福井大学と金沢大学、富山大学が、教員養成課程の連携、協力に向けた協議を進めていることが2日、福井大への取材で分かった。少子化で小中学校や高校の教員の必要数が減ることに加え、運営費交付金の削減で大学教員の確保が難しくなっており、3大学で効率的な運営のあり方を検討している。 連携案の一つとして、3大学がカリキュラムを一体的に運用する「共同教育課程」の編成が挙がっている。福井大は「現行の大学設置基準や教職課程認定基準では実現が難しい」としている。 3大学は昨年4月に担当副学長や学部長らによるワーキンググループを立ち上げた。今年1月までに3回の会合を重ねている。 国立大の教員養成大学・学部の改革案を話し合う文部科学省の有識者会議は昨年8月の報告書で、2021年度末までに大学の統合や機能集約による教員養成機能の見直しを求めている。