Intelが開発・販売している小型PC「NUC(Next Unit of Compute)」事業が終わるようだ。米STH(Server The Home)が報じており、米The Vergeも取り上げている。 Intel、「NUC」こと小型PC事業を終了へ Intelはサーバー事業から撤退してMiTACに売却することを明らかにしていたが、今回民生向けの小型PC「NUC」からも撤退するようだ。Intel NUCシリーズはコンパクトで静音性の極めて高いものから、強力な構成でゲーミングに対応するものまで数多くラインナップ。ドーターボードを活用する形でさまざまなCPUを選択でき、Xeon搭載モデルも用意していた。 今回、このIntel NUCシリーズの開発が終了され、投資が打ち切られるという。The VergeはIntelに対して問い合わせており、「当社(Intel)はNUC(Next Unit o
1ヵ月ほど間が空いてしまったが、連載748回の続きとなる。ただ、来週からはCESで発表された製品を取り上げるので、また少し間が空く。 SiFiveがリリースしたRISC-VベースのIP「E31」を 複数のメーカーが採用する 米国ではRISC-Vを実装したIPと、そのIPを利用したシリコンが2017年頃から次第に登場し始めた。SiFiveは先行者利益をフルに享受したベンダーの一社であり、実際同社が最初にリリースしたE31はいろいろなメーカーに採用された。 1つの例は(2018年にMicrochipに買収された)Microsemiである。Microsemiはまず自社のFPGAにE31を移植、自社のFPGAファブリック上でE31が利用できるようにした。ほかにもE31はいくつものベンダーにライセンスされており、この成功もあってRISC-VのIPベンダーとしての地位を確立した格好だ。 そのほかのベン
十分使える処理能力と、設置場所を選ばないコンパクトさ。そして何より格安。そんな程よいパソコンが大容量モデルともども大きく値下がりしました。 場所も取らないため「事務所のパソコンを安価に置き換えたい」といったニーズにも最適です。詳細は以下から。 これが今回解説する「T-BAO T8 Plus」。本体サイズ87×87×40mmと、非常にコンパクトなデスクトップパソコンです。 その小ささはズボンのポケットにすら収まってしまうほど。場所を取らないため、スペースが限られた場所でも問題なく設置できてしまいます。 昨年2月にリリースされた最新プロセッサ「Intel N100(最大3.4GHz)」を搭載。第12世代Intel Coreプロセッサの高効率コア4つで構成されており、省電力なのが特徴です。 メモリは高速なLPDDR5規格に対応した8GBないし16GB。 ストレージも読み書きの早いM.2接続のSS
I've done a lot of things with computers, but I've always had a gap in my knowledge: what exactly happens when you run a program on your computer? I thought about this gap — I had most of the requisite low-level knowledge, but I was struggling to piece everything together. Are programs really executing directly on the CPU, or is something else going on? I've used syscalls, but how do they work? Wh
最近寒いですね。そんなときはパソコンこと「計算もできる暖房」をつけましょう。ポチッ!温風が出てきますね。あったまる~! ところで、実際のところパソコンってどれくらい暖房としての能力があるんでしょうか…?調べてみましょう。 ↑これはCPUのCore i9-13900Kです。今日は暖房として働いてもらいます。 実験装置を作る 暖房能力を調べるために、パソコンによって何かの温度が上昇する様子を測定したいので、熱量計を使います。普通、熱量計は発泡スチロールで水を覆って断熱しつつ水の温度を計測するようなものですが、パソコンを水没させるわけにはいきません。 今回は大きな箱の中でパソコンを動かし、空気を温めることにしました。でもそんな都合の良い箱なんてない……(?) おや、ここに逸般の誤家庭には大量に在庫があることでおなじみの(?)MDF板があります。 養生テープで適当に貼り付けて箱にしました(ロボット
M4のGeekbench 6 MLベンチマークスコア(Core ML Neural Engine)に続き、CPUシングルコアスコアとマルチコアスコア、Metalスコアが確認されました。 M4のシングルコアスコアは、M3 Proを圧倒しています。 M4のGeekbench 6ベンチマークスコア 確認されたM4のGeekbench 6 CPUシングルコアスコアは3,595〜3,810、マルチコアスコアは13,910〜14,677です。 また、Metalスコアは53,549と53,792です。 Geekbench 6ベンチマークテスト実施時の動作周波数 スコア計測時の動作周波数は、最も低いものが4.396MHz、最も高いものが4,412MHzでMLベンチマークスコア計測時の3.93GHzよりも高くなっています。 M2シリーズおよびM3シリーズと比較 今回確認されたM4のGeekbench 6 C
モジュール式ノートPCを開発するFrameworkが、ハードウェアメーカーのDeepComputingと協力して「RISC-Vプロセッサを搭載したノートPC向けの交換用マザーボード」を開発したことを発表しました。 Framework | Introducing a new RISC-V Mainboard from DeepComputing https://frame.work/blog/introducing-a-new-risc-v-mainboard-from-deepcomputing A RISC-V World First Independently Developed RISC-V Mainboard for a Framework Laptop from DeepComputing - DeepComputing https://deepcomputing.io/a-ri
Qualcommの次世代AI PC向けSoC「Snapdragon X」を搭載した最初のノートPCの市場投入を目前に控えた2024年6月13日に、QualcommがSnapdragon Xのアーキテクチャを公開しました。この資料を元に、Snapdragon Xが旧来のSnapdragonシリーズとどう違うのかを、複数のメディアが報じています。 The Qualcomm Snapdragon X Architecture Deep Dive: Getting To Know Oryon and Adreno X1 https://www.anandtech.com/show/21445/qualcomm-snapdragon-x-architecture-deep-dive Qualcomm Snapdragon X: Oryon CPU And Adreno GPU Architectur
Apple M1を搭載したMacBook ProとMacBook Airの発売以来、Windowsエコシステムはアップルの「Armノートパソコン」に追いつくために懸命に取り組んできた。この先、クアルコムの最新チップセットが、マイクロソフトとそのパートナーにとっての切り札となるかもしれない。 2020年にMacBook ProとMacBook AirでデビューしたAppleシリコンのM1チップセットは、デスクトップパソコンにおける世代交代を体現していた。このインテルのx86プラットフォームからアップル独自のArmベースのプラットフォームへの移行は、Windowsベースの競合他社や旧型のインテルMacBookノートパソコンに対して大きな利点をもたらした。 新型MacBookは、同価格帯の同スペックのノートパソコンと比較して、顕著な性能向上を実現していた。バッテリー寿命が延長され、高いパフォーマ
RISC-Vはオープンソースの命令セットアーキテクチャで、ライセンス料を支払わずに利用できることから大きな注目を集めています。ところが、RISC-Vを用いたチップの開発で有名な半導体企業「SiFive」が従業員の20%を解雇してチップ設計事業を縮小したことが明らかになりました。 The Risk of RISC-V: What's Going on at SiFive? https://morethanmoore.substack.com/p/the-risk-of-risc-v-whats-going-on 記事作成時点で市場に流通しているCPUのほとんどはx86やArmといった命令セットアーキテクチャをベースに開発されています。このうちx86はIntelやAMDなどの極少数の企業にのみ利用されており、比較的多くの企業に利用されているArmも利用時に巨額のライセンス使用料が発生します。こ
大口顧客が心臓部のチップを自社開発へシフトしたことに加え、インテルはプロセッサー市場を競う米AMD(Advanced Micro Devices)から猛烈な追い上げを受け、さらには新たな競合も登場している。最近では、米Qualcomm Technologies(クアルコム・テクノロジーズ)が23年10月、人工知能(AI)処理などの機能を強みとするノートパソコン向けプロセッサーを発表した。スマートフォン向けプロセッサー市場を制したクアルコムがパソコン向けでも覇権を狙う。 インテルの苦境は直近の業績にも鮮明に表れている。米SIA(Semiconductor Industry Association:米国半導体工業会)の23年11月1日(米国時間)の発表によると、同年7~9月期の半導体世界売上高は前年同期比で4.5%減少したが、この全体傾向より減少幅が大きかったのがインテルである。同社とは決算期
Amazon Web Services(AWS)は、ラスベガスで開催中のイベント「AWS re:Invent 2023」の基調講演で、同社が独自に開発しているARMベースの最新プロセッサ「AWS Graviton4」を発表しました。 Graviton4は2021年に発表されたGraviton3と比較してコア数が50%、メモリ帯域が75%増加し、演算性能が30%向上しており、より高性能かつ電力利用効率が高いプロセッサとなっています。 また、全ての物理ハードウェアインタフェースを完全に暗号化することで、より高いセキュリティを実現しました。 AWS CEOのAdam Selipsky氏は、Gravtion4はGraviton 3と比較してデータベース処理で40%高速になり、Javaアプリケーションでは45%高速になったと説明。 Graviton4はメモリ最適化されたAmazon EC2 R8gイ
簡単にパーツを取り外せることが特長のノートPCを開発するFrameworkが手がけたグラフィックボード搭載のハイスペックモデル「Framework Laptop 16」が発売されました。このPCを手に入れたThe Vergeなど海外メディアが続々とレビューを投稿しています。 Framework Laptop 16 review: two weeks with the ultimate modular laptop - The Verge https://www.theverge.com/24047424/framework-laptop-16-review Framework Laptop 16 Delivers Great Linux Support & Performance, Excellent Customizability Review - Phoronix https://ww
PCのライターとしてキャリアをスタートし、今はPC、スマホ、自動車の半導体などを中心に取材して幅広い媒体でニュース記事や解説記事などを執筆している。 Qualcomm 社長 兼 CEO クリスチアーノ・アーモン氏は、マウイ島で開催した年次イベント「Snapdragon Summit 2023」において、ゼロから開発したArm CPU「Oryon CPU」を発表。Apple M2とのベンチマーク比較で上回っていることをアピールし、「われわれのOryonはCPU競争の局面を変えていく」と述べた。 Qualcommは2021年に、元AppleのAシリーズのアーキテクトだったジェラード・ウィリアムズ氏が率いていたArm CPU開発会社「Nuvia」を買収し、同氏をはじめとしたエンジニアを自社の開発チームに組み込み、自社でArm CPUの開発を続けてきた。 従来QualcommのArmアーキテクチャ
このドキュメントは、次の Biome のブログの日本語訳になります。 細かい内容については、ぜひ原文の方を読んでもらえると嬉しいです。 ロードマップ 2024 コアコントリビューターとメンテナーが 2024 年にフォーカスしようとしていることを共有できることはとても嬉しいです。一方で、Biome はコミュニティ主導のプロジェクトであるため、取り上げている全てのアイデアのリリースを約束することはできません。 もしいくつかのアイデアに共感し、それらの開発を加速させたいと思った際には、次のような方法でサポートすることができます。 プロジェクトとコミュニティに参加する。アイデアを実装するためのサポートをすることができます。 スポンサーになる。Biome をお使いの会社では、スポンサーになることができます。Biome は CI の時間を削減し、費用を節約できるほど速いです。パフォーマンスは、プロジェ
『Zenbleed』に対するUbuntuの対応 Zen2シリーズ(=Ryzenプロセッサーの一部)に影響する、『Zenbleed』と呼ばれる脆弱性(CVE-2023-20593)が公開されました。AMDからも脆弱性情報が提供されています。 影響があるのはZen 2アーキテクチャを採用したCPUファミリーです[1]。 今回見つかったものは、Spectreのときのようなサイドチャネル攻撃(つまり「新しいタイプの攻撃手法によって見つかった新しい脆弱性」)ではなく、純粋なCPUのバグです。サイドチャネル攻撃の場合は「このような操作をすると、CPU上で扱っているデータを推定することができました。たとえば処理にかかる時間の差とか」というものだったのですが、今回のものは「こういう操作をすると、なんだかCPUがおかしな挙動をしていることがわかりました、直前まで扱っていたデータを復元可能です」というもの
AIユニット内蔵のデスクトップPC向けAPU「Ryzen 8000G」発表。内蔵GPUはGeForce GTX 1650に匹敵する性能を有する ライター:米田 聡 米国時間2024年1月8日,AMDはCES 2024に合わせて,開発コードネーム「Hawk Point」と呼ばれているデスクトップPC向けの新型APU「Ryzen 8000G」シリーズを発表した。 実用的な3D性能を持つGPUを統合したAPUとしては,2021年4月に発表となったSocket AM4プラットフォーム向けの「Ryzen 5000G」以来の新製品ということになる。発売は1月31日予定だが,本稿執筆時点で価格は明らかになっていない。 本稿では,AMDの事前資料を元にRyzen 8000Gの概要を簡単に紹介してみたい。 ノートPC向けのAPUをデスクトップに転用したRyzen 8000G Ryzen 8000Gシリーズは
中国ではIntelおよびAMD製チップの使用をやめて中国企業の製品への置き換えが推進されています。新たに、中国・工業情報化部が、海外製チップの使用停止を加速させるため、交換スケジュールの策定を求めていることがわかりました。 China Tells Telecom Carriers to Phase Out Foreign Chips in Blow to Intel, AMD - WSJ https://www.wsj.com/tech/china-telecom-intel-amd-chips-99ae99a9 China reportedly orders state-owned mobile carriers to replace foreign chips https://www.engadget.com/china-reportedly-orders-state-owned-mo
IntelがAMDのCPU型番が分かりにくいと公式サイトで指摘。(おまいう案件) IntelとAMDが投入しているCPUについては、両者の歴史が長い分、度重なる製品ラインアップの変更や新規投入などを通じて複雑化しています。その影響で、CPUの性能を大まかに見分ける型番も複雑化しており、消費者にとっては不便が生じています。 そんな中、Intelがアメリカでのマーケティングキャンペーンにおいて、AMDの複雑なCPU型番を指摘する「Core Truths(コアの真実)」という公式マーケティング資料をリリースしました。 このスライドは全4章に分かれており、最初の2章では主にAMDのCPU型番に関する指摘が書かれています。 第1章では、2023年にAMDが発表したRyzen 70X0シリーズについて、IntelはこのCPUが2019年に投入されたZen 2をベースにしており、自社のCore i5-1
このコーナーでは、2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にしているWebメディア「Seamless」(シームレス)を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 Twitter: @shiropen2 イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校やテキサス大学オースティン校などに所属する米研究チームが発表した論文「GoFetch: Breaking Constant-Time Cryptographic Implementations Using Data Memory-Dependent Prefetchers」は、AppleのMシリーズチップなどの脆弱性を用いて秘密鍵を復元するサイドチャネル攻撃を提案した研究報告である。 (関連記事:新MacBook Pro(M3)でも機密情報が漏えい 2020年以降のApple製品全てに脆弱性 米国チームが
中国の半導体企業であるLoongson(龍芯)が、次世代CPUである「3A6000」を2023年11月28日に発表しました。Loongsonは「3A6000は世界の主流製品に匹敵するCPUで、中国が国産CPUの設計において新たな突破口を開くきっかけになる」とコメントしています。 China's Loongson 3A6000 CPU Reaches Core i5-14600K Performance In Clock-To-Clock Test, Overclocked To 3 GHz https://wccftech.com/china-loongson-3a6000-cpu-reaches-core-i5-14600k-performance-clock-to-clock-test-overclocked-to-3-ghz/ Loongson releases next-gener
Intelが次世代プロセッサ「Lunar Lake」を2024年5月20日(月)に発表しました。Lunar LakeにはCPU、GPU、NPUが内蔵されており、Snapdragon X Eliteの1.4倍のAI処理性能を備えているとのことです。 Intel's Lunar Lake Processors Arriving Q3 2024 https://www.intel.com/content/www/us/en/newsroom/news/intels-lunar-lake-processors-arriving-q3-2024.html#gs.93tr8z Intel next-generation Lunar Lake CPUs launching in Q3, Arrow Lake in Q4 — mobile chips claimed to be 1.4x faster t
本当に速いミニ四駆ができちゃった。インテルCPUをミニ四駆化した結果2023.10.13 17:00Sponsored by インテル株式会社 ワタナベダイスケ 「かっとべ、ジーオン(Xeon® )!」 サーバーやワークステーション、スーパーコンピューターで用いられる「インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー」。 これまでギズモードでは、このプロセッサーをモンスターカーに例えてイラスト化。さらにイラストをモデルにしたオリジナル・ミニ四駆「Intel Xeon FL Custom」を制作して、Xeonのすごさを伝え続けてきました。 さて。ミニ四駆にまでなったところで、みなさんが気になっているのは「あのゴテゴテしたミニ四駆は本当にちゃんと走れるのか?」ということではないでしょうか。 そんな疑念の声を吹き飛ばすように爆走する「Intel Xeon FL Custom」のサーキット走行を
Intelが「Intel 3」プロセスでの大量生産開始を報告しました。Intel 3プロセスで製造する半導体は前世代のIntel 4と比べて消費電力当たりの処理性能が18%向上しているそうです。 Intel Delivers Leading-Edge Foundry Node with Intel 3 Technology; on Path Back to Process Leadership - Intel Community https://community.intel.com/t5/Blogs/Intel-Foundry/Intel-Foundry/Intel-Delivers-Leading-Edge-Foundry-Node-with-Intel-3-Technology/post/1607454 Intelは「Intel 14nm」「Intel 10nm」といったように「In
猫に傅くために原稿を書いて日銭を稼いでいる毎日。元は組み込み系のエンジニアだったのに、もうずいぶん遠い所まで来てしまった。 コンピュータの歴史を暗部も含めてていねいに掘り起こすことで定評のある大原雄介さんによる連載6回目。8bit版は残ったのに32bit版は消えてしまった、不運なAtmel AVR32の生い立ちとその結末について。 Atmelという会社とAVR(AVR8)というRISCプロセッサの話は以前こちらで書いた(*1)。今回の話はこれに続くものである。 *1:ついこの前書いたような気がしていたが、既に3年前の記事だった Atmelという会社は1984年に創業された。社名は"Advanced Technology for MEmory and Logic"に由来する。創業者は元々はIntelでEEPROMの開発に携わり、次いでEEPROM専業メーカーであるSEEQ Technolog
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