7月10日に投開票される参院選。多く報じられているのが「票ハラ」の問題だ。選挙に投票するからという言葉の陰で行うハラスメント。女性候補者が苦しんでいる実態がそこにはある。ただ、その前にいくつか議員のセクハラに関する報道が出たが、むしろ「選挙期間」の名のもとに報道が沈静化している。 猪瀬直樹氏の応援演説に始まり、吉川赳衆院議員の18歳女性との淫行や細田孝之衆院議長の女性記者を誘う電話の疑惑に関する報道……たとえばこれが日本ではなかったら、同じ行為はどのように受け止められるのだろう。 そんな風に考えてみると、「セクシャルハラスメント」に対して軽んじる日本のスタンスが、大きく影響していることがわかってくる。そして選挙期間だからこそ、向き合う必要が大きい問題だとも。 日本で「軽んじられる」セクハラの現状を、ジャーナリストの浜田敬子さんが分析する。 「その程度のもの」とされ続けてきた 参院選公示直前