鬼怒川氾濫の影響で浸水被害を受けた常総市役所敷地内書庫の公文書を救済しようと、専門家らによるボランティアが活動を進めている=写真=。 被害を受けたのは「永年保存」する行政文書を含む約2万5000点で、戸籍、税や農地に関する記録などがあり、江戸時代の文書も含まれる。 大学教員らで作る「茨城史料ネット」の呼びかけに応じたメンバーが先月末から活動を開始。7日は27人が、書庫から文書を別棟に運び出して乾燥させたり、カビの除去が必要な文書をエタノールに浸したりするなどの作業を行った。今月末までには一連の初期作業を終える予定という。 国文学研究資料館の青木睦准教授は、「地域の人にとって掛け替えのない記録。出来る限り元の状態に近づけたい」と話していた。