刑事事件の取り調べで黙秘したところ、検察官から「ガキだよねあなたって」などと侮辱的な言葉を投げかけられたとして、元弁護士の江口大和さんが国に1100万円の損賠賠償を求めた訴訟で、東京地裁は7月18日、違法な取り調べがあったと認め、110万円の賠償を命じる判決を言い渡した。 憲法で保障される「黙秘権」を侵害したとして、捜査機関の取り調べのあり方を問う裁判。 江口さんは「判決では、黙秘権の行使を馬鹿にする発言や何とかして供述を得ようとする発言。これらについて、許されないと判断されました。良かったと思います 」と評価する一方で、「説得と称して、56時間に渡り取り調べを継続したことについては違法ではないと判断されました。このことには納得できません」として控訴する考えを示した。 ●「もともと嘘つきやすい体質」侮辱的な発言 原告の江口大和さんは2018年、犯人隠避教唆の疑いで横浜地検特別刑事部に逮捕さ