【ベルリン2日AFP=時事】動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会」(PETA)のドイツ支部が2日、ベルリン動物園にいる世界的な人気者、シロクマのクヌートをいとことの近親交配を避けるために去勢すべきだとの声明を発表した。 3歳のクヌートは現在、メスのジャンナと一緒に暮らしているが、PETAの専門家によると、2頭は祖父が同じでいとこ同士に当たるという。PETAの声明は、2頭の子供はドイツのシロクマの遺伝子の多様性を脅かし、近親交配による障害をもたらす危険性があると指摘した上で、クヌートがジャンナと長く一緒に暮らすには去勢手術を受けるしかないと述べている。 ジャンナはミュンヘンの動物園にいたが、改修工事のため、昨年、ベルリン動物園に移された。クヌートは最初はジャンナに関心を示さなかったが、その後、2頭は極めて仲が良くなったという。 クヌートは母親が育児を放棄したために飼育係に育て