眼鏡レンズを製造する東海光学(愛知県岡崎市)やニコンのグループ会社でレンズ供給の遅延が生じていることが8日、分かった。国内最大手HOYAの供給がシステム障害で滞った余波で、注文が殺到して生産能力を超えたため。ドミノ倒しのように混乱が業界内に広がり、眼鏡チェーン店を中心に一部の眼鏡をすぐにつくれない問題が長期化するのは必至だ。 東海光学が眼鏡店側に4日付で出した文書を共同通信が入手した。東海光学は注文の集中する状況が「2週間以上は続く見込み」で「特注レンズの納期は一律4日加算する」と通知した。ニコン・エシロール(東京)も納入遅れを余儀なくされている。 HOYAの障害は3月30日に発生し、複数のレンズに関して生産や受注を停止した。HOYAとセイコーグループが出資するセイコーオプティカルプロダクツ(東京)でも障害が起きた。東海光学とニコン・エシロールを含めた4社が国内主要メーカーとされる。東海光