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ブックマーク / blog.nagao.nuie.nagoya-u.ac.jp (4)

  • 長尾のブログ2.0: ビデオアノテーション研究には未来があるか

    つい先日、情報処理学会第71回全国大会という研究集会が滋賀県の琵琶湖の近く(といっても琵琶湖は見れなかった)の立命館大学で開催された。 僕のいる研究室からは、ほぼ全員がそれに参加して研究発表を行った(僕も一応、発表登録をしたが、学生の発表と時間が重なってしまったのでキャンセルした)。 その中で「マルチメディアとメタデータ」という僕たちの研究テーマとよくマッチするセッションがあり、僕のいる研究室の学生の一人がそこで発表した。 これまでに作ってきたシステムのデモをいろいろ見せながら、実験結果も報告して、なかなかよい発表ができたと思っている。 僕はこのシステムの設計にはずいぶん知恵を絞ったので、かなりの思い入れがある。 この学生もよくがんばったし、僕の期待にも応えてくれた(正直、大学に来てから今までで、最も指導のし甲斐があった学生である)。 しかし、そのセッションの座長の評価はさんざんであった(

  • 長尾のブログ2.0: タイムマシンボード:進化したホワイトボード

    ご無沙汰しています。 ようやく時間が取れるようになってきましたので、僕のいる研究室の最近の成果をご紹介したいと思います。 僕のいる研究室では、ホワイトボードを電子化・ネットワーク化した新しいミーティングツールとして、タイムマシンボード(TimeMachineBoard)と呼ばれるシステムを研究開発しています。 名前から想像できますように、このシステムは、AppleMac OS X Leopardの機能の一つ、Time Machineとほぼ同じ発想に基づいています。 もっとも、AppleのTime MachineのようにPC内のデータのバックアップがメインではなく、過去のミーティングの内容を検索して、容易に再利用できるようにすることが目的です。 たとえば、以前に誰かが書いた文字や図は、ペンのストロークごとに詳細に記録されています(書いた時間、そのときのペンの色や太さ、書いたユーザーのIDも

  • 長尾のブログ2.0: トレーサビリティの恐怖

    以前に、WikiScannerというツールが話題になった。 Wikipediaの編集履歴を、編集者の使用マシンのドメインや項目ごとに検索可能にするものである。 つまり、(非ログイン)ユーザーがどのドメイン(IPアドレス)のマシンでWikipediaのどの項目のどの部分をどのように編集したのかわかるということである。 それによって、そのユーザーの編集の裏にある何らかの意図を読み取ることができる。 これを見て思ったことは、これでWikipediaが荒らされにくくなるだろうということだった。 これと同様の仕組みが、2ちゃんねるなどの匿名掲示板にも適用できるかも知れない。 誰が書き込んでいるかはわからないとしても、どんな組織に所属している者が書いたのかわかれば、内容が事実かどうかの判断材料の一つになるだろう。 しかし、このような技術の先にあるものは、ネット上の個人の活動を不特定多数が容易にトレース

  • 長尾のブログ2.0: Webの望ましい進化(前編)

    大変ご無沙汰しています。 最近、InterCommunicationという雑誌に記事を書きました(11月発売号に掲載されるそうです)。 この雑誌が、このたびWebの未来に関する特集を組むのだそうです。 担当者は最初Web X.0という特集タイトルを考えていたそうなのですが、Web 2.0が明確な意味を持たないバズワードだと言われ始めてきたこともあり(僕も一時期はそれが重要なキーワードだと錯覚していましたが)、このタイトルは変えた方がよいと思います、と担当の人に言いました。 このブログでは3回に分けてこの記事の草稿を掲載します。 何かコメントをいただけましたら、できるだけ反映させたいと思います(原稿の締め切りは10月15日です)。 かなり長いですが、読んでいただけると幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。 ちなみに、内容の構成は以下の通りです。 Webの望ましい進化 前編(今回分) 1

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