コロナ禍でも15期連続増収増益を続ける株式会社スノーピーク(以下、スノーピーク)。その強さの秘密を解く鍵は、「スノーピーカー」と呼ばれる熱狂的なファンにありそうだということが前回の分析で分かりました。 キャンプ市場自体が拡大中とはいえ、スノーピークのポイント会員数は毎年20%以上と、キャンプ市場の伸びを上回るスピードで増えているわけですから、その秘訣がどこにあるのかが気になります。 そこで本稿では、スノーピークが熱狂的なファンを生み出すことに成功した要因を探っていくことにしましょう。 苦境から生まれた「スノーピークウェイ」 今でこそ過去最高業績を叩き出すほど絶好調なスノーピークですが、ここに至るまでの道のりは、決して順風満帆ではありませんでした。 現会長の山井太氏が、父・幸雄氏が経営するスノーピークに入社した1986年当時は、売上高は5億円ほどでした。しかしその後、オートキャンプブームが到
![年20%で顧客増のスノーピークはなぜファンを生み出せるのか。「5年で投資額100億円」が物語るビジョン経営](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/82af5b03cfe2a2ff697f70b2b81689b29f64443a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fmedia.loom-app.com%2Fbi%2Fdist%2Fimages%2F2021%2F05%2F31%2Ftmb_af_%281%29.045.jpeg%3Fw%3D1280%26h%3D630%26f%3Djpg)