海賊版対策のため、出版社からの要請を受けて日本政府は様々な対策を検討しています。 各界からの強い反対によって、憲法違反の疑いの強いサイトブロッキング(アクセスブロッキング)は頓挫したものの、今度は文化庁が違法ダウンロード対象を静止画に拡大するという新たな動きを見せていた昨今ですが、2019年2月8日、参議院議員会館にて「違法ダウンロード範囲拡大を考える院内集会」が開催。100人ほどが参加。約10名ほどの議員・元議員も来ていました。 一体、違法ダウンロード拡大の何が問題なのか?法学者から漫画家まで、各登壇者の方々のお話をまとめました。 大屋雄裕 (法学者/慶應義塾大学教授) これまでの著作権法 まず著作権、著作権法の経緯について。独占的な使用権があり、許諾を得ない限り何人たりとも使えないが、例外として、個人・家庭内など私的使用が認められてきたとします。 しかし私的利用が認められている理由とし