パキスタン南部ハイデラバードで、豪雨により冠水した住宅街をいかだで移動する住民(2022年8月24日撮影)。(c)Akram SHAHID / AFP 【8月27日 AFP】パキスタン政府は26日、同国で6月から続くモンスーン(雨期)による豪雨でこれまでに900人以上が死亡し、3000万人以上が被災したと発表した。政府は非常事態宣言を発令し、豪雨に伴う洪水に対処している。 モンスーンは農作物や湖とダムへの水供給に不可欠だが、毎年大きな被害ももたらしている。今年の洪水の規模について当局は、2000人以上が死亡し国土の約2割が水没する過去最悪の被害が出た2010年と同程度になるとしている。 国家防災管理局(NDMA)によると、ここ24時間で34人が死亡。これまでに家屋約22万棟が全壊し、50万棟が破損した。首相府は、3300万人が洪水で「深刻な被害を受けた」と説明。シェリー・レーマン(Sher