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  • 岡村叩きにみる正義を語る悪魔|要友紀子

    貧困問題の社会活動家・藤田孝典氏が先日4月26日に書いた記事「岡村隆史『お金を稼がないと苦しい女性が風俗にくることは楽しみ』異常な発言で撤回すべきではないかがいまSNSで激しい論争を呼んでいる。 事の発端は、ナインティナインの岡村隆史氏が深夜ラジオ番組で、「コロナ収束後にお金に困ったかわいい女性が風俗で働きに来るだろうから、そのかわいい子につくのを客として楽しみにしよう」という趣旨の問題発言をしたのがきっかけ。藤田氏は記事で、この岡村発言を徹底糾弾、政治・行政的不作為の結果として存在する風俗従事女性のバックグラウンドを物ともせずに嬉々として利用する客たちの問題性を説くとともに、性を売らないで済む社会の実現を呼びかけている。 NPO法人ほっとプラスで困窮者支援を行なっている藤田氏と私は面識はないが、Facebookで長年繋がっていて、社会活動家としてのラディカルさにおいて注目・期待してきた一

      岡村叩きにみる正義を語る悪魔|要友紀子
    • ネットの音楽オタクが選んだ2020年のベストアルバム 50→1 - 音楽だいすきクラブ

      2020年は忘れることのできない年になりました。新型コロナウイルスの流行で様々な行動が制限され、僕らは自粛を余儀なくされました。生活からライブが遠のき、多くのフェスが中止になり、音楽に携わるあらゆる方々が苦境に追いやられました。 そのような状況のせいなのか、今年は集計に参加してくれる方々が例年より多かったです。音楽が人々の苦境の支えになったのかはわかりません。でも僕らが常に音楽に支えられている事実は変わらず、昨年も例年同様お世話になったことをつくづく実感します。 その恩返しとは微塵も思わないですし、むしろ序列化は作り手に対する裏切りような気がしないでもないのですが、それでもこの多くの人の協力で得られたデータが回り回って新しい出会いとなり、より多くの人に作品が聴かれることを願い、性懲りもなくこんな記事を作っています。 過去最高となる675人のデータを用いて作られた2020年のベストアルバム1

        ネットの音楽オタクが選んだ2020年のベストアルバム 50→1 - 音楽だいすきクラブ
      • 中学受験は、そろそろ根本的に変わったほうがいい - 天国と地獄の間の、少し地獄寄りにて

        役に立ってない中学受験勉強 中学受験はおよそ害悪だ。私がそう思う理由は単純だ。それが子どもたちの役に立っていないからだ。中学受験制度そのものは、それは何らかの役に立っているのかもしれない。少なくともそれを実施する私立中学校にとっては、メリットがあるはずだ。そうでなければやらないだろう(そのメリットも、後述するように怪しいものではあるけれど)。けれど、当事者のもう一方である子どもたちにとって、得られるものは「合格」以外のものはなにもない。そういうものだと言ってしまえばそれまでなのだが、じゃあ、合格競争のためだけに貴重な時間を無駄にすることはどうなのか、ということになる。私はそれを害悪だと思う。 なぜ、「子どもたちの役に立たない」というのか。それは、家庭教師としての経験からだ。私は中高一貫の私立中学・高校の生徒の指導にあたった経験が過去に何件もある。いずれも中学受験を無事に突破した生徒たちだ。

          中学受験は、そろそろ根本的に変わったほうがいい - 天国と地獄の間の、少し地獄寄りにて
        • セックスワーク-「セックスというお仕事」と自己決定権 - 内田樹の研究室

          20年ほど前に性についての倫理を主題にした論集に「セックスワーク」についての寄稿を求められた。まったく不得手な論件だったけれども、苦心して書いた。なんという本だったか忘れてしまった。たしか岩波書店から出た論集だと思うけれども、もう手元にない。 考えていることは昔と変わらない。今はもうこんなにきつい書き方はしないと思うけれど。 はじめに 最初に正直に申し上げるが、私自身は、セックスワークについて専門的に考究したこともないし、ぜひとも具申したいような個人的意見があるわけでもない。ときどき、それに関する文章を読むが、数頁(場合によっては数行)読んだだけで気持ちが沈んできて、本を閉じてしまう。困ったものではあるが、私を蝕むこの疲労感は、必ずしも個人的なものとは思われない。 私の見るところ、この問題については、どなたの言っていることにも「一理」ある。ただし、「一理しかない」。異論と折り合い、より広範

          • Twitterの歴オタには信じがたい事実→「姫騎士」に違和感を覚えない人、爵位の基本(公侯伯子男)が分からない人の方が世間では多数派だという話。

            中原 鼎(皇室・王室ライター) @NAKAHARA_Kanae Twitterの歴オタには信じがたいことだろうが、ファンタジーの「姫騎士」になんら違和感を覚えない人や、公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵という順に偉いという爵位の基本を知らない人や、ヨーロッパの君主にも「側室」がいて庶子にも継承権があると思っている人のほうが、おそらく世間では多数派なのだ。 2020-05-02 13:41:11 最初に述べるが、残念ながら99.9%実在しない。 ただし、ごく少数だが実在する。すなわち、騎士団に団員として叙勲された女性である。(ニコニコ大百科「女騎士とは」より) リンク ニコニコ大百科 女騎士とは (オンナキシとは) [単語記事] - ニコニコ大百科 女騎士(おんなきし)とは、文字通り女の騎士である。女性騎士。 概要 最初に述べるが、残念ながら99.9%実在しない。 ただし、ごく少数だが実在する。す

              Twitterの歴オタには信じがたい事実→「姫騎士」に違和感を覚えない人、爵位の基本(公侯伯子男)が分からない人の方が世間では多数派だという話。
            • 柴田英里寄稿 フェミニズムにとって性行為や性表現は忌むべき存在なのか

              インターネット上で、フェミニストをめぐる騒動が頻繁に起きている。そういった騒動を見ていると、フェミニズムは男性性を嫌悪し、性表現を有害なものとする思想とも見えてしまう。実際のところフェミニズムとは何か。フェミニストである柴田英里氏がフェミニズムの歴史を紐解き、現在の“フェミニズム”を解説する。 Colabo問題を読み解... 第一波~第四波の論争の変遷 以下、第一波から現在までの大まかな流れと、現在のフェミニズムが抱える問題を提示していく。 〈第一波における性的「行動/表現物」の論争〉 第一波フェミニズムの時期(1860年代~1920年代)は、テレビ放送開始以前であり(ラジオ放送開始は1925年)、即時的に情報を伝達するマス・メディアの環境は存在しなかった。そのため、性的「表現物」に関する大きな論争はない。 第一波の日本のフェミニストが関心を持った性的「行動」は、主に「堕胎罪」、「母性保護

                柴田英里寄稿 フェミニズムにとって性行為や性表現は忌むべき存在なのか
              • 大学入試、偏差値時代終幕の足音 推薦・総合型が過半に 教育岩盤・第3部 漂流する入試(1) - 日本経済新聞

                新年を待たずに合格を決める「年内入試」が主流になり、受験生の3分の2が第1志望の大学に進む――。受験地獄といわれた入試環境が18歳人口の減少で激変し、偏差値で大学が序列化される時代が終わろうとしている。人材育成の新たな道筋が見えぬまま漂流する入試と変化を阻む岩盤の実態を追う。明治大は2026年、42年ぶりに系列校を設ける。中高一貫校の「日本学園」(東京・世田谷)だ。吉田茂元首相が出た伝統校だが

                  大学入試、偏差値時代終幕の足音 推薦・総合型が過半に 教育岩盤・第3部 漂流する入試(1) - 日本経済新聞
                • サンデル先生の新刊に「心中穏やかでないエリート」が続出している理由(御田寺 圭) @gendai_biz

                  『実力も運のうち』の波紋 マイケル・サンデル氏の新著『実力も運のうち 能力主義は正義か?』が日本でも大ヒットし、瞬く間に数万部を超えるベストセラーとなった。「公平」を建前とする能力主義の欺瞞的な本性を白日のもとに晒す同著の内容と、そのセンセーショナルなタイトルに対する反応を観測するかぎり、心中穏やかではない人も少なくないようである。 日本を含む先進社会の根底には「能力主義」があり、その指標は学歴(主として卒業した大学の偏差値)である。日本においても、高い学歴をもつエリートの多くは、この「能力主義」=「学歴主義」のイデオロギーを何の違和感もなく受け入れている。 だが、サンデル氏は新著で、この社会構造を根本から批判した。「学力試験による序列化構造は、人びとの努力を正しく反映する、この社会でもっとも公平で公正な競争である」という前提を否定し、この前提によって肯定もしくは正当化されている格差や不平

                    サンデル先生の新刊に「心中穏やかでないエリート」が続出している理由(御田寺 圭) @gendai_biz
                  • 映画『バービー』への疑問、なぜトランプではなく、ビル・クリントンの写真なのか?なぜ東アジア系のバービーには台詞がないのか?新たな『映画政治家』ガーウィグ監督に対する忖度と神格化への懸念|CDBと七紙草子

                    広告宣伝と映画の価値はまた違うもので、映画としてはよく出来ているのだろう、という思いもあり、またグレタ・ガーウィグ監督の『ストーリーオブマイライフ 私の若草物語』も良かった記憶があるので、初日が休日ということもあり早朝の初回に見てきました。 SNSでは、肯定派が「素晴らしいフェミニズム映画、これが大ヒットして世界は変わる!」否定派が「露骨なフェミニズムでうんざり」といった両極端なのですが、正直な感想としては 「大衆向けの中道路線、部分によってはフェミニズム批判ですらある映画」 という印象でした。 これは筆者だけの印象ではなく、フェミニストのコアな部分からもよく出ている声です。以下に東京大学大学院教育学研究科教授の隠岐さや香教授のツイートを引用します。 <引用>留学時代の友人からは「無知な人にフェミニズムの基礎を説明するレベルの内容」、個人的に好きな配信者(仏)は「ネオリベ自己実現の肯定に留

                      映画『バービー』への疑問、なぜトランプではなく、ビル・クリントンの写真なのか?なぜ東アジア系のバービーには台詞がないのか?新たな『映画政治家』ガーウィグ監督に対する忖度と神格化への懸念|CDBと七紙草子
                    • 社会の「成功の物差し」変わらないなら、学校の多様性は格差を生むだけだ:朝日新聞GLOBE+

                      アメリカでの経験から日本の教育のあり方に警鐘を鳴らす鈴木大裕氏。現在町議をつとめる高知県土佐町で=市川美亜子撮影 ――なぜ16歳で米国留学を決めたのですか。 高校では友達も多く、学校生活を楽しんでいたんですが、ある時ふと、「このまま高3になったら受験をして、そこそこの大学に入って、サラリーマンになるんだろうな……」と自分の将来が見えてしまったんです。自由で活気あるアメリカの教育のイメージに憧れもあったと思います。実際に米国に行って、生まれて初めて自分が「学んでいる」と感じました。用意された答えではなく、生徒一人ひとりの真実と向き合う素晴らしい先生に出会い、毎晩のように先生から返された作文を書き直しながら「今まで自分が受けてきた日本の教育はなんだったんだろう」と考えるようになり、日本の教育について疑問を持つようになりました。だから米国で大学院に進学し教育学を学び、日本の教育現場に立とうと考え

                        社会の「成功の物差し」変わらないなら、学校の多様性は格差を生むだけだ:朝日新聞GLOBE+
                      • 【読書感想】カーストとは何か-インド「不可触民」の実像 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

                        カーストとは何か-インド「不可触民」の実像 (中公新書 2787) 作者:鈴木 真弥中央公論新社Amazon Kindle版もあります。 カーストとは何か インド「不可触民」の実像 (中公新書) 作者:鈴木真弥中央公論新社Amazon インドに根付く社会的な身分制=カースト。数千年の歴史のなかで形成され、結婚・食事・職業など生まれから規制し、今なお影響を与え続ける。カースト問題には、「不浄」とされ蔑視が続く最底辺の不可触民=ダリトへの差別がある。政府は2億人に及ぶダリトを支援する施策を打つが、その慣習は消えず、移民した世界各国でも問題化している。本書はインドに重くのしかかるカーストについて、歴史から現状まで、具体的な事例を通し描く。 14億以上の人口を有し、「世界最大の民主主義国」と言われることもあるインド。アメリカと中国の派遣争いが続くなかで、今後の経済成長も予測されており、世界から注目

                          【読書感想】カーストとは何か-インド「不可触民」の実像 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
                        • 異世界に転生したい18歳は4割?異世界になぜ行きたいと思うのか|バンビロコン

                          異世界転生・転移と呼ばれる小説群が流行っている。特に小説家になろうというwebサイトを中心に、いわゆるアマチュアな物書き(一般ユーザー)たちが、異世界を舞台に物語を描いているのだ。こうした異世界転生ものの流行に対して「なぜ流行っているのか?」といった議論は複数あるが、筆者が200作品ほど小説家になろうで作品を読んでみた結果の疑問は、「なぜ異世界に行きたいのか?」である。この「異世界」に非常に魅力を感じる何かがあるに違いない、そう考えた筆者は現代日本社会の状況と照らし合わせながら、異世界でないといけない理由を考察したいと思う。 異世界転生・転移とは何か異世界転生・転移というのは何かということについて、既に多くの論調がみられるが、いわゆる仏教的価値観における輪廻転生の概念を、現世と地獄の往復ではなく、別世界(異世界)に転生(生まれなおし)をするという、魂の存在を前提とした世界観ということだろう

                            異世界に転生したい18歳は4割?異世界になぜ行きたいと思うのか|バンビロコン
                          • 最強の可視化問題

                            ゲーマーの間では「最強」は可視化されるようになりました。便利で有用な面が大きいですが、これによる目立たない弊害がわずかにあります。一度文章にまとめたいと思いました。 「最強の可視化」は、対戦ゲーム(特に esports と呼ばれて扱われるようなタイトル)の最上位層・強弱の差が可視化したという意味です。 調べれば筆者と同様の論調は見つかりますが、「今後どうすべきか」提案で筆者の意見を出せればと思い記しました。今日はだいぶ曖昧なお話しなので、少しテキトーな口調に出来ればと思います。 背景:最強の可視化とは 以前、インターネットはなく、もしくは影響が少なかったため、人々は好きなことをしていました。一方で、良質な情報や上達するための正しい方法を手に入れるのは非常に難しいものでした。筆者も間違ったセレビィ入手裏技に踊らされ(註1)、暗黒王デスフェニックスを軸にしたデッキ(註2)の構築に独りで必死にな

                            • 10分でわかる日本のメリトクラシー(≒学歴社会)研究史 - 清く正しく小賢しく

                              誰もが教育や学歴について語りたがるが、教育や学歴の研究が参照されることは少ない。そして参照軸を失った教育語り、学歴語りは、まるっきり同じ論点について堂々巡りを繰り返す。あらゆる領域に当てはまることだが、教育においては特に、とっくの昔に解決した論点や、提唱されていた主張が、ゾンビのように(さも新しいものかのような顔をして)よみがえってしまうことが多い。 とはいえ、ここで時間も能力も有限な普通の人間に、「最低でも新書3冊読んでから喋れ」とか、「この論文くらい読んどけ」とかと言うのは、ほとんど「黙れ」と言っているのと同じだ(新書ぐらい誰でも楽に読めるだろと思ってるなら、認識を改めるべきだろう)。 ということで、この記事ではメリトクラシーに関する教育社会学の超有名な(記念碑的)研究を乱暴に要約し、ダイジェスト式に紹介していく。筆者は素人なので、研究の妥当性を判断する(できる)立場にないし、要約の仕

                                10分でわかる日本のメリトクラシー(≒学歴社会)研究史 - 清く正しく小賢しく
                              • 第25回参院選精密地域分析 れいわ新選組|三春充希(はる) ⭐未来社会プロジェクト|note

                                第25回参院選(2019年)比例代表の地域分析を行います。第一回は、おそらく多くの人が気になっているはずの、れいわ新選組の分布から見ていきます。特に前回衆院選の立憲民主党の票がれいわ新選組に流れたのかといったことについて、現時点で可能な範囲で検討していきます。 ⭐れいわ新選組の得票率分布:全国 まず得票率の分布を見てみましょう。この分布からは、れいわ新選組が全国的に広く票を得ているということが読み取れます。 都道府県別で得票率が高かったのは東京(7.95%)、沖縄(7.28%)、神奈川(5.74%)でしたが、そうした地域だけが突出した地盤となっているわけではありません。 れいわ新選組は結成されてからわずか3か月で参院選をむかえました。候補者の選定はさらに遅かったため時間もなく、全国の隅々を回れたわけではありません。また、全国的な組織を持つわけでも当然ありません。 それにもかかわらず、各地の

                                  第25回参院選精密地域分析 れいわ新選組|三春充希(はる) ⭐未来社会プロジェクト|note
                                • 警官の車がバイクに衝突後逃走か 被害男性証言、栃木県警は回答拒否:朝日新聞デジタル

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                                    警官の車がバイクに衝突後逃走か 被害男性証言、栃木県警は回答拒否:朝日新聞デジタル
                                  • 日本の男性がコミュ障に陥った歴史的経緯(仮説)|shinshinohara

                                    昨日まとめたツイート、年配の男性が比較的コミュニケーション苦手、という事例をいくつか並べたけれど。私は結構、後天的、社会的な学習によって口下手になったのではないか、という仮説を持っている。実際、江戸時代の「東海道中膝栗毛」なんかを読んでいると。 https://note.com/shinshinohara/n/na646f2174880 いわゆる弥次喜多が繰り出す軽妙なやりとり。こんなの見ていると、男性が口下手、社交下手だったとはちょっと考えにくくて。船に乗ったら「どこのお国ですか?」とか聞いて、すぐ打ち解けたりしている作品は、江戸時代の作品なんか見ていると非常に多い。武士も結構饒舌だし。 外国人が見た幕末の日本人を描いた諸作品を読んでも、当時の日本人がいかに人懐こかったかがよくわかる。男性もいろいろ好奇心を持って語り掛け、面白がっている様子がよく描かれている。ということは、男性が社交下手

                                      日本の男性がコミュ障に陥った歴史的経緯(仮説)|shinshinohara
                                    • 権威主義はびこるダークな世界で、エリート主義な「徳倫理学」が流行る「意味と危うさ」(稲葉 振一郎) @gendai_biz

                                      今月、老舗有斐閣から新著『社会倫理学講義』を刊行させていただく。これは大学学部レベルの倫理学の教科書、つまりはマスコミや公務員試験レベルにもだいたい対応する教養書として使われることを意図して書いたものである。 本書の背後には、自分で書きやすくするために、そしてそれを読み解ける・なんとなく察せる読者のためにはわかりやすくするために、ある種のストーリーと言うか、物語を潜ませている。このような物語を設定することは、本当は哲学的な探究を進める際には、話を見えやすくする効能以上に、むしろつまずきの石となったり目隠しになったりする危険が大きいのかもしれない。 だが本書は初学者のための概論的入門書ということで、不正確でも大きな見取り図をとりあえず提供するのが趣旨であるので、ここでは危険については敢えて目をつぶっていただきたい。その見取り図をたどっていくと、近代において発展してきた「人間の平等」という考え

                                        権威主義はびこるダークな世界で、エリート主義な「徳倫理学」が流行る「意味と危うさ」(稲葉 振一郎) @gendai_biz
                                      • サンデルと白饅頭、権威主義への迎合、観念の分断、あるいはシッキーについて - メロンダウト

                                        以下記事を読んで書籍を購入したのですが、読む前に所感らしきものを書いておきたい。すこしだけ長いです(6000文字ぐらい) www.hayakawabooks.com 前提として日本とアメリカの状況が違うことは留保しておくとしても、リベラル的価値観が能力主義、学歴偏重主義に依存しているのは共通するものなのでしょう。 資本主義社会において唯一残された「振り分け機能」が能力及び知性であることは疑いようがなく、知性や能力(に紐づく学歴や実績)によって或るポジションが与えられるのは適正だという正義によってこの社会は成り立っている。もちろんこれが正義なのか暴力なのかは慎重に考える必要があり、それを議論してるのがリベラルコミュニタリアン論争なのでしょうが、学術的なそれとは別にメリトクラシー(能力主義)が現実的には「単に差別として機能しているよね」と言えなくもない。あるいは、仮にその振り分けが「資本主義社

                                        • ネットの音楽オタクが選んだ2020年のベストアルバム 100→51 - 音楽だいすきクラブ

                                          2020年は忘れることのできない年になりました。新型コロナウイルスの流行で様々な行動が制限され、僕らは自粛を余儀なくされました。生活からライブが遠のき、多くのフェスが中止になり、音楽に携わるあらゆる方々が苦境に追いやられました。 そのような状況のせいなのか、今年は集計に参加してくれる方々が例年より多かったです。音楽が人々の苦境の支えになったのかはわかりません。でも僕らが常に音楽に支えられている事実は変わらず、昨年も例年同様お世話になったことをつくづく実感します。 その恩返しとは微塵も思わないですし、むしろ序列化は作り手に対する裏切りような気がしないでもないのですが、それでもこの多くの人の協力で得られたデータが回り回って新しい出会いとなり、より多くの人に作品が聴かれることを願い、性懲りもなくこんな記事を作っています。 過去最高となる675人のデータを用いて作られた2020年のベストアルバム1

                                            ネットの音楽オタクが選んだ2020年のベストアルバム 100→51 - 音楽だいすきクラブ
                                          • ネットの音楽オタクが選んだ2020年のベストアルバム 150→101 - 音楽だいすきクラブ

                                            2020年は忘れることのできない年になりました。新型コロナウイルスの流行で様々な行動が制限され、僕らは自粛を余儀なくされました。生活からライブが遠のき、多くのフェスが中止になり、音楽に携わるあらゆる方々が苦境に追いやられました。 そのような状況のせいなのか今回の集計に参加してくれる方々が例年より多かったです。音楽が人々の苦境の支えになったのかはわかりません。でも僕が常に音楽に支えられている事実は変わらず、昨年も例年同様お世話になったことをつくづく実感します。 その恩返しと言うつもりはないですし、むしろ序列化は作り手に対する冒涜のような気がしないでもないのですが、それでも多くの人の協力で得られたこのデータが回り回って新しい出会いとなり、多くの人に作品が聴かれることを願い、性懲りもなくこんな記事を作りました。 過去最高となる675人のデータを用いて作られた2020年のベストアルバム150枚です

                                              ネットの音楽オタクが選んだ2020年のベストアルバム 150→101 - 音楽だいすきクラブ
                                            • 音楽の立体音響=高音質化と呼んで良いの?

                                              音楽の立体音響=高音質化と呼んで良いの?2021.07.26 21:0030,149 ヤマダユウス型 「食べ慣れた味」と「珍しい味」が、似て非なるように。 2021年6月、Appleが空間オーディオ機能をリリースし、ソニーは今年はじめ頃に360 Reality Audioのライセンス提供を開始しました。近頃のオーディオ界隈では、空間や立体、3Dといったワードがトレンドになっています。 本当にやたらと聞くようになったこれらの言葉。字面の通り音楽が立体的に聞こえるという技術ですが、言葉だけではピンと来ないですよね。でも、聞いてみると「今までの聞こえ方と明らかに違う!」とわかるほどに、違いはあるんです。音が面ではなく、奥行きや上下、前後感を持って感じられるといいますか。 …でもこの立体音響ってヤツ、果たして音質に寄与するものなのか? いつも聞いてる音楽が立体音響になることで、高音質になったと表現

                                                音楽の立体音響=高音質化と呼んで良いの?
                                              • 「滅私奉公」は内面化されたのか?|ちくま学芸文庫|松田 宏一郎|webちくま

                                                戦時体制を支えた陸軍将校とはいったいどういう存在だったのかを問うた『陸軍将校の教育社会史』。本書の読みどころや意義について、『江戸の知識から明治の政治へ』などの著作がある、立教大学教授の松田宏一郎さんによる解説を転載します。 一 体系化されたカリキュラムに基づく知識教育と一定の実地訓練をこなさなければ就くことのできない職業を、一般に専門職(プロフェッション。その職能団体を指すこともある)と呼ぶ。だいたいは法制度や同業者による認証制度でそうなっているが、すぐに思い浮かぶのは医師や法律家である。そして、軍の将校も典型的な専門職である。専門職としての将校の登場は近代化の重要な指標の一つと見なされ、一九九〇年頃までには、アメリカやヨーロッパで、将校教育のシステムや当事者の社会的役割・立場の自己認識について、社会学・歴史学などの分野で相当の研究蓄積ができていた。これに対し日本では、歴史社会学的分析対

                                                  「滅私奉公」は内面化されたのか?|ちくま学芸文庫|松田 宏一郎|webちくま
                                                • エイドリアン・ウールドリッジ 著『才能の貴族 ―― いかにしてメリトクラシー(能力主義)は理不尽で古い社会を打倒し、現代世界を作り上げたか』(2021年)/70点 - リベラルアーツの扉:海外教養書を読む

                                                  紹介(評者・田楽心 Den Gakushin) 原題 著者について はじめに 革命的なアイデア 第一部 優先順位、序列、地位 第二部 近代以前のメリトクラシー 第三部 メリトクラシーの勃興 第四部 メリトクラッツの行進 第五部 メリトクラシーの危機 おわりに メリトクラシーの再生 評価(評者・田楽心) 紹介(評者・田楽心 Den Gakushin) 近年、「メリトクラシー(能力主義)」への新たな批判が提起されている*1。メリトクラシー meritocracyとは、「教育制度として『英才教育制度、成績第一主義教育』、社会形態として『能力(実力)主義社会、効率主義社会、エリート社会』、政治形態として『エリート階級による支配、エリート政治』、主義・原理として『効率主義、能力主義、エリート支配原理』」*2などを意味する言葉だ。 昨年ヒットしたマイケル・サンデル著『実力も運のうち 能力主義は正義か』

                                                    エイドリアン・ウールドリッジ 著『才能の貴族 ―― いかにしてメリトクラシー(能力主義)は理不尽で古い社会を打倒し、現代世界を作り上げたか』(2021年)/70点 - リベラルアーツの扉:海外教養書を読む
                                                  • 二次元美少女の性的表現を「女性(や子ども)の性的モノ化」と非難することの何が問題なのか - 境界線の虹鱒

                                                    したがってここでの課題は、あらゆる新しい可能性を可能性として愛でることではなく、すでに文化の領域のなかに存在しているけれども、文化的に理解不能とか、存在不能とされていた可能性を、記述しなおしていくことである。(ジュディス・バトラー『ジェンダー・トラブル』*1) はじめに 二次元の女性キャラクターを性的に描いた創作物(「萌え絵」と呼ばれることもある)は、しばしば女性(や子ども)を性的モノ化するものとして非難される*2。しかしこのような非難は、「二次元(キャラクター)」と「三次元(人間)」との存在論的差異をあらかじめ無意味なものと決めつけており、人間に対するセクシュアリティ(=対人性愛)とは異なる「二次元に対する非対人性愛」の存在を抹消してしまっている*3。さらにそこには、フェミニズムやクィアスタディーズの観点からもいくつかの問題がある。本稿ではこのことを素描していく*4。 目次 はじめに 目

                                                      二次元美少女の性的表現を「女性(や子ども)の性的モノ化」と非難することの何が問題なのか - 境界線の虹鱒
                                                    • 「中国人差別発言」の火消しに追われた東京大学が掲げる「差別のない社会」の矛盾 (1/2) - 御田寺圭

                                                      記事 御田寺圭 2020年01月20日 12:11 「中国人差別発言」の火消しに追われた東京大学が掲げる「差別のない社会」の矛盾 1/2 Tweet BLOGOS編集部 中国人に対する差別発言や陰謀説など「可燃性の高い」発言を連発したことで、2019年11月ごろに大きな非難を招いた東京大学大学院特任准教授である大澤昇平氏のことを覚えている人は少なくないだろう。大澤氏は本件により、2020年1月15日付でとうとう東京大学を懲戒解雇されることになってしまった。 人の噂も七十五日という。この一件が風化してしまう前に、本件が世に問いかけた「矛盾」について書き残しておきたい。 東京大学憲章では、「東京大学は、構成員の多様性が本質的に重要な意味をもつことを認識し、すべての構成員が国籍、性別、年齢、言語、宗教、政治上その他の意見、出身、財産、門地その他の地位、婚姻上の地位、家庭における地位、障害、疾患、

                                                        「中国人差別発言」の火消しに追われた東京大学が掲げる「差別のない社会」の矛盾 (1/2) - 御田寺圭
                                                      • 「日本学術会議」の設置意図から、現在何が賭け金になっているのかを考える|天使もトラバるを恐れるところ

                                                        1. 「日本学術会議」の設置意図 なぜ法律を守らなければいけないのか、ということを理解するために、その立法の意図に立ち返って考えることは重要である。人を殺してはいけないことや、人からものを奪ってはいけないことは、さほど考えずとも自明であるように思われる。しかし、例えば人が書いた絵を真似することが、どう言った場面で「違法」になるかは、色々なやり方があるように思われる。だとすれば、どんな社会を作り、どのような方法で、何を守らせようとするかも、実際のところ必ずしも自明とは限らない。ここで、何を目的にして、どう「日本学術会議」を規定する日本学術会議法が定められているかを考えてみたいと思う。 同法は、学術会議の役割を「わが国の科学者の内外に対する代表機関として、科学の向上発達を図り、行政、産業及び国民生活に科学を反映浸透させることを目的とする」(第一条)と規定している。「科学者の国会」と言われる所以

                                                          「日本学術会議」の設置意図から、現在何が賭け金になっているのかを考える|天使もトラバるを恐れるところ
                                                        • 書評 「社会科学の哲学入門」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

                                                          社会科学の哲学入門 作者:吉田敬勁草書房Amazon 本書は科学哲学の中で特に社会科学の哲学についての入門書だ.私は社会科学についても哲学についてもあまり詳しくはない.そして最近読んだ進化政治学の本においては著者が実在論にずいぶんコミットしているものの私が理解している科学哲学の実在論とはややニュアンスが異なるような印象もあってややもやもやしていたので,この際勉強しておこうと手に取った一冊になる.著者は科学哲学者で社会科学の哲学を専門とする吉田敬になる. 序章 社会科学の哲学を学ぶとはどういうことか まず本書の目的について,社会科学の哲学という分野がどのようなものであり,どのような議論が行われているかを紹介するものだとしている. そこから序章における概念整理がある. 科学哲学の問題領域には論理学(推論の方法は正しいかなど),認識論(知識とは何かなど),形而上学(扱う対象は実在するのかなど),

                                                            書評 「社会科学の哲学入門」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
                                                          • 萱野稔人・御田寺圭『リベラリズムの終わり』トークイベントまとめ

                                                            世界中で嫌われている(らしい)リベラリズムの限界と未来について、萱野稔人さんと御田寺圭さんが考察するというトークイベントがあったので聴いてきた。 トピックハイライト 顔で選ぶと差別だが、頭で選ぶのは差別ではない 男女平等が大事なら、激務で過労死寸前の職場に女性を送り込むの? と聞くと、「そんなことは議論していない」 SNSで偉そうな教授はCiNiiで検索される リベラリズムでは財の再配分ができない理由 ≒ 仲間意識の限界 ←ここがリベラリズムの限界 多様性を重視するなら「リベラルを拒絶する人」をリベラルは受け入れるべきだが、リベラルを拒絶する人が子どもをたくさん産んでいる(ex.フランスのイスラム教徒) 日本は一夫一婦制ではなく、非同期型一夫多妻制 リベラリストとは「リベラルを共有できる社会を守りたいだけの集団」になってしまう リベラリストへの信頼が失墜しても、リベラルを捨てないために今で

                                                              萱野稔人・御田寺圭『リベラリズムの終わり』トークイベントまとめ
                                                            • 【ブロックチェーンエンジニア必見】ブロックチェーン業界で働く上でオススメの書籍9選 | エンジニア採用の羅針盤|HRmedia

                                                              皆さん、こんにちは。近年、金融を始めとして、様々な分野で注目を集めているブロックチェーンですが、弊社デカルトサーチで扱う求人でも、ブロックチェーン関連のものは年々増え続けており、日本においても着実に成長している業界であると言えます。 一方でブロックチェーンは、様々な領域を横断する技術であるため、どの分野から、どの程度勉強すれば良いのか分からない、といった声もよく聞きます。 実際にブロックチェーン業界では、ハッシュ値やBFTといった特有の単語や概念も多く、初学者にとっては、とっつきにくい領域であるとも言えるでしょう。 そこで今回は、合同会社DMM.com テクノロジー本部ブロックチェーン研究室のリサーチャーである篠原航さんに、ブロックチェーン業界で働いている方やこれから働きたいエンジニアの方にオススメの書籍9選を紹介して頂きました。 【合同会社DMM.com テクノロジー・篠原航さん】 合同

                                                                【ブロックチェーンエンジニア必見】ブロックチェーン業界で働く上でオススメの書籍9選 | エンジニア採用の羅針盤|HRmedia
                                                              • 飲食店アルバイト・スタッフの人材育成方法とは - japan-eat’s blog

                                                                店舗ビジネスにおいて「アルバイトの人材育成」は経営上の最重要課題の1つ。 スタッフの質が「売上・利益」に直結する飲食店にとって、人材育成の成否はまさに経営の生命線。 ここでは飲食店の正しいアルバイトスタッフの人材育成方法について考えてみました。 わかりやすいマニュアルがスタッフの負担を減らす 新人バイトへの配慮・はじめての仕事に対する不安軽減 サービス品質を一定に保つ 辞めずに育つスタッフ教 やる気・モチベーションを維持する やる気を保つ評価の方法 一般によく用いられる評価制度(人事考課法)の紹介 最後に 飲食店の79.5%は非正社員が不足していると感じ、人材育成やスタッフ教育に何かしらの課題を感じています。 1、「募集しても応募がない」 2、「応募がきても面接に来ない」 3、「採用してもスグ辞める」 バイトぐらいスグに来るだろう、という感覚は今すぐ捨ててください。 目指すべきは、『スタッ

                                                                  飲食店アルバイト・スタッフの人材育成方法とは - japan-eat’s blog
                                                                • アイドル、なりたいですか?ミスコン、出たいですか?|ショーンKY

                                                                  2020/7/25以降、「美を磨く努力を尊重しろ」と突っかかってくる人が多いですが、モデルの競争が過当競争になり医師団体が忠告するレベルで摂食障害が問題となり、最悪死んだケースが散見されること、アイドル願望を煽った挙句に自殺するまで努力を強いられた件があるあることなど、「美を磨く努力」が過当競争になり死者まで出す例があるために問題になっています。「美を磨く競争」での摂食障害は一般時にも広く起きており、それが理由で医師団体が「美を磨く競争を煽るな」と声明を出す事態になり、これは古典的でわかりやすい部類の批判です。これは最後まで読めば問題のフレームワークとして扱っていることは分かると思うんですが、10行以上の文章を読めない人が多いらしいので冒頭に追記しました。Twitterにおける《萌え絵論争》ないし《オタク-フェミ論争》は季節の風物詩どころか日常茶飯事になってきた感があり、つい最近もそのよう

                                                                    アイドル、なりたいですか?ミスコン、出たいですか?|ショーンKY
                                                                  • 大半の人が嫌がる「PTAの悪習」はなぜ改革できない?日本の議論が「無意味な罵り合い」に終わるワケ 倉本圭造×岡田憲治対談|FINDERS

                                                                    CULTURE | 2023/06/21 大半の人が嫌がる「PTAの悪習」はなぜ改革できない?日本の議論が「無意味な罵り合い」に終わるワケ 倉本圭造×岡田憲治対談 連載「あたらしい意識高い系をはじめよう」特別編 文・構成・写真:神保勇揮(FINDERS編集部) 岡田憲治氏(写真左)、倉本圭造氏(写真右) FINDERSで連載「あたらしい意識高い系をはじめよう」を執筆する経営コンサルタントの倉本圭造氏と、異色のPTA体験記『政治学者、PTA会長になる』が大きな話題を呼んだ政治学者の岡田憲治氏の対談をお届けする。 両者の共通点は、2012年に第二次安倍政権が誕生してから10年以上、社会のさまざまな場所で続くバトルに関して、特に左派サイドに「理念に共感するところはあっても、その方法論を続けて勝てるのか」と警鐘を鳴らしていることだ。 だが今回の対談では、自民がどうだ立憲がどうだといった「政治の話」

                                                                      大半の人が嫌がる「PTAの悪習」はなぜ改革できない?日本の議論が「無意味な罵り合い」に終わるワケ 倉本圭造×岡田憲治対談|FINDERS
                                                                    • 表現規制論と女性の自発的モノ化

                                                                      この数か月、女性を描く表現問題でのツイッター上の論争がかまびすしくなっている。その中で小宮友根氏が論考を出していたが1、規制論の根拠とするには後退しすぎでおおよそ法的根拠には使えなそうな物であったため、方々から突っ込まれていた2。 私は穏健派なので、羞恥厭悪の感念を生じさせるようなものを規制したいという気分は尊重するし、それを法律として実装することに根本的な問題があるとは思わない。が、小宮氏の論はおおよそ具体的な規制論を語るには足りないものだと思っている。というのも、小宮氏の論を使って女性が主体となる表現をつぶすことが可能だからであり、《女性のための擁護》になっていない、と思えるからである。 表現論Ⅰ――ハーレクイン型の“女性向け家父長制ファンタジー” 筆者は従前から男性稼ぎ手モデルからの脱却に賛同しつつも、女性稼ぎ手モデルが代替案として浮上しないことを強く問題視している。リーダーになる、

                                                                        表現規制論と女性の自発的モノ化
                                                                      • 【ユダヤ教とは何かわかりやすく】普遍性のある世界宗教の前段階としての民族宗教:ユダヤ教の場合 ~多神教と異なる特異な一神教を生んだ時代の敗北者としてのユダヤ人 - 日々是〆〆吟味

                                                                        普遍性の前の民族宗教:ユダヤ教の場合 〜いじめられっこのユダヤ人 普遍性としての世界宗教 共同体的な民族宗教 ユダヤ教徒特異な一神教 敗北者としてのユダヤ人 概念内における絶対勝者としての唯一神 唯一神という世界史上稀有な概念 気になったら読んで欲しい本 【橋爪大三郎,大澤真幸『ふしぎなキリスト教』】 【ウェーバー『古代ユダヤ教』】 【柄谷行人『探究2』】 【呉茂一『ギリシア神話』】 普遍性の前の民族宗教:ユダヤ教の場合 〜いじめられっこのユダヤ人 普遍性としての世界宗教 ただ、普遍的な思想とみなされるものは、やはりそれ相応の理由がある、とも考えられます。柄谷行人が世界宗教を普遍的とみなしていましたが、それは他の民族宗教と比較してそう考えられるわけです。 共同体的な民族宗教 では民族宗教というものがどのようなものか、といえば、どうも自分たちを説明し正当化(もしくは正統化かな)するもののよう

                                                                          【ユダヤ教とは何かわかりやすく】普遍性のある世界宗教の前段階としての民族宗教:ユダヤ教の場合 ~多神教と異なる特異な一神教を生んだ時代の敗北者としてのユダヤ人 - 日々是〆〆吟味
                                                                        • 「京大にミスコン文化を持ち込むな」 卒業生のSNS投稿が議論呼ぶ:朝日新聞デジタル

                                                                          「京大にミスコン文化を持ち込むな」――。学園祭にミスコンがない京都大学の卒業生によるSNSへの投稿が議論を呼んでいる。京大の広報サイトが掲載した在学生のインタビュー記事で、外部のミスコンテストに参加した経歴を紹介したことについて、「ルッキズム」(外見至上主義)を助長しているという観点から批判したところ、賛否の反応が寄せられている。 京大広報サイトの記事が発端 投稿したのは、京大卒業生で教育学者の西郷南海子さん(36)。京大広報課が編集して10月25日にネット配信した記事「『ミス・ワールド・ジャパン』で2年連続、日本代表に! 女性リーダーの輩出を目指す京大院生の素顔に迫る!」についてX(旧ツイッター)に投稿した。 記事は、ミス・ワールドを「世界3大ミスコンテストのなかで最も歴史が古く、参加国数が多い」と紹介するところから始まる。その後、イギリスの大学院への留学経験や「グローバルリーダー」につ

                                                                            「京大にミスコン文化を持ち込むな」 卒業生のSNS投稿が議論呼ぶ:朝日新聞デジタル
                                                                          • 東大生さえも無自覚に縛られる「みんな中流」意識の危うさ(御田寺 圭) @gendai_biz

                                                                            東大入試問題が問いかけるもの 先月行われた2020年度東京大学入学試験で、初日に実施される科目「国語(現代文)」の問題文が大きな話題となった。 「学校教育を媒介に階層構造が再生産される事実が、日本では注目されてこなかった」と始まるこの文章は、要約すると、近代社会は不平等を克服したのではなく、不平等をたくみに隠蔽して、これを正当化する論理を発達させただけである、という趣旨のものである。読者の皆さんも、ぜひ目を通してみてほしい。 現代社会ではたしかに、差別や不平等をなくすための懸命な努力が続けられてきた。まだ道半ばではあるが、私たちはこの「自由な社会」で、各人がその自由の恩恵を享受することを妨げるさまざまな障害――人種、性別、国籍などによる差別――を排除することに努めてきた。 しかしかりに今後、「差別をゆるさない」という意識が徹底的に浸透し、「差別のない社会」が実現したとしても、「個人の能力差

                                                                              東大生さえも無自覚に縛られる「みんな中流」意識の危うさ(御田寺 圭) @gendai_biz
                                                                            • 江戸時代の300藩体制に戻して、大量生産教育をやめよう

                                                                              もちろん大学、あるいは大学院というものが社会経済に果たす役割というのはとても重要で、それを軽視しているわけではありません。日本の学術研究の水準が低下していることは憂うべきことであり、そういう問題意識から、世界に向けて研究論文を発表し続ける沖縄科学技術大学院大学(OIST)のようなところも生まれてきています。科学の分野で先端性を追求し続けるためにOISTのような「特別な存在」はどんどんつくるべきだし、学術研究に対する意欲や資質を持った若者には飛び級などを認めて、環境をつくって与えて、最先端を走らせればいい。 しかし、私が今、強い問題意識を持って見ているのは、そういう高度教育や学術研究の場ではなく、義務教育から高校まで含めた教育の在り方なのです。 ごみを道端に捨ててはいけません、ということを守ってもらうためには、ごみを捨てたら罰せられるという法律を作るシンガポールのようなやり方もあります。しか

                                                                                江戸時代の300藩体制に戻して、大量生産教育をやめよう
                                                                              • メタマウンティング・ゲーム | 麦 Baku

                                                                                気づいたらマウンティングの話をあまりしなくなったなー思ったので、忘れてしまう前に20代の独自研究をまとめておきます。 年収、地方都市の中心駅への近さ、フォロワー数など、大雑把に定量化・比較できる尺度で競うことを「0次のマウンティング」と呼んでいる。これはチンパンジーが馬乗りになり力の優位性を示すように、もっとも原義に近い動物的なマウンティングだ。しかし考えてみると、そもそも「マウンティング」という言葉の発明そのものが、そうしたせせこましい競争を繰り広げている界隈まるごとへの見下しであって、それもまた一つのマウンティングといえる。こうしたマウンティングを「0次のマウンティングに対するマウンティング」、つまり「1次のマウンティング」とここでは呼ぶ。イケハヤさんの「まだ東京で消耗しているの?」は、東京という都市において見下し見下され、個人としての内面的な幸福より外面的な成功に心血を注ぐ競争社会全

                                                                                  メタマウンティング・ゲーム | 麦 Baku
                                                                                • 言語差別について | ヒューライツ大阪(一般財団法人アジア・太平洋人権情報センター)

                                                                                  言語差別を議論しよう わたしは日本の識字問題について研究している。識字問題を個々人への教育で解決するのではなく、社会環境をバリアフリーにしていくことで解決したいと考えている。そのような理念をわたしは「ことばのバリアフリー」や「言語権」という用語をつかって議論している。 社会言語学という研究分野では言語権の議論が活発である。そしてその理念はある程度社会的にも共有されているように感じられる。日本語が(あまり)わからないひとに多言語情報を提供すること、言語継承を支援することが重要だと認識されつつある。しかし一方で、言語権の侵害をうみだす「言語差別」を問題化する議論は主流になっていない。つまり、言語権の理念は多くの場合、多言語支援や母語教育支援のように「マイノリティ支援」という位置づけで理解されている。言語の不平等、規範主義、書きことばのハードルなど、支配的な価値観をゆさぶること、多数派の特権を問