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本欄 意味の検索結果1 - 40 件 / 77件

  • 会話という錯覚について|shi3z|note

    あちらの記事は万人向けに書いているので、行間読まないとわからないようなことは省略してあるのだが、本欄の読者には補足として蛇足になるかもしれないが会話について研究していて思ったことを記しておく。 人工無能と僕記事中にあるように僕がチャットボット・・・当時は人工無能と呼ばれていたが・・・を開発し始めたのは中学生の頃だ。1990年頃だと思う。 きっかけは、中学校にNECのパソコンが導入されて、友達に自分のプログラムを見せる機会を得たからだ。 家で一人でプログラミングしているときはどうも気分が乗らなかったのだが、友達を面白がらせるという動機は子供の頃の僕にとっては非常に強く働いた。 一度、家で人工無能のプログラミングをしたときは、相手が自分しかいないのでわりとすぐ飽きてしまったが、中学になってその熱が再燃した。 きっかけは月刊ASCIIに、AWKの特集が載ったことで、AWKというのは要はUNIX用

      会話という錯覚について|shi3z|note
    • 【SFマガジンで話題沸騰】特別対談:宇多田ヒカル×小川哲 全文を無料公開!|Hayakawa Books & Magazines(β)

      ベストアルバム『SCIENCE FICTION』を発表した宇多田ヒカルさんと、ハヤカワSFコンテスト出身の直木賞受賞作家・小川哲さんによる、SFマガジン史上に残る豪華対談が話題となり、発売前にもかかわらず増刷なったSFマガジン2024年6月号。本欄では、その対談全文をなんと無料で公開いたします! SFマガジン2024年6月号 定価:1320円(税込)早川書房特別対談:宇多田ヒカル×小川哲撮影:古谷勝/Styling:小川恭平/Hair and Make-up:稲垣亮弐「Automatic / time will tell」での鮮烈なデビューから25 年――初のベストアルバム『SCIENCE FICTION』を発表した宇多田ヒカルと、ハヤカワSF コンテストからデビューし『地図と拳』での直木賞受賞も記憶に新しいSF 作家・小川哲の特別対談が実現。二人のアーティストを育んだ「SF」そして「文学

        【SFマガジンで話題沸騰】特別対談:宇多田ヒカル×小川哲 全文を無料公開!|Hayakawa Books & Magazines(β)
      • 内田樹「あらゆるところで株式会社化が進んだために、現代人は長期的な視野を持てなくなっている」|賢人論。|みんなの介護

        思想家としての深い洞察力と、仏文学者としての洒脱なエスプリと、武道家として一本筋の通った豪腕ぶり…。読者に熱烈なファンが多いことで知られる内田樹氏を、ようやく本欄でお迎えすることができた。文武両道を体現する今回の賢人は、日本の社会保障制度について何を語るのか。鋭い舌鋒をできるだけやわらかく受け止めながら、インタビューはそろそろと始まる。 文責/みんなの介護 制度設計のプロであるはずの官僚が、なぜ長期的な視点で物事を捉えられないのか みんなの介護 総務省が発表した人口推計によると、2018年10月1日時点の日本の総人口は1億2,644万人と、8年連続で減少しているそうです。いよいよ深刻になる人口減少に高齢化が重なり、社会保障制度をどう維持していくかが喫緊の課題となっています。 内田 僕の記憶では、「人口問題」と言えば、少し前までは「人口爆発」のことでした。このまま世界の人口が増え続けていけば

          内田樹「あらゆるところで株式会社化が進んだために、現代人は長期的な視野を持てなくなっている」|賢人論。|みんなの介護
        • 現代中国最大のヒット作、『三体』が日本でも爆売れした理由。大森望×藤井太洋トークイベント採録|Hayakawa Books & Magazines(β)

          お盆休みの方も多いこの時期、大きな話題を呼んでおります『三体』を、ぜひこのタイミングで読もうとしている方もいらっしゃるのでは。本欄では、7月に八重洲ブックセンター本店にておこなわれた、『三体』翻訳者の大森望さんと、『三体』著者劉慈欣とも関係の深い作家・藤井太洋さんのトークイベントを再録します(SFマガジン2019年10月号掲載)。満員御礼だった本イベントの貴重な採録、ぜひお楽しみください。 『三体』大森望×藤井太洋トークイベント採録 ■劉慈欣と中国SF 大森 本日はたくさんの人に来ていただいてありがとうございます。キャンセル待ちも出ていたそうで。中国SFがそれだけ盛り上がっているということですね。 藤井 これほど『三体』が売れるとは、私も正直思っていませんでした。 大森 全世界で三部作2900万部が売れているという。とはいっても、中国語で書かれた本格SFの長篇小説が日本語に訳されること自体

            現代中国最大のヒット作、『三体』が日本でも爆売れした理由。大森望×藤井太洋トークイベント採録|Hayakawa Books & Magazines(β)
          • 【ニュースの核心】財務省と特捜部の「安倍派叩き」タッグ 岸田首相を手玉 長谷川幸洋

            東京地検特捜部は、自民党派閥の政治資金パーティー券疑惑をめぐり、最大派閥・安倍派(清和政策研究会)の松野博一前官房長官や高木毅国対委員長ら幹部に任意の事情聴取を要請した。同派では、パーティー券の販売ノルマ超過分を政治資金収支報告書に記載せずに所属議員にキックバック(還流)していた。特捜部は、経緯や認識などを確認する見込みだ。ジャーナリストの長谷川幸洋氏は、一部メディアの内閣支持率が「退陣水域」ともいえる10%台まで下落した岸田文雄首相と、警戒される最強官庁・財務省と特捜部の思惑に迫った。 自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、東京地検特捜部が19日、政治資金規正法違反の疑いで安倍派と二階派の事務所を家宅捜索した。これは、一体何を意味しているのか。 私は今回のスキャンダルが明らかになる前から、一貫して「特捜部と財務省が鍵を握っている」と指摘してきた(11月24日発行本欄)。とりわけ財

              【ニュースの核心】財務省と特捜部の「安倍派叩き」タッグ 岸田首相を手玉 長谷川幸洋
            • 自己増殖する機械とAI

              自己増殖する機械とAI 2022.05.14 Updated by Ryo Shimizu on May 14, 2022, 07:00 am JST コンピュータの初期の動作原理をまとめたとされる人物の一人、フォン・ノイマンは数々の伝説を持っていて、スタンリー・キューブリックの映画「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」に登場する主人公「ドクター・ストレンジラブ」のモデルにもなっている。 フォン・ノイマンの晩年の研究テーマの一つが人工生命についてのものだった。 その当時、計算というかなり複雑な知的処理を行えるようになった機械はやがて自ら意志を持ち、生き物と同じように自らの複製を作ることができるだろうか。 機械が自己を複製することができるということを数学的に証明しようとしてノイマンが用いたのが、格子状に配置された細胞(セル)が、一つ一つは単純な

                自己増殖する機械とAI
              • 「愛にできることはまだあるよ」(小原篤のアニマゲ丼):朝日新聞デジタル

                連載「小原篤のアニマゲ丼」 新海誠監督「主人公の帆高(ほだか)は終盤、大きな決断をして世界のかたちを変えてしまう。賛否が分かれると思いました。許せない人もいるだろうし、似たような体験をした人を傷つけるかも知れない」 今回は公開中のアニメ映画「天気の子」のお話。邦画歴代2位となる興行収入250億円をあげた国民的ヒット作「君の名は。」から3年、「東宝の夏アニメ」の看板を再び背負って新海監督が送り出した、自信作にして問題作です。笑いから涙へグイグイと観客を引っ張っていく「君の名は。」と比べれば全体に暗めでちょっと起伏が乏しいと感じましたが、結末が飛び抜けてユニークで、エンディングソングの最後の2行で完成する余韻はほかに比べるもののない深い味わい。あとを引いて、じわじわ来ます。 19日午前0時からの「世界最速上映」を見てその日の午後に監督インタビューをして、私のレビューとあわせて既に紙面に載せたの

                  「愛にできることはまだあるよ」(小原篤のアニマゲ丼):朝日新聞デジタル
                • コンピュータを理解するためのたった一つのこと、そして情報学

                  コンピュータを理解するためのたった一つのこと、そして情報学 2019.10.28 Updated by Ryo Shimizu on October 28, 2019, 09:38 am JST toioの田中章愛さんが、8421キーボードという面白いものを作っていた(写真使用は田中さん本人の承諾を得ています)。 4つのボタンにそれぞれ、8と4と2と1が割り当てられた「だけ」のキーボードだ。 Arduinoを使うと自作のキーボードがこんなにかんたんに作れるのかということにも驚かされたし、なによりアイデアが良いと思った。 実際のところ、コンピュータとはなにか、ということを理解するためにこれほど素晴らしい教材があるだろうか。 教材としてはもちろん、アートとしても素晴らしい。 「コンピュータってなんだか分かりますか?」と今の時代に聞けば、バカにしているのか、と怒られそうだが、実際にはコンピュータ

                    コンピュータを理解するためのたった一つのこと、そして情報学
                  • 奨励会退会とYouTube裏事情|折田翔吾四段

                    2016年1月11日、三段リーグ戦で連敗し折田青年(26才)の奨励会退会が決まった。 その後も3月まではリーグ戦の対局を消化しなければならないのだが、もう将棋の勉強をする理由が無くなったこともあり毎日スマホゲーム※1に明け暮れる自堕落極まりない生活を送っていた。 しかし、その期の三段リーグ最終節では昇段候補との対戦※2が決まっていた。 「気の抜けた将棋を指して他の三段リーガーに迷惑をかけてはならない、せめて全力は出そう」の思いで、その対局だけは全力で準備して臨み何とか勝利することができ、悪くない気分で奨励会を去った。 とはいえ厳しい現実に変わりはなく、将棋の道が駄目になった以上新たな道に進まなければならない。 「まあ将棋が駄目になってもう俺の人生終わりだし死んじゃったけど、ようやく将棋以外のこともできるし~」と、以前から興味があったプログラミングの勉強を始めたりした。 と同時に「これまで培

                      奨励会退会とYouTube裏事情|折田翔吾四段
                    • フェイスブックで分かった「ネット右翼」の素顔 『ネット右翼とは何か』 | BOOKウォッチ

                      ネット右翼とは、ネット上で極端な愛国的・排外主義的な書き込みをする人たちのことだ。本書『ネット右翼とは何か 』(青弓社ライブラリー)はその実像に迫ったもの。「誤ったネット右翼像を刷新する」というキャッチが付いている。2018年6月に東京で開催した研究者たちによるシンポジウム「ネット右翼とは何か」がもとになっている。 学者が分析 まず本書の章立てと著者陣を明らかにしておこう。 ・第1章 「ネット右翼とは誰か――ネット右翼の規定要因」(永吉希久子・東北大学大学院文学研究科准教授) ・第2章 「ネット右翼活動家の『リアル』な支持基盤――誰がなぜ桜井誠に投票したのか」(松谷満・中京大学現代社会学部准教授) ・第3章 「ネット右翼の生活世界」(樋口直人・徳島大学総合科学部准教授) ・第4章 「ネット右翼と参加型文化――情報に対する態度とメディア・リテラシーの右旋回」(倉橋耕平・立命館大学ほか非常勤講

                        フェイスブックで分かった「ネット右翼」の素顔 『ネット右翼とは何か』 | BOOKウォッチ
                      • DXを阻む障害

                        DXを阻む障害 2021.07.22 Updated by Ryo Shimizu on July 22, 2021, 09:12 am JST いわゆるDX、デジタルトランスフォーメーションする必要性を多くの企業が迫られている。 ところが、これがなかなか難しい。 たとえば、DXをコンサルティング会社に依頼するも、そもそもそのコンサルティング会社そのものがDXしてないので「DXのようなもの」しか提案できない。 とあるコンサルティング会社が顧客先にDXを提案する資料を見せてもらったことがあるが、一言で言えば、それはDXというよりも「OA化」と呼んだ方がいい段階の提案に留まっていた。 たとえば、「AIの活用」という項目では、「FAX書類に書かれた文字の自動読み取り(AI-OCR)」という項目があるだけで、そもそも我々のような生粋のIT企業では、仕事上の文章は全てE-mailやPDFでやり取りさ

                          DXを阻む障害
                        • AIと「会話」しながらプログラミングが実現!弁護士やカウンセラーもAIへ

                          AIと「会話」しながらプログラミングが実現!弁護士やカウンセラーもAIへ 2020.06.13 Updated by Ryo Shimizu on June 13, 2020, 15:03 pm JST Facebookなどが支援するOpenAIが、OpenAI APIのβテストを発表し、waiting listへの登録が可能になった。 これに伴って、OpenAIの提供するAPIの利用イメージも公開されたが、これがちょっと衝撃的な内容なので非常に興奮した。 OpenAIといえば、あまりに精巧な文章が生成できるために危険を感じて公開を差し止めたという言語AIであるGPT-2が有名だが、今回公開されたOpenAI APIはこれをさらに改良したGPT-3に基づくモデルということになる。 そこで実現される機能は様々だが、ほとんどの人々の想像を遥かに上回る可能性を示してくれた。 たとえば、Wikip

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                          • ネタバレ厳禁!『プロジェクト・ヘイル・メアリー』アンディ・ウィアー【試し読み】|Hayakawa Books & Magazines(β)

                            あの『火星の人』(マット・デイモン主演映画『オデッセイ』原作としてもおなじみ!)の著者、アンディ・ウィアーの最新作『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(小野田和子訳)。 読んだ方からは、「何も知らずに読んでほしいからおススメしたいのに細かい感想が言えない」「とにかく読んで!しか言えない」と言われる本書。 気にはなるけれどどんな話かわからないから迷っている、という方は本欄に掲載の試し読みを読んでみてください。きっと続きが読みたくなります。 ちなみに本書は50%OFFとなる夏のKindle大セール(6月21日~7月12日)の対象です! 『プロジェクト・ヘイル・メアリー(上・下)』 Project Hail Mary(2021) アンディ・ウィアー/小野田和子訳 装画:鷲尾直広/装幀:岩郷重力+N.S 四六判上製 早川書房 第1章 「二足す二は?」 なんだかイラッとくる質問だ。ぼくは疲れている。だ

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                            • 高校の政治経済の教科書を参考に、桜を見る会問題の説明から逃げ回る安倍首相に上手な幕の引き方を提案してみた « ハーバー・ビジネス・オンライン

                              11月8日の参議院予算委員会における田村智子議員(日本共産党)の質疑から始まった安倍首相の「桜を見る会」問題について、11月13日付「桜を見る会問題が示す、自民党の本質。そして、有権者に突きつけられる選択肢」(HBOL)で、公職選挙法違反の疑いが濃いと指摘しました。それから1か月近く経ち、新たな疑惑や問題が続々と出てきています。それらについては、毎日新聞の特集ページが詳報しています。 この間、安倍首相と政府与党が説明から逃げ回ってきたことから、この問題はより重大になってきました。安倍首相は、国会と記者への説明を基本的に菅官房長官に丸投げし、自らは説明への反論がなされにくい場で、3回説明しただけでした。すなわち、11月15日の番記者に対する2回のぶら下がり取材と、12月2日の参議院本会議です。国会の委員会や官邸の会見場での質疑応答には応じていません。 そのため、税金の私物化に対する「安倍首相

                                高校の政治経済の教科書を参考に、桜を見る会問題の説明から逃げ回る安倍首相に上手な幕の引き方を提案してみた « ハーバー・ビジネス・オンライン
                              • 東浩紀「人間性を守り抜く知恵を提示することが、現代の哲学者の責務だ」 | AERA dot. (アエラドット)

                                東浩紀(あずま・ひろき)/1971年、東京都生まれ。批評家・作家。株式会社ゲンロン代表。東京大学大学院博士課程修了。専門は現代思想、表象文化論、情報社会論。93年に批評家としてデビュー、東京工業大学特任教授、早稲田大学教授など歴任のうえ現職。著書に『動物化するポストモダン』『一般意志2・0』『観光客の哲学』など多数 ※写真はイメージ(gettyimages) 批評家の東浩紀さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、批評的視点からアプローチします。 *  *  * 『テーマパーク化する地球』(ゲンロン)という新著を出版した。震災後書きためた文章を集めた評論集である。 この8年で日本も世界もかなり変わった。日本では震災の影響が大きいが、世界的にみれば変化の中核は情報技術への失望にある。 2000年代には、まだ情報技術が自由と民主主義を強化すると信じられていた。いまや

                                  東浩紀「人間性を守り抜く知恵を提示することが、現代の哲学者の責務だ」 | AERA dot. (アエラドット)
                                • セレブに寛容すぎる21世紀の日本人

                                  とある化粧品会社の経営者が、自社のオンラインショップのサイト上で、差別発言を拡散している。 今回は、この話題を「寛容」というキーワードを軸に読み解いてみたいと考えている。 私がこんなことを考えた理由は、先日(←といっても、つい昨日のことだが)、『不寛容論 アメリカが生んだ「共存」の哲学』(森本あんり著・新潮選書)という本を読んで、おおいに刺激を受けているからだ。 ありていに言えば、自分の頭の中で読後感が反響しているうちに、それを記録しておきたいという考えが、本稿を書き進めるモチベーションの半分以上を占めている次第だ。 本書は、この何年か、私があれこれと思い悩んでいたいくつかの問題に関して、その意味と方向性を照らし出すヒントを提供してくれている。より具体的な言い方をすれば、「寛容と不寛容」という、どこから考え始めても、必ずや隘路に迷い込んでしまうこのやっかいな命題について、思想的な地図に相当

                                    セレブに寛容すぎる21世紀の日本人
                                  • マイケル・リンド『新しい階級闘争』@『労働新聞』書評 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

                                    近頃世界的に無責任な言説をまき散らすポピュリストが蔓延して困ったものだ、・・・と感じている人は多いだろう。しかし、これは階級闘争なのだ。知的エリート階級に経済的のみならず知的にも抑圧されているノンエリート労働者階級の「反乱」なのだ。 「階級闘争」という言葉は時代錯誤に見えるかも知れない。かつて産業革命時代に資本家階級と労働者階級の間で闘われた熾烈な階級闘争は、20世紀中葉に労働組合による団体交渉と福祉国家を基軸とする階級平和に移行し、マルクスの教えを古くさいものとした。だが20世紀の末期、再び階級闘争の幕が切って落とされた。先制攻撃を加えたのは経営管理者と専門職からなる知的上流階級だ。経済停滞の元凶として労働組合と福祉国家が叩かれたことはよく知られている。しかし、ネオ・リベラリズムによる経済攻勢と手に手を取って粗野な労働者階級文化を攻撃したのは、左派や進歩主義者たちによる反ナショナリズムと

                                      マイケル・リンド『新しい階級闘争』@『労働新聞』書評 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
                                    • 「同学年」対決!―第36期竜王戦七番勝負展望―|将棋コラム|日本将棋連盟

                                      優勝賞金4400万円の将棋界最高棋戦。第36期竜王戦七番勝負が、10月6・7日(金・土)に東京・渋谷区「セルリアンタワー能楽堂」で行われる第1局からいよいよ開幕する。 竜王3連覇を目指す藤井聡太竜王(七冠)に挑戦するのは、俊英・伊藤匠七段。まもなく21歳となる伊藤七段は、藤井竜王と同学年。常に年上との対戦が多かった藤井にとって、フレッシュな挑戦者を迎えるシリーズとなる。 2020年10月1日にプロデビューした伊藤七段は、竜王戦3回目の出場にして挑戦者となった。むろんタイトル初挑戦である。ランキング戦5組優勝から決勝トーナメントに進出。出口若武六段(6組優勝)、大石直嗣七段(4組優勝)、広瀬章人八段(1組5位)、丸山忠久九段(1組4位)、稲葉陽八段(1組優勝)と並みいる強豪を破って挑戦者決定三番勝負に勝ち進み、タイトルホルダーの永瀬拓矢王座を2-0で下しての挑戦権獲得は見事。下位クラスの棋士

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                                      • あいちトリエンナーレの8月──次なる展開に向けて|村山悟郎

                                        あいちトリエンナーレ 2019の全ての展示が再開することの意味を確認しておきたい。それは表現の自由を勝ち取るのみに留まらず、「平和の少女像」を日本人の手で立ち上げることであり、この出来事を拠点にして日韓の友好親善を再び深めてゆきたいという日本の市民からの国際的な意志の表明なのである。 あいちトリエンナーレの8月 8月、もう何回目の名古屋入りだろうか。幾度となく訪れ、あいちトリエンナーレ2019の問題について議論し、事態の把握と問題の解決にむけて動いている。私は8月1日にインスタレーションとパフォーマンスを完遂して、短い夏休みをとるつもりだったのだが。 愛知県美術館10F 第4展示室で、私はパフォーマンス/ビデオインスタレーションを展示している。私がようやく展示作業とパフォーマンスから解放されて、ずっと詰めていた愛知県美術館10階フロアから8階へ展覧会を観に降りて行ったのは、8月2日のことだ

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                                        • AI革命の行き着くところ。Store of Abilities

                                          AI革命の行き着くところ。Store of Abilities Store of Abilities; The Ultimate Goal of AI research 2019.12.24 Updated by Ryo Shimizu on December 24, 2019, 10:22 am JST ほんとうの答えというのはいつも目の前にある。 けれども、そうであることに気づかない。こちらに準備ができていなければ。 先日、東京大学の暦本先生に講演をお願いした際に、「AIの完成形はIoTではなくIoAなんですよ。Internet of Abilitiesです。必要な能力(Ability)を必要なときに必要なだけダウンロードして使うようになるんです。人間がスマホのようになるんですよ」と力説されていた。 暦本先生は映画「マトリックス」で、トリニティがヘリコプターの操縦方法をダウンロードする

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                                          • 意味がない共通テストの数学記述式 | 47NEWS

                                            大学入試共通テストへの英語民間試験導入は延期することになり、また国語の記述式問題に関しては「採点」の公平性をめぐって大きく揺れている。これに対して、数学の記述式に関しては、“穴埋め式”の解答を求めることで、公平性を担保できるという情報が流れている。 そもそも数学の記述式問題で問うべき力は、最後の答えに至るまでのプロセスをしっかり書けるかどうかである。穴埋め式は本質的にマークシート式と同じで、それを記述式と称して入学試験が行われることは理解できない(導入の経緯に関わる問題や方法の欠陥については11月15日の本欄「共通テストの数学記述式に重大な問題」で詳しく述べた)。 この際、問題だらけの共通テストは見送り、従来の大学入試センター試験を延長して、その間に大学入試全般を見直すことを訴えたい。以下、その理由を述べる。 2014年に行われた千葉県立高校入試の国語で、地図を見ながら道案内する文を書く問

                                              意味がない共通テストの数学記述式 | 47NEWS
                                            • ロシア人と日本人、2人の自分に突きつけられた戦争

                                              本欄担当のYです。 今回は、すこし長い前書きを書くことをお許しください。 今回の筆者であるA君は、白い肌に金髪碧眼長身の、ロシア国籍を持つ大学生です。日本に長く暮らしているご両親もロシア人。A君は日本で育ち、日本語の読み書きはもちろん、メンタリティもほとんど日本人。でも周囲は、彼を外国人と認識し、時には共同体に入ってくることを拒んだりもします。一方、A君のご両親は日本語を話さず、ロシア文化を守り続けています。 学校や社会と、家庭とで、2つの文化に触れて育ち、「自分はそのギャップを受け入れるべきか、どちらかに絞るべきなのか」について、A君は長い原稿を何度も何度も書き直してくれました。「見かけが日本人でなければ、日本人として暮らすことは難しいのでは」。そんな問いが生まれ、真摯に悩んだ彼の原稿をお目にかけるのが、担当編集としてとても楽しみでした。 ところが、公開直前に、ロシアのウクライナ侵攻が発

                                                ロシア人と日本人、2人の自分に突きつけられた戦争
                                              • 安倍晋三、菅義偉、山本太郎「首相にふさわしいのは?」答えは一択/倉山満 | 日刊SPA!

                                                10月22日、「即位の礼」で即位を宣言された天皇陛下。当日は曇天から、見事な虹がかかった。しかし、日本の雲行きは怪しいままだ。今、我々は何をすべきだろうか(写真/時事通信社) 室町時代、天皇の御世代わりには南朝の残党が蜂起し、将軍の代替わりには徳政一揆が勃発した。ならば、令和の我々は? とうとう安倍晋三首相が消費増税をやらかし、暗い気分で台風を迎え、新帝即位のパレードも延期となった。だが、即位の当日、陛下がおでましになると雨がやみ、虹がかかった。多くの人が、日本は神国であると実感したのではないか。しかし、皇室と国民の絆は神話だけによって結ばれているのではない。 日本はどうなるのか?ではなく、自分の国をどうするのか?と心ある国民が考え行動してきたので、日本は守られてきたのだ。 安倍首相の思惑は明確だった。新帝即位を、国民は必ず歓迎する。祝賀ムードの中、高い支持率も維持できる。消費増税による景

                                                  安倍晋三、菅義偉、山本太郎「首相にふさわしいのは?」答えは一択/倉山満 | 日刊SPA!
                                                • コラム:物価上昇に不慣れな日本経済、黒田総裁発言と悲惨指数から考える=唐鎌大輔氏

                                                  国内外の経済・物価環境が様変わりしているため、ドル/円相場の「135」という数字自体を24年前と比較しても実質的な意味はない。だが、1998年と言えば、前年から国内大手金融機関の破綻が相次ぎ、日本の金融危機が取りざたされ、文字通り「日本売り」がテーマだった。 昨年末の本欄への寄稿『2022年の視点:「悪い円安」の裏に低成長・日本の現実、脱却は可能か』で、筆者は2021年の円安が、過剰なコロナ対策などで成長率をおとしめたことにより生じた「日本回避」の結果だと論じた。その上で「この経験(失敗)から学ばずに同じことが繰り返されるのならば、2022年のテーマも『日本回避』になってしまう」と懸念した。もうコロナは忘れ、経済正常化にかじを切るべきだと提言した。 しかし、周知の通り、岸田文雄政権は参院選を前にしてあらゆる処方箋を棚上げすることを選んだ。原発再稼働は難しいとしても、せめてインバウンド全面解

                                                    コラム:物価上昇に不慣れな日本経済、黒田総裁発言と悲惨指数から考える=唐鎌大輔氏
                                                  • 習近平主席「台湾併合」見据え「米中衝突やむなし」の意思表示 中国軍トップとの会談は水泡に…米国務長官「北京の屈辱」第2弾(夕刊フジ) - Yahoo!ニュース

                                                    【ニュース裏表 峯村健司】 先週号で解説したアントニー・ブリンケン米国務長官の「北京の屈辱」の背景について迫りたい。米政府側は、ブリンケン氏が「冷遇」されることを事前に知っていたのだろうか。対中政策に携わる米政府当局者は振り返る。 【写真】台湾周辺の上空で演習を行う中国人民解放軍の軍用機 「中国側との事前協議で、厳しい交渉になることは分かっていた。それでも、われわれが強く求めてきた習近平国家主席と会談できた意義は小さくない。トップに直接、伝えることが重要だからだ」 ブリンケン氏の訪中の最大の目的は、習氏との直接会談だったことがうかがえる。今年3月に3期目が本格的始動した習政権は完全な「一強体制」を確立した。ブリンケン氏の交渉相手である秦剛外相と会談しても、トップと直談判をしなければ効果がない、というのがジョー・バイデン政権の判断だったのだろう。 では、バイデン氏は「冷遇」を承知で、習氏に一

                                                      習近平主席「台湾併合」見据え「米中衝突やむなし」の意思表示 中国軍トップとの会談は水泡に…米国務長官「北京の屈辱」第2弾(夕刊フジ) - Yahoo!ニュース
                                                    •  政府・日銀アコードの見直しに向けて ―「3本の矢」を再考する― | 研究プログラム | 東京財団政策研究所

                                                      Review 経済・財政、環境・資源・エネルギー 政府・日銀アコードの見直しに向けて ―「3本の矢」を再考する― November 4, 2022 経済政策 財政政策 金融政策 崩壊したリフレ論者の論理 日銀の黒田総裁は、最近の記者会見などで「賃金の上昇を伴う形で物価目標を安定的・持続的に実現するため、金融緩和を継続する」という発言を繰り返している。つまり、円安等で消費者物価の上昇率が3%超になっても、なかなか賃金が上昇しない現状では、2%の物価上昇が持続するとは期待しにくいという認識である。筆者もこの判断自体は正しいと思うが、同時に指摘しなければならないのは、10年近く前に異次元緩和(QQE: Quantitative and Qualitative Monetary Easing)を開始した頃、同総裁が「物価が上がって賃金が上がらないことはあり得ない」と断言していたことだ。そして、この

                                                         政府・日銀アコードの見直しに向けて ―「3本の矢」を再考する― | 研究プログラム | 東京財団政策研究所
                                                      • 事は、もはや「大西問題」では済まない  ──山本太郎氏の党派の理念的自滅の危機〔前篇〕 「大西発言」の前史と現在 | 山口泉 精神の戒厳令下に

                                                        事は、もはや「大西問題」では済まない  ──山本太郎氏の党派の理念的自滅の危機〔前篇〕 「大西発言」の前史と現在 2020年 07月 09日 以下に記す一連の事態に関しては、むろんその発生当初から、暗澹たる憤りはある。だがそれにも増して、いま、かくも荒廃した日本の政治状況のなか、その「とどめ」のように噴出した今回の展開が喚(よ)び起こす、果てしない空しさは何だろう? この論攷(ろんこう)は、大西つねき氏が今春以来、今月初旬まで、自らアップロードする動画での発言を中心に、時を追うに従い、悪質化の一途をたどってきた同氏の〝命の選別〟の功利主義的・ナチズム的暴言に関し、氏を昨夏、衆議院選挙候補に設(しつら)え、以後も自党の中核的メンバーの1人としての活動を認め、さらに現在もその党名を背負っての言動を容認している、山本太郎氏が代表を務める「国政政党」の対応に露呈した、同党の理念的自滅となりかねない

                                                          事は、もはや「大西問題」では済まない  ──山本太郎氏の党派の理念的自滅の危機〔前篇〕 「大西発言」の前史と現在 | 山口泉 精神の戒厳令下に
                                                        • Pythonを学び、実践し、起業して分かった「データ分析の正攻法」

                                                          プログラミング言語Pythonを学ぶだけで世界が広がった。もっと言うなら、Pythonを使ってデータ分析(データアナリティクス)ができるようになり人生まで変わった。 経済学部を出て証券会社に入り、証券アナリストの資格をとり、トレーディング業務に従事していた私は思うところあってPythonを独学で習得した。「投資機会を探索し、その情報をまとめたリポートを自動生成したい。さらにトレーディングそのものも自動化できないか」という思いからである。 40歳を前にして初めてプログラミングを学んだ。最初はプログラミング関連の書籍を大量に購入して地道にプログラムを写経し、さらに各種のプログラミングコミュニティーに参加し、できる人の話を聞きながら、「こういう風にやればいい」という自分なりのイメージを広げた後、自分のやりたいデータ分析に関してできるところからプログラムを作っていった。 データ分析で期待通りの成果

                                                            Pythonを学び、実践し、起業して分かった「データ分析の正攻法」
                                                          • 「森法務大臣コメント」は不都合な真実から目を背けている

                                                            「無罪の証明要求」で世界中に恥をさらした森法務大臣であるが、本年1月15日付けで法務省のウェブサイトに、「ウォールストリートジャーナル紙記事への反論寄稿」の副題で「森法務大臣コメント」が掲載されている。 (日)http://www.moj.go.jp/hisho/kouhou/20200105.html (英)https://www.wsj.com/articles/ghosn-not-the-only-victim-of-japanese-court-11579031653 論旨は、同紙社説の内容が「日本の刑事司法制度を正確に踏まえていない。」ことを、①有罪率の高さの理由、②有罪率の高さを支える精密捜査が適正手続に支えられていること、③裁判官が審査しているという「令状主義」の観点から反論しているが、不都合な真実から目を背けている残念な代物である。 国内向けなら相手にするまでもないと放置す

                                                              「森法務大臣コメント」は不都合な真実から目を背けている
                                                            • 政治家も経営者も技術者もあなたも「考えない」のはなぜか

                                                              「昨日、車の中でNHKの日曜討論を聞きました。政治家や政治家を目指す人たちの対話とは到底思えませんでした。知性のかけらもなく枝葉末節の現象ばかりを取り上げエキセントリックにののしり合うので議論になっていません。ビジョンというか大きな未来図が頭にない。言い方を変えると世界観や社会観つまりどこに向かいたいのか、何に価値を置くのかがいっこうに見えてこない。ビジョンや未来図の根拠になる基本的な考えが背景や前提に本来あるはずですがそれらをすっ飛ばして細かい政策論について相手を中傷するだけで反論にもなっていない。しかも前提や枠組みがないままの言い合いをファシリテーターが軌道修正しない」 経営コンサルティングを手掛けるインターブリッジグループ(ibg)の好川一社長が2022年6月27日、こんなメールを送ってきた。日曜討論を見聞きしていないので政治家の発言についてはどうこう言えないが、「似た指摘を最近読ん

                                                                政治家も経営者も技術者もあなたも「考えない」のはなぜか
                                                              • 会社経営の真実がわかる277ページ

                                                                会社経営の真実がわかる277ページ 2020.12.11 Updated by Ryo Shimizu on December 11, 2020, 09:43 am JST 会社に郵便が届くと、最近は僕の手元にくるまでにタイムラグが有る。 昨日、届いていた本を見たら、あまりのヒキの強さに一気に全部読んでしまった。 本書は筆者の友人でもある合同会社ゲンロンの東浩紀氏による、「経営奮闘記」である。 東氏は数年前に体調を崩して合同会社ゲンロンの代表を交代するが、そこに至るまでの10年間にも及ぶ紆余曲折と苦悩といったものがあまりにも赤裸々に描かれている。 筆者の知っている事件もあれば、知らなかった事件もあり、彼がどれほどの苦労をしてこれだけの会社を経営してきたのかということがわかる。 会社を10年続けるというのは非常に大変なことだ。 10年間成長を維持するというのはもっと大変である。 本書の中で、

                                                                  会社経営の真実がわかる277ページ
                                                                • iPadのCM大失敗におじさんはうなずく

                                                                  この記事の3つのポイント アップルのiPadのCMが炎上し経営陣が謝罪 でも、びっくりするような失敗こそアップルのお家芸 むしろ「失敗の小ささ」のほうが気にかかる 本欄は、「オタクネタ時々時事」というコンセプトで発注を受けているのだが、ゴールデンウィーク明けから、世間の動き、どころか宇宙も含めた世界全体の動きが速くて、たまらん状態が続いている。 この原稿を書いている5月14日現在、太陽に巨大黒点が出現していて、活動が大変活発になっている。太陽活動は約11年周期で変動し、次の極大期は2025年ごろと予測されている。今は極大期に向かって盛り上がっている時期だ。 5月8日から10日にかけて、太陽表面で巨大なフレア(荷電粒子の大量放出)が立て続けに発生した。太陽から流れ出す陽子や電子や、あるいはヘリウム原子核(α粒子)などの荷電粒子のことを太陽風という。フレアが発生すると風は嵐となり、太陽嵐と呼ば

                                                                    iPadのCM大失敗におじさんはうなずく
                                                                  • 今年1年間『労働新聞』で12冊を書評 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

                                                                    今年は1月から、『労働新聞』紙上で毎月1回、「Go to 書店」という書評コラムを書くことになりました。12冊の選び方に対してはいろいろとご意見のあるところかもしれませんが、わたくしとしては毎回楽しく書評させていただきました。 松永伸太朗 『アニメーターはどう働いているのか』 本書は令和2年度労働関係図書優秀賞を受賞した作品だ。著者には昨年12月、私の司会で労働政策フォーラム「アニメーターの職場から考えるフリーランサーの働き方」の基調講演とパネルディスカッションにも出演していただいた。 昨年来のコロナ禍で、フリーランス対策は政府の大きな課題になりつつあり、その中で注目を集めているのが、本書のテーマであるアニメーターである。何しろ、いまや日本の国策となったクール・ジャパン戦略の中核に位置するのが、最も競争力のある輸出財ともいわれる日本のアニメだからだ。 アニメーターといえば、一昨年にNHKの

                                                                      今年1年間『労働新聞』で12冊を書評 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
                                                                    • 22年前に書いた「増える『動かないコンピュータ』」は現在に通じるか

                                                                      2週間に1回、本欄を執筆するために「これを書いたらどうか」というネタをまとめたメモを作っている。もう5~6年前からA2の方眼紙に書き込んできたので、メモをざっと見渡すと40~50件のネタが並んでいる。 もっともいつもメモから選んでいるわけではなく、執筆する数日前に聞いた話や読んだ資料をネタにして書くことのほうが多い。せっかくまとめたメモだが、そこからネタを選んで関連する取材の記録や資料を探し、読み直してから書くのは結構時間がかかる。 今回は直近のネタはなく、メモから探そうとした。だが体調が今一つなのか、メモの内容が頭にすっと入ってこない。どうしたものかと考えているうちに「自分が初めてWebに書いた記事は何だっただろう」という疑問が頭に浮かんだ。 「動かないコンピュータが増えている」。そんな題名ではなかったかと思い出し、検索してみた。果たして2001年3月13日付の「記者の眼」欄に「増える『

                                                                        22年前に書いた「増える『動かないコンピュータ』」は現在に通じるか
                                                                      • 《三体》三部作にまっすぐつながる劉慈欣らしさが濃縮された一冊――劉慈欣『超新星紀元』訳者・大森望氏あとがき|Hayakawa Books & Magazines(β)

                                                                        いよいよ劉慈欣の記念すべき長篇デビュー作品、『超新星紀元』発売となりました! 早くも、読了したぞ! という方はいらっしゃるでしょうか? 本欄では、本作の訳者である大森望氏によるあとがきを掲載します。 訳者あとがき 大森 望   お待たせしました。《三体》三部作で世界を震撼させた中国SFの巨星・劉慈欣の記念すべき第一長篇『超新星紀元』をお届けする。 時は現代。太陽系から八光年の距離にある恒星が超新星爆発を起こし、やがて地球に大量の放射線が降り注ぐ。その中に含まれる未知の宇宙線には、人体細胞の染色体を破壊する致命的な効果があった。一年後にも生きていられるのは、染色体に自己修復能力がある若い人類──その時点で十二歳以下の子どもたち──だけ。いまから一年後の世界では、大人たちがすべて死に絶え、人類文明は十四歳未満の子どもたちに託される。子どもしかいない"超新星紀元"の社会は、いったいどうなってしま

                                                                          《三体》三部作にまっすぐつながる劉慈欣らしさが濃縮された一冊――劉慈欣『超新星紀元』訳者・大森望氏あとがき|Hayakawa Books & Magazines(β)
                                                                        • キエフ市街戦の犠牲者は数万人?       回避にはゼレンスキー撤退しかない      欧米は亡命を計画      ウクライナ戦争・私見メモ3        2022年3月9日現在      |烏賀陽(うがや)弘道/Hiro Ugaya

                                                                          キエフ市街戦の犠牲者は数万人?       回避にはゼレンスキー撤退しかない      欧米は亡命を計画      ウクライナ戦争・私見メモ3        2022年3月9日現在 巻頭写真: "Motherland" is a monumental sculpture in Kiev on the right bank of the Dnieper. Located on the territory of the Museum of the History of Ukraine in World War II. Photo: Aleksandr Mokshyn, October 18, 2021 ●ロシア軍に銃撃された英取材チーム ウクライナ戦争の取材中だった"Sky News"「スカイニュース」(本社・ロンドン。1989年設立。テレビ・ラジオ・ネット報道機関)の取材チームの乗った車が、

                                                                            キエフ市街戦の犠牲者は数万人?       回避にはゼレンスキー撤退しかない      欧米は亡命を計画      ウクライナ戦争・私見メモ3        2022年3月9日現在      |烏賀陽(うがや)弘道/Hiro Ugaya
                                                                          • 「東日本大震災・原子力災害伝承館を  取材してnoteに投稿すれば      15万円と交通費を払う」       福島県からオファーが来た       取材で見えた3700万円のPR事業   原発事故|烏賀陽(うがや)弘道/Hiro Ugaya

                                                                            「東日本大震災・原子力災害伝承館を  取材してnoteに投稿すれば      15万円と交通費を払う」       福島県からオファーが来た       取材で見えた3700万円のPR事業   原発事故と広告代理店の意外な関係 「東日本大震災・原子力災害伝承館を取材してnoteに記事を投稿すれば、15万円と交通費を払う」。 そんなメールが私に届いたのは2020年6月18日のことだ。同年9月20日に、福島県双葉町に「東日本大震災・原子力災害伝承館」(以下『伝承館』)が開館する3ヶ月前である。差出人は「エイスリー」という未知の会社からだった。 私は個人ウエブサイトから自分あてにメールが打てるようにしている。出版社からインタビュー取材や記事執筆の依頼が届くことも珍しくない。また、ここでご覧の通り、私はnote.muを使って「フクシマからの報告」という福島第一原発事故被災地の現地取材報告を書き続け

                                                                              「東日本大震災・原子力災害伝承館を  取材してnoteに投稿すれば      15万円と交通費を払う」       福島県からオファーが来た       取材で見えた3700万円のPR事業   原発事故|烏賀陽(うがや)弘道/Hiro Ugaya
                                                                            • 次のAmazonレビューを確認してください: Lepy Hi-Fi ステレオアンプ デジタルアンプ カー アンプ パワーアンプLP-268 [LP-268]

                                                                              まず本レポートの信憑性を担保していただく為に私の素性を申しますと、現在はリタイアした身ですが以前は音響機器メーカーで業務用音響機器の回路設計に従事していた者です。オーディオ回路に関しては素人ではなく、技術的に間違った事は書いていないつもりです。 私が本製品を購入した用途は、手持ちCDのほとんどをMP3ファイルにしてスマホに入れたので、それをbluetoothで飛ばして居間で手軽に聞く為です。bluetooth受信機はエレコム社の製品を購入し、スピーカーは余っていた16cm2ウェイを接続しています。まともなオーディオ・セットは別にあるので、この製品は「安く音が出れば良い」程度の期待で買いました。 夜に注文すると翌日発送で翌々日に届きました。家で余っていたACアダプターを流用して電源をオンすると「一応」音は出ました。送料を考えると本体価格は1000円程度でしょう。もし同程度のアンプを自作すれば

                                                                                次のAmazonレビューを確認してください: Lepy Hi-Fi ステレオアンプ デジタルアンプ カー アンプ パワーアンプLP-268 [LP-268]
                                                                              • 近年の積極財政論について:MMT派と主流派の異同 | 研究プログラム | 東京財団政策研究所

                                                                                筆者は、今年2月の本欄にMMT派の信用創造論に関する論考を掲載したが[1]、その後も東京大学経友会(東大経済学部のOB会)などから依頼されて、MMT派の信用創造だけでなく積極財政論の評価も加えた講演を行なっている(MMTに関しては注目度が高い一方で、その正体は不明ということで、解説への需要が高いようだ)[2]。実は、MMT派の積極財政論のエッセンスは「自国通貨建ての国債はデフォルトしない」というほぼ自明の命題から、「だから財政赤字に限界はない」という根拠のない主張を導くものであり、真剣な論評に値するものではない。しかし同時に、①政府の予算制約を過度に強調する従来のマクロ経済学主流派の主張には行き過ぎがあり、②近年は金融政策がゼロ金利制約に服する下で、財政出動の必要性を訴える声が主流派経済学者の間でも高まってきたのは事実である。そこで以下では、近年のマクロ経済思潮の変化を振り返りつつ、MMT

                                                                                  近年の積極財政論について:MMT派と主流派の異同 | 研究プログラム | 東京財団政策研究所
                                                                                • 2024年出版関連の動向予想 | HON.jp News Blog

                                                                                  Text to Image by Adobe Firefly Image 2 Model(日本の派手な着物を着ているメガネをかけた二足歩行の三毛猫と緑色のドラゴンが、破魔矢と本を持って神社の鳥居の前で日の出をバックに面白いポーズをしている全身イラスト) 《この記事は約 27 分で読めます(1分で600字計算)》 毎年恒例、編集長 鷹野凌による出版関連の動向予想です。 過去の予想と検証 例年は、前年予想の自己採点と振り返りから書き出していたのですが、今回からそれは年末の検証に組み込みました。過去の予想と検証は、以下の通りです。本年の予想は12回目となります。 2023年予想・検証 2022年予想・検証 2021年予想・検証 2020年予想・検証 2019年予想・検証 2018年予想・検証 2017年予想・検証 2016年予想・検証 2015年予想・検証 2014年予想・検証 2013年予想・

                                                                                    2024年出版関連の動向予想 | HON.jp News Blog