群馬県太田市の母親のメモ。持病のある息子は最近、小遣いから薬代を払い、病院を受診するように。「生きづらさはあるけれど、生きようとしているんだなと」(母親)(撮影/古川雅子) 親の声(AERA 2019年8月26日号より) 行政・福祉の相談窓口/家族会・当事者会情報(AERA 2019年8月26日号より) 中高年の子と高齢の親が社会から孤立する「8050」問題。高齢化する親にも限界が近づき、さまざまな困難が表面化している。当事者たちは何を思うのか。 【心配、期待、不安…家族の引きこもりについて、親の本音は?】 * * * 年が経つことにより、関係性が徐々に変化するケースもある。群馬県太田市の母親(69)と、10年以上ひきこもる息子(42)の場合もそうだ。 息子は飲食チェーンに就職、一時は店長も経験したが、深夜までの不規則な業務で体はボロボロになり、29歳で退職を決断。 「当時の心配といえ