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  • 全泰壹評伝

    発売日:  2003年11月 著者/編集: 趙英来, 大塚厚子 出版社: 柘植書房新社 発行形態:  単行本 ページ数:  267p ISBN:  9784806804994 内容紹介(「BOOK」データベースより) 「僕の死を無駄にするな」-と叫びながら、抗議の焼身自殺を遂げた泰壱。鮮烈な生涯とその思想は、独裁政権下にあっても人々に語り継がれた。11月13日、彼の命日は、いまなお韓国労働者にとって大切な日である。完全邦訳版。 目次(「BOOK」データベースより) 第1部 幼年時代(社会のどん底で/家出、労働、放浪 ほか)/第2部 平和市場のなかで(「道端の天使」から平和市場の労働者へ/労働地獄1/中二階での一日 ほか)/第3部 「馬鹿の会」の組織(労働基準法の発見/裁断師の友人たち ほか)/第4部 全泰壱の思想(底辺の労働現場で見たこと/元燮への手紙 ほか)/第5部 闘争と死(三棟親睦会

      全泰壹評伝
    • 朝ドラ「ブギウギ」伝えた魅力と残念さ 笠置シヅ子評伝の作家が語る:朝日新聞デジタル

      NHK朝の連続テレビ小説「ブギウギ」のヒロインのモデルになった歌手、笠置シヅ子(1914~85)は香川県出身。ノンフィクション作家の砂古口早苗さん(74)=高松市=は、ドラマ制作の参考となった評伝を14年前に刊行した。3月29日の最終回が近づいた今何を思うのか、聞いた。 ――評伝「ブギの女王・笠置シヅ子 心ズキズキワクワクああしんど」は朝日新聞香川版に2007年から1年掲載した連載に加筆をして刊行されました 笠置さんは、明日食べるものさえない敗戦後の日本を、夢と希望にあふれるブギで熱狂させた人です。昭和を生き抜いた国民的スターだったにもかかわらず、生涯を伝える評伝が連載時は見当たりませんでした。世代の違う人からは、すでに忘れられた人かのように。これはもう「私が書くしかない」と思いました。 ――彼女の魅力とは 伝えたかったテーマは大きく二つあります。 一つは、笠置さんが夢をかなえることと経済

        朝ドラ「ブギウギ」伝えた魅力と残念さ 笠置シヅ子評伝の作家が語る:朝日新聞デジタル
      • 【書評】沓掛良彦 著「エロスの祭司─評伝ピエール・ルイス」(文学界 2003年6月号)

        一八七〇年に生まれ、一九二五年に没したフランスの詩人・小説家ピエール・ルイス初の本格的な評伝である。 表紙には、ルイス自身の撮影した写真が使われている。全裸の女がうつぶせに寝て尻だけ突き出しているところを上から撮った構図である。 見ようによっては、エレクトしたペニスにも見えるところが面白いし、本書の内容を象徴してもいる。 カメラマニアのルイスは、関係した女性たちのあらゆる姿態の写真を撮り、それらは死後ポルノ写真として出回った。 本文から察するに、この写真のモデルは、高踏派の大詩人エレディアの次女マリーだろう。永井荷風の愛した詩人、アンリ・ド・レニエの妻にして閨秀作家ジェラール・ドゥーヴィル。ルイスは、レニエとマリーを争って破れたものの、彼女と密通して一子をなし、エレディアの三女と結婚したのちも関係をつづけた。この方面は、ドミニク・ボナ『黒い瞳のエロス』(川瀬武夫・北村喜久子訳)に詳しい。

        • 佐々木味津三、苦悩の足跡 設楽の金田さんが評伝:愛知:中日新聞(CHUNICHI Web)

          「右門捕物帖」や「旗本退屈男」で一時代を築いた設楽町津具(旧津具村)出身の作家佐々木味津三(1896~1934年)の評伝「それでも書く」を、設楽町神田(かだ)の児童文学作家金田喜兵衛(きひょうえ)さん(81)がまとめた。「純文学の旗手」と期待されながら、生活苦のため大衆文学に転じた苦悩の足跡を、関係者からの聞き取りや残された書簡などから克明に描いている。

            佐々木味津三、苦悩の足跡 設楽の金田さんが評伝:愛知:中日新聞(CHUNICHI Web)
          • 『奇蹟の画家』の絵を買った人々に何が起こったか ~「情熱大陸」ではわからない石井一男の評伝:日経ビジネスオンライン

            石井一男という画家を特色付けるのは、たとえばこんなエピソードだ。 40代半ばから独学で絵筆をとり、百枚をゆうに超える作品をもちなから、一度もひとに見せたことはなかった。どの絵にもサインがなかったのは、見られることを意識せずに描いてきたことを物語っている。 彼を発掘したとされる画廊のオーナーが、個展をやろうといったあと、石井に要望したのは「これからは絵にサインを入れてください」だった。 テレビの『情熱大陸』に取り上げられたから、記憶に新しいひともおられるだろう。石井の評伝ともいえる本書と番組の放映の関係では、本書の取材が二年間にわたって先行し、テレビがあとから追いかける格好で進んだ。 石井一男のアトリエは、いまも変わらず神戸市内の長屋の一室にある。作品の大半が大学ノートサイズの小品なのは、空間的な狭さからそうなったらしい。ひとつのモチーフを突き詰めようとするかのように、童女のような聖母像を描

              『奇蹟の画家』の絵を買った人々に何が起こったか ~「情熱大陸」ではわからない石井一男の評伝:日経ビジネスオンライン
            • 孫正義氏の評伝『あんぽん』に盗用を発見~佐野眞一氏の「パクリ疑惑」に迫る(第9回) | ガジェット通信 GetNews

              【特別取材班より:この連載のすべてのリンクと画像をご覧になりたい方は、ガジェット通信サーバー上の記事をご覧ください。】 『あんぽん』というタイトルの悪意 「週刊ポスト」で「化城の人」連載が始まる前、佐野眞一氏は同誌で「あんぽん」という大型連載を執筆していた(第1部は2011年1月7日号から3月25日号まで。第2部は2011年7月29日号から9月23日号まで掲載)。 この連載は『あんぽん』(小学館、2012年刊行)として単行本化され、10万部を超えるベストセラーになっている。 『あんぽん』とは、ソフトバンク社長・孫正義氏が幼少のころ呼ばれていた蔑称である。 在日韓国人としての旧姓「安本」の読み替えであり、「あんぽんたん」というニュアンスも含んでいる。 「あんぽん」という韓国風の発音が、自分の出自を隠して生きてきた孫の自尊心を深く傷つけた。(『あんぽん』16ページ) と綴っているにもかかわらず

                孫正義氏の評伝『あんぽん』に盗用を発見~佐野眞一氏の「パクリ疑惑」に迫る(第9回) | ガジェット通信 GetNews
              • 連休に何の予定もない人に薦めたい「実は孤独なリア充」評伝3冊 | 文春オンライン

                児玉博 『堤清二 罪と業 最後の「告白」』(文藝春秋) いくら実業家と作家、その両方で名を響かせようとも、あるいは80歳を過ぎようとも、いい年して父親や弟のことを聞かれ、語らなければならない堤清二。 「僕は、なんというのかな。人格のあるホテルを作りたかった。プリンスもいいんですよ、あれはあれで。でもああした宴会ホテルばかりじゃ、困るでしょう?」 弟・義明のホテルを宴会ホテルと蔑む。しかし清二のいう“人格のある”ホテル西洋銀座はその時、すでに閉館が決まっていた。

                  連休に何の予定もない人に薦めたい「実は孤独なリア充」評伝3冊 | 文春オンライン
                • <評伝>権力の中枢で「反権力」 弱者への思い強く 野中広務さん死去:朝日新聞デジタル

                  ▼1面参照 思い出されるのは、頬を朱に染め誰かを指弾しているか、額を白くして何かを憂えているか、その二つの顔だけだ。喜怒哀楽のうち、怒と哀の感情量が人並み外れて大きい人だった。 その人生の象徴が、橋本龍太郎政権下の1997年夏の駐留軍用地特別措置法改正への言動である。在沖縄米軍の基地使用を継…

                    <評伝>権力の中枢で「反権力」 弱者への思い強く 野中広務さん死去:朝日新聞デジタル
                  • 悪魔仮面に変身を遂げた石澤。やりたい放題の末、2000年〝総合格闘技の旅〟に出る 【ケンドー・カシン評伝#2】|東スポnote

                    悪魔仮面に変身を遂げた石澤。やりたい放題の末、2000年〝総合格闘技の旅〟に出る 【ケンドー・カシン評伝#2】 連載TOPへ / 次の話へ 石澤とは全く別人格のカシンに変身!無礼かつ理不尽、傍若無人で悪態をつく…ひどい話だ 1996年3月にヤングライオン杯を制した石澤は同年7月、ドイツへ遠征する。ここでレスラー人生最大の転機が訪れた。現地のプロモーター、オットー・ワンツにマスクマンへの変身を要請され、ケンドー・カ・シン(後にカシンに改名)となる。現地で活躍した後、97年4月に凱旋帰国を果たした。覆面や変装は人間を変えるというが、カシンは石澤とは全く別人格のような無礼かつ理不尽なキャラに変身する。 IWGPジュニアヘビー級王座を初戴冠したケンドー・カシン(99年8月、神宮球場) 勝利後に「おめでとうございます」と祝福されれば「余計なお世話だ」と答え、本紙記者にも厳しい洗礼を施すようになった。

                      悪魔仮面に変身を遂げた石澤。やりたい放題の末、2000年〝総合格闘技の旅〟に出る 【ケンドー・カシン評伝#2】|東スポnote
                    • スライ・ストーンの評伝 - 【B面】犬にかぶらせろ!

                      ここ10年、ずっと一番評伝が読みたかった男、スライ・ストーンの評伝がついに。 米音楽産業始まって以来の駄目男としては、おそらくトップクラス。 去年発行されたものの邦訳です。 スライ&ザファミリーストーンの伝説 人生はサーカス (P‐Vine BOOKs) 作者: ジェフ・カリス,村上敦夫出版社/メーカー: スペースシャワーネットワーク発売日: 2009/09/18メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 17回この商品を含むブログ (9件) を見る

                        スライ・ストーンの評伝 - 【B面】犬にかぶらせろ!
                      • イーロン・マスク氏評伝が出版 起業の内幕や私生活描く - 日本経済新聞

                        【シリコンバレー=渡辺直樹】米起業家のイーロン・マスク氏の評伝が12日、世界で同時出版された。米アップル創業者の評伝「スティーブ・ジョブズ」を手がけた米タイム誌元編集者のウォルター・アイザックソン氏が執筆した。マスク氏本人に密着し、家族や知人、従業員へのインタビューを通じて起業の内幕や私生活を描いている。評伝は南アフリカでの生い立ちや、カナダや米国へ渡った青年期のエピソードから始まる。電子決済

                          イーロン・マスク氏評伝が出版 起業の内幕や私生活描く - 日本経済新聞
                        • 中村宗悦『後藤文夫 人格の統制から国家の統制へ(評伝 日本の経済思想シリーズ)』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

                          中村さんから献本いただく。どうもありがとうございます。 『昭和恐慌の研究』では不十分だった農村問題に関する政策や政治的要因を明らかにするためには、この「新官僚」のリーダーといわれた後藤文夫の研究はきわめて意義のある貢献だと思います。この評伝シリーズの中で池尾さんの本と中村さんの本だけは楽しみにしていて(あとは内容が予想がつくので)、まさに現代の経済学の知見と現代的な関心の両面から、緻密な原典・資料研究を実行している点でも画期的なものだと思います。なんらかの賞の候補になるべき作品ではないでしょうか? 「五・一五事件から二・二六事件へと至る、まさに日本の現代史における画期としてのこの時期に、一貫して閣僚の地位にあった人物は、実は、後藤以外にいない」 台湾総督府総務長官としての植民政策への関与、今日まで綿々と続く国土開発や農政の形成への政治的な関与、そもそも戦前の官僚がどのような心性でどんな行動

                            中村宗悦『後藤文夫 人格の統制から国家の統制へ(評伝 日本の経済思想シリーズ)』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
                          • 評伝 小室直樹(上) - ミネルヴァ書房 ―人文・法経・教育・心理・福祉などを刊行する出版社

                            橋爪大三郎氏、絶賛! 本書は嬉しい。小室博士が躍動している。 また哀しい。時代は何と冷たいのか。 そして優しい。村上氏の愛ある筆に涙がこぼれる。 [本書を推薦します] 副島隆彦(副島国家戦略研究所主宰) 小室直樹だけが、本当の、本物の日本の天才学者だ! その学問と人生の軌跡を、この度、村上篤直くんが余すことなく描いた。 本書を強く推薦する。私は深い覚悟で、これからも小室先生の学統を継ぐ。 宮台真司(社会学者) 「近代の合理を徹底して理解せよ」と告げた我が師・小室直樹。 「合理への過激な固執は、過剰な情念を要する」とも仰言った。 稀代の社会科学者を突き動かした〈狂気にも似た情念〉に迫る。 大澤真幸(社会学者) 「破天荒」という語は、まさにこのような人生のためにある。 小室直樹という孤高の異能がどのように生まれ、創られたのか。 秘密はこの評伝にすべて書かれている。 橋爪大三郎編著『小室直樹の世

                            • 「生産性」とは無縁の男の評伝 梯久美子さん「原民喜 死と愛と孤独の肖像」|好書好日

                              文:志賀佳織、写真:尾嶝太 梯久美子(かけはし・くみこ)ノンフィクション作家。 1961年熊本県生まれ。北海道大学文学部卒。編集者を経て、『散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道』でデビュー。同書で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。『百年の手紙 日本人が遺したことば』、『昭和の遺書―55人の魂の記録』など著書多数。『狂うひと 「死の棘」の妻・島尾ミホ』で、読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞、講談社ノンフィクション賞受賞。 【原民喜プロフィール】 詩人・作家。1905年、広島県生まれ。小学6年生から小説家を志す。慶應義塾大学文学部英文科卒。35年、掌編集『焔』を自費出版。44年、精神的支柱であった妻が病没。翌年2月、郷里の広島に疎開。8月6日、爆心地から1.2kmの生家にて被爆。ほぼ無傷で助かり、持っていた手帳に惨状を記録する。46年、再び上京し、次々と作品を発表。『夏の花』は水上瀧太郎賞に

                                「生産性」とは無縁の男の評伝 梯久美子さん「原民喜 死と愛と孤独の肖像」|好書好日
                              • 伝統と前衛精神を見事に結ぶ(評伝) - 日本経済新聞

                                もし丸谷才一氏がいなかったら、1970年代以降の日本文学は、もっと殺風景で平板なものになっていたに違いない。翻訳も手掛けたジェイムズ・ジョイス、グレアム・グリーンら欧米文学についての専門的な知識と、源氏物語、古今和歌集以来の古典文学への深い造詣をともに備えた教養は、戦後の小説の実作者の中でも、群を抜いていた。その意味で、丸谷氏は、森鴎外や石川淳といった教養派の文豪の正統的な後継者といってよかっ

                                  伝統と前衛精神を見事に結ぶ(評伝) - 日本経済新聞
                                • ベトナムの伝説的名将 ボー・グエン・ザップ評伝 希代の戦略家 もう一つの顔は文人+(1/3ページ) - MSN産経ニュース

                                  抗仏、抗米戦争を勝利に導いたベトナムの伝説的名将、ボー・グエン・ザップ大将が今月、102歳で死去した。小国が大国を駆逐するという偉業は世界の植民地解放闘争の先駆けとなった。しかし、希代の戦略家にはもう一つの側面があった。音楽や西洋文学を愛し、自らピアノをたしなむという文人としての顔である。 「将軍万歳」という叫び声が飛んだ。涙を浮かべ、路上にひれ伏す市民もいた。国葬が営まれた13日、砲車に乗せられて市内を回るザップ将軍の棺にハノイ市民は最後の別れを告げた。外国通信社はその数を数十万人と伝えた。 「英雄」と敬愛されたザップ氏だが、正式な軍事教育を受けたことはない。教育熱心な農民の家に生まれ、ハノイ大学法学部を卒業、ホー・チ・ミン率いる抗仏闘争に参加した。自らを「独学の将軍」とか、ゲリラ闘争を通じて学んだ経験から「藪の軍事学校に通った」などと語っていた。父と最初の妻は仏当局の手で獄死している。

                                  • ソニーミュージックグループ社長 村松俊亮氏が初めて明かす、今は亡き“真のライバル”への思い【評伝:伝説のA&Rマン 吉田敬 最終回】

                                    今から十数年前、48歳という若さでこの世を去った“伝説のA&Rマン”吉田敬さん。吉田さんと長年様々なプロジェクトを共にしてきた黒岩利之氏が筆を執り、同氏の仕事ぶりを関係者への取材をもとに記録していく本連載。最終回となる今回は、ソニー・ミュージックエンタテインメント代表取締役社長CEO村松俊亮氏へのインタビューをお届けする。(編集部) 第10回はこちら 敬さんは宣伝チーム時代に強烈な印象を与えた“不思議な人” 「敬さんのことを思い出してたら、眠れなくなっちゃったんだよ」 ソニー・ミュージックエンタテインメント代表取締役社長CEO村松俊亮氏は、意外にも温和な表情でそう僕に語りかけた。 実は、敬さんとともにワーナーミュージックに移籍した僕からしてみると、現ソニーミュージックの代表である村松氏と敬さんの関係に迫るのは、どこかアンタッチャブルなような思いがして気が引けていた。それは2人の若手時代の確

                                      ソニーミュージックグループ社長 村松俊亮氏が初めて明かす、今は亡き“真のライバル”への思い【評伝:伝説のA&Rマン 吉田敬 最終回】
                                    • 山口文象(評伝、年譜、作品、評論、資料、黒部第2、小屋平、梅月堂、小泉八雲、林芙美子、創宇社)

                                      山口文象の人生は、20世紀とともに歩みだした。関東大震災が彼を建築運動家として呱々の声をあげさせた。 グロピウスに学んで帰国後はスター建築作家として実に順調だったが、戦争が総てを奪った。 戦後の再出発は、建築の運動家と作家を止揚して新たな設計組織を起こして再起したのだが、 日本近代建築史の特異な体現者の生涯を追う。 ●小論・東京神楽坂紅谷と山形七日町梅月堂・山形に梅月堂を見に (2008、2004)NEW 山形の中心街である七日町の四つ角に、梅月堂(ばいげつどう)という和洋菓子と喫茶の店があった。 この梅月堂の建物は山口文象の設計で、今や彼のモダニズムデザイン作品で現存するのはこのほかに黒部第2発電所のみである。 そして東京の神楽坂に紅谷(べにや)という、やはり和洋菓子と喫茶の店があった。 このふたつが密接な関係にあったことが、ある在野の研究者によって分かった

                                      • 『極私的な評伝 友人・瀧本哲史君の逝去によせて』

                                        『僕は君たちに武器を配りたい』『ミライの授業』などの著者として知られるタッキーこと瀧本哲史君(京都大学客員准教授)が亡くなりました。学生弁論界の一年後輩で、足掛け30年のお付き合いでした。未だまったく現実感がないのですが、記憶が薄れる前に瀧本君との思い出を幾つか書き残しておきたいと思います。彼からFacebookを通じてもらったメッセージの一部も、当たり障りのない範囲で、誤字脱字をそのままにして書き残しておきたいと思います。あくまで「当たり障りのない範囲」に限りますが。 彼と初めて会ったのは、私が中央大学辞達学会の二年生、彼が一高東大弁論部の一年生の時です。彼は東大法学部で一、二を争うと言われた秀才で、傲岸不遜にして多智多弁。官僚支配の全盛期、サークルの先輩の多くが霞ヶ関に進む中で「私は官僚にはなりませんよ。大蔵省に入るのは東大でトップになれなかった人たちですよ」と放言するようなタイプでし

                                          『極私的な評伝 友人・瀧本哲史君の逝去によせて』
                                        • 評伝「忘れられた詩人の伝記」刊行 宮田毬栄さん : 本よみうり堂 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

                                          言葉を自在に操れた人間の喜びと哀(かな)しみ――。編集者でエッセイストの宮田毬栄さん(78)の『忘れられた詩人の伝記』(中央公論新社)は、心に重く残る評伝だ。 軍に徴用されて戦争に協力する詩を書いたとして、不遇な晩年を送った詩人、大木惇夫(あつお)の生涯を娘の目からたどった。 「優しい人でした。子供の頃、一度もしかられたことがない。正月は、かるた取りをしました。その時だけ格好良かった」 大木惇夫は、1895年(明治28年)に広島で生まれた。一度は地元の銀行に勤めたものの、文学が好きで上京した。北原白秋に才能を見いだされ、昭和初期には日本を代表する詩人と見られた。 1942年(昭和17年)、陸軍の宣伝班員としてジャワ戦線に行き、生死をさまよう体験の末、詩集『海原にありて歌へる』などを刊行した。 雨(ウヂヤン)、雨(ウヂヤン)、雨(ウヂヤン)、 ああ、赤道のかなた 海のかなた 遠い、遠い、遠い

                                            評伝「忘れられた詩人の伝記」刊行 宮田毬栄さん : 本よみうり堂 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
                                          • モリサワ「MCBook」が、評伝『スティーブ・ジョブズ』のiOSアプリに採用 | クリエイティブ | マイコミジャーナル

                                            モリサワは、同社の電子書籍ソリューション「MCBook」が、講談社の発行する『スティーブ・ジョブズ I・II』のiPhone/iPad向けアプリに採用されたと発表した。 モリサワ「MCBook」Webページ 同書は、スティーブ・ジョブズ氏が唯一積極的かつ全面的に取材に協力したといわれる評伝。2009年から3年におよぶ本人や関係者への徹底した取材を通じて、スティーブ・ジョブズという人間を余すことなく描いた、本人公認の伝記となっている。 MCBookは、iPhone/iPadのほか、Androidを搭載した各種スマートフォンやタブレットPCにも対応した電子書籍ソリューション。2010年7月に販売を開始して以来、多くの出版社や制作会社に導入され、さまざまなアプリがリリースされているという。また、今秋リリース予定の「MCBook」次期バージョンでは、ePub 3.0/2.0ファイルエクスポート、オ

                                            • 【プロ野球】「おれには守るものがないからな」評伝・小林繁 (1/2ページ) - MSN産経ニュース

                                              プロの投手として、1人の男として「格好いい」の言葉がよく似合った。白いキャンバスに絵を描くように、小林さんのマウンドは1球目から計算されていた。イニングのはじめに彼はマウンドでよくスコアボードを見つめた。何を見ているのか。素朴な疑問に「この回は誰にヒットを打たせればいいか考えているんだよ」と答えた。 また格好つけて…。「投手が避けなければいけないこと。それは3番、4番の前に走者を出すこと。逆にいえば3番、4番からはじまるようにすればいい。そのためには、誰かにわざとヒットを打たせることもある」 格好よすぎるよ、コバさん。そんな彼が素顔を見せたときが1度だけあった。引退する前年の1982年暮れ。小林さんは5歳になった息子をはじめて鳥取の実家に連れて帰った。

                                              • レイモンド・カーヴァー評伝 - 本と奇妙な煙

                                                父と母 狩猟 高校時代 パーマー通信講座 17歳の夏・妻との出会い 結婚、娘の誕生 師・ジョン・ガードナー パラノイア レイモンド・カーヴァー - 作家としての人生 作者:キャロル・スクレナカ発売日: 2013/07/09メディア: 単行本 父と母 [父のC・R・カーヴァーが]自分が不運つづきであることをぼやいていた。「俺のやることは、何一つうまくいかないんだ」と言いながら、言葉に熱が入って彼は手を前にのばした。彼の甥のドン・アーチャーによると、まさにその瞬間、「鳥が彼の手の上に糞をした。レイモンド叔父さんは、まばたきもせずに言ったよ。『ほら、言ったとおりだろ!』 ってね」 (略) [母]エラは驚くほどの熱意を持って仕事に取り組み、絶えず働いていないと落ち着かないようだった。頻繁に転職し、カフェや小売店、果物倉庫で数週間から一年間働いた。(略)「自分の殼に閉じこもる人だった――自分や息子た

                                                  レイモンド・カーヴァー評伝 - 本と奇妙な煙
                                                • 大冊『デリダ伝』と評伝『モーリス・ブランショ』 | URGT-B(ウラゲツブログ)

                                                  ◎大冊『デリダ伝』と評伝『モーリス・ブランショ』 『デリダ伝』ブノワ・ペータース著、原宏之・大森晋輔訳、白水社、2014年12月、本体10,000円 『モーリス・ブランショ――不可視のパートナー』クリストフ・ビダン著、上田和彦ほか訳、水声社、2014年12月、本体8,000円 人文書新刊の年末の大きなニュースは何といってもピケティ『21世紀の資本』(みすず書房)の刊行でした。700頁を超える大冊で約6000円もする高額本であるにもかかわらず、大手書店チェーンでの実売数は私個人の予想をはるかに超えたものでした。ビジネス人文書における、サンデルや超訳ニーチェ以後の最大級のヒット作になりつつあります。すでに関連書が複数冊あり、今後も増えることが予想されます。 ピケティに比べると一般的な認知度が低いかもしれませんが、年末の思想書界隈では重要な新刊が2点発売されました。デリダ伝とブランショ伝です。デ

                                                    大冊『デリダ伝』と評伝『モーリス・ブランショ』 | URGT-B(ウラゲツブログ)
                                                  • Amazon.co.jp: 仮面ライダー・仮面の忍者赤影・隠密剣士・・・ 伊上勝評伝 昭和ヒーロー像を作った男 (Tokuma critical biography Seri): 井上敏樹, 竹中清: 本

                                                      Amazon.co.jp: 仮面ライダー・仮面の忍者赤影・隠密剣士・・・ 伊上勝評伝 昭和ヒーロー像を作った男 (Tokuma critical biography Seri): 井上敏樹, 竹中清: 本
                                                    • V林田@コミティアえ33b on Twitter: "古本屋に入ったらなるべく一冊は買うようにしているのだが、めぼしいのがなく、均一台にあった『北の抒情 船山馨』という知らない作家の本(評伝、主要作の解説、知人(渡辺淳一が郷里の後輩作家として随分世話になり、船山のことを「第二の父」と呼んでいた)らのエッセイ)を買った"

                                                      古本屋に入ったらなるべく一冊は買うようにしているのだが、めぼしいのがなく、均一台にあった『北の抒情 船山馨』という知らない作家の本(評伝、主要作の解説、知人(渡辺淳一が郷里の後輩作家として随分世話になり、船山のことを「第二の父」と呼んでいた)らのエッセイ)を買った

                                                        V林田@コミティアえ33b on Twitter: "古本屋に入ったらなるべく一冊は買うようにしているのだが、めぼしいのがなく、均一台にあった『北の抒情 船山馨』という知らない作家の本(評伝、主要作の解説、知人(渡辺淳一が郷里の後輩作家として随分世話になり、船山のことを「第二の父」と呼んでいた)らのエッセイ)を買った"
                                                      • アニメ・特撮作品の楽曲やCM「この木なんの木」等を歌唱 謎につつまれた早逝のシンガー、ヒデ夕樹の評伝発売決定 - amass

                                                        『あしたのジョー』のエンディングテーマ「力石徹のテーマ」をはじめ、『快傑ライオン丸』『海のトリトン』『人造人間キカイダー』『キャプテン・フューチャー』といったアニメ・特撮作品の主題歌を担当、また、日立グループのCMソング「この木なんの木」も歌ったシンガーのヒデ夕樹。謎につつまれた早逝のシンガーの生涯を描いた評伝『ヒデ夕樹とテレビまんが主題歌の黄金期』がケンケンクリエイトから7月25日に発売されます。 以下プレスリリースより 2020年5月に創設したケンケンクリエイト(代表:剣持 光)は、”昭和”をキーワードに懐かしアイテム、面白イベントを提供する総合エンターテイメント事業者です。7月25日に早逝のアニメソングシンガーの生涯を描いた評伝「ヒデ夕樹とテレビまんが主題歌の黄金期」(著者:剣持 光)が出版されます。それに先駆けて6月8日〜30日までの間、購入予約の受付を開始しますので、つきましては

                                                          アニメ・特撮作品の楽曲やCM「この木なんの木」等を歌唱 謎につつまれた早逝のシンガー、ヒデ夕樹の評伝発売決定 - amass
                                                        • 【米大統領選2016】政策、評伝、醜聞、割れる有権者……おすすめ記事一覧 - BBCニュース

                                                          1年半前、米大統領選がこのような展開になると予想した人は少なかっただろう。民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官が昨年4月に出馬表明し、同年6月には共和党候補のドナルド・トランプ氏が立候補。党の予備選では、トランプ氏が次々と党主流派の「本命候補」を打ち負かすなか、クリントン氏は、「泡まつ」と言われたバーニー・サンダース上院議員の善戦になかなか党候補の指名を確実にできなかった。 両候補が今年夏にそれぞれの党候補に指名された後も、トランプ氏のわいせつ発言が録音されたビデオテープの発覚や、クリントン陣営を悩ませてきた国務長官時代の私用メールサーバー問題の再燃など、終盤戦にいたるまで異例づくしの展開だった。

                                                            【米大統領選2016】政策、評伝、醜聞、割れる有権者……おすすめ記事一覧 - BBCニュース
                                                          • ジェームズ・ブラウン評伝 - 本と奇妙な煙

                                                            売春宿を経営する叔母 リトル・リチャード キング・レコード リトル・チリャード引退 キューバ危機とアポロ劇場 JB評伝としてより、同時代のミュージシャンや黒人運動についての記述の方が……。 ジェームズ・ブラウン(ガリマール新評伝シリーズ 世界の傑物 2) (ガリマール新評伝シリーズ―世界の傑物) 作者:ステファン ケクラン発売日: 2010/06/22メディア: 単行本 売春宿を経営する叔母 に預けられたJBは、そこでタンパ・レッドに出会いミュージシャンを夢見たりもするが 人々は伝道師ダディー・グレイスに喝采を送るため教会に押し寄せた。ダディー・グレイスは肉付きのよい大男で、爪に赤と青と緑のマニキュアを塗っていた。そして、たっぷりした祭衣を羽織り、小山のような体で説教壇上に威風堂々と立った。貫禄のある大きな顔は長髪に縁取られ、薄い口髭がよく似合っていた。長い手には手首に至るまであらゆるとこ

                                                              ジェームズ・ブラウン評伝 - 本と奇妙な煙
                                                            • 岩見隆夫さん死去:評伝…温故知新、自在の筆 - 毎日新聞

                                                              • 林羅山評伝: 忘却散人ブログ

                                                                わすれもの、うせものがたえない毎日を送る忘却散人(飯倉洋一)のブログです。2008年3月スタート。日本近世文学。 軽い読み物として、推敲もなしに書いていますので、学術論文などへの引用はお控えください(どうしてもという場合は、事前にコメント欄にでもご連絡下さい)。エッセイなどでの引用やSNSなどでのリンクはご自由にどうぞ。 ミネルヴァ書房の日本評伝選シリーズの1冊として鈴木健一さんの『林羅山』(2012年11月)が刊行された。羅山といえば、徳川時代の思想基盤を作った儒学者というイメージだが、権力の中枢にいた人間ということもあって、思想家としての評価は芳しくはない。しかし、近世文学に与えた影響は甚大であること、本著の中でも縷々説明されるとおり。『雨月物語』だって羅山著書との関わりが指摘されている。 今回の鈴木さんの本は、羅山に暖かい眼差しを注ぎつつ叙述されている。向学心と名誉欲のバランスのとれ

                                                                • 八福 on Twitter: "図書館で借りた村上篤直『評伝小室直樹(下)』(2018)を読んでるが,小室の天皇崇拝者ぶりがよくわかって面白い。天皇は非常に賢く奇蹟も起こせるので,終戦の判断も最善のタイミングで下せたとのこと。"

                                                                  図書館で借りた村上篤直『評伝小室直樹(下)』(2018)を読んでるが,小室の天皇崇拝者ぶりがよくわかって面白い。天皇は非常に賢く奇蹟も起こせるので,終戦の判断も最善のタイミングで下せたとのこと。

                                                                    八福 on Twitter: "図書館で借りた村上篤直『評伝小室直樹(下)』(2018)を読んでるが,小室の天皇崇拝者ぶりがよくわかって面白い。天皇は非常に賢く奇蹟も起こせるので,終戦の判断も最善のタイミングで下せたとのこと。"
                                                                  • 評伝観世榮夫 - jun-jun1965の日記

                                                                    書店で『評伝観世榮夫』船木拓生(平凡社)を見つけた。自伝が出たばかりで評伝が出るか。谷崎恵美子との結婚のところを立ち読みする。恵美子の兄の妻が「『痴人の愛』などの作品の触媒となった」(大意)とあったが、これは間違い。恵美子の兄の妻といえば渡邊千萬子さんだが、それなら『瘋癲老人日記』のモデルである。しかし武智鉄二の評伝が出てほしいなあ。 - 分が悪い時は沈黙を守るという権力者的振舞いを32歳にして身につけ、新刊紹介のために新聞記事で「大川周明の著作新発見」などと、何も昨日今日発見したわけでもないのに記事にしてもらうあたり、実に老獪な老教授めいた中島岳志だが、『諸君!』1月号のウッシー牛村さんの記事でもう『パール判事』は息の根を止められるだろう。(もっともこれで論争になっても、学問的にはheuristicなところはないがね)

                                                                      評伝観世榮夫 - jun-jun1965の日記
                                                                    • 『オッペンハイマー』原案の傑作評伝本、待望の文庫化 ─ ノーランも「名著」と絶賛、1月20日発売 | THE RIVER

                                                                      2024年、クリストファー・ノーラン監督の最新作『オッペンハイマー』がいよいよ日本公開を迎える。これに先駆けて、映画の原案となった傑作ノンフィクション『オッペンハイマー』が早川書房より文庫化され、2024年1月20日に発売予定だ(電子書籍版も同時発売)。 「原爆の父」と呼ばれた物理学者J・ロバート・オッペンハイマーに迫った、カイ・バード&マーティン・J・シャーウィン著『オッペンハイマー』は、2007年8月にPHP研究所より単行本として発売。しかしながら長らく絶版となっており、映画化の発表後は中古価格も高騰する状態となっていた。 オッペンハイマーの生涯を丹念に描き、“人類にとって国家とは、科学とは、平和とは何か”を問うた本書は、ピュリッツァー賞を受賞し、全米で絶賛された傑作評伝。25年にわたって関係者や家族の証言や史料を丹念に取材し、人類に「原子力」という新しい火をもたらした天才科学者の実像

                                                                        『オッペンハイマー』原案の傑作評伝本、待望の文庫化 ─ ノーランも「名著」と絶賛、1月20日発売 | THE RIVER
                                                                      • <書評>『ダダ・カンスケという詩人がいた 評伝 陀田(だだ)勘助』吉田美和子 著:東京新聞 TOKYO Web

                                                                        ビラは天にむかってバラ撒(ま)くものだ。言葉が天空で砕け散り、その破片がひらひらと舞いおりる。街頭には足並みをそろえて歩く人びと。国家や会社の命令に従うのはあたりまえ。そんな人びとが突然、足並みをみだす。我を忘れて踊り狂う。手をのばし、ピョンピョン跳びはねて、つかんだ紙片をまた空にむかって投げつける。現にあるものの秩序を破壊せよ。ビラは精神の爆発なのだ。 本書は一九二〇〜三〇年代のアナキズム詩人、陀田勘助の評伝である。友人からはダダカンとよばれて親しまれていた。著者はかれの詩をこう評している。「その率直と真摯(しんし)が、反抗の原形として優しく光る」。民衆を虐げる権力への憤り。その荒ぶる魂が直接的に表現されるのだ。たとえば関東大震災後、労働運動家や朝鮮人の虐殺に怒り悶(もだ)えたダダカンは、こんな詩をかいている。「地球の心棒に/ダイナマイトをつめこんで/変な思ひつきだ!」。ド直球である。こ

                                                                          <書評>『ダダ・カンスケという詩人がいた 評伝 陀田(だだ)勘助』吉田美和子 著:東京新聞 TOKYO Web
                                                                        • Amazon.co.jp: 革命をプロデュースした日本人 評伝 梅屋庄吉: 小坂文乃: 本

                                                                            Amazon.co.jp: 革命をプロデュースした日本人 評伝 梅屋庄吉: 小坂文乃: 本
                                                                          • やしきたかじんが口を閉ざしていた「在日」のルーツに迫る評伝が出版 - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ

                                                                            芸能界に入る前、たかじんは友人であり、後に彼の詞を書くことになる荒木十章に泣きながら「実は親父は韓国やねん」と語ったことがあった。荒木は本書の中でこんな推察をしている。 「親父が在日韓国人というのはコンプレックスになってたんでしょうね。当時のことやから、就職のことなんかを考えると、しんどいなというのはあったと思うんです」 しかも、当時の時代背景もあったのだろう、父親は息子たちの将来を案じ、日本人の母親とは籍をいれなかったのだという。 「つまりたかじんは、母親の私生児であり、日韓のハーフである」 本書が書いたこのことは彼の生まれ育った大阪西成の在日社会ではよく知られていたらしい。しかし、たかじんは芸能界に入ってから、そのことを周囲にも一切語ることはなかった。それどころか「たかじんにとっては最も触れられたくない事柄」であり、それはたかじんに大きな影を落としたことさえうかがえる。 生前、本人が決

                                                                              やしきたかじんが口を閉ざしていた「在日」のルーツに迫る評伝が出版 - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ
                                                                            • 【評伝】与謝野馨元財務相 「命ある限り」財政再建に全霊(1/2ページ)

                                                                              議員引退を正式に決めた平成24年9月、声帯切除のため声を失い、筆談でやりとりする中、「色紙を贈りましょう」と毛筆で次の言葉をしたためてくれた。 『友を選ばば 書を読みて 六分の侠気(きょうき) 四分の熱』 与謝野鉄幹の「人を恋ふる歌」の一節だった。「一匹おおかみで、ドライな印象が強いが」と尋ねたら、ニヤッとしながら鉛筆書きで「この国への思いは人一倍熱いんだ」と答えた。 「職人気質(かたぎ)」を自任し、団体規制法や郵政民営化、C型肝炎被害者救済、社会保障・税一体改革など数々の政策を主導した。永住外国人への地方参政権付与問題に関しても大きな役割を果たした。 12年、自民党執行部に付与を容認する動きが出る中、後に「与謝野論文」と呼ばれる見解が流れを止めたのだ。 『外国人の地方参政権問題には憲法上問題があると考えざるを得ない。従って、拙速な結論を出すことは適当ではない』 作成した当時は党選挙制度調

                                                                                【評伝】与謝野馨元財務相 「命ある限り」財政再建に全霊(1/2ページ)
                                                                              • 評伝 海外「日本観」破った茶色い目の日本人 ドナルド・キーンさん死去 | 毎日新聞

                                                                                キーンさんがまだ何者でもなかった時代の新聞記事が残っている。<“青い眼(め)の太郎冠者”留学の米人博士が狂言習う>。1954年2月18日付本紙(大阪)は物珍しさもあって、社会面で大きく扱った。日本文学研究のために京大大学院で学ぶ身だった青年が後に海外の固定した日本観を破り、日本文化の国際化にとって、かけがえのない働きをするとは、このとき誰が想像し得たろうか。

                                                                                  評伝 海外「日本観」破った茶色い目の日本人 ドナルド・キーンさん死去 | 毎日新聞
                                                                                • 吉田竜夫の評伝『世界の子供たちに夢を』 - 漫棚通信ブログ版

                                                                                  毎朝、日テレのショートアニメ「おはよう忍者隊ガッチャマン」を見てから出勤しているわけですが、ガッチャマン、実写映画化されるそうですね。キャシャーンとかヤッターマン、あとスピード・レーサーの前科があるからなあ。不安ながら楽しみなことではあります。 ガッチャマンの魅力はいろいろあれど、やっぱ第一はキャラクターの顔、スタイル、コスチュームを含めたあのデザイン。やっぱ初期タツノコプロのデザイン、吉田竜夫の絵はかっこいい。 日本マンガのようでそうでなく、アメコミのようでそうでない。ポーズはジョジョのごとくキレキレでキメキメ、男性キャラなのに色っぽい。ステキな絵です。 吉田竜夫は早逝したので、生前のきちんとしたインタビューはひとつだけだそうです(「ファントーシュ」1977年8/10号。わたし持ってます、えっへん)。彼の足跡を知るためにまとまった本としてはこれまで、笹川ひろしの自伝『ぶたもおだてりゃ木に

                                                                                    吉田竜夫の評伝『世界の子供たちに夢を』 - 漫棚通信ブログ版