並び順

ブックマーク数

期間指定

  • から
  • まで

1 - 40 件 / 180件

新着順 人気順

評伝の検索結果1 - 40 件 / 180件

  • タモリがジャズについて語る 村上春樹訳の評伝『スタン・ゲッツ』を読んで | レビュー | Book Bang -ブックバン-

    タモリさん 天才的ジャズテナーサックス奏者スタン・ゲッツの克明な伝記。ジャズファンなら必ず聴いているはずだがそれ以外の方なら、ボサノバの名曲「イパネマの娘」でテナーを吹いている人といえば思い出してくれるでしょう。ジョン・コルトレーンやマイルス・デイビスのようにジャズに革命を起こしたミュージシァンではないが、その時代に応じてまたその時の共演者によって美妙に反応し影響を受けながら自分の魂を深めていくジャズマンだ。その才能が見事に開花したのが「イパネマの娘」。ボサノバという当時ブラジルの片隅で生まれたポルトガル語でしか歌われなかった音楽を、全く無名の歌手アストラッド・ジルベルトに英語で歌わせジャズに巧みに取り込んで世界的にヒットさせた。これはジャズ史上最も多く売れたレコードのひとつで一九六五年グラミー賞において投票の結果ビートルズの「抱きしめたい」を抜き最優秀レコードに、またボサノバを創った一人

      タモリがジャズについて語る 村上春樹訳の評伝『スタン・ゲッツ』を読んで | レビュー | Book Bang -ブックバン-
    • 21世紀出版界最大の”怪物”は角川歴彦氏やろ?彼の評伝って何で無いの? - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

      本日は時間がないので、小ネタ?でもないんだけどあっさりと。 この話題が世間をこの前騒がせましたね。 角川・ドワンゴ経営統合 アニメなど「ニコ動」で海外へ http://www.nikkei.com/article/DGXNASDZ130F6_T10C14A5MM8000/ 保存リプリントこの記事をtwitterでつぶやくこの記事をフェイスブックに追加共有 「角川書店」で知られるKADOKAWA(東証1部上場)と、動画配信大手のドワンゴ(同)は経営統合する方針を固めた。来年春にも持ち株会社を設立して2社が傘下に入る。KADOKAWAは出版や映画、ゲームなどのコンテンツ(情報の内容)に強く、ドワンゴは若者に人気のインターネット動画サービス「ニコニコ動画(ニコ動)」などを手掛ける。豊富なコンテンツと高いネット発信力を併せ持つメディアが誕生する。 で、いろんな解説記事出ました。 http://it

        21世紀出版界最大の”怪物”は角川歴彦氏やろ?彼の評伝って何で無いの? - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
      • 都知事選の行方も左右? 評伝「女帝 小池百合子」 異例の15万部突破 | 毎日新聞

        小池百合子・東京都知事の半生を描いた評伝「女帝 小池百合子」が大きな話題を呼んでいる。出版元の文芸春秋によると、5月29日の発売から約2週間で既に15万部を突破し、ノンフィクション作品としては記録的な売り上げとなる勢いだ。ツイッター上でも「都民だけでなく有権者として読んでおくべきだ」などといった感想が寄せられており、都知事選(6月18日告示、7月5日投開票)での都民の投票行動にも少なからぬ影響を与える可能性がある。【古川宗/統合デジタル取材センター】 3年半かけて100人以上に取材 同書は、女優・原節子の評伝で「新潮ドキュメント賞」を受賞した実績などを持つノンフィクション作家の石井妙子さんが執筆した。3年半かけて関係者100人以上に取材したといい、小池氏の幼少期から現在までを描いた400ページを超える大著だ。小池氏のエジプト・カイロ大への留学や、政治家となってからの言動など数多くのエピソー

          都知事選の行方も左右? 評伝「女帝 小池百合子」 異例の15万部突破 | 毎日新聞
        • わけもわからず:ナサーの経済学史は、「学」のないただの経済学者評伝である - 山形浩生の「経済のトリセツ」

          Grand Pursuit: The Story of Economic Genius 作者:Nasar, Sylvia発売日: 2011/09/13メディア: ハードカバー Working in the Dark (The New Republic, 2011.09.30) ロバート・ソローによるシルヴィア・ナサー「The Grand Pursuit (大いなる探求)」書評、翻訳 山形浩生 本書を読み始めたときには、これが何についての本なのかわかっているつもりだったけれど、読み終わる頃にはなんだか自信がなくなってきた。プロローグは、チャールズ・ディケンズによるロンドンの悲惨な貧困についての観察や描写から始まる。そしてそれが自然に、当時の政治経済学での唯一の説明として古典的なマルサスの罠の話に移る。つまり、全体としての生活水準が少しでも上がればそれは人口増で相殺されるので、禁欲生活を奨励す

            わけもわからず:ナサーの経済学史は、「学」のないただの経済学者評伝である - 山形浩生の「経済のトリセツ」
          • 監督作だけでなく脚本・原案作まで含めてタランティーノを解き明かそうとする評伝──『クエンティン・タランティーノ 映画に魂を売った男』 - 基本読書

            クエンティン・タランティーノ 映画に魂を売った男 作者:イアン・ネイサン発売日: 2020/06/26メディア: 単行本この『クエンティン・タランティーノ 映画に魂を売った男』はそのまんま、書名に入っているようにタランティーノについての評伝である。生い立ちからはじまって、どのような経緯でデビュー作である『レザボア・ドッグス』を撮るに至ったのか。 また、第二作『パルプ・フィクション』を経て超人気映画監督へと駆け上がり、彼がその時々でどのようなことを考え映画を撮ってきたのかを、大量の調査、インタビューによってまとめていく。構成的にはシンプルに時系列順、エピソードもすべて作品純に並んでいくので、本書刊行時の最新作である『ヘイトフル・エイト』と撮影中だった『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の話で締められている。全文フルカラーで、どのどのページにもタランティーノが関わった映画のポスター

              監督作だけでなく脚本・原案作まで含めてタランティーノを解き明かそうとする評伝──『クエンティン・タランティーノ 映画に魂を売った男』 - 基本読書
            • 『評伝クリスチャン・ラッセン』なぜ日本で人気なのか - HONZ

              評伝クリスチャン・ラッセン 日本に愛された画家 (単行本) 作者: 原田 裕規 出版社: 中央公論新社 発売日: 2023/12/20 まだ学生だった頃の話である。その日、山手線のある駅で待ちぼうけを食っていた。ふと周りをみるとギャラリーがある。ガラス張りで見通しがきくし、これなら待ち人と行き違うこともなさそうだ。それに暇つぶしに絵画鑑賞なんてしゃれてるじゃないか。そう考えて足を踏み入れたのが間違いだった。 入ると、若い女性が満面の笑みで寄ってきて絵の説明をはじめた。熱心だなと好印象を抱いたが、途中からやけにボディタッチが多いのが気になった。そのうち話がおかしな方向に向かっていることに気づいた。彼女は作品の解説をしていたのではなかった。売りつけようとしていたのだ。 いくら断っても彼女は一歩も引かない。お金がないと言えば、48回払いをすすめられ、待ち合わせ中だと言えば、ぜひお友だちもご一緒に

                『評伝クリスチャン・ラッセン』なぜ日本で人気なのか - HONZ
              • 評伝 『ECDEAD あるラッパーの生と死』第1回 「あるリスナーの回想(前書きにかえて)」 磯部 涼|本がひらく

                2018年1月に57歳で他界したラッパー、ECD。私小説家でもあり社会運動家でもあった彼の生涯を、『ルポ 川崎』が注目を集めたライター・磯部涼が描く。2000年代初頭からECDと親交を深め、併走してきた著者にしか描けない画期的評伝! その夜、ダンスフロアで ECDについて考えると思い出す光景がある。 高速道路の高架に空を覆われた通りの、雑居ビルの地下にある小さなクラブ。薄暗い店内はふたつのスペースに仕切られていて、左半分がバー、右半分がダンスフロアになっている。平日の深夜。イベントはお世辞にも盛り上がっているとは言い難い。バーでは出番を終えたDJたちが談笑している。フロアにいるのは僕だけで、DJブースにはトリを務めるECDの顔がライトに照らされてぼうっと浮かび上がっている。耳をつんざくような音量でストゥージズの「アイ・ワナ・ビー・ユア・ドッグ」がかかる。明け方近くなっていい加減疲れていたが

                  評伝 『ECDEAD あるラッパーの生と死』第1回 「あるリスナーの回想(前書きにかえて)」 磯部 涼|本がひらく
                • やしきたかじんが口を閉ざしていた「在日」のルーツに迫る評伝が出版 - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ

                  やしきたかじんが亡くなって8ヶ月。大阪を中心に多くの人々から愛され、この数年は橋下徹大阪市長、安倍晋三首相などの政治家たちにも恩人と慕われていたたかじんだが、しかし一方で彼の死後、その周辺でトラブルも巻き起こっている。 食道がんが発覚する直前に入籍した3番目の妻と、たかじんの事務所関係者や長女など親族との確執だ。妻はたかじんの死を実母や兄弟にも知らせず、葬儀にも出席させなかったという。また、偲ぶ会にも実娘や長年支えてきたマネージャーを招いていなかった。こうしたことから、たかじんの親族がその怒りを週刊誌に告発。事務所や名前の使用権をめぐり、妻と関係者の間で骨肉の争いになっているのだ。 そんな中、たかじんの評伝が出版された。『ゆめいらんかね やしきたかじん伝』(角岡伸彦/小学館)だ。著者の角岡は自身が被差別部落出身であることを公表したジャーナリストで、同作は9月に小学館ノンフィクション優秀賞を

                    やしきたかじんが口を閉ざしていた「在日」のルーツに迫る評伝が出版 - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ
                  • ケインズ『人物評伝』全訳おわった。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

                    epub版ケインズ『人物評伝』表紙。 年明けてからケインズ『人物評伝』を訳し始めて、月の内になんとか終わりました。 ジョン・メイナード・ケインズ『人物評伝』pdf 2.7MB ジョン・メイナード・ケインズ『人物評伝』epub 1.4MB epubは、pandocで機械的に変換しただけ。現在は、もとの翻訳は半分くらいをlatexで書き、残り半分はmarkdownで書いて、pandocでlatexにして、そのlatexをもとにepubにしている。記事毎の改ページとか、きちんとできていないし、まだepubとして改良の余地はたくさんあると思う。今後これは改良しましょう。 (ふーむ、epubってxhtmlのかたまりなのか……ちょっとそれを知っていじってみました。表紙も一応くっつけておきました。このままアマゾンにでも出そうかね。xhtmlのかたまりということは、markdownを使う必然性はあまりなく

                      ケインズ『人物評伝』全訳おわった。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
                    • 「君は『すごいモノ』を作った」 ゲイツ氏、病床のジョブズ氏を見舞い、2人きりで語り合い、称える 刊行の評伝に秘話

                      ■編集元:ニュース速報+板より「【国際】「君は『すごいモノ』を作った」 ゲイツ氏、病床のジョブズ氏を見舞い、2人きりで語り合い、称える 刊行の評伝に秘話」 1 西独逸φ ★ :2011/10/23(日) 08:05:43.55 ID:???0 5日に56歳で死去した米アップルの創業者スティーブ・ジョブズ氏は、死の数カ月前、30年来の好敵手で協調と対立を繰り返してきたマイクロソフト社の創業者ビル・ゲイツ氏と3時間あまり、2人きりで語り合っていた。24日から刊行が始まる評伝「スティーブ・ジョブズ」で明らかになった。 評伝は世界18カ国・地域で一斉に発売される。 ジョブズ氏宅に見舞いに訪れたゲイツ氏は、ジョブズ氏が一時アップルから追放された後に復帰したことに触れて「君は『すごいモノ』を作った。まぬけ連中がめちゃくちゃにしかけていたアップルを1990年代に救ったのはすごかった」とたたえた。

                      • 小松左京さん:評伝 「小松コンピューター」の異名持つ - 毎日jp(毎日新聞)

                        博識ぶりから「小松コンピューター」の異名を取った小松左京さん。実際のコンピューターへの興味も強く、1981年春には他の作家に先駆けて東京都内に最新鋭のコンピューターやワープロを備えた事務所を開設した ベストセラー小説「日本沈没」で世界に衝撃を与える一方、博覧会の総合プロデューサーとして手腕を発揮した小松左京さん。該博な知識を正確に駆使する才能は、「小松コンピューター」の異名でよく語られた。 小松さんの多彩な才能が目立ち始めたのは、旧制神戸一中(現兵庫県立神戸高校)時代からだ。俳優の高島忠夫さんらと軽音楽バンドを結成するかたわら、校内の文芸誌にユーモア小説を寄稿し、演劇部も作った。そして京大進学後、高橋和巳らと出会い、同人誌に参加したことから才能の芽がふきだした。 ペンネームの「左京」は「左の京大生やったから」「京大が京都市左京区にあるから」とか「飯をくえんようになったら、相方に右京と名づけ

                        • 『潜匠 遺体引き上げダイバーの見た光景』宮城の海に潜り続けた男の濃密な半生を描く評伝 - HONZ

                          その人にしか語り得ない境地というものがある。人生は十人十色だが、特殊な技能が必要で、なおかつ特異な環境に我が身を起き続けた人の軌跡はとりわけ面白い。 本書は、若くして潜水の才能を発揮し、宮城の海から無数の遺体を引き上げてきた男・吉田浩文の激動の半生を綴る克明の記録である。 初めての遺体引き上げは1996年。死者は交番勤務の男性警察官で、車ごと海中に突っ込む入水自殺であった。 岸壁が関係者でごった返すなか海に潜り、遺体の青白い顔に鳥肌が立ったものの、車に手早くワイヤーをくくりつけ、的確にクレーン引き上げを指示した。祖父の代から潜水業を営み、高校は日本で唯一の潜水土木を専門で教える岩手県種市高等学校に進学。29歳の若さとはいえ潜水士としては10年以上のキャリアを持つ吉田には容易い仕事だった。 機動隊や海上保安部のダイバー隊員をはるかに上回る高い技術を買われ、警察から次々と遺体引き上げ案件が舞い

                            『潜匠 遺体引き上げダイバーの見た光景』宮城の海に潜り続けた男の濃密な半生を描く評伝 - HONZ
                          • 「評伝ナンシー関」文庫化。「ベビーカー騒動」のくだりが印象的だった - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                            評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」 (朝日文庫) 作者: 横田増生出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2014/06/06メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る内容紹介 消しゴム版画家・ナンシー関の死から10年以上が過ぎた。 一向に古びない彼女の文章やハンコ、 さらに、いとうせいこう、リリー・フランキー、みうらじゅん、宮部みゆきをはじめ、 さまざまなインタビューを通して重層的に希代のコラムニストの生涯に迫る。 今月、文庫になったのだという。 で、文庫になる前の版で印象に残った…というか、最近の話題に関係して思い出したのだが、ここには「ベビーカー騒動」という一件が語られている。文章自体は、ナンシーも単行本に未収録としたそうだ。 上のアマゾン目次でいうと 「第五章 ナンシー関の全盛期」 ・ページはじまって以来の抗議の投書 です。 本当はこのくだりをちゃんと引用した

                              「評伝ナンシー関」文庫化。「ベビーカー騒動」のくだりが印象的だった - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                            • asahi.com(朝日新聞社):病床のジョブズ氏たたえたゲイツ氏 刊行の評伝に秘話 - 国際

                              印刷 関連トピックススティーブ・ジョブズiPhoneアップルグーグルマイクロソフト評伝「スティーブ・ジョブズ」第1巻(講談社刊)  5日に56歳で死去した米アップルの創業者スティーブ・ジョブズ氏は、死の数カ月前、30年来の好敵手で協調と対立を繰り返してきたマイクロソフト社の創業者ビル・ゲイツ氏と3時間あまり、2人きりで語り合っていた。24日から刊行が始まる評伝「スティーブ・ジョブズ」で明らかになった。評伝は世界18カ国・地域で一斉に発売される。  ジョブズ氏宅に見舞いに訪れたゲイツ氏は、ジョブズ氏が一時アップルから追放された後に復帰したことに触れて「君は『すごいモノ』を作った。まぬけ連中がめちゃくちゃにしかけていたアップルを1990年代に救ったのはすごかった」とたたえた。2人は教育へのコンピューター導入を話題にし、家族を持ってよかったと語り合った。  一方、ジョブズ氏は、グーグルが携帯端末

                              • 【評伝】 エリザベス2世、強い義務感が支えた長い治世 - BBCニュース

                                8日に死去した英女王エリザベス2世の長い治世は、王位と国民に人生を捧げるというその強い義務感と決意が結実したものだった(文中敬称略)。 イギリスの影響力が低下し、社会が様変わりし、王室の役割そのものが疑問視される中、女王は多くの人にとって、急速に変化する世界の中で唯一変わらない定点のような存在だった。

                                  【評伝】 エリザベス2世、強い義務感が支えた長い治世 - BBCニュース
                                • 悪魔仮面誕生前夜【ケンドー・カシン評伝#1】|東スポnote

                                  はじめに〝悪魔仮面〟ことケンドー・カシンは現在、ノアマットで傍若無人な活躍を続けている。無差別な罵詈雑言、卓越した実力に裏付けられたトリッキーなファイトで相変わらず熱狂的なファンは多い。必要最小限の友人しか持たず、マスコミには悪態をつき、マット界でも次々と新たな標的を見つけており、むしろ敵の方が多い。歴代本紙記者にも数々の暴言を吐いてきたが「カシンの情報は東スポでしか読めない」と言われて久しい。なぜ本紙は希代のヘソ曲がり男と、約30年も友好関係を保ってこられたのか。改めて検証したい。(文化部専門委員・平塚雅人) 場外で金本浩二に腕ひしぎ逆十字固めを決めるカシン(99年8月、神宮球場)カシンが東スポに初登場した日 カシンは頑として否定するが、その正体は石澤常光ときみつであることは、神様のみならず誰でも知っている。青森・南津軽郡常盤村(現藤崎町)出身で、父親は元村長。実家は地元でも有名なトキワ

                                    悪魔仮面誕生前夜【ケンドー・カシン評伝#1】|東スポnote
                                  • 『評伝 石牟礼道子 渚に立つひと』 - HONZ

                                    伝記は文芸の分野の一つである。 一人の人物の生涯と事績を書くものだから、対象はそれに値する人でなくてはならない。 リットン・ストレイチーというイギリスの文人に『ヴィクトリア朝のエミネントな人々』という列伝の名著がある。取り上げられているのはマニング枢機卿、フローレンス・ナイチンゲール、教育家のトーマス・アーノルド、ゴードン将軍。 ここでぼくはエミネント(eminent 「高名な、卓越した、抜きん出た」)と原語で書いたが、邦訳では『ヴィクトリア朝偉人伝』とされる。そう、偉人なのだ。この四人について詳細に語る余裕はないから一人に絞るとしよう。ゴードン将軍はイギリスの植民地を守るのに功績のあった軍人で、中国で太平天国の乱の平定に力を尽くし、その後アフリカに転じてスーダンのマフディーの乱で戦死した。あくまでもヴィクトリア朝的な基準による偉人。 ここではストレイチーの例を挙げたが、イギリス人は格別に

                                      『評伝 石牟礼道子 渚に立つひと』 - HONZ
                                    • 漫画家が漫画で描いた自伝、回想記、漫画家評伝を一覧化する試み(対象者50音順)【時々更新します】 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                                      漫画家の自伝漫画や他人が書いた評伝まんが、名作漫画の創作秘話的な漫画を一覧化……記憶だよりで、ほぼもれなく網羅できるだろう、と思ってたら全然だめね、とにかく最近増え続けているという印象。 まだ作成途上(追加情報をください!!) ※重要な問題として「自分が体験した日常の些事を描く『エッセイ漫画』と『自伝漫画』はどう区分すべきか」というのがある。一応、以下の一覧では暫定的にエッセイ漫画は除外していますが、その定義にグレーゾーンがあることは間違いありません。あと、幼いころの思い出話でも、ぜんぜん漫画のことが登場しないってパターンもあるよなあ…(笑) そこの基準がかなりブレブレなことは許して! ※この一覧の拡充・整備に際して、野村弘明 @shambleau1961 さん  https://twitter.com/shambleau1961  に特に多大なご協力をいただいたことを感謝申し上げます ◆

                                        漫画家が漫画で描いた自伝、回想記、漫画家評伝を一覧化する試み(対象者50音順)【時々更新します】 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                                      • Amazon.co.jp: 評伝シャア・アズナブル 《赤い彗星》の軌跡 上巻 (KCピ-ス): 皆川ゆか: 本

                                          Amazon.co.jp: 評伝シャア・アズナブル 《赤い彗星》の軌跡 上巻 (KCピ-ス): 皆川ゆか: 本
                                        • 特集ワイド:宇沢弘文の遺言、今こそ 医療の危機警鐘、コロナ禍で現実に 「社会的共通資本」脚光、評伝著者に聞く | 毎日新聞

                                          経済学者、宇沢弘文(1928~2014年)の「社会的共通資本」が読まれている。版元の岩波書店によると、今年に入って売れ行きが伸び、増刷を重ね、30刷累計約10万部の売れ行きという。なぜ今、注目を集めるのか。宇沢の評伝「資本主義と闘った男」で城山三郎賞などを受賞したジャーナリスト、佐々木実さん(55)を訪ねた。 「コロナ禍において医療体制が機能せず、自宅で亡くなる方が相次ぐ危機的な状況がありました。平時を前提に効率的なシステムを構築しようとすれば、非常時に社会は危機に陥る。その典型的なケースでした。宇沢は資本主義の根幹をなす市場経済制度は万能ではなく、こうした危機を内包したシステムだと見抜いていたのです。そして医療は社会的共通資本として慎重に扱うべきだと警鐘を鳴らしていました」。佐々木さんは淡々と語り始…

                                            特集ワイド:宇沢弘文の遺言、今こそ 医療の危機警鐘、コロナ禍で現実に 「社会的共通資本」脚光、評伝著者に聞く | 毎日新聞
                                          • 朝日新聞デジタル:<評伝>花札からTVゲームへ 「私は娯楽屋」 任天堂前社長・山内溥さん死去 - ニュース

                                            紙面で読む山内さんと任天堂の歴史  世界的なゲーム機メーカーと米大リーグの人気チーム。山内溥(ひろし)さんほど世代や国を超えて幅広い大衆を相手にしていた経営者はいないだろう。「私は娯楽屋」という口癖の通り、面白さを提供し続けた人生だった。▼1面参照  2代目経営者の祖父が病で倒れ、早稲田大を中退して家業の花札・かるた店を継い… 続きを読む最新トップニュースこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方)無料会員登録はこちら朝日新聞デジタルのサービスご紹介はこちら※有料記事の一部を自動で取り出して紹介しています。PR情報

                                            • 【書籍化のお知らせ】評伝『TIMELESS 石岡瑛子とその時代』書き終えました

                                              Warning: Illegal string offset 'output_key' in /home/users/2/10over9/web/eiko-timeless.com/wp-includes/nav-menu.php on line 604 Warning: Illegal string offset 'output_key' in /home/users/2/10over9/web/eiko-timeless.com/wp-includes/nav-menu.php on line 604 Warning: Illegal string offset 'output_key' in /home/users/2/10over9/web/eiko-timeless.com/wp-includes/nav-menu.php on line 604 About Archives C

                                                【書籍化のお知らせ】評伝『TIMELESS 石岡瑛子とその時代』書き終えました
                                              • 日米安保の変遷とともに 岡本行夫元首相補佐官 評伝 - 日本経済新聞

                                                外交官時代の岡本行夫氏にはいくつもの伝説があった。いわく、北米一課長の椅子にはいつも背広の上着が掛かっているがだまされてはいけない。議員会館を回っているか、時にはワシントンにいるか。いずれにしても省内にはいない。いわく、岡本氏が何をしようとしているか、上司に取材するのはご法度だ。何も知らされていない上司を怒らせるだけだから。最近の若手官僚にとって、民間への転身はさして違和感のあるものではない。

                                                  日米安保の変遷とともに 岡本行夫元首相補佐官 評伝 - 日本経済新聞
                                                • ジョブズの遺志をガン無視、かどうか知らんが - 評伝『スティーブ・ジョブズ』の日米装丁・製本比較 - 世界はあなたのもの。

                                                  本, 写真 今朝、「ジョブズの遺志をガン無視した犯人、それは講談社さんアンタだよ!」というブログ記事が流れてきて、にわかに盛り上がった評伝『スティーブ・ジョブズ』の装丁問題。 昨夜、博多駅の丸善に日本版『スティーブ・ジョブズ』(以下、『スティーブ・ジョブズ』)第1巻を受け取りに行った。レジで支払いを済ませた後、なんとなく洋書コーナーをぶらついていたら、特にポップなどで盛り上げることもなく、ごく自然に北米版(以下、『Steve Jobs』)が棚に一冊突き刺さっていた。勢いでこちらも購入。英語版なんぞ、面倒くさくて読みもしないくせに、という自己ツッコミと後悔が押し寄せてくるが、買っちまったもんはしょうがないので、記念撮影。比較の前提条件として。『スティーブ・ジョブズ』は2巻に分冊されたうちの一冊。たかだか400ページの本なんぞ、一日もあれば読めてしまうのに、続きは一週間後の11月2日発売って、

                                                  • レジェンド支えた愛妻弁当 藤子不二雄(A)氏評伝(産経新聞) - Yahoo!ニュース

                                                    元相方の藤本弘や憧れだった手塚治虫、トキワ荘の仲間の石ノ森章太郎らが相次いで60代で亡くなったなかで、7日に川崎市内の自宅で亡くなっているのが見つかった漫画家の藤子不二雄(A) さんは、晩年まで漫画界のレジェンドとして活躍し続けた。 【写真】手塚治虫さんとの思い出を語る藤子不二雄Aさん 「若いころは徹夜仕事の連続。酒にマージャン、ゴルフと遊びの方も目いっぱいで家にも帰らない。何の健康法もやっていないのに僕だけくぐり抜けてきた。医者も、いったいどうなっているんだろうね、と苦笑していましたよ」 本紙の取材でこう振り返っていた藤子さん。その活動を陰で支えたのが「カズヨ氏」と呼んでいた愛妻、和代さんの存在だった。 富山の禅寺に生まれた藤子さんは、子供のころから精進料理に親しんできたため、大人になっても肉や魚が食べられない。偏食の夫のために、和代さんは愛妻弁当を作り続ける。病気に倒れ、不自由な体にな

                                                      レジェンド支えた愛妻弁当 藤子不二雄(A)氏評伝(産経新聞) - Yahoo!ニュース
                                                    • 評伝ウェイン・ショーター・その2 - 本と奇妙な煙

                                                      最初は物欲から ハンコック経由でまず妻が 三日教えを説かれ正本堂へ。 ジョーとジャコの戦いを仲裁 ミルトン・ナシメント コメディ映画になりそうな、ティナ・ターナー 実話マイルス小話 悪者役のザビヌル 前日のつづき。 フット・プリンツ 作者: ミシェル・マーサー 出版社/メーカー: 潮出版社 発売日: 2006/11/01 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 6人 クリック: 58回 この商品を含むブログ (8件) を見る 「そーか」の魔の手が迫る。 再婚してできた娘が障害児。友人のハービー・ハンコックが自身のバンドのベース経由で入信 ステージのあと、バックステージでハービーはバスターを捕まえると、こう言った。「新しい哲学か何かにはまっているって聞いたんだけど、ほんと?そのおかげであんなすごいベースが弾けるっていうのなら、僕もぜひ、そいつを知りたいんだけど」。バスターは鷹揚に微笑むと

                                                        評伝ウェイン・ショーター・その2 - 本と奇妙な煙
                                                      • 朝日新聞デジタル:戦前の「天才少女」に再び脚光 諏訪根自子の評伝・CD - カルチャー

                                                        萩谷由喜子著『諏訪根自子 美貌(びぼう)のヴァイオリニスト その劇的生涯』  戦前、「天才少女」として名をはせ、昨年3月に92歳で死去したバイオリニスト諏訪根自子(すわねじこ)の評伝やCDが相次いで発売され、再び注目が集まっている。  1920年生まれの諏訪は、幼少時からバイオリンを習い、12歳でデビュー。「天才少女」として国民的な人気を博す。16歳でベルギーに留学し、戦禍に翻弄(ほんろう)されつつも、パリやベルリンなど欧州各地で活躍した。  戦後に帰国し、日本のクラシック界を牽引(けんいん)したが、61年ごろに突如、表舞台から姿を消す。長い沈黙を経て、81年にバッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲」のLPレコードを発表し、一線への復帰を果たした。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方)無料会員登録はこち

                                                        • 評伝:翁長知事死去 沖縄の不条理訴え続け 希代の闘う政治家 | 毎日新聞

                                                          沖縄県知事として米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設反対を訴え続けた翁長雄志(おながたけし)さんが8日、亡くなった。沖縄保守政治家のエースとして日米安保体制の必要性を認めながらも、戦後73年がたつ今も沖縄に米軍専用施設の約70%が押しつけられる不条理と不平等を訴え続けた。 基地負担を巡り政府と対峙(たいじ)した沖縄の知事に、昨年6月に92歳で亡くなった大田昌秀さんがいる。大田さんが凄惨(せいさん)な沖縄戦の歴史を背負っていたのに対し、終戦5年後に生まれた翁長さんは米軍統治期の苦難の歴史を背負った政治家だった。 27年間に及んだ米軍統治下では人権や自治などが激しく抑圧され、基地問題や本土復帰を巡って保守と革新が対立。保守政治一家に育った人間として米軍基地をはさんで県民が憎しみあう悲しみを間近に見て育った。

                                                            評伝:翁長知事死去 沖縄の不条理訴え続け 希代の闘う政治家 | 毎日新聞
                                                          • 特集ワイド:丹波哲郎 なぜ霊界にはまった? 身近な死と、戦争の体験と 評伝執筆・野村進さん「豪胆イメージ、実像は小心」 | 毎日新聞

                                                            それにしても、なぜあれほど霊界にはまったのか。評伝「丹波哲郎 見事な生涯」を書き上げたノンフィクションライター、野村進さん(67)に聞くと、幾多の理由の中で身近な人の死、不幸が大きいという。本人はひた隠しにしたが、自身の神秘体験も響いているのではないかと。「俺が来たからには、もう大丈夫だあ!」が口癖の豪快そうな俳優は、そういう人にありがちな小心、泣き虫、傷つきやすい内面を持ち合わせていた。 「砂の器」「人間革命」などの映画からテレビドラマ「キイハンター」「Gメンシリーズ」まで役者として誉れ高く、出演者名の<最後に名前が現れ映画に箔(はく)がつく>「留めのスター」と呼ばれた丹波哲郎(1922~2006年)がおおやけに霊界を語り出したのは78年のことだった。<「人間の生命は永遠なんだよ。人生はこの世だけで終わりではない。来世は存在するよ」 この丹波の言葉で始まる記事が(スポーツニッポンに)大き

                                                              特集ワイド:丹波哲郎 なぜ霊界にはまった? 身近な死と、戦争の体験と 評伝執筆・野村進さん「豪胆イメージ、実像は小心」 | 毎日新聞
                                                            • 亡き人偲びを短い尺で人生を描き出す「評伝」は心のこもった文章を練習するのに最適な件

                                                              最近、大好きな芸能人や優れた人が次々にお亡くなりになるようになりました。 この一年でも、野村克也さん、志村けんさん… 亡くなられた方の生前の姿を思い描くたびに、私は深い無常観を覚えます。 そして、こういった有名人、著名人が亡くなると、 亡き人を偲び、新聞には「評伝」が掲載されることが多い。 この評伝が、実は文章力を鍛えるのに、メチャクチャに役に立つというお話をしたいと思います。 実例:八千草薫さんの評伝 2019年10月29日の読売新聞朝刊に掲載されていた 名女優、八千草薫さんの評伝を例にとりましょう。 「評伝」はその人物を、 その人の生き様が伝わるような仕事や人柄、エピソードを折り込み、 その人の生涯を一つのテーマにまとめなければなりません。 ですから、記者の中でも比較的本人を良く知る人物が数多いエピソードの中からもっとも印象的なものを選んで、書き進めていくことになります。 八千草さんの

                                                                亡き人偲びを短い尺で人生を描き出す「評伝」は心のこもった文章を練習するのに最適な件
                                                              •  横田増生『評伝ナンシー関』 - king-biscuit WORKS

                                                                先に死んじまったんだから、何書かれてもしょうがないっすね――そんなことを言ってそうな気がする。いつものように、軽く憮然としたあの顔つきで。 急逝して10年、「評伝」と銘打ってはあるがさて、果たしてそう呼ぶべきか。手にとる読者、彼女と同時代を生きた者ならば、これを定着された完成形としてでなく、それぞれの見聞、体験を場面ごと、挿話ごとに補完しながらきっと読むはず。そして、おそらくそういう読まれ方が無数に介在することで、この一冊は初めて十全な評伝につむぎ直されてゆく。その意味で、これはいわゆる「評伝」ではない。ないから、いいのだ。 そうやって描き出されるだろうナンシー関は、ほどよい具合にこなれている。誤解を怖れずに言えば、うまく通俗化している。晩年、週刊誌メディアを軒並み制覇したかに見えた時期の、最も膨らんだ範囲での彼女のファン、読み手の最大公約数からしておそらく最も違和感のないナンシー関が紙の

                                                                • 「評伝のおもしろさ」では、トランプが圧勝だ

                                                                  コンテンツブロックが有効であることを検知しました。 このサイトを利用するには、コンテンツブロック機能(広告ブロック機能を持つ拡張機能等)を無効にしてページを再読み込みしてください。 ✕

                                                                    「評伝のおもしろさ」では、トランプが圧勝だ
                                                                  • フィッシュマンズ初の評伝で佐藤伸治が生きた90年代を追想

                                                                    この書籍は、佐藤伸治を間近で取材し続けていた雑誌「米国音楽」元編集長の川崎大助が、デビューからラストシングルまでの90年代のフィッシュマンズの軌跡をまとめたもの。小山田圭吾と佐藤伸治の邂逅など、川﨑が目撃した90年代の東京の音楽シーンのエピソードを織りまぜながら、フィッシュマンズの駆け抜けた時代を振り返る。 川﨑大助著「フィッシュマンズ 彼と魚のブルーズ」目次 はじめに 第1章 90年12月「きょうは、シンジは、いません」 「ラママ」での出会い / バンドブーム / 「ひこうき」 第2章 91年 らしくない大器、デビュー こだま和文 / 「チャッピー、ドント・クライ」 / 初インタヴュー / 「コーデュロイズ・ムード」 / フリッパーズ・ギター解散 第3章 92年 涙ぐむような音楽 「100ミリちょっとの」 / 佐藤伸治の作詞術 / 「キング・マスター・ジョージ」 第4章 92年 ラジオ・

                                                                      フィッシュマンズ初の評伝で佐藤伸治が生きた90年代を追想
                                                                    • App Storeで評伝「スティーブ・ジョブズ」を配信開始--講談社、1900円で

                                                                      講談社は11月1日、App Storeにて電子書籍版「スティーブ・ジョブズ」の配信を開始した。価格は1900円で、書籍や他の電子書籍と比べて95円安くなっている。無料のアプリをダウンロードした後、アプリ内課金で購入するしくみ。 スティーブ・ジョブズ Iは、書籍の発売と同時に10月24日からシャープの運営する「GALAPAGOS STORE」やソニーの「Reader Store」などで販売を開始している。遅れた理由について、「当初24日の紙の書籍と電子書籍版の発売に合わせた配信を予定していたが審査に時間がかかり、本日からの配信開始となった」と説明している。 この書籍は、スティーブ・ジョブズが積極的かつ全面的に取材に協力した唯一の評伝。米国の伝記作家ウォルター・アイザックソンが2009年から3年にわたって本人や関係者への徹底した取材を行っており、ジョブズ公認の最初で最後の自伝と言われている。

                                                                        App Storeで評伝「スティーブ・ジョブズ」を配信開始--講談社、1900円で
                                                                      • 【評伝】初対面で熱弁3時間、底なしの好奇心 漫画家・松本零士さん死去

                                                                        13日に85歳で亡くなった漫画家の松本零士さんには底なしの好奇心と活力に満ちあふれた人という印象を抱いていたので、今回の訃報はなかなか信じられなかった。 初めてお会いしたのは平成21年の始め。松本さんが昭和55~58年に産経新聞で連載した漫画「新竹取物語 1000年女王」のコミックス復刊の件で連絡を取ると「じゃあ家まで来て」と快く応じてくれた。 東京都練馬区の自宅兼事務所の応接室には、原稿や単行本、グッズ見本が積み上げられ、松本さんはトレードマークのドクロの帽子をかぶって座っていた。 「大宇宙」「ロマン」「男」といったキーワードが特徴の「宇宙海賊キャプテンハーロック」などの作品で、私たち多くのファンを熱中させた作者が、柔和で小柄な人物なのは意外だった。しかし、あいさつもそこそこに「『1000年女王』の舞台は1999年で当時はすごく未来に感じた。未来都市・東京の姿を強い思い入れで描いた。ほぼ

                                                                          【評伝】初対面で熱弁3時間、底なしの好奇心 漫画家・松本零士さん死去
                                                                        • Amazon.co.jp: 評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」: 横田増生: 本

                                                                            Amazon.co.jp: 評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」: 横田増生: 本
                                                                          • 蓮實重彥がオススメ!近代日本の「悲劇」に触れる傑作評伝『二葉亭四迷伝』(蓮實重彥) @gendai_biz

                                                                            文/蓮實重彥 第一篇は坪内逍遙の名義で刊行された『浮雲』はいうまでもなく、早すぎるといってよい晩年の『其面影』や『平凡』のように「失敗作」ばかりを書き残して46歳で他界した二葉亭四迷は、はたして作家の名に値するのか。 46歳で『二葉亭四迷伝』を書き始めた中村光夫は、二葉亭が優れた作家であったかどうかにはほとんど興味を示していない。「今迄の批評家の型とは違ふ型の批評家になりたい」といい、「普通の文学者的に文学を愛好したといふんぢやない」という二葉亭がどのように文学を愛好したのか、あるいは愛好しそびれたかに中村の興味は集中し、そうした視点から「失敗作」の意義を問いただすことになる。 もちろん、二葉亭と言えば「言文一致」が問題となるが、その創始者の意義には、『浮雲』第三篇以前に発表されたツルゲーネフの『あひびき』と『めぐりあひ』の翻訳をめぐって、「彼の理解するロシア小説を『リプロヂュース』するに

                                                                              蓮實重彥がオススメ!近代日本の「悲劇」に触れる傑作評伝『二葉亭四迷伝』(蓮實重彥) @gendai_biz
                                                                            • 評伝:サクラバクシンオー - 殿下執務室2.0 β1

                                                                              二字熟語の力(挨拶。 Tristar; D7000 AF Nikkor 80-200mm 1:2.8D ED (155mm) F5.6 1/1250s ISO-400 サクラバクシンオーの戦績を見ていて面白いと思うのは、この馬は旧5歳のスプリンターズで初G1を手にする訳だが、それまでの重賞タイトルと言えば実にクリスタルカップの1勝のみ。当然、それだけこの時代のスプリント重賞は少なかった、というお話にはなる。ただ、そうした中で、ハンデキャップホースが多かったこの時代のスプリント戦線にあって、ある程度以上の存在感を常に示しつつ、自らの才能だけで字面のサポート無く傑出度を証明していた馬ではあった。90年代前半、とりわけ92年辺りだと有芝はまだかなりヌルい競馬ファンだったので、その辺りの機微とかを余り解せずに、「何でこいつ、ダイタクヘリオスやヤマニンゼファー辺りと差のない人気してるんだろ?」みたい

                                                                              • 『評伝 ナンシー関』 横田増生著 : 書評 : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

                                                                                「消しゴム版画家」の肩書きに終生こだわり、鋭いテレビ時評などで活躍しながら39歳で急死したナンシー関。彼女が亡くなってはや10年がたつ。 青森県のサブカルチャー大好き少女、関直美はどのような道をたどって名コラムニスト、ナンシー関に化けたのか。著者はその核心に迫るため、ゆかりの人々を訪ねた。 彼女は「ビートたけしのオールナイトニッポン」の熱烈なファンだった、林真理子に憧れていた、棟方志功の出身地だけに版画の盛んな小学校だった等々、意外なエピソードが満載だ。しかし私が最も興味を惹(ひ)かれたのは彼女の誕生秘話ではなく、死に至るまでの道のりだった。 メジャーなものを疑い、批判し、茶化(ちゃか)すことに喜びを感じるサブカルチャーという土壌で、彼女は他の追随を許さない独自の視点と角度を培った。そして空前の出版好況下で頭角を現し、羨望と嫌悪が混じった視線で自身が見つめていたメジャーの土俵に躍り出てしま

                                                                                • 第弐齋藤 土踏まず日記 : 皆川ゆか『評伝シャア・アズナブル 《赤い彗星》の軌跡』

                                                                                  皆川ゆか『評伝シャア・アズナブル 《赤い彗星》の軌跡』 上下巻 [bk1][amazon][bk1][amazon] 「評伝シャア・アズナブル」面白かった。 作中にあった出来事は基本的にすべて事実(この場合は「史実」か)と看做す、というスタンスは『すごい科学で守ります!』に近しい。 愛と知性がそれを可能にする。 「評伝」の名に偽りはなく、歴史ノンフィクションの形をとったフィクションとして十二分に楽しめた。 しかし、それよりも、『機動戦士ガンダム』シリーズを統括する作品論、評論、批評としての価値が高いように思われる。 こちらのほうは、シャアを一人の個人として捉え、さらにそれをトミノフスキー監督の抱えたルサンチマンと結びつける「しろはた」=本田透の芸風に近しい。が、皆川ゆかのそれのほうが硬度、錬度、鋭度において数段優れている。 なぜならば、本田の評論が、芸風として、大いなる先達たち、宗教者