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  • 大藤信郎像の<明>と<暗>−短い評伝−

    日本のアート(クラフト)アニメーション作家の草分け、大藤信郎(おおふじ のぶろう)の名は、最近では日曜日の夜のクイズ番組にも登場するようになった。 色セロファンを素材とした夢幻的な切り絵アニメーション「くじら」1953年(昭和28)が、カンヌ映画祭で惜しくも1位入賞は逃した(1位はアルベール・ラモリスの「白い馬」。「くじら」は2位) が、その独創性をピカソやコクトーが絶賛した、というエピソードは、もうひとつの代表作「幽霊船」1956年(昭和31、ベネチア映画祭特別賞)の題名とともに、いまでは多くのアニメファンに知られている。 生粋の江戸っ子であった。1900(明治33)6月1日、東京浅草生まれの大藤信郎は、本名を信七郎といい、七人兄弟の末子であった(注�@)。6歳で母と死別。幼少から病弱で家にこもりがちだった信七郎が、父の反対を押し切ってアニメーション(当時<漫画映画>と呼ばれた)を志した

    • 評伝 春日井建 岡嶋憲治著 - 日本経済新聞

      短歌はプロレスに似ている。たとえば善玉のレスラーが、「悪役レスラーに凶器で膝をめった打ちにされ、病院送りになった」とする。実際にはこれは「慢性的に痛めていた膝を手術するため、予定通り入院した」のであり、悪役は既に悪かった膝を攻撃して見せたのだ。プロレスにはこのような変換がある。リング上で事件が起こるとき、リング外でも事件によく似た何かが起こっている。ファンは変換前の〈何か〉を想像しながら、リン

        評伝 春日井建 岡嶋憲治著 - 日本経済新聞
      • 過激な天才・小室直樹 「学問と酒と猫を愛した」評論家の人生が大冊の評伝に(1/3ページ)

        昭和から平成にかけ「ソビエト帝国の崩壊」「痛快!憲法学」など、数々のベストセラーを刊行した評論家、小室直樹さん(1932~2010年)。「在野の天才学者」と称され、桁外れの奇人ぶりでも知られたその生涯を描いた伝記「評伝 小室直樹」(上下巻、各2400円)が、ミネルヴァ書房から刊行された。著者の弁護士、村上篤直(あつなお)さん(46)は「学問と酒と猫を愛した過激な天才」と、その生涯を評する。 「アメリカを征伐」小室さんは福島県立会津高校を卒業後、物理学者の湯川秀樹のノーベル賞受賞に刺激されて京大理学部に進学。友人らの証言を元に描かれる若き日の小室さんは、抜群の記憶力と数学力を誇る天才学生であり、「原爆以上の兵器を作ってアメリカを征伐する」「天皇は神である」と公言してはばからない熱烈な愛国者でもあった。 本書では京大時代、戦前戦中に大きな影響力を持った歴史家の平泉澄(きよし)の私塾で学んでいた

          過激な天才・小室直樹 「学問と酒と猫を愛した」評論家の人生が大冊の評伝に(1/3ページ)
        • 松田優作 知られざる素顔 前妻・美智子さん、評伝出版 (1/2ページ) - MSN産経ニュース

          平成元年11月6日、松田優作は逝った。39歳だった。20回忌を迎える今年、優作の前妻で、ノンフィクション作家として活躍する松田美智子さんが『越境者 松田優作』(新潮社)を刊行した。「前妻」というアドバンテージに満足することなく、無名時代から親交のある、生身の優作を知る人々を訪ね歩く旅のすえに書き上げた評伝である。 ふたりが出会ったのは金子信雄さんが主宰する「新演劇人クラブ・マールイ」。昭和46年5月上旬のことだった。松田さんはこう記す。 《このときの私たちは二十一歳。貧しく、無名で、ただ希望だけが大きい若者だった》 間もなく同棲(どうせい)を始めたふたりは50年9月21日、優作の26歳の誕生日に入籍し、長女が誕生する。しかし優作の心はテレビドラマ「探偵物語」(54年)で共演した熊谷美由紀さんに傾き、ふたりは56年暮れに離婚した。 「優作を突き放して見るためには、20年近い時間が必要だった。

          • ケインズ『人物評伝』の政治家パート/科学者パート - 山形浩生の「経済のトリセツ」

            1933年のケインズ。 急に忙しくなったので、余計なことに手を出し始めて、ケインズ『人物評伝』の訳をこの連休に始めた。政治家、経済学者、科学者のパートがある中で、政治家の部分が終わったので、まあご覧あれ。 ジョン・メイナード・ケインズ『人物評伝』 ジョン・メイナード・ケインズ『人物評伝』 経済学者パートも、マルサスのやつは仕掛かりになっていて、やっとマルサスのお父さんの話 (主にルソーとの交流) が終わって、これから本人の話になる……と思ったらすぐに脱線してコールリッジの話ばっかりになってる。この人と、マーシャルの分が長いんだー。 もとが1933年の本だし、政治家部分は第一次世界大戦で活躍したイギリスの人ばかり。時代背景がわからないと、何を言っているかわからない部分も多いかとは思うが、仕方ありませんな。それを乗り越えられれば、とてもお気楽に読めるので、楽しめるひとは楽しんでください。 残り

              ケインズ『人物評伝』の政治家パート/科学者パート - 山形浩生の「経済のトリセツ」
            • Amazon.co.jp: 沈黙と抵抗: ある知識人の生涯、評伝・住谷悦治: 田中秀臣: 本

                Amazon.co.jp: 沈黙と抵抗: ある知識人の生涯、評伝・住谷悦治: 田中秀臣: 本
              • 横田増生『評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」』を読む - 関内関外日記

                評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」 (朝日文庫) 作者: 横田増生 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2014/06/06 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (4件) を見る テレビや芸能界に関する話題で、はてなブックマークでたまに見られるやり取りがある。 「ナンシー関がいたらどう評したろう?」 「ナンシー関が死んでから何年経ったと思ってるんだ↑」 こういうやり取りである。 たしかにナンシー関が亡くなってから、ずいぶん経った。けれど、おれはどちらかといえば、いや、断然前者である。ナンシー関亡きあと、ナンシー関のように鋭くテレビを切り抜いてみせる人間はいないように思うからだ。 おれとナンシー関。ナンシー関とおれ。おれがナンシー関を知ったのは「週刊文春」と「週刊朝日」の連載においてである。我が家ではこの二誌と「週刊新潮」を購読していた。おれは小学校の高学年くらいからそれ

                  横田増生『評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」』を読む - 関内関外日記
                • Amazon.co.jp: 明治天皇:むら雲を吹く秋風にはれそめて (ミネルヴァ日本評伝選): 伊藤之雄: 本

                    Amazon.co.jp: 明治天皇:むら雲を吹く秋風にはれそめて (ミネルヴァ日本評伝選): 伊藤之雄: 本
                  • 水木しげるさん死去:評伝…妖怪、戦争描き続け 鎮魂込め - 毎日新聞

                    • 「評伝ナンシー関」書評 「角度」を武器に普遍を切り取る|好書好日

                      青森から上京してきた18歳の予備校生は、どのようにして、消しゴム版画家にして名コラムニストとなったのか。ナンシー関を知る人たちへのインタビューとともに、稀代のコラムニスト… 評伝ナンシー関 「心に一人のナンシーを」 [著]横田増生 時折、「ナンシー関が生きていたら」と思うことがある。テレビを見ながら、言語化できないモヤモヤ感が残る時、あの消しゴム版画が思い浮かぶのだ。 ナンシー関が亡くなって10年。本書は、ナンシー関の歩みをたどりながら、彼女の批評の核心に迫る。 若き日のナンシーは、「ビートたけしのオールナイトニッポン」の熱心なリスナーだった。ナンシーの武器である「角度」は、このラジオによって生成された。青森で生まれ育ち、高校時代から消しゴムで作品を作り始め、18歳で上京。大学中退後、その才能が話題を呼び、徐々に雑誌の連載を増やした。 ナンシーのテレビ批評は、芸能人を取り上げながら、表層的

                        「評伝ナンシー関」書評 「角度」を武器に普遍を切り取る|好書好日
                      • 評伝:「エレガントで清楚」多くの人に愛され 芦田淳さん - 毎日新聞

                        「流行がどんなに変わろうとも、女性はエレガントで清楚(せいそ)に」--。ファッションデザイナーの芦田淳さんが死去した。20日はかつて自身が参加したファッションイベント「東京コレクション」の閉幕日だった。上品さと実用性を兼ね備えた服は皇后美智子さまをはじめ、多くの人に愛された。 日本統治下の朝鮮半島で、裕福な開業医の下に8人きょうだいの末っ子として生まれた。ファッションに目覚めたのは引き揚げ後、ニューヨーク帰りの兄一家と生活を共にした経験がきっかけ。ハイヒールやミンクコートをまとった義姉に衝撃を受け、米国のファ…

                          評伝:「エレガントで清楚」多くの人に愛され 芦田淳さん - 毎日新聞
                        • 山口淑子さん評伝 二つの祖国のはざまで | 行政・社会 | 佐賀新聞ニュース | 佐賀新聞

                          山口淑子さんには二つの愛する国があった。祖国日本と、生まれ育った中国。その間で、悲しい戦争が起きた。旧満州のスター李香蘭として、平和を希求する政治家として、激動の人生を歩んだ山口さん。その心の中にはいつも、戦争への憎しみがあった。 南満州鉄道(満鉄)職員に中国語を教えていた父のそばで言葉を覚えた。

                            山口淑子さん評伝 二つの祖国のはざまで | 行政・社会 | 佐賀新聞ニュース | 佐賀新聞
                          • 隠遁まで サリンジャー評伝・その3 - 本と奇妙な煙

                            PTSD 選集『若者たち』、裏切り 名声にとまどう 黒 ヴェーダンタ コーニッシュ 戦場のサリンジャー 評伝その2 - 本と奇妙な煙の続き。 サリンジャー ――生涯91年の真実 作者: ケネス・スラウェンスキー,田中啓史 出版社/メーカー: 晶文社 発売日: 2013/08/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (5件) を見る PTSD 戦争が終わるも、帰国せず、占領軍の非ナチ化推進任務にあたることに。折れた鼻を矯正することも拒み、爆発音で聴力をかなり失なっていた。戦争体験、兵役の延長、第12連隊と別れた孤独、その苦しみを表現したくないこと、などが重なりPTSDに。 1945年当時はまだ[PTSDは]認められず、ほとんどの兵士たちは黙って苦しみに耐えることをしいられた。(略)彼は、自分では表現する言葉を持たないすべての兵土たちについて、そしてそんなすべての兵士たちのために、書い

                              隠遁まで サリンジャー評伝・その3 - 本と奇妙な煙
                            •  大日本トンデモ評伝選 - 神保町系オタオタ日記

                              ma-tango氏のネーミングによると「出そうで伝記」。トンデモない評伝を執筆予定者付きで考えてみた。 アレキサンダー,アグネス(ma-tango) 蟻二郎(小谷野敦) ウェルス,フローレンス(神保町のオタ) 小野法順(細江光) 木村鷹太郎(安藤礼二) 黒田礼二(佐藤卓己) 榊原芳野(はほへほ) 白鳥敏夫(佐野眞一) 島田春雄(森洋介) 清水精一(田村治芳) スタール,フレデリック(南陀楼綾繁) 中山忠直(横田順彌) 並木軍平(書物奉行) 藤澤親雄(大塚英志) 皆川三陸(最相葉月) 諸岡存(曾根博義) 矢野祐太郎(青桃) これまた、売れそうもない本が多いが、どうかしら。 そういえば、『考える人』夏号(7月4日発売)は「小説より奇なり! 自伝、評伝、日記を読もう」特集らしい。 参考:6月5日 - 平野啓一郎『決壊(上・下)』(新潮社)の主人公は、国会図書館員らしいだす。 - 「くうざん先生」

                                 大日本トンデモ評伝選 - 神保町系オタオタ日記
                              • ジョブズ氏の一生、映画化へ…発売前「評伝」早くも争奪戦 (スポーツ報知) - Yahoo!ニュース

                                「iPhone(アイフォーン)」など数々のヒット商品を手掛け、5日に死去した米アップルのスティーブ・ジョブズ前CEO(享年56歳)の一生が、映画化される方向となったことが11日、明らかになった。米各メディアが報じている。原作は、24日に世界同時発売される評伝。死してなお、カリスマは話題を提供し続けている。 成功、挫折、追放、復活、再びの成功、そして病―。ジョブズ氏の波乱万丈の人生がスクリーン上で見られることになりそうだ。 米各メディアによると、映画配給会社ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントが原作の版元に対して映画化権の獲得交渉を行い、約300万ドル(約2億4000万円)を提示したものとみられる。今月下旬の合意を目指しているもようだ。同社日本法人の担当者は「現時点で発表できることは何もありません」としたが、事実関係を否定しなかった。 ソニー・ピクチャーズは昨年、交流サイト「フェイ

                                • 【今月の1冊】現代美術の巨匠 リヒターの全貌に迫る『評伝 ゲルハルト・リヒター』

                                  【今月の1冊】現代美術の巨匠 リヒターの全貌に迫る『評伝 ゲルハルト・リヒター』『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本の中から毎月、注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介。2018年3月号の「今月の1冊」は、ドレスデン美術館内にある「ゲルハルト・リヒター・アーカイヴ」のディレクター を務めるディートマー・エルガーの著書『評伝 ゲルハルト・リヒター』を取り上げる。 文=近藤亮介(美術家) ディートマー・エルガー著『評伝 ゲルハルト・リヒター』の表紙 絵画は写真を模倣/予見する その幅広いスタイルと半世紀以上にわたるキャリアから、なかなか全貌をつかみきれない現代美術の巨匠――ゲルハルト・リヒター。本書は、ドレスデン美術館内にある「ゲルハルト・リヒター・アーカイヴ」のディレクターが綴った、リヒター公認の評伝である。 原著タイトル『Gerhard Richt

                                    【今月の1冊】現代美術の巨匠 リヒターの全貌に迫る『評伝 ゲルハルト・リヒター』
                                  • 矢野博丈氏、100円でお客さまを喜ばせる 「自己否定」で磨いた経営哲学 評伝

                                    100円均一ショップの草分けである「ダイソー」を展開する大創産業の創業者、矢野博丈(やの・ひろたけ)氏が12日、心不全のため広島県東広島市で死去した。「会社は潰れるもの」「自己否定すること」など、ネガティブな発言を前面に出した独自の経営哲学で知られ、産経新聞では令和5年4月から矢野氏の「『100円の男』の哲学」を連載中だ。「行き当たりばったり」といった経営者失格の烙印(らくいん)を押されかねない発言の中に、実は確固たる哲学があり、日本再生のヒントが詰まっている-と考えて始めた連載である。 お客さま第一を追求〝デフレの寵児(ちょうじ)〟と称されたが、矢野氏の100円均一は、客が殺到して値札貼りや計算の余裕がないほど多忙を極めた末に思わず口から出た産物だ。ダイソーを100円ショップを代表する店に育てた経営哲学は、利益よりもお客さまを喜ばせる〝お客さま第一〟の追求にあった。 〝安物買いの銭失い〟

                                      矢野博丈氏、100円でお客さまを喜ばせる 「自己否定」で磨いた経営哲学 評伝
                                    • 今も思う、ナンシーだったらどう論じただろう。没後10年『評伝 ナンシー関』 - エキサイトニュース

                                      梅雨の前後には急に亡くなる人が多いような気がする。大平元首相もそうだったし、私に初めて署名記事を書かせてくれた雑誌の編集長も、やはり何年か前の梅雨時に心不全で突如として亡くなった。 気圧が低かったり雨の日が続いたりすると、体に変調を来たす人が増えるのだろうか。いや、まあテキトーに書いているだけなので真に受けないでいただきたいが。 消しゴム版画家のナンシー関が亡くなったのも、思えばこの時期、2002年6月12日のことだった。ちょうどきょうが10年目の命日にあたる。これにあわせて世界文化社から単行本未収録の作品をまとめた『お宝発掘! ナンシー関』が出たほか、朝日新聞出版からはノンフィクション作家・横田増生の手になる『評伝 ナンシー関――「心に一人のナンシーを」』が上梓された。 これまでアマゾン・ドット・コムやユニクロなどのルポルタージュを発表してきた横田がナンシーの評伝を出すと知ったときは、か

                                        今も思う、ナンシーだったらどう論じただろう。没後10年『評伝 ナンシー関』 - エキサイトニュース
                                      • 『主語を抹殺した男―評伝三上章』 金谷武洋 (講談社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

                                        →紀伊國屋書店で購入 刊行から半世紀たった現在でも版を重ねている『象は鼻が長い』を書いた三上章の評伝である。 著者の金谷武洋はカナダのモントリオール大学で20年以上日本語を教えている言語学者で、日本語教育という実際上の必要に迫られて三上文法に関心をもったという。いわゆる学校文法では外国人学習者の質問に答えることができないのはもちろん、自然な日本語を教えることもできないからだ。三上文法が外国人の日本語学習にいかに威力を発揮するかは本書の第一章に生き生きと描かれている。 三上は晩年に大学に職をうるまで「一介の高校数学教師」として暮らしたため、その学説は国語学会の主流からは長らく素人の奇説として黙殺されてきたが、年を追うごとに評価が高まり、現在では三上の後継者を自認する研究者がすくなからずいる。ただし、三上解釈は一様ではない。三上のテーゼでもっとも有名な主語廃止にしても、単なる戦略と受けとり、生

                                          『主語を抹殺した男―評伝三上章』 金谷武洋 (講談社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
                                        • 社会貢献こだわり、「実学」取り組む 加藤寛氏死去 評伝+(1/2ページ) - MSN産経ニュース

                                          1月30日に死去した加藤寛氏は、社会に役立つ「実学」の実践に取り組んだ経済学者だった。研究室に籠もるのではなく、消費税増税や国鉄の分割・民営化など困難な政策課題に立ち向かった。税財政や教育問題で提言を続けた姿勢は、再生に動き出した今の日本にも求められる。 「学者は社会に役立つことをしなくてはいけない。学者も戦わなくてはいけないことを教えてもらった」。経済学者として加藤氏の薫陶を受けた竹中平蔵慶応大教授は回顧する。竹中氏は郵政民営化にあたり、経済財政・郵政民営化担当相として加藤氏を政府の検討会議座長に招き、改革の推進力を担ってもらった。 象徴的なのが、消費税率の5%への引き上げだ。反対世論が強い中で、財政再建の必要性を貫いた。加藤氏の後に税調会長になった石弘光一橋大名誉教授は「反対派も納得させ、尊重する能力にたけていた。学者としては異才だった」と評価する。 財務官僚が減税に積極的な委員を交代

                                          • 生田春月の生涯つづる 鳥取短大非常勤講師 10年かけ評伝 : 鳥取 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

                                            米子市生まれの詩人・生田春月(1892~1930)の生涯と、文壇生活に迫る評伝「生田春月への旅」(A5判424ページ、今井出版)が発刊された。大正から昭和初期に東京で活躍した文人を通じて地域文化を掘り起こそうと、鳥取短大非常勤講師の上田京子さん(67)(米子市)が執筆した。上田さんは司書として以前勤めた同市立図書館に残る資料を基に、10年来の研究を経て本にまとめた。(大櫃裕一) 春月は文学を志し、15歳で大阪に出て、16歳で上京。ドイツ文学の翻訳などで生計を立てながら、25歳の時に発表した詩集「霊魂の秋」で文壇に認められた。28歳になって山陰を舞台にした自伝的長編小説「相寄る魂」の執筆を始め、3年がかりで完結させた。39歳で瀬戸内海を航行中の客船から身投げして亡くなった。米子市内には文学碑が建ち、同市立図書館には「春月文庫」や多数の資料、若い頃の日記などが残っている。 上田さんは司書で勤務

                                            • 【評伝 大田昌秀元知事】「沖縄とは」問い続ける 稲嶺幸弘・沖縄タイムス社編集局次長 | 沖縄タイムス+プラス

                                              「沖縄は日本なんですか」。元知事の大田昌秀さんが現職時代、声を荒らげて記者団にこう問い掛けたことがある。米軍用地の強制使用のため、代理署名をさせる裁判を起こす政府方針に見解を求められた記者会見で口にした言葉である。

                                                【評伝 大田昌秀元知事】「沖縄とは」問い続ける 稲嶺幸弘・沖縄タイムス社編集局次長 | 沖縄タイムス+プラス
                                              • アカデミー賞受賞映画『オッペンハイマー』原作、評伝ノンフィクションは好評発売中! あらすじ紹介・伝記本文・解説文試し読みも|Hayakawa Books & Magazines(β)

                                                「原爆の父」と呼ばれた天才物理学者、J・ロバート・オッペンハイマーの生涯を丹念に描くことで、人類にとって国家とは、科学とは、平和とは何かを問う、全米で絶賛された傑作評伝が、待望の文庫化。 『オッペンハイマー(上・中・下)』(カイ・バード&マーティン・J・シャーウィン、河邉俊彦訳、山崎詩郎監訳、早川書房)は好評発売中です(電子書籍も同時発売)。映画の日本劇場公開は2024年3月29日。時代の寵児として世界中から注目を浴びた天才科学者は、第96回アカデミー賞において作品賞ほか最多7部門で受賞した映画でどのように描かれるのか? 是非いちはやく原作本でご確認ください。 ▶本文(序章)試し読みを公開中 『オッペンハイマー(上)異才』早川書房『オッペンハイマー(中)原爆』早川書房『オッペンハイマー(下)贖罪』早川書房▶映画監督クリストファー・ノーランが絶賛した傑作評伝のあらすじを紹介「歴史上最も重要で

                                                  アカデミー賞受賞映画『オッペンハイマー』原作、評伝ノンフィクションは好評発売中! あらすじ紹介・伝記本文・解説文試し読みも|Hayakawa Books & Magazines(β)
                                                • 評伝「異能の画家 小松崎茂」 - 漫棚通信ブログ版

                                                  わたしは絵物語を雑誌で読んでいた世代ではありませんので、小松崎茂作品のうち、きちんと読んだ作品といえば「大平原児」ぐらいです。むしろ、雑誌口絵の未来都市や、イマイのプラモデル「サンダーバード」の箱絵のほうがおなじみ。 前回エントリのコメント欄に小松崎茂「地球SOS」がなぜ連載中断したかを書きこむため、小松崎茂の評伝、根本圭助「異能の画家 小松崎茂」(光人社1993年、新装版1998年、文庫版2000年)をぱらぱらと読み直してて気づいたエピソードなど。根本圭助は小松崎茂の弟子のイラストレーターで、最近の小松崎画集の編集を多くされてます。 ■小松崎茂も戦後すぐ、紙芝居を描いてみたことがありました。ヒットラーの亡霊が出てくるもの。「かなりの自信作だったが、内容を検討する前にGHQ側では、ヒットラーはだめ! ということで、あっさり没になった」 ■海野十三がなくなる少し前、1949年の初めごろ。小松

                                                    評伝「異能の画家 小松崎茂」 - 漫棚通信ブログ版
                                                  • <評伝>ノムさん、理論も情も ぼやき、励まし、輝いた「月見草」 野村克也さん死去:朝日新聞デジタル

                                                    ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"

                                                      <評伝>ノムさん、理論も情も ぼやき、励まし、輝いた「月見草」 野村克也さん死去:朝日新聞デジタル
                                                    • 「評伝 大聖人高須克弥」草稿余白から - illegal function call in 1980s

                                                      今週のお題「わたしの部屋」 先日、ある団体にメールを送った、その2日後に、見慣れない番号から着信が1度、その翌朝にもう1度、あった。 予感はあった。20年前の夏もこんな感じだった。けれど、さすがに20も歳を重ねたはずだろうという僕の中の方便が、折り返しをためらわせた。 「Amazonの宅配便の方でしょうか。お手数をおかけして申し訳ありません」と、SMSを返した。もしそうであったならそれでいいという思いもあった。 「――です」と、すぐに返信があった。 驚いたふりをして、夜に電話を差し上げますと返信をした。うれしくて、ツイートで高須克弥逮捕を連呼した。 JSA 寄付のお願い|公益財団法人日本ソフトボール協会 3月31日に、2021年4月から22年3月までの年度の募金期間が終わる。金メダル獲得の余熱が引きつつある今こそ、僕は継続的な募金を行おうと考えていた。3月に入り、そのウェブページを何度か、

                                                        「評伝 大聖人高須克弥」草稿余白から - illegal function call in 1980s
                                                      • 【マンデラ氏死去】〈評伝〉「報復から光は生まれず」 真の英雄が示す指導者像+(1/2ページ) - MSN産経ニュース

                                                        「もし、マンデラ氏が白人への報復を呼びかけていたら、南アフリカは今とは異なるまったく別な形の国になっていただろう」 南アの若い女性記者が「国父」であるマンデラ氏の死に際し、英BBCテレビでこう語っていた。 マンデラ氏の最大の偉業は、国家反逆罪で27年余も投獄された“恨みや憎しみ”を国の未来のために捨てたことかもしれない。 「抑圧された側も、圧制者の側も、偏見と不寛容から解放されなければ、本当の自由は達成されない」 報復におびえる白人、肉親を殺害され、怒りに燃える黒人…。想像を絶する苦悩の中で、国民にこう呼びかけて許しと双方の和解に努め、分裂しそうな国を一つにまとめた。 「私は白人の独占支配とも、黒人の独占支配とも闘ってきた。全ての人が調和と平等な機会の下に暮らすことが私の理念だ。この理念のため、必要とあらば一命をささげる覚悟がある」 皮肉なことだが、政治犯として投獄されたことで、自由と民主

                                                          【マンデラ氏死去】〈評伝〉「報復から光は生まれず」 真の英雄が示す指導者像+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
                                                        • 【評伝】小松左京さん 愛妻家、関西のおっちゃん+(1/2ページ) - MSN産経ニュース

                                                          SF界の巨星が落ちた。衝撃的な代表作「日本沈没」などの著書をはじめ、日本の文壇に大きな足跡を残した巨人。でも、素顔は、たばことお酒が大好きで、無類の愛妻家の関西のおっちゃんだった。 仕事の話は早々と済ませると、行きつけのスナックへ。そこはさまざまなジャンルの人たちが集う“小松サロン”で、おもしろいものやみんなで楽しめることが大好きな小松さんの、交友の広さと博学多才ぶりが際立った。 実は、小松さんのデビューが小説ではなく、「漫画家モリ・ミノル」だったこと。手塚治虫さんの作品を見て、あまりの絵のうまさに“こりゃ、かなわん”と、漫画をかくのをやめたこと。最初の書き下ろしのSF小説「日本アパッチ族」は、奥さまを楽しませるために書き下ろしたこと…など、ウンチクたっぷりに話された。興が乗った最後は得意のシャンソンが締めくくりになった。 東京へ居を移さず、関西をベースに活動を続けたことについては、「東京

                                                          • 22歳から2度の豊頬手術で悪役開花 日活に無断でシリコーン注入…宍戸錠さん評伝 - スポーツ報知

                                                            21日に死去が明らかになった俳優・宍戸錠さん(享年86)の特徴と言われて、真っ先に思い浮かぶのは頬のふくらみ。22歳だった1956年にシリコーンの埋め込み手術を受け、2001年に除去するまでトレードマークとして知られた。二枚目俳優として入社3年目に下した“英断”は、宍戸さんの俳優人生を成功に導くものだった。 日活ニューフェイスの第1期生として1954年に入社した宍戸さんは、翌年には「警察日記」でデビュー。俳優として順調な一歩を歩み始めた時、まばゆい二筋の光を目にする。宍戸さんが「チャンユー」と呼んだ石原裕次郎さん(87年死去、享年52)と「アキラ」こと小林旭(81)。後に、日活の黄金期を共に支えることとなる2人との出会いが、宍戸さんに整形手術を決心させた。 二枚目路線で売り出していったとしても、この2人にはかなわない―。ならば別の道を歩もうと、入社3年目の56年5月に両頬にシリコーンの一種

                                                              22歳から2度の豊頬手術で悪役開花 日活に無断でシリコーン注入…宍戸錠さん評伝 - スポーツ報知
                                                            • 大正時代の「日本死ね!!!」はさらに過激「村に火をつけ、白痴になれ!」女性アナキストの評伝が話題 (Book Bang) - Yahoo!ニュース

                                                              5月1日NHKラジオ第1「マイあさラジオ」のコーナー「著者に聞きたい本のツボ」に『村に火をつけ、白痴になれ――伊藤野枝伝』(岩波書店)の著者でアナキズム研究者の栗原康さんが出演した。匿名ブログ「保育園落ちた日本死ね!!!」で話題となった声を上げる女性の姿を連想させる、ウーマンリブの思想家についてたっぷりと語られた。 ■アナキスト伊藤野枝 この作品は大正時代のアナキスト、ウーマンリブの元祖と称される思想家・伊藤野枝の評伝だ。栗原さんは同書の中で伊藤野枝のことを「ヤバイ、かっこいい」と何度も書いており、番組では学生時代から大ファンだったと告白した。また栗原さんは「無政府主義」とも訳されるアナキズムについて、「人が人を支配しない状態をいかにつくっていくのかという考え方。国家や企業に頼らず、自分たちの力で生きてゆく道はあるんだぞと示していこうとする。それがアナキズムと呼ばれています」と解説した

                                                                大正時代の「日本死ね!!!」はさらに過激「村に火をつけ、白痴になれ!」女性アナキストの評伝が話題 (Book Bang) - Yahoo!ニュース
                                                              • 評伝 香川前財務次官 病と闘い増税批判に屈せず:イザ!

                                                                裏表のない誠実の人だった。政策立案能力を誇示するように競い合う官僚集団の中で、他者を引き立てる無私の姿には、与野党を超えて「香川ファン」が存在した。その異彩の原点を聞くと、かみしめるように語り出した。 「大蔵省(現財務省)に入省後まもなくして、同期の仲間を亡くしてね。その分、俺らは頑張っていかないといけないんだよね」 木下康司元財務次官、田中一穂次官とは同じ昭和54年入省組。2人は「人間としても、能力も、香川にはかなわない」と尊敬のまなざしを向けた。 平成27年10月に消費税率を予定通り10%に再引き上げするか否か。政界の流れが再増税延期に傾いていたとき、決して弱音を吐かなかった男が漏らした。 「財務省のメンツのための増税ならば必要ない。俺が邪魔なら次官も辞める。でも、国家のためには本当に必要なんだ」 増税反対派からの「財務省悪玉論」の矢面に立たされ、病と闘いながらも無私を貫いた。先月、次

                                                                  評伝 香川前財務次官 病と闘い増税批判に屈せず:イザ!
                                                                • 近江ゆかりの文化人知って 評伝や随想まとめ出版:滋賀:中日新聞(CHUNICHI Web)

                                                                  彦根市大藪町の滋賀作家クラブ会員角省三さん(81)が、近江ゆかりの文化人らの評伝や随想をまとめた「近江の埋もれ人」を、サンライズ出版(同市)から出版した。角さんは「顕彰のために石碑ではなく、代わりに紙碑を建てたい」と話している。 一九九九年から二〇一六年にかけて、同人誌や地元新聞に発表した三十八篇を五章にまとめた。いずれも故人で彦根市長を務めた井伊直愛(なおよし)さん(一九一〇~九三年)の妻文子さんや、幕末の彦根藩主井伊直弼の墓を守り続けた遠城謙道(おんじょうけんどう)のほか、実業家の白洲次郎、森村誠一さんら作家についても取り上げている。 第三章では、直弼の開国論を支えた藩校教授中川禄郎、松尾芭蕉の弟子で僧侶の河野李由(りゆう)、洋画家の野口謙蔵の三人にスポットを当てた。当時の記録を調べたり、実際に関係者に取材したりして、伊能忠敬の測量隊が彦根市薩摩町の善照寺に宿泊していたことや、河野が住

                                                                    近江ゆかりの文化人知って 評伝や随想まとめ出版:滋賀:中日新聞(CHUNICHI Web)
                                                                  • 米エドガー賞候補に竹内さん 「謎とき」著者、評伝部門 | 共同通信

                                                                    【ニューヨーク共同】米ミステリー界で最も権威あるエドガー賞の今年の候補作が22日、発表され、北海道大大学院の竹内康浩教授(53)=米文学=の「マークX 誰がハック・フィンの父親を殺したか」が評論・評伝部門の候補に選ばれた。受賞作は4月25日にニューヨークで発表される。 同書は2015年の竹内さんの著作「謎とき『ハックルベリー・フィンの冒険』」を基に、英語で書き下ろしたものという。 竹内さんは共同通信に「日本語では読者があまり広がらなかった。英語で書いても評判にならなければ、本の中身のせいだと納得しようと思っていた。候補に選んでもらい、うれしい」と語った。

                                                                      米エドガー賞候補に竹内さん 「謎とき」著者、評伝部門 | 共同通信
                                                                    • 日本一有名な芸人の、日本一深い評伝 | 狂気と執念の「明石家さんま研究」 エムカク『明石家さんまヒストリー1 1955~1981 「明石家さんま」の誕生』 | 水道橋博士 | 本の試し読み | 考える人 | 新潮社

                                                                      著者: 水道橋博士 「日本一有名な芸人」の“歴史”に、「日本一のファン」が迫った『明石家さんまヒストリー1 1955~1981 「明石家さんま」の誕生』。明石家さんまさんの少年時代から芸人デビュー、大阪でのブレイク、「ひょうきん族」スタートまでを、本人の発言や膨大な資料をもとに克明に記録しています。発売直後から、高田文夫さんや小林信彦さん、東野幸治さん、岡村隆史さん、大久保佳代子さんらが言及するなど、すでに業界の内外でも話題沸騰中です。 なかでも今回の寄稿者である水道橋博士さんは、著者エムカク氏の「生みの親」と言える存在。その水道橋博士さんが、「波」2020年12月号に寄せた書評を大幅加筆、本書の「読みどころ」を深く掘り下げます。さらに「書評内書評」として、ONO氏のブログ「日々の泡。」に掲載された書評も全文掲載。こうした書評の連なりもまた読書の醍醐味。ぜひ年末年始の一冊にどうぞ! 正体不

                                                                        日本一有名な芸人の、日本一深い評伝 | 狂気と執念の「明石家さんま研究」 エムカク『明石家さんまヒストリー1 1955~1981 「明石家さんま」の誕生』 | 水道橋博士 | 本の試し読み | 考える人 | 新潮社
                                                                      • Amazon.co.jp: 狩野芳崖・高橋由一:日本画も西洋画も帰する処は同一の処 (ミネルヴァ日本評伝選): 古田亮: 本

                                                                          Amazon.co.jp: 狩野芳崖・高橋由一:日本画も西洋画も帰する処は同一の処 (ミネルヴァ日本評伝選): 古田亮: 本
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                                                                            Amazon.co.jp: 評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」 (朝日文庫): 横田増生: 本
                                                                          • 【評伝】「鉄腕アトムを救った男」アップリカ葛西創業者・葛西健蔵氏 債権者に追われた手塚治虫氏が最後に頼った(1/2ページ)

                                                                            育児・ベビー用品を手掛けるアップリカ葛西(現アップリカ・チルドレンズプロダクツ)の創業者、葛西健蔵(かっさい・けんぞう)氏が10月21日、91歳で死去した。「鉄腕アトムを救った男」。これは漫画の神様と呼ばれた手塚治虫氏と葛西氏の交流を描いた拙著のタイトルだ。葛西氏を一言で表現すると何よりもこのフレーズが符合する。昭和48(1973)年、同社の社長だった葛西氏のもとを、親交のあった手塚氏が訪ねた。手塚氏が経営するアニメ制作会社「虫プロダクション」の倒産。債権者に追われた手塚氏が最後に頼ったのが葛西氏であった。(巽尚之) 葛西氏は手塚作品の版権を全て自分の名義に書き換え、債権者らから手塚氏を守り抜いた。そうしなければ、手塚作品の版権が勝手に持ち去られて処分され、後に収拾がつかなくなる恐れがあったからだ。 当時、葛西氏を恩師と仰ぐ小さな会社の経営者2人が、師の東奔西走ぶりを間近で見て「俺たちも一

                                                                              【評伝】「鉄腕アトムを救った男」アップリカ葛西創業者・葛西健蔵氏 債権者に追われた手塚治虫氏が最後に頼った(1/2ページ)
                                                                            • asahi.com(朝日新聞社):〈評伝〉伝説の主将 不滅の銅 八重樫茂生さん - スポーツ

                                                                              パスを送る現役時代の八重樫茂生さん=1968年12月22日、東京・国立競技場  FW釜本邦茂、杉山隆一、松本育夫、GK横山謙三……。1968年メキシコ五輪の個性的な面々の中で、後の時代からの印象は地味だった。だが、「伝説のキャプテン」と言われた八重樫茂生さんなくして、日本の銅メダルはなかっただろう。  実に厳しかったという。メキシコ五輪得点王の釜本邦茂・日本サッカー協会名誉副会長は日本代表入りした早大時代、パス練習をした時のことを覚えている。自分のパスがずれると八重樫さんは動かない。八重樫さんの背後は下り坂のやぶ。何度も走ってボールを取りに行かされた。  「自分たちはアマチュアだった。世界のプロに勝つには集中力を習慣づけ、凡ミスをなくすことが鉄則だった」。八重樫さんはこう振り返ったことがある。「年齢に関係なく、おれもミスすれば『何やってんだ?』とやられたよ」  60年代、東京・丸の内に勤め

                                                                              • 牧水の名作、実は「試練の恋」の歌 俵万智さんが評伝出版:朝日新聞デジタル

                                                                                旅と酒を詠んだ短歌で知られる近代歌人、若山牧水(1885~1928)。清冽(せいれつ)な詩情をたたえた歌は今なお愛されるが、その多くが実は、男女関係の苦悩を「フルコース」で味わわされた若き日の恋愛から生まれたものだという。歌人、俵万智さんの評伝『牧水の恋』(文芸春秋)は、愛をうたう者同士の感性で「…

                                                                                  牧水の名作、実は「試練の恋」の歌 俵万智さんが評伝出版:朝日新聞デジタル
                                                                                • Amazon.co.jp: 蘇我氏四代:臣、罪を知らず (ミネルヴァ日本評伝選): 遠山美都男: 本

                                                                                    Amazon.co.jp: 蘇我氏四代:臣、罪を知らず (ミネルヴァ日本評伝選): 遠山美都男: 本