屋久島空港に駐機する墜落した米軍オスプレイの同型機(右上)=鹿児島県屋久島町で2023年11月29日午後6時22分、本社ヘリから吉田航太撮影 世界遺産の島の空に突如、ごう音が響き渡った。屋久島(鹿児島県屋久島町)沖で29日、米軍の輸送機オスプレイが墜落した事故。突然の惨事は、多くの住民の目の前で起きた。一体、何が起きたのか――。自然豊かな島は、緊迫した空気に一変した。 【写真】海上に機体の残骸のようなものが… 農業の平田耕作さん(68)は現場のそばにある岬の岩場で釣りを1人でしていたところ、島を一度離れたオスプレイが再び戻ってきて、屋久島空港に向けて下降してきたのを見た。「問題なく飛んでいる」と思っていたところ突然、機体が180度ひっくり返り、次の瞬間左エンジンから火が出て「ドーン」と爆発し、プロペラがはじき飛ばされた。その直後、間を置かずに機体は海に真っ逆さまに落ち、海面から黒煙が立ち上