書くことはとても複雑な作業であり、そうした複雑な作業を同時並行して処理していくには、大きな認知的負荷がかかる。下記エントリでそんな話を書いた。では、この書くという営みに、人はどうやって習熟していくのだろう。今日は書くことの発達段階のモデルの話を書いてみたい。 書くことに関わるワーキングメモリー こんなに複雑な「書く」という営みを、人間はどう処理しているのだろうか?それを説明する理論として「ワーキングメモリー」という考え方がある。人間が情報を記憶・処理する能力のことで、Baddeley & Hitch (1974) の提出したモデルが最もよく知られている(らしい←何しろ、僕自身もこちらの方面はよくわかっていないので…)。 「ワーキングメモリ」とは(児童・生徒のワーキングメモリと学習支援) http://home.hiroshima-u.ac.jp/hama8/working_memory.h