の看板政策「新しい資本主義」の言い回しまで引用した。 総裁選中に経済政策を語る場面が少なかったことから経済が弱点との印象が強まっていた石破氏。自身も説明不足を自覚したと見られ、25日に急きょ記者会見を開いて「賃上げと投資が成長型経済を実現する。現政権の成長と分配の好循環を力強いものにしていく」と述べていた。 物価高対策については「賃金を上げていくことが、一番即効性がある」とする。