新型コロナウイルスの感染が広がる札幌市で、感染者の入院調整にあたっている医師がNHKの取材に応じ、先月以降、病床が圧倒的に足りなくなり、本来は入院させたい患者でもホテルで療養してもらっていることを明らかにしました。療養先のホテルでは、120人が症状を悪化させて結果的に入院していて、容体が急変することを見越した療養の体制を早急に整える必要があると指摘しています。 取材に応じたのは、札幌市保健所で新型コロナウイルスの感染者の入院調整にあたっている札幌医科大学の上村修二医師です。 この中で、上村医師は札幌市では先月9日以降、基礎疾患のある人や65歳以上の高齢者など重症化のリスクが高いため、本来は病院に入院させたい患者でも、直ちに治療が必要なければホテルで療養してもらっていることを明らかにしました。 背景には、市で連日、50人を超える感染者が出る一方、用意できる病床は1日当たり20床程度と圧倒的に